ブルアカにTS転生してメス堕ちする話   作:アウロラの魔王

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いつも感想ありがとうございます!

こういう事件の裏側でみたいな話好きだけど、遠回しな会話やめろぉ!ってなるやつ。

ナギサの話、と言いつつどっちかっていうとティーパーティーの話メイン。


桐藤ナギサの話②

 

 ナギサは大きな扉の前に立って深呼吸していた。あの後、一度戻って身嗜みを整えた後ちょうどミトの連絡が来てお茶会に招待されたので、《ティーパーティー》校舎のある一室の前に来たのだが、本来なら一般生徒はおろか《ティーパーティー》の面々でさえ容易には入れない、各分派の首長が集まり会議……いやお茶会するための部屋。

 

 そんな部屋に来て緊張するなという方が難しく、跳ね上がる心臓を抑えつける。落ち着くために、先程ミカに送ったメッセージを見るが、まだ返信は無い。提言の一時撤回に成功したので、ミカにはいち早く伝えたのだがどうしたのだろう。

 

 できればもう少し落ち着いてから入室したいが、これ以上待たせるのは失礼だろうと思い、意を決して扉を数回ノックして声を掛ける。

 

「き、桐藤ナギサです。ただいま参りました」

 

 すると、扉の向こうからよく通る声で返ってくる。

 

「ナギサさんですか?ドアは開いてるので入って来て頂いて結構ですよ」

 

「は、はい、失礼します!」 

 

 ナギサが部屋に入ると、広い室内の奥、テラス付近に大きな円形テーブルがあり、そこに各分派の首長たちが座って待っていた。

 

「お、お待たせして申し訳ありません!」

 

「ふふ、こちらの都合で呼び出したのですから、気にしなくてもいいですよ。どうぞ、こちらの椅子に掛けてください」

 

「え!?そ、そんな、流石に一緒のテーブルに着くはマズいのではないでしょうか……わ、私は立っていた方が」

 

 近くまで来たナギサはミトに椅子を勧められるも、畏れて遠慮する。しかし、それを見ていたサナやマイも口を挟んできた。

 

「あら、別に構いませんわ。それよりずっと立って居られる方が迷惑よ。まるで私たちがイジメているみたいじゃない」

 

「座ればいいじゃねえか。別にそれを見咎める奴はこの場にはいねぇんだからよ」

 

「だ、そうですよ?」

 

 そう言ってミトは微笑む。サナとマイの口添えもあり、ナギサは恐る恐る椅子に座ることにした。

 

「ナギサさんはどのお菓子がいいですか?」

 

「え?えっと……ではそちらのロールケーキを」

 

「はい、こちらですね」

 

 ミトは慣れた手つきでロールケーキを取り分け、ナギサに差し出す。ふと、見えてないのになぜ正確にロールケーキを取り分けられたのだろうとミトの顔を見る。その目は依然閉じられたままだった。実は見えていて薄目を開けている、というわけでも無さそうだった。

 

「ふふっ、見えてないのに物の位置を正確に把握していることが不思議、という顔ですね」

 

「あ、いえ!申し訳ありません!こんなジロジロと人の顔を見るようなことをして!」

 

「構いませんよ、そういう風に見られるのは慣れっこですから」

 

 まただ、とナギサは焦りながら背筋がゾクッとする感覚を覚える。ミトはこちらの視線や表情の変化に正確に反応している。物の位置は極論、完全に暗記してしまえばいいが、コロコロと変わる人の表情をピタリと当てるのは、たとえ偶然でも難しいはず。

 

「ふふふ!ミトのそれを見た人ってみーんな同じ顔するの。すごく面白いわ」

 

「いや、どこがだよ。どう見ても引かれてるじゃねえか」

 

 困惑するナギサを余所に、勝手な事を言う二人。ミトはそんな二人を見てクスクスと笑うだけであった。

 

「あの、不躾な質問で恐縮ですがミト様の目って……」

 

「はい、見えていませんよ」

 

 ナギサの疑問に、ミトは当たり前のように返す。

 

「そう、ですよね……」

 

「ええ、幼い頃の事故で視力を失い、それ以来この目は見えていません。しかし―――」

 

 ミトはそこでひと呼吸区切る。

 

「―――代わりに見える"眼"を授かったのです」

 

「え?」

 

 納得しかけたナギサの脳がまた混乱する。

 

「えっと、目は見えていないんですよね?それなのに、見える目ってどういう……」

 

「そうですね、空間認識能力の拡大と言いますか、一種の能力でしょうか。私には見えてますよ。口元を抑えて笑いを堪えるサナさんも表情を強張らせるナギサさんも、テーブルの上のお菓子やこの部屋の細部に至るまで。この部屋だけでなく、学園や自治区の至る所に私の"眼"がありますから、あっ今ナギサさんの左手中指が動きましたね?」

 

 能力、と聞いてナギサはようやく得心がいった。キヴォトスには、稀に特殊な能力を持った生徒がいる。しかし、実際にこの目で見たのは初めてだった。

 

「なるほど、そういうことでしたか。キヴォトスには特殊な力を持った生徒がいる、というのは知っていましたが、まさかミト様がそうだったなんて」

 

「私も能力に目覚めたのが、事故で両目を失ってからですからね。案外、外から見ると分からないものですよ」

 

「私の所にいる"予知夢"の能力を持った子が居なかったら、私も信じなかったわね」

 

 なんと、サンクトゥスの派閥内にも特殊な力を持つ生徒がいるらしい。実は、そんなにレアな存在でもないのだろうか。

 

「ちなみに、能力に名前が無いと不便だろうと私の恩人から頂いた名で"天眼"と呼んでいます」

 

「ミト様の恩人?確かそれって以前にも……」

 

「あ、その顔は気になっている顔ですね?ふふ、あの方の話をするのも久しぶりなので気合が入りますね―――」

 

 恩人に触れた途端、心なしかミトの顔が先程よりキラキラしている気がした。何故だか踏んではいけないスイッチを踏んだ気がするナギサ。

 

「おっと、ミトその話始めたら数時間拘束するんだからやめとけって」

 

「む、仕方ありませんね」

 

 寸でのところで止めたのはマイだった。ミトも無理やり聞かせるのは良くないと思ったのか、あっさり引き下がる。おもわずナギサはマイに感謝の念を送る。

 

「あ、ありがとうございますマイ様」

 

「気にすんな。アタシらがもう耳にタコができるレベルで聞かされてるからな。これ以上聞かされてもこっちが困るってだけだ」

 

(一体何回同じ話を聞かせたんだろう)

 

 しかし、あのミトが何度も聞かせるほどの"恩人"というのも結構気になる。また時間があるときに尋ねてみようとナギサは思った。

 

 先程の話でふと気になったことがあった。

 

「ミト様、先程能力で学園や自治区も見えてると仰っていましたが、もしかして今回の件も?」

 

「はい、全部知ってましたよ?」

 

 ナギサの問いかけに、ミトは全て知っていたと事も無げに答える。ナギサは目を見開いて驚くが、ミトの能力を知っている二人は平静だった。

 

「誰がハッキングをして、誰が不良と取引したのかも私は知っています」

 

「そ、そんな……だったら議論なんて必要無かったではありませんかっ!それに、犯人が分かっておられたならどうしてあの場でそれを……!」

 

「落ち着いてください、ナギサさん」

 

「……っ!あ、も、申し訳ありません!つい、熱くなってしまって……」

 

「ふふ、構いませんよ。ナギサさんにしてみれば、大切なご友人が被害に遭われたのですから」

 

 思わず取り乱してしまったナギサを、ミトは優しい声で宥める。すぐに冷静さを取り戻しはしたが、恥ずかしさからか顔をりんごのように真っ赤に染める。

 

「……私があの場で何も言わなかったのは、あくまであの場は議論の場であり、誰かを糾弾したり、裁く場ではありませんから。必要なのは光園ミサさんの潔白を証明すること、そうでしょう?」

 

「そう、でした。ミト様、申し訳ありませんでした……」

 

「いいえ、大丈夫ですよ。それに、私も少々言葉足らずでしたから。私は"眼"を飛ばすことは出来ますが、耳は飛ばせないのであくまで見るだけなんです。なので、詳しく知りたいならマイさんに聞くといいですよ」

 

「え?マイ様に?」

 

「ちょっ、おい!?」

 

 唐突なキラーパスに、二人のやり取りをニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべていたマイは慌て出す。

 

「ええ、聖園ミカさんから貰った動画で、今回の件を早期に調査することが出来たんです。そうですよね、マイさん?」

 

「え?ミカさん……?」

 

 急に出てきたミカの名前に、ナギサは困惑する。彼女は今、ミサと勉強中のはずだが……。一旦、頭を落ち着けるために紅茶を口に運んだ。

 

「くっそー……あのタイミングで見られてたのかよ……」

 

「ちょっとマイ?あの動画は匿名で送り付けられたって聞いたのだけど?」

 

「い、いやーそのー……」

 

「ふふっ、聖園ミカさんに銃を突き付けられながらの話し合いは迫力満点でしたね☆」

 

「銃?マイ、貴女まさか中学生に脅されたんじゃないわよね」

 

「ミト!ちょっとお前黙っててくれないか!?」

 

「いやです、人の事を普段から黒幕呼ばわりするお返しです」

 

 慌てふためくマイを見て、満足げな表情を見せるミト。反面、サナのマイを見る目は冷えていた。

 

「ぐっ……し、仕方ないだろ!要求を呑まないとタイトル付けてネットに拡散するって言われたんだっ!」

 

「脅しに屈した上に、ちゃっかり相手の要求も呑まないでくれます?」

 

「うっ……アタシは政は苦手なんだよ……。交渉なんて出来るわけないだろ……」

 

「だったら、貴女お得意の暴力で解決すればよろしいのではなくて?」

 

「……」

 

「嘘でしょう……?」

 

(あの子は、ミカさんはミサさんが絡むと、とんでもない力と行動力を発揮しますからね)

 

 ミカはやると決めたらやる女だ。思い返せば、今回の件一番怒っていたのはミカだった。そんな彼女が、何もせず大人しくしているわけが無かった。元々、ミサの近くに居れないからと《ティーパーティー》入りは難色を示していたから、脅迫の件で除名されても痛くも痒くもないだろう。

 

 とはいえ、マイも抵抗は試みた。マイはこれでも《ティーパーティー》で武闘派として名が通っていた。片や実戦経験豊富なパテル分派のリーダー、片や顔が良いだけのチヤホヤされているだけのお嬢様。慢心はあったかもしれない、中学生に負けるわけないと。しかし、勝負は一撃で決した。対峙し銃を取り出して構えた一瞬で銃を弾き飛ばされた。負けた。それも、自分の嫌いな何の苦労もして無さそうなお嬢様なんかに。カスタマイズすらしていない、ただの市販の銃で。

 

「……一つだけ言っておく、アイツは光園ミサなんかより危険だぞ」

 

「負け犬の遠吠えなんか聞く価値がおありかしら?」

 

「それより、一体どんな要求を呑まされたのか気になりますね」

 

「お前らなぁ……」

 

 絞り出すようなマイの言葉は、どうでもいいと一蹴される。自分の派閥内で起こった事くらい、自分で解決しろ、ということだ。実際、暴走して騒動を起こしてるのはどちらもパテル分派で、他派閥はそれに巻き込まれただけである。

 

「チッ、要求は大きく分けて三つ。一つ目は、光園ミサの無罪放免」

 

「でしょうね」

 

「ええ、聖園ミカさんはミサさんのご友人ですから、当然の要求でしょう」

 

「……二つ目は、光園ミサを《ティーパーティー》に仮入部させること」

 

「仮入部?どうしてまた」

 

「そういうことですか……」

 

 ミカの二つ目の要求にサナは疑問符が浮かんでいたが、ミトはその目的にすぐ思い至った。

 

「待ちなさいミト。一人で納得しないで欲しいのだけど?」

 

「簡単な話ですよ、サナさん。聖園ミカさん、彼女はミサさんを矯正局に送れないようにしたんです」

 

「あの、ミト様。浅学で申し訳無いのですが、なぜ《ティーパーティー》に入ることで矯正局に送られなくなるのですか?」

 

 ミトの言葉に疑問符を浮かべたのはナギサだった。それは、当然の疑問と言えるだろう。普通ならば思い付きもしないことで、実行なんて以ての外だ。

 

「そうですね、《ティーパーティー》に入ることで様々な恩恵を得たり、権限が付与されるのはご存じだと思います」

 

「は、はい」

 

「当然、付与される権限の中には《ティーパーティー》だけでなく《トリニティ総合学園》の重要情報へのアクセス権も含まれます。では、ここで問題です。トリニティの重要情報を握った者が矯正局送りになると、どうなるでしょうか?」

 

「え?……ま、まさか……」

 

「はい、トリニティの重要情報を外に漏らされれば、それはトリニティにとって大きな不利益を生むことになるでしょう。それ故、おいそれと違反者を学区外に出すことが出来なくなるのです。当然、矯正局送りなんて以ての外ですね。あちらは連邦生徒会の管轄ですから」

 

 これはトリニティに限った話ではなく、他の学校でも組織に属している者が矯正局に送られた例は少ない。情報を学外に漏らされる事がまずいのもあるが、単純に連邦生徒会を信用していないことが大きい。

 

「あちらさんは、こちらの要望なんて一つも聞き入れない癖に、自分たちの要求だけ通そうとしてくるから面倒極まりありません、はぁ」

 

 連邦生徒会の信用度は、ミトですらこうして悪態を吐いてしまう程度には低い。

 

「まぁ、そうした理由もあり、ミサさんを今後矯正局に送られないようにする事が聖園ミカさんの狙いでしょう」

 

「ミカさんが……?」

 

 ミカがそこまで計算して根回しをしていた、という事実にナギサは思わず舌を巻く。

 

 ミカ一人で考えたとは思えない。まさか、誰かが入れ知恵したのだろうか?しかし、ミカの周りには彼女の恩恵に与ろうと寄ってくる者ばかりで、友人関係と呼べるような人はそれこそミサぐらいなものだったはずだ。だが、ミサは今回裏で起こった事は何も知らない。だとすれば、信じられない事だがミカが一人で考えた行動だろう。

 

 こういう政治的搦め手といったモノは得意ではないと思っていたのだが、必要以上に注目を集めないように隠していたか、あるいはひとえに愛の賜物なのか。

 

「……ただ、《ティーパーティー》に入れるのは構いませんが、何故パテルが彼女を持っていくのですか?」

 

 ピシリ、と室内の空気がミトの言葉で張り詰める。サナも問い詰めるようにマイを見ており、マイはダラダラと汗が滝のように流れ出す。ナギサは急に変わった流れに「んん?」と首を傾げる。

 

「いや、だってそういう約束だし……」

 

「はぁ……こちらは何年も前から何度も勧誘して、一度も首を縦に振って貰えなかったというのに……気が付けば、光園ミサさんの所属がパテルに仮押さえられてるおかげで、こちらから誘うことが出来なくなったではありませんかっ」

 

「えぇ……」

 

「そういえば貴女、派閥の意向に逆らって何度もあの子の所に勧誘しに行ってたものね」

 

 私、怒ってます。と言わんばかりに捲し立てるミトにマイは押され気味になる。が、ナギサはそんなことより聞き捨てならない事を聞いてしまった。

 

(え?フィリウスが、いえミト様がミサさんを?)

 

 何故、とは思わない。ミサ個人の持つ武力を考えれば、どこの組織であっても喉から手が出るほど欲しいはずだ。だからこそ、そこに疑問は持たない。だが、ミト個人がミサを何度も勧誘していたというのは初耳だ。いくら欲しいとはいえ、所属している派閥の意向に逆らってまでミサを欲したのは何故なのか?

 

「私もあの子がまだ誰のお手付きでもないなら、って思っていたのにまさかマイに先越されるとは思いませんでしたわ」

 

 ティーカップに新しい紅茶を注ぎながら、サナは溜息を吐く。

 

「は?なんだそれ、初耳だぞ」

 

「ええ、そう思ったのはつい先日ミサに会ったときですもの」

 

「ふふふ、ぽっと出がしゃしゃり出ないでください」

 

「あら?愛の深さは出会ってからの時間だと仰るタイプ?愛の深さというのは、受け入れる者の度量で決まるものですわ」

 

「お、おい……」

 

 ミトがサナを煽り、サナがミトを煽り返し、気が付けば二人の間で火花が散っていた。マイは思わず、といった様子で二人の仲裁をしようとするが二人は睨み合ったままであった。

 

 先日、というのはミサが通達書を受け取った日のことであろう。そういえば、あの日通達書を渡しに行ったのはサナだった。もしかして、そのとき何かあったのだろうか。聞きたいが、なんとなく聞いてはマズい気がした。

 

「そ、そういえば、通達書を渡しに行ったのサナだったよな。なんでわざわざ自分で行ったんだ?」

 

 なんとか話題を変えようと思ったのか、地雷原に突っ込んだのはマイだった。

 

「そうですわね……シンプルに、噂になっている光園ミサという人物に直接会って見たかったから、かしら?」

 

 身構えていたナギサは、肩を撫で下ろす。てっきり、もっと過激な言葉が飛び出てくるものだと思ったら、存外まともで安心した。

 

(噂に聞くような、相手を虐めて喜ぶような人では無かったのですね)

 

「ほーう?それで?サンクトゥスの首長様から見て、噂の問題児はどうだったんだ?」

 

「所詮は噂は噂でしかなかった、ということですわ。少々卑怯ですが、ご友人を使って揺さぶりを掛けたのですが、ただの一度も手を出して来なかったので結構理性が働く子なのは間違いないでしょう。少なくとも、噂にあるような『気に入らないものは直ぐ壊す』『見ていただけでボコボコにされる』『同じトリニティ生でも病院送りは当たり前』なんてものは嘘っぱちですわね」

 

 ミサは直ぐ壊すどころか古いもの、用途不明なモノも捨てられないくらいモノを大事にするタイプである。それに同じトリニティ生でも見ていただけでボコボコにされるなら、今頃トリニティ学園は血の海だ。ナギサはミサの噂の一人歩き具合に、思わず頭を抱える。

 

 ミサは基本近づかない者には清々しいくらいに無関心だ。自身が注目を集めているのは自覚しているから、わざわざ見ている者に絡みに行ったりもしない。それに、ミサが自身に近づく者への対応も分かりやすいもので、好意には好意で返し、敵意には敵意で返しているだけである。これは初等部1年の頃からそうなので、そういう性格なのだろう。

 

「まぁでも……責め立ててる時のあの子の顔……!泣きそうな顔で、怒りに震えながらも最後の理性を働かせて私を見る目っ!大変可愛らしかったですわぁ~!ハァ……ハァ……」

 

 とサナは凡そ淑女がしてはいけないほど蕩けた顔で、「あの顔で、ご飯3杯いけますわ」なんて意味の分からないことを言っていた。

 

(あれ?《ティーパーティー》まともな人が居ない?)

 

「お前、趣味悪いぞ……」

 

 周りに変な人しかいなくて困惑するナギサは、第一印象が悪いマイが一番の常識人だったことに驚く。ナギサの視線に、ハッとしたサナは「おほほ、はしたない姿をお見せしました……」とハンカチで口元を拭う。

 

「……そういえば、最後三つ目の要求はなんだったんですか?」

 

 ふと気になったナギサはマイに聞くが、マイは「あ」という顔で急に目が泳ぎだす。

 

「あ、あー、そ、そんなこと言ったっけ?」

 

「三つ目……『あの部屋』の使用期間延長と関係あることでしょうね」

 

「そういえば、『あの部屋』の申請来てたから許可出しましたわね」

 

「(あの部屋……?)えーっと、あの部屋とは一体?」

 

 ナギサが訊ねると、三人は目を合わせ一瞬の間沈黙する。

 

「……まぁ、いずれ知るでしょうし、今知っても問題無いのでは?」

 

「……なんて伝えるつもりですの?」

 

「……あー、要は『ヤリ部屋』だよ『ヤリ部屋』」

 

「ちょっと!?」

 

「槍……?」

 

 マイの直球ともいえる言葉にサナは慌てるが、ナギサには伝わらなかったようで頭に疑問符が浮かんでいた。

 

「せ、せめて『勉強部屋』と言いなさいな。お下品ですわよ」

 

「勉強?ああ!そういえば、ミカさんがミサさんに勉強を教えると言ってました。今、お二人が使用してらっしゃるのですか?」

 

 ナギサは勉強と聞いて、ミカがミサの為に勉強を教えると言っていた事を思い出した。もしかして、その勉強の為に部屋を借りたのだろうか?しかし、マイは気まずそうに目を逸らす。サナはそんなマイに対し一言「おバカ」と零す。

 

「え、えーっと?この空気は一体?私、何か変なことを言ってしまったのでしょうか?」

 

「い、いやそれは違うんだが……」

 

 マイは否定したものの、そこから先を言い淀んで口をもごもごさせていた。そこへ、なにやら考え込んでいたミトが口を挟む。

 

「マイさん、映像を見せた方が早いでしょう」

 

「え……正気?」

 

「流石にショッキング過ぎないか……?」

 

「先程も言いましたが、いずれ知るならば早いか遅いかの違いでしかありません。ならば、早いに越したことは無いでしょう」

 

「……ミトがそういうなら、まぁ」

 

「桐藤ナギサさん、でしたわね。心は強く持ってなさい」

 

「は、はぁ……?」

 

 神妙な面持ちで諭すようなサナにナギサは困惑していると、その間にマイは映像が準備できたのかスマホをナギサに渡す。

 

 その映像はどこかの部屋を映しているようで、部屋の中はピンクの証明で照らされテーブルや棚、ベッドといった家具が配置されていた。

 

「これが『勉強部屋』ですか?なんだかピンク以外は普通の部屋の様な……あれ、ベッドの上に誰かが―――え?」

 

 ナギサは映像の中の部屋を隅々まで観察していると、信じられないモノが目に入り驚いて思考が固まる。ベッドの上に居たのはナギサの良く知る人物たちだった。それだけならまだ良かったのかもしれない。だが、そこに映っていたのは二人がまぐわう姿だった。

 

「え……ミカさん、ミサさんがどうして……これは一体……?」

 

 頭が真っ白になる。夢なら覚めて欲しい。そう願えども、映像の中の光景は現実なのだと、ナギサの中の感覚が訴えかけてくる。

 

「……その『勉強部屋』は、昔は勉学の振るわない生徒の為の補習部屋だったのですが、時代の流れでしょうか、今はこうして生徒同士の睦事に使用されています。この部屋の使用には生徒会長三人の、つまり我々全員の認可があって使用できる部屋です」

 

「学園内の色んな所で盛る生徒がいるから、せめて目の届く場所でやりなさいってことで使われていなかったこの部屋を開放したのよね」

 

「まぁ、それでも一部の生徒しか知らないような噂レベルの部屋なんだがな。どうやって知ったんだか……」

 

「そ、そうなんですか……」

 

 首長たちの説明に、ナギサは気の抜けた返事をすることしかできない。そこでふと嫌な想像が頭をよぎる。ミカが勉強会をすると言ったのは2週間前ではなかったか?思わず、といった様子でナギサは首長たちに尋ねる。

 

「あの、この部屋はいつから使われて……」

 

「……2週間前からですね」

 

「…………」

 

「なんだったらもう1週間ぶっ通しでやってますわよ」

 

「追い打ちを掛けるのはやめてやれ」

 

 絶句するというのはこのことかとナギサは思う。震える手の中で、映像は動いていて二人の行為を鮮明に映していた。

 

「もうこれ以上見るのはやめておけ……」

 

 そう言ってマイはナギサからスマホを取り上げる。そこでナギサは、自分が食い入るように映像を見ていたことに気が付く。あの二人がそういう事をしていたのはショックだったが、それ以上にショックだったのは、自分に何も言ってくれなかったことだった。

 

「―――あ、あのっ!申し訳ないのですが、急用を思い出したのでこれで失礼させていただきます!」

 

 ―――ミカさんと話をしなければ。

 

 何を話せばいいのか分からないが、それでも話をしないといけないと思ったナギサは、イスを引いて立ち上がり、ミト達に深くお辞儀すると飛び出すように部屋を後にする。

 

 

 

「青春してるなぁ」

 

 ナギサが退室したことを見届けると、マイはそうボソッと零した。

 

「ババくさいですわよ」

 

「うるせぇよ」

 

 すかさず飛んでくるサナの野次を受け流して、マイは自分の席に戻る。

 

「それで?結局三つ目は何でしたの?」

 

「……『勉強部屋』の優先使用権だよ」

 

「だろうと思いましたわ」

 

「じゃあ聞くな」

 

「くすっ」

 

 それまで黙っていたミトが二人のやり取りを聞いて、静かに笑みを浮かべる。それに気が付いたサナはミトに言葉を投げ掛ける。

 

「ミト、貴女はこの結末で満足しているのかしら?」

 

「ええ、概ねは」

 

「ふぅん、ところで―――聖園ミカに『勉強部屋』のこと教えたの、貴女ですわよね?」

 

「は?」

 

「……それは、どうして?」

 

 動揺したように声が揺れる、というミトのブラフだ。ミトはこういった嘘の情報を混ぜて会話をしてくる。サナもそれが分かっているので、無視して言葉を続ける。

 

「どうしてもこうしても、貴女が聖園ミカと話をしている所をうちの"優秀な"部下が見ていたからですわ」

 

「あら、そうだったんですか」

 

 先程の動揺はなんのその。ころっと表情を変え、声を弾ませる。

 

「見られていることを知ってた癖に、白々しい」

 

「ふふっ、まぁミカさんとは偶然廊下でお会いしたので、世間話をしただけですよ」

 

「中等部の校舎で?」

 

「ええ♪」

 

 どう考えても不自然過ぎるのだが、これ以上この件をつついてもボロを出さないだろう。結局、『勉強部屋』を教えたことについて、肯定も否定もしてないのは厄介極まりないが。

 

「まぁ、それはどうでもいいことですわ」

 

 アタシはよくない、と横から聞こえるが無視。

 

「本題に入りましょう―――"光園ミサ"って誰なのかしら?」

 

 空気が凍る。マイは驚いてサナを見るが、サナはミトを見つめたままだ。

 

「サナ、お前とうとう頭が……」

 

「おバカは黙ってなさい。で、どうなのかしら?」

 

「ふふ、良い病院を知っているので紹介しましょうか?」

 

「そう、あくまでとぼけるのですわね」

 

 サナの目がスッと細まる。先の一瞬、ミトの顔が動いたことを見逃さなかった。ブラフか、あるいは反射行動かは分からないが、いつものミトと違って話のかわし方が甘い。

 

「なら、聞き方を変えましょう。データベースに"光園ミサ"という人物は存在しませんの。であれば、"光園ミサ"と名乗っている彼女は誰なのかしら?」

 

「データベースに存在しない……?おいサナ、どういうことだ」

 

「そのままの意味ですわ。検索してもヒットしない、いいえアクセス権限が足りなくて弾かれるのですわ。……学園トップの権限が弾かれるってどういうことかしら?」

 

 マイはサナの言葉を聞いて、慌てて手元の端末で生徒名簿を確認する。

 

「……嘘だろ」

 

 確かに、名簿のどこにもミサの名前が見当たらなかった。直接検索しようとすれば、赤い警告文で『閲覧権限がありません』と表示された。

 

「ちょ、ちょっと待てよ。じゃあウチの連中はどうやって改竄なんて」

 

「生徒名簿には個人情報がありますから、テストの成績とは別サーバーで管理されていますわ。テストの用紙を直接読み込んでいるので、名前もテスト用紙に記載されているものですし、アクセスさえ出来れば簡単に弄れるのでそちらで計画を進めたのでしょう」

 

 生徒名簿に載っている個人情報には、名前や住所、種族以外に経歴に個人所有や支給されているカードの情報等も記載されている。それらを隠すという事は、後ろめたい事があると言ってるようなものだ。

 

「それと名簿の他にも気になることがありまして、今回の件、《上》から直ぐ様『光園ミサに対する処分は無い』と沙汰が下されたの、妙だと思いませんの?」

 

「そういえば、職員たちも不審なぐらい浮足立っていたな……」

 

「…………」

 

 生徒の自主性によって統治されているキヴォトスにおいて、"大人"の介入はそうあることではない。行政ですら生徒に任せている"大人"がただの一個人の為に動くわけがない。

 

「気になって光園ミサさんを調べましたが、学園に入学する以前の経歴が存在しませんでした。まるで、トリニティに入学した日にポッと現れたみたいですわ」

 

「まさか……幽霊……?」

 

 マイは顔を青褪めさせていたが、即座に「そんなわけありませんわ」とサナに切って捨てられる。

 

「普通に考えれば、彼女の経歴を知られて困る何者かが抹消したのでしょう。いかがですか、ミト?」

 

「…………」

 

 サナの話を黙って聞いていたミトは、紅茶を一口啜ると口を開いた。

 

「いかがですかと申されましても、何故私が?」

 

「貴女なら知っているのでは?と思っただけですわ」

 

「ふぅ……私とて貴女と同じ生徒会長の権限しか持ち合わせていない以上、貴女が知る以上の情報を得ることは出来ないでしょう?」

 

 そう、ミトが持つ権限はサナと同じモノ。それ以上の情報は得ることは出来ない。しかし、それはミトが普通の生徒だった場合の話だ。

 

「でも、貴女には"眼"がありますわ。ミト、貴女はこの場に居ながらトリニティ自治区の全てを見ることが出来る」

 

「……仮にトリニティの全てを見ることが出来たとしても、トリニティの全てを知ることに繋がらないでしょう?」

 

「……っまだとぼける気!」

 

 ギリッと奥歯を噛み締めたサナは、未だのらりくらりと躱すミトに業を煮やしてテーブルを叩き立ち上がる。ミトが何かを知っているのは明白だ。学園を預かる生徒会長の一人として、自分だって知る必要があるはずだ。でなければ、何かあった時に生徒を守ることが出来ない。なのに、ミトは自分が持っている情報を共有しようとしない。私達は、三人で《ティーパーティー》ではないのか?どうして、私達を信頼してくれない?サナの中にある、ミトへの怒りが溢れ出す。

 

「ミトだって分かっているでしょう!?不自然な経歴の隠蔽、職員の不審な動き!」

 

「……」

 

「生徒名簿だって!《ティーパーティー》の長の権限でも見れないなんて、まるでそれ以上のッ……!……それ、以上……の……?」

 

 怒りのまま言葉を吐き出していたサナの様子が、急におかしくなる。

 

 《ティーパーティー》は学園の最高権力者だ。学園においては最高の権限を行使できるのが生徒会長達だ。その学園の最高権限で閲覧できないなら、学園より上の権限が必要になる。この学園都市において、行政を学園で行っているキヴォトスだからこそ、その可能性を無意識に失念してしまっていた。普通は学園より上なんて存在しない。しかし、トリニティだからこそのルールがその可能性を浮かび上がらせた。

 

「……まさ、か……」

 

「―――サナ(・・)

 

 冷たく低い、人を威圧する声が耳に響く。その声に体をビクつかせ声の主を見ると、いつも柔和な笑みを浮かべていた彼女の姿は無く、閉じられていた目を開き、焔の瞳を向けるミトの姿だった。

 

「それ以上この件に踏み込むのはやめなさい。代償は、その命を以って贖うことになりますよ。これは忠告ではなく、警告です」

 

 それは今までのミトの姿とは一線を画すものだった。今までも圧を掛けることは多々あった。それでもこんな冷たい声を出すミトを見たのは初めてのことで、サナもマイも息を呑んでミトを見る。

 

「……先程の知っているか、という問いですが私の返答はこうです。世の中知らない方が幸せなこともある。もっと自分を大事になさい」

 

「―――ッ!それでも、私はッ……っ!今日の所は失礼しますわ……」

 

 サナはそのままテーブルから離れ、部屋から出て行った。残されたマイはやや気まずそうにミトを見る。その視線に気が付いたミトは、マイにも警告する。

 

「マイさんも」

 

「……分かってる。アタシだってそこまでバカじゃない。この場での事は、聞かなかったことにする」

 

「賢明な判断です」

 

 ミトから発せられる圧が和らぎ、安堵の息を吐くマイ。

 

「しかし、アンタそんな綺麗な目をしてたんだな。どうしてずっと目を閉じてるんだ?もったいない」

 

「ふふっ、褒めても何も出ませんよ。……目を閉じてるのは、単純に閉じていないと"眼"の力を使えないからです」

 

 ミトはそっと目を閉じて、自身の目を瞼の上から撫でる。

 

「つまり、目を閉じてる間はずっと力を使ってるのか……ん?歩いてる時はまだしも、座ってる時に何を見てるんだ?」

 

「それは、秘密です♪」

 

「……聞かないでおいてやるよ」

 

「はい♪」

 

 それから、しばらく無言でマイは何か考え込む仕草をしていたが、ふと口を開く。

 

「……アイツ、サナだってバカじゃない。それでもすぐ飲み込めないのは、アイツが生徒会長だからなのと、貴族籍を持つからだろうな。……ま、アタシみたいな一般層からすれば遠い世界みたいなお話だ」

 

「サナさんは意外と生徒思いですからね。それに貴族の義務を果たそうと、日々努力なさっていますから」

 

「貴族の義務ねぇ……そういえば、ミトも昔は貴族籍持ってたよな?」

 

「ええまぁ、事故の折に剥奪されましたが」

 

 事故で両目の視力と両足が麻痺しベッドの上から動けなくなった際、資格なしと奪われたのだ。

 

「今は足も普通に動いてるし、"眼"もあるんだから取り返せるんじゃないのか?」

 

「ふむ、確かに今の私なら簡単に取り返せますが、今の私には貴族や平民といったしがらみは少々面倒なのですよ」

 

「そうなのか?」

 

「はい、貴族といっても偉ぶれるわけではありませんし、相応に責任も発生します。それに制限や面倒事も多くて、あまり他人にはオススメ出来ませんね」

 

 なりたいなら止めはしませんが、とミトは薄く笑みを浮かべる。

 

「そういうもんか」

 

「そういうものです、それに」

 

「それに?」

 

 ミトが貴族に執着しなくなったのはそういった面倒事が理由ではない。ミトの中で大部分を占めるのは……。

 

「貴族になんて戻ったら、義務に縛られて私の大切な主の元へ行けなくなってしまいますから♪」

 

「あー、例の"恩人"な」

 

 ミトにとってはそれが全てであり、自分を救った恩人に一生尽くしたいというただ一つの想いだった。

 

「あのミトがそこまで言うなんて、いつかその恩人とやらに会ってみてぇな」

 

「ええ、いつかご紹介しますね」

 

 ミトは微笑みながら、その瞼の裏では常に一人の人物を見つめ続けていた。

 

 

 




桐藤ナギサ
中学生にして胃と脳を破壊された女。不憫である。知り合いに変人が多い。なお数年後、天然シスター、救護ゴリラ、すぐ暴走する幼馴染、感度3000倍のコミュ障、ファッション露出狂に囲まれる模様。ナギちゃんの胃が保たない!

記導ミト
何か知ってそうだけど教えてくれない人。両目の視力を失った代わりに、36万5000の目を色んな所へ飛ばせる"天眼"を得た。モチーフはメタトロン。持っている杖は仕込み杖で、マシンピストルが内蔵されている。銃撃戦中、かなりアグレッシヴに動いて敵を翻弄するタイプ。実は《ティーパーティー》で一番強い。

真田サナ
高慢そうなトリカス…に見せかけた、ただの良い人。ミサを煽ったとき普通に殴られる覚悟してた。でも殴られなかったし、涙目で睨まれて「キュンッ♡」しちゃった。貴族の人で努力は惜しまない。武器はセミオートスナイパーライフル。

三枝マイ
常識人枠。派閥の一部の人が暴走するわ、責められるわ、ミカに脅されるわ、たぶん一番の被害者。平民出身で貴族はあまり好きじゃない。ミトは意味深に微笑むばかりだし、サナはすぐちょっかい掛けてくるので、お茶会ではマイが話を振ることが多い。使用武器は二丁拳銃。

聖園ミカ
考えた末にとりあえず脅すかってなったやべーやつ。ミサが関わると色々強化される。そして、ブレーキが壊れる。

光園ミサ
本人は何も悪くないけど、本人の知らぬところで厄ネタが量産されている。やべーやつホイホイは健在。


ブルアカのメインストーリー更新ひゃっほい!した。途中「カヤおまえ…」からの「カヤおまえwww」ってなった私は悪くないと思うの。
そういえば久しぶりに刀使ノ巫女のアニメ観て思い出したけど、昔『光堕ちTS主人公メス堕ち悪堕ち荒魂化』とかいう業の深いもの考えたな…。属性過多すぎる。

P.S.
仕事の時間増えた所為で執筆時間削れてるけど気長に待って

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