ブルアカにTS転生してメス堕ちする話   作:アウロラの魔王

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感想いつもありがとうございます!

Q.夏休み前のミサちゃんが何でエデン条約編を知ってるの?おかしくない?

この質問こなかったら逆にどうしようかと思ってた。たぶん、大多数の読者が勘違いしてる話。

A.一体いつから―――ミサが転生してきたのが1年生の夏休みだと錯覚していた?


メス堕ち編
変わる日の話


 

 鏡の前で、真新しい制服に身を包む。吊りスカートだった初等部から、中等部はジャンパースカートになった。空色のブレザーとジャンスカがかわいい。鏡を見て、シワになってる所や、変な所が無いか確認する。

 

 ―――ピンポーン。

 

『ミサちゃーん!』

 

「今行くー!―――よし」

 

 鏡の前で気合を入れ直し、銃とバッグを担ぐと外に飛び出した。今日から中学生だ。

 

 

 

「おはよー!」

 

 教室に入ってきたミカが、クラスメイトに挨拶して回ってる。中等部に進級して数日、初等部からの繰り上がりである為、顔ぶれは変わらないが初等部から中等部になり、通う校舎も変わったからかクラスの空気がどこか浮ついてるように見えた。

 

「おはよ!ミサちゃん!」

 

「ん、ああ……おはよ」

 

 ふぅ、と息を吐きながら髪を掻き上げてミカに挨拶を返す。今年もミカと同じクラスだ。話せる相手がいるのは安心する。

 

「……何それ?」

 

「中学生のオレは、クールな感じで行こうと思うんだ」

 

「ふーん、なんで?」

 

「フッ、こう……女の子からきゃーきゃー言われたいというか」

 

「モテたいの?」

 

「モテたい」

 

 別の意味できゃーきゃーは言われるんだけどなぁ。ミカはいいな、何も言わなくても人が寄ってくるし、ちょっと羨ましい。

 

「ただの承認欲求じゃん」

 

「ち、違っ!別にそういうあれじゃないし!?」

 

「へぇ、ミサちゃんは不特定多数の人にチヤホヤされて満足なの?ミサちゃんが欲しいのは、ミサちゃんのことを理解してくれる人じゃない?」

 

「うっ、そういう面も無きしにもあらずというか……」

 

 いいじゃん!オレだってちょっとくらいはモテたいなって思うじゃん!その中で、オレと友達になってくれる人いたらいいな、とか思ったらダメなんですか?

 

「いまだに友達がミカとナギサしかいないから寂しい……」

 

 あ、でもナギサはオレの事友達って思ってくれるかな。以前は友達だって言ってたけど、本気にして『社交辞令だったのにそんなことも分からないんですか?』とか言われたら死ぬ……!幼馴染に付いてる変な虫とか思われてたらどうしよう!?

 

「うーん、面倒くさいこと考えてそう」

 

「ミ、ミカ……オレの友達はミカだけだよ……!」

 

「ナギちゃんも友達だよー」

 

「オレは変な虫だから……」

 

「ごめん、意味が分からない」

 

 大丈夫だよ、と言いながらミカが頭を撫でてこようとするので避ける。

 

「あ、ところでどう思う?」

 

「なにが?」

 

「クールなオレ」

 

「うーん、似合わない☆」

 

 くそったれぇ……。ぐっばいオレの中学校でびゅー。

 

「あっ、そういえばもうすぐ実力テストだね」

 

 机に突っ伏してると、ミカが突然そんなことを言い出した。

 

「実力テスト?あーそんなのあったっけ?」

 

「あったよ。そんな調子で大丈夫?」

 

「んー、まぁ大丈夫じゃない?」

 

 中学のテストなら余裕でしょよゆーよゆー。

 

 

 

「よ……あれぇ……?」

 

 目の前には返ってきたテスト用紙。そのどれもが50点台。つまり、どの教科も40点も落としてることになる。

 

「う、嘘だろ……」

 

 50点を割らなかったのは救いだが……くそぉ、こんな点数ミカに見せられない。

 

「ミサちゃん、テストどうだった?」

 

「うわぁぁぁっ!?」

 

「ええっ!?」

 

 驚いて勢いの余りテスト用紙を破いてしまった。いや、逆に考えろ、これは好都合だ。ミカに点数を見られずに済む。

 

「点数が良すぎて、嬉しさの余りテストの紙破けちゃったよ、はは」

 

「えー……」

 

「おっと、ちょっと用事が……さらばだ!」

 

 居たたまれなくなり、思わず教室から飛び出す。

 

 

 

 

 

 

 ミサちゃんが急に教室を飛び出して、すぐのことだった。教室の扉を勢いよく開けて、ナギちゃんが入って来た。

 

「―――ミカさん!ミサさんは!?」

 

 普段の様子から考えられないほど、慌てたナギちゃんに目を丸くしながら落ち着くよう言う。

 

「っ……すみません、ミカさん落ち着いて聞いてください。先程、ミサさんに対し―――」

 

 ナギちゃんの口から語られたソレに、怒りで頭が沸騰しそうになり、今飛び出したミサちゃんが心配で私も追うように教室から飛び出した。

 

「ミカさん!?」

 

 

 

 いない、どこ!?校舎内を隈なく探した。トイレも他のクラスも覗いたけど見つからない。一体どこに……。

 

 窓から、ミサちゃんを探す。……いた!別の校舎に!……でも、一人じゃない誰かと話してる?あれは……見覚えがある、確か《ティーパーティー》の。いや、それよりもミサちゃんの所に行かなきゃっ!

 

 ミサちゃんの居た校舎に来たけれど、さっきまでの所にミサちゃんは見当たらなかった。まだ校舎から出てないのなら、近くに居るはず。と、感覚を限界まで研ぎ澄ませていると、近くからすすり泣くような音が聞こえた。いや、違うミサちゃんが泣いてる。行かないと!

 

 音の聞こえた方に向かうと、階段の踊り場で俯いてるミサちゃんを見つけた。

 

「―――ミサちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 勢いのまま教室を飛び出した俺は、すぐに戻るのも気まずくて次の予鈴が鳴るまで、校舎をブラつく事にした。

 

 テスト、あんな点数取るなんて思わなかったな……。中学のテストだからって甘く見過ぎたか。でも、自己採点でも90点は確実だったと思ったんだけど、どこかで回答ズレたのか?ちゃんと確認しておけばよかったな。同じ轍を踏まないように、筋トレの時間減らして次はちゃんと勉強しとくか……。はぁ……。

 

 そんな事を考えていると、廊下の奥から人が歩いてきた。数人の白い制服の集団。高等部の人たちかな。

 

「ごきげんよう」

 

「……こんにちは」

 

 オレの前まで来て挨拶されたので、挨拶を返すとフッと笑い立ち止まる。癇に障る笑い方に、むっと顔をしかめる。

 

「貴女が光園ミサさん?」

 

「……だったら、なんですか」

 

「貴女の噂は《ティーパーティー》まで届いてるわ。《トリニティの問題児》さん?」

 

「……」

 

 《ティーパーティー》……。いつか、接触はしてくるだろうとは思ったけど、なんで今?

 

「貴女、今回の実力テストが揮わなかったそうね」

 

「……次はちゃんと高得点取れますよ」

 

「ふふっ、だといいわね」

 

「……?」

 

 なんだ?妙に含みがあるというか、変な笑み浮かべやがって、イライラする。

 

「世間話をしに来たんですか?それとも、ケンカを売りに来たんですか?」

 

「あらやだ、すぐ暴力と結び付けようだなんて野蛮人なのかしら?」

 

「……」

 

「ふふふ、怖い顔。怖くて縮み上がってしまいそうですわ。……貴女には申し訳ないけれど、どちらでもないの、アレを頂戴」

 

「はい」

 

 アレってなんだ?付き人の一人が持って来た書類を受け取り、こちらに差し出してくる。

 

「……」

 

「《ティーパーティー》からの正式な通達書よ、受け取りなさい」

 

 受け取らずに見ていたが、渋々受け取る。受け取った書類を見て、驚愕に目を見開く。

 

「こ、これって一体……!?」

 

「本日、《ティーパーティー》にて提言されたものです。普段の素行不良、並びに今回のテスト結果を受けて、改善されない場合、光園ミサ、貴女を停学あるいは退学処分にします」

 

「なっ……!?こ、こんなの急すぎる!」

 

「えぇ、ですからあくまで"提言"です。まだ確定したわけではありません。しかし、書面にある通り改善されなければその限りではないと、思ってください」

 

「そ、そんな……」

 

 停学、つまり矯正局送り。そんな……なんで……。

 

「あぁ、そうでした。一つ伝え忘れてましたね」

 

「……まだ、なにかあるのかよ」

 

「えぇ、貴女がこの通達書を無視した場合についてですが、貴女の友人にも処罰が下されます」

 

「………………は?」

 

 友人、ミカとナギサに?ふざけるなよ……!オレだけならまだしも、アイツらまで巻き込みやがって!!

 

「もちろん、貴女がこのまま《ティーパーティー》に殴り込んでも、同じだということをお忘れなく。まぁ、その場合貴女自身の寿命を縮める結果になるでしょうが。よもや、その程度のことに頭が回らないわけではないでしょう?」

 

「……ッ!」

 

 ギリィッ!と痛むほどに奥歯を噛み締める。

 

「ふふっ、我々も忙しいのでこのくらいにしておきましょう。……賢明な判断を期待してますよ。それでは、ごきげんよう」

 

 廊下の奥から来た一団は、来た時と同じようにオレの横を通り廊下の奥へ消えていった。オレはそれを見届けず、ただ立ち尽くしていただけだった。

 

 オレはふらふらと歩きながら、もう一度通達書を見る。通達書を無視、つまり改善されない場合にもミカとナギサに処罰が適用される。オレが通達書に不満があり、《ティーパーティー》に訂正を求めた場合も同様。

 

 回避する為には、通達書にある二つの条件をクリアしなければならない。そのうちの一つの学力の改善は容易だ。真面目に勉強するだけでいい。だけどもう一つ、素行の改善が一番の問題だ。学力はいい、テストという結果がある。でも、素行が改善されたなどと誰が判断するんだ?そんなもの主観の違いによって変化するものだ。つまり、《ティーパーティー》が是としなければ是にならない。ははっ、なんだよそれ。詰み、じゃねえか……。

 

 オレだけの問題なら、どうとでもできたのに。ミカとナギサまで巻き込んでしまった。オレなんかがいた所為で、オレがいなければミカもナギサも普通に過ごせたんだ。オレが、いなければ……?あぁ、最初からそうするべきだった。ミカとナギサの傍が暖かくて、離れたくなくて、ズルズルと先延ばしにした結果がこれだ。オレが消えればいいんだ。それで、全部おしまい。

 

 おしまい、なのに……ッ!離れたくない……!まだ、ミカと一緒に居たいよ……!でも、どうしたらいいのか分からない。たすけて。だれか、たすけて……。

 

「―――ミサちゃん!」

 

 聞き覚えのある声に、ハッとなり振り返ると階段の上にミカが立っていた。慌てて、涙を拭い、通達書を隠す。

 

「ミ、ミカ、どうしたんだよそんなに慌てて」

 

 ミカは手すりに腰掛けると、滑り台のように滑って下りて、その勢いのままオレに抱き着いてくる。

 

「ミ、ミカ?」

 

「ミサちゃん!大丈夫!?……ナギちゃんに聞いたんだよ。ミサちゃんが停学になるかもしれないって」

 

「あ、ああ」

 

「……ミサちゃん?その紙って」

 

「あっ!?それは!」

 

 ミカはオレが隠し持ってた紙を引っ手繰るように奪うと、それに目を通す。

 

「……ナギちゃんが言ってたこと、本当なんだ。ねぇ、どうして!?どうしてミサちゃんがこんな目に遭うの!?」

 

「……ツケが回って来たんだ。オレがミカのやさしさに甘えてきたツケが」

 

 だから、オレがいなくなるしかない。もう、それしか……!

 

「そう、だからあの人はあんなことを……」

 

 ミカはなにやらブツブツと言っていたが、上手く聞き取れない。ミカから離れようにも、ホールドがきつく抜け出せる気配がない。まさか、ミカはオレが消えようとしてるのに気づいて?ミカほどの鋭さなら、気付いてもおかしくはないけど……。

 

「ねぇ、ミサちゃん。私なら二つの条件をクリアするのに手助けできるよ?」

 

「……えっ!?」

 

 クリア、できるのか?少なくとも、オレが考えた限りでは素行の改善なんてクリアしようがないと思ってたんだけど。でも、ミカが出来るって言うならそうなのかもしれない。

 

「もちろん、ミサちゃんがいいって言うならだけど……」

 

「ホントにできるの?なら、お願い!オレはまだミカと一緒に居たい!」

 

「うん、任せて。じゃあ、ちょっと付いて来てもらえる?」

 

「あ、うん!ところでどこ行くの?」

 

「……《勉強部屋》だよ」

 

「へぇー、トリニティにそんな教室あったんだ」

 

 ミカと手を繋いで長い廊下を歩く。

 

「《勉強部屋》って言うからには勉強する部屋だよね。先に学力の方をどうにかするの?」

 

「それなんだけど、もう一つの方は私に任せてもらえれば解決できるよ」

 

「え?そうなの?」

 

「うん、だからミサちゃんは"勉強"に集中するだけでいいから」

 

「なるほど。ミカが居てくれてよかった!やっぱり、持つべきは友、だよね!」

 

「……そうだね」

 

 しばらく歩いていると、ミカが不意に立ち止まった。

 

「ここだよ」

 

 そう言って、ミカが示したのはなんてことない普通の電子扉だった。ミカは、扉の電子機器にスマホをかざすと、ロックの外れた音がした。ミカに促され、開いた扉の中へ入る。

 

 

 

 ―――それが、オレをどうしようもなく変えてしまう事に気付かぬまま……。

 

 




光園ミサ
メス堕ち秒読み。

聖園ミカ
素行と学力、両方を同時に解決する方法。ね?簡単でしょ?


というわけで導入終わり!完全版(R-18)書いてから添削して本編更新になるから少し遅くなるかも。そういえばさ、天使って両性具有なんだよね。

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