カルバノグ2章めちゃめちゃよかったー!しかもその直後にウサ夏来るとは。恒常だしハフバ近いから無駄遣い出来ないんだけど、ミヤコが可愛すぎてつらい。特に水着に浮いてるおへそえっちすぎない?性癖が私に引けと囁いてくる…!
今回はミサをイジメてやろうかと思ったら、ただのイチャイチャ回になった。
薄っすらと目を開けると、カーテンから差し込む光に顔を顰める。そして、今自分のいるところが勉強部屋ではない事を思い出す。
「……そっか、オレ家に帰って来たんだっけ」
ベッドから体を起こし、伸びをする。その際、服が擦れ「んっ♡」と声が漏れた。直ぐにハッとなり、頭を振って煩悩を追い出す。
今日から普通の生活に戻るんだ。こんなことで一々感じてたら体が持たない。
あの日、我慢出来ずミカに体を委ねてしまってから1ヶ月が経過していた。あの日々の調教の数々は、オレの身体に酷い爪痕を刻んでいったが、それでも生活できないほどじゃない。
時計を見ると、もう10時を回っていた。幸い、今日は学校は休みなのでいつもなら二度寝するところなのだが、あいにく今日はミカに誘われ、待ち合わせをしてるので起きなければならない。
何をしに行くかというと、話は数日前に遡る。
◇
「……うっ、ぐすっ……ヒック……」
「ただいまー……ってあわわわ、ミ、ミサちゃんどうしたの!?」
部屋で泣いていたオレに、どこかに行って帰って来たばかりのミカは慌てふためく。
「だって、赤ちゃんできたら学校行けなくなる……」
「あ、あー」
顔をぐじゅぐじゅにさせるオレに対し、ミカも思い至ったのかそういえばという顔をする。
「ミサちゃん、ごめんねそれ嘘」
「え……?」
「スイッチみたいにオンオフ出来るんだよ。今回はオフでやったから、ミサちゃんに赤ちゃん出来ないよ」
「……じゃあ、なんで子供産んでって言ったの……?」
「え?えーっと、そのほうが興奮するし盛り上がるかなーって……」
「う~!バカ!バカミカ!私、ホントに赤ちゃん産ませられるのかって怖かったんだから!」
流石にジョークにしてはタチが悪すぎるので、何度もミカをポカポカと叩く。
「い、痛い痛い!ごめん、ごめんって!わ、私もミサちゃんが学校に来なかったら寂しいし、ミサちゃんの同意無くそんなことしないよ」
「むぅー……」
疑わしくはあるが、行為の最中ミカは出来るだけオレが痛がらないように、ずっと優しくしてくれたし、同意無くしないっていうのはきっと嘘じゃないんだろう。でも、心の準備も無くそんなことされたら誰だって怒るよ!
「……そんなに子供欲しいなら、学校卒業したらいくらでも……」
「え?なにか言った?」
「な、なんでもないっ!」
「そ、そう?」
オ、オレは何を言って……これじゃあオレがミカの子供が欲しいみたいじゃんか!きっと一時の気の迷いだと、頭を振って煩悩を振り払う。
ミカのせいだ。ミカがあんなにオレの事を……。昨夜の情事を思い出して、顔が熱くなるのを誤魔化すようにミカを睨む。ふと、ミカのほっぺが赤くなってるのに気が付いた。
「ミカ?そのほっぺどうしたの?ほら左のとこの」
ミカの左のほっぺだけが赤くなっていた。オレの指摘に、ミカは自分のほっぺに手を当てる。
「あっ、これはナギちゃんに」
「え?なんでナギサ?」
「あっ!?ううん!やっぱなんでもない!大丈夫だから気にしないでっ」
「ミカがそう言うなら……」
話の流れからして、ナギサに叩かれでもしたのか?また、ミカが何かしたのかな。いつもみたいに、ナギサをからかいでもしたんだろうな。
そういえばナギサのやつ、最近全然連絡して来ないな。最後に連絡来たの、実力テストの前か。《ティーパーティー》の仕事が忙しいのかな。
「それよりさ、テスト勉強終わったらお出かけしようよ!」
「テスト勉強やる気あったんだ……」
「うっ、ちょ、ちょっとえっちなことしすぎたのは悪いと思ってるよ!」
丸1週間な。オレのジト目に耐えきれなかったのか、ミカは慌てて話を戻す。
「そ、それでミサちゃんの下着とかお洋服とか、色々買いに行こうと思って!」
「うっ、そ、それは……」
今度はオレが唸る番だった。最初の日に言ってたけど、覚えてたのか……。
「大丈夫、私がミサちゃんの為に女の子らしい可愛いの、いっぱい選んであげるからね☆」
「……お願いします」
ミカにハメられ、勝負に負けたオレに拒否権なんて無い。『勝った人は負けた人になんでも言うこと聞かせられる』。ミカはこれに対し、「別に言うこと聞かせられるのは1回とは言ってないよね?」と言った。あの日のオレは帰れることに気が逸り、条件を鵜呑みにしてしまった。あの日の迂闊すぎる自分を恨んだ。結果として、オレはミカの言う事に逆らえなくなってしまった。
「じゃあ、教材のBD持って来てるから早速勉強しよ!」
やる気に満ち溢れているのか、鼻息荒くオレを備え付けのテーブルに引っ張る。そうして開始された勉強だが、途中ムラムラしたミカにベッドに押し倒されたのは言うまでもない。
◇
そうして、1ヶ月ものの間えっちと勉強を繰り返し、解放されたのが昨日の事。久しぶりに我が家に帰ってきたオレは、そのままベッドに倒れ込み朝まで寝ていた。そして、昨日帰る前にミカから事前に今日買い物に行くと決めていたので、待ち合わせは昼からだがシャワー浴びて汗を流す時間を考えると、そろそろ起きないとマズそうだ。
「憂鬱だ……」
待ち合わせ場所の駅前噴水広場に来たが、ミカはまだ来ていないようだ。時間は……15分前か、ちょっと早く来すぎたな。ミカが来るまで、噴水近くのベンチに座って待つことにした。
「ふぅ……」
休日の駅前という事もあって、色々な人、人種?が歩いていた。偶に視界にゲヘナみたいな角が生えた人を見かけるが、何もしてないなら関わるのも面倒だと思い、視線を切る。
時間を置いて冷静になると、ミカに黙って消えようとしたのは悪かったと思う。そりゃ、ミカだって凶行の一つや二つしてしまうだろうと。オレの考えが浅かったばかりに、またミカに迷惑を掛けてしまった。そう考えるとミカへの償いとして、ミカの言いなりになるのは悪い事ではない気がする。
考え込んでいたのか、ふと近くの柱時計を見たら約束の時間になっていた。周囲を見渡すもミカの姿はまだない。もしかして、何かあったのか?と心配になってきた時だった。
「おまたせ~☆」
後ろから声がしたかと思うと、視界が塞がれる。
「……ミカ?」
「正解!すぐバレちゃったね」
「まぁ、オレ知り合い少ないから。それより、時間ギリギリだったけど何かあった?」
……知り合いが少ない事実は自分で言ってて悲しくなるな。自業自得なんだが。
「うん、ちょっと色々準備してたら支度に手間取っちゃって!……ところでミサちゃん、今オレって言った?」
「……あ」
「ミサちゃん……女の子になるって言ったよね?嘘ついちゃうんだ」
ミカの前では、ちゃんと口調を変えておこうと思ったのに、うっかりいつもの口調で話してしまった。
「い、今のは違くて!?つい口が滑ったというか!」
だって女の子の話し方、恥ずかしくて慣れないんだもん。ミカはオレの頭の上を見ると、溜め息を吐く。今、オレのヘイロー確認した?
「ヘイローが変わってないから、女の子のミサちゃんになれないのかな……」
「えっと、別にそういうアレでは……」
そんなことで人格がスイッチされるのは怖すぎる。
「ちょっとこっち来て!」
「あ、ちょま!」
強い力でぐいぐいと引っ張られた場所は、近くの茂みだった。
「じゃあ、パンツ脱いで」
「…………え?ここでヤるの!?」
流石にこんな真昼間の人の往来も多い場所でするのは恥ずかしいな……。どきどき。
「ち、違うよ!?私もそこまで性欲持て余してないから!」
「あ、そうなんだ……」
「ミサちゃんにお仕置きとして、これ入れようと思っただけだよ」
そう言って、可愛らしいピンクのポシェットから取り出したのは、卵型でピンク色の……。
(ろ、ローター……!?)
「……ミカ、今性欲持て余してないって」
「何か言った?」
「な、なんでもないです……」
「もう、自分で脱がないなら私が脱がしちゃうからね」
「あ、だめっひゃあ!?」
ミカは片手でオレの抵抗を抑え込むと、オレの穿いていたショートパンツを引きずり下ろす。
「あれ、濡れてる?なんでかなー」
「な、なんでだろうなー……にゃあんっ」
「はい、おわり!」
オレの下着に手を滑り込ませたかと思うと、異物を置いて手を引き抜きショートパンツを戻す。
「じゃ、試運転~♪」
「まっ!ひぁああああっ!?」
ミカが手元の機械を弄ると、オレのお腹の奥でブルブルと震える。オレは堪らずその場に崩れ落ち蹲る。それを見たミカは、すぐに機械を止めお腹の中の振動も治まった。
「はぁ……はぁ……」
「ミサちゃん、今日は一日中それ着けてようね」
「そ、そんな……わ、私こんなの耐えられないよ」
「大丈夫☆ミサちゃんが素直なままなら動かさないから!」
「うぅ……」
ミカは地面に座ったままのオレの手を掴み立たせると、そのまま手を繋いで引っ張って歩いていく。
「ほら、行くよ。今日はちょっと遠いから、バスに乗って移動するんだから」
「う、うん」
その後、ミカに連れられて来た停留所でバスを待ち乗り込んだ。
休日という事もあって、混み合ってるバスの中で吊革に掴まりながら、ミカとこれから行く大型ショッピングモールについて話していたのだが、オレは異物が気になってずっとモジモジしていた。ミカはそんなオレを見てニコニコと笑っていた。
「それでね、今から行くショッピングモールって最近出来たばっかりでね。結構気になってたんだー」
「ふ、ふぅん。また新しいの出来たんだ」
「トリニティの子ってお金持ち多いからね~。この辺で店出すと利益出やすいみたいだよ。まぁ、相応にブランド力も求められるけど」
「そ、そう」
「ミサちゃん、ずっと足を擦り合わせてるけど、どうしたの?」
「え、いや、その……ひゃわっ」
唐突なお尻を撫でられる感覚に、まさか痴漢!?と戦慄する。隣に立ってるミカの方が可愛いのになんでオレに、と思い振り返り見るとミカの手だった。
「ミ、ミカっ!?な、なにして……」
「しーっ、ミサちゃんが騒がなければこの混雑具合ならバレないよ」
そう言うとミカはオレのお尻を無遠慮に撫で回し始める。
「んっ……ふっ……んぅ……」
「んふふ、ミサちゃんかわいいなぁ」
その後も、目的地に着くまで他愛のない話をしながらも、ミカの手がお尻から離れることはなかった。
「………………」
「ミサちゃんごめんって!ほらほらー!そんなブサイクな顔してるとかわいい顔が台無しだよ☆」
目的地に着いてバスを降りた後、オレはふくれっ面でミカに無言で抗議したが、当の本人はどこ吹く風で堪えた様子はない。
「新しいショッピングモール!楽しみだねー!ほら、早く行こ!」
「あ、ちょっ!引っ張らないで!自分で歩けるから~!」
内装は新しく出来ただけあって、かなり綺麗だった。出てるお店はどこもブランドショップばかり、完全にトリニティ生をターゲットにしてきてるな。
(床ツルツルで反射してる。スカートで来るの怖そう)
「ミサちゃんミサちゃん!あのお店入ろう!!」
「あのお店って、げっ」
ミカの指差す先にはランジェリーショップが。しかも、オレでも聞いたことのあるブランド名を店に掲げている。
「わ、私はちょっと……は、恥ずかしいからここで待ってるね」
「何言ってるの!ミサちゃんの下着買いに来たんだから、ミサちゃんがいないと選べないでしょ!」
「えぇ!私の!?」
「元々そういう目的だったでしょー!」
「うぅ……」
やっぱり無しで!って出来ないかな。出来ないだろうなぁ。
「行こっか♪」
「はい……」
ミカに連れられ入ったお店は高級ブランド店で、系列店で出してる商品にフリルやレースを多く使ってることで有名なブランドだった。つまり、どういうことかというと……。
「わぁっ、見て見てミサちゃん!このブラすごくかわいいよ!」
(うわぁ、確かに可愛いけどすっごいフリフリ。誰に見せるわけでもない下着なのに)
「へ、へー良いんじゃない?ミカに似合うと思うよ」
気になるお値段は……うわ。値札を見て後悔した。今穿いてる綿パンより0が二つ多い。汚すことを考えると、現実的じゃなくないか?
「むー」
そんなことを考えていると、ミカがオレを見てむくれていた。
「な、なに?」
「今日はミサちゃんの買いに来たんだから、私はいーの!ミサちゃんはどうなの!」
「わ、私?うーん……」
実用性やコスト面から考えて安いパンツが良いんだけど、ミカは納得しないだろうなぁ。
「わかった!ちょっと待っててミサちゃん!」
悩んでいると、ミカがそう言ってどこかへ行ったかと思うと、手に二つの商品を持って帰ってきた。
「ミサちゃん、どっちがかわいい?素直に答えてね」
右手に持ってるのは、ここのブランドでも出してる下着セットだった。しかし、先程見た下着より幾分かフリルが抑えめで、全体的にバランスが良くなってる。デザインも可愛く、オシャレな下着としては結構アリな気がする。オレも女の子脱がせるなら、こういう下着の方が興奮する。
「……」
左手に持ってるのは、どこから持って来たのか飾り気のない良く言えばシンプル、悪く言えば地味な下着セットだった。でもまぁ、人に見せないならこの下着でもいい気はする。
「うーん、じゃあこっちで」
そう言ってオレが指したのは左手の方。すると、お気に召さなかったのか突如例のスイッチを入れられ、下腹部が震える。
「んんっ!?」
「……ミサちゃん、私『素直に』って言ったよね?」
「ちゃ、ちゃんと答えたじゃん……」
いまだ震えるお腹を押さえながら、ミカに涙目で抗議する。
「嘘吐いちゃダメだよ、ミサちゃん。左手のこっちじゃなくて、右手の方がかわいいって思ったよね?右に持ってる方がじっくり観察してたし、左を選ぶ時も一瞬右の方見たよね?」
「そ、それは……」
ミカの言う事に何も反論できず、思わず目を逸らす。
「図星突かれるとすぐ目を逸らすー。ミサちゃん、顔にすぐ出るんだからバレバレだよ」
「うぅ……」
そこまで指摘されると、オレは何も言えなくなってしまった。オレ、そんなに顔に出てるのかなぁ。
「じゃあ、こっち試着してみよっか☆」
機械を止め、ミカが差し出してきたのは、右手に持ってたフリフリな下着だ。地味な下着は早々に戻しに行った。
「あれ?試着しないの?」
どうしようか迷っていると、戻ってきたミカがそんなことを言った。
「いや、サイズが……」
「あー、そうだった。ミサちゃん、今まで測ったことは?」
「ないよ」
「うーん、じゃあ先に測ろっか。ちょっと店員さん呼んでくるねー」
ミカに店員を呼んでもらって、ついでにスリーサイズを測ってもらったのだが。バストとヒップは50ちょっと、ウエストはギリギリ50行かないぐらいだった。
「見事な寸胴体型」
「いやいや、寸胴以前にミサちゃん細すぎない!?ちゃんと食べてる?」
ミカにそう言われ、思い返してみる。
「た、食べてる」
「なんで目を逸らすの」
「ひょりゃひへひゃい!」
ミカがむにーっとほっぺを引っ張り伸ばす。痛くはないけど、すごく喋りづらい。
「胸はぺったんこなのは分かってたけど、AAAカップ。寄せて上げればAA?ほとんど無じゃんね」
「何を今更」
寄せて上げる肉も無いが。
「頑張って私がミサちゃんのおっぱい育ててあげるしかないね」
「え?どうやって?」
「揉むと大きくなるから」
騙されてないそれ?いや、別にオレはおっぱいを大きくしたいわけじゃないんだけど。
「とりあえず、これとこれとこれ!試着してきてね!下は直穿きしちゃダメだよー」
「わ、わかってる」
そう言って試着室に押し込められる。これはちゃんと試着しないと出して貰えなさそう。
仕方なく服を脱いで下着姿になる。そして、ミカの持って来たものからピンク色の、フリルの付いたブラジャーを手に取る。結構スベスベしてて気持ちいい。どうやらシルク生地のようだ。
(う、後ろのホック留めづらい)
悪戦苦闘の末、どうにかブラジャーを着けれたオレは鏡を見るとドキッとした。
(単品で見た時は、かわいいって感じだったけど、いざ着けてるの見るとちょっとえっちかも。ショーツも上から合わせるくらいなら大丈夫だよね。ミカ、こういうの好きなのかな。着て上げたら喜ぶ?)
妙に胸がドキドキするのは、きっとほど良く締め付けるブラジャーの所為だろう。ショーツも合わせて見てると、鏡に試着室を覗いてるミカが映っていた。
「みみみ、ミカ!?」
「あ、お構いなく」
「構うよ!?」
その後も見たがるミカを追い出して、何着か試着した後いくつか買うことにした。
「ぶー、もっとノリノリで試着してるミサちゃん見たかったなー」
「……ノリノリじゃないから」
下着を買ってショップを出たオレ達は、今度は服を買いに来ていた。
「服なら、今着てるのでも良くない?」
「ダメ!というかミサちゃん、昔の服を一張羅みたいに着回すのは女の子としてどうかと思うよ」
「だって、まだ着れるし」
今着てるのは、初等部の頃ミカに買ってもらった服一式だ。あの頃から大して身長が伸びていない為、未だに着続けている。
なんて言ってたら、股のものが震える。
「ふにゃああああっ」
「ちゃんとオシャレに気を遣おうね」
「ふぁ、ふぁい」
(や、やばい……。こう何度も動かしたり止めたりされると、身体が……)
すぐミカは機械を止め、ふにゃふにゃになったままのオレを近くの店に引きずり込む。何の店かと周りを見ると、いわゆる地雷系ファッションのお店だった。
「み、ミカ……これ私が着るの……?」
「ん?そうだけど?」
服を選びながら、さも当然のように答えるミカ。
「わ、私よりミカの方が似合うよ。だから、もっと普通の服にしない?」
「だめー」
ダメだった。
「んー、こっち?いや、こっちかな。ミサちゃんは顔が可愛い系だからねー」
ミカはそう言いながら、服を取ってはオレの身体に合わせてく。正直、オレの目から見てあまり違いが分からない。
「これと合うスカートは、これかな」
そう言ってポンポンとオレの手に、フリルやリボンの付いたブラウスやスカートが積み上げられていく。
「買い過ぎじゃない……?」
「えー、まだまだ少ないよー」
もう上下合わせて20着あるんだけど。
「あ、このワンピースかわいい~。こっちのセットアップは色合いが微妙かもー」
ポンとまた新しく乗せられる。色々突っ込みたいところではあるが、ミカが楽しそうなところに水を差すのも悪いと思い、口を噤む。
「あ!ミサちゃんミサちゃん!これとこれ合わせて色違いで買ったらペアルックみたいに出来るよ!」
興奮気味にオレにどうかな?と聞いてくるミカ。
「……良いと思う」
ファッションの知識が乏しいオレは、思考停止でそう答えるしかなかった。
「はぁ~いっぱい買ったねー。大丈夫?重くない?」
「いや、全然」
今、買った服などで大量の荷物を抱えているが、重さで言うなら銃やバッグの方が重いので全く気にならない。
「うーん、そのままじゃ他のお店回りづらいだろうし、家に送っちゃおっか」
まだ回るんだ。幸い、近くに宅配サービスをしてる所があったので送ることにした。
「じゃあこの住所にお願いします」
「かしこまりました。では、こちらお荷物をお預かりさせていただきます」
「ミサちゃん、おまたせ~」
ミカが自分がやっておくからと手続きしに行ったので、その間にオレはお手洗いを済ませておいた。何度も膀胱を揺らされて限界だったから助かった。
「ちゃんと送れた?」
「うん、バッチリ!」
ミカが言うなら大丈夫だろう。その後、二人でモール内を見て回っていると、ミカが映画館を見て足を止める。
「どうしたの?」
「え?あ、うん。今話題の恋愛映画まだ観てなかったな―って思って」
映画館の外に置いてある看板を見ると、どうも人間の男女の恋愛を描いた映画らしかった。ネットの評判も高く、今キヴォトスで最もホットな映画と言っても過言では無いのだろう。
「人間同士の恋愛映画なんて珍しいな」
「でしょ!?ネットでも結構話題だからすごく気になってたんだよねー!」
「……みてく?」
「いいの?」
「まぁ、今日は私が買ってばっかりだし、ミカが気になってる映画も気になるし」
「わーい!ありがとミサちゃん!チケット買ってくるね!」
「あ、うん」
ぴゅー!と音が鳴ってそうなくらい素早く、受付に飛んで行くミカを見送る。
(それにしても恋愛映画か、どうせならアクション映画観たかった。オレ、こういうお涙頂戴というか感動しろ系の映画は苦手なんだよな)
「うぐっ……えっぐ……!ふたりが幸せになってよがっだぁ~」
「み、ミサちゃん……いつまで泣いてるの」
「だってぇ~」
映画を観終わった後も泣き止まない私を見かねて、ミカは近くの喫茶店に入り私の背中を擦りながら慰めてくれる。
「あはは、評判通りすごく感動した映画だったね。私もうるっと来ちゃったもん」
「う‶ん、離ればなれになってもふたりが想い合ってて、再会出来た時は……うぇぇぇんよがっだぁ」
「もう、鼻水まで垂らしちゃって。ほら、チーンして」
「ちーん!」
ミカの差し出したちり紙に鼻水を出した後、落ち着くために二人で紅茶とケーキを注文する。
「どう?落ち着いた?」
「うん、恥ずかしい所見せてごめん」
「恥ずかしくなんてないよ。感動を表に出す事って誰にでも出来ることじゃないんだから、もっと自信持っていいと思うよ」
そうなのかな?ミカが言うならそうなのかも。……ミカ、あの映画気になってたって言ってたけど、ミカも恋愛してみたいのかな。
「ねぇ、ミカってさやっぱりその、大人の男の人と恋愛してみたいとか思ったりするの?」
「え?うーん、どうなんだろ。そういうの意識したことないなぁ。それに私達まだ中学生だし、そういうの考えるのまだ早いというか。まだ、恋に恋してるんじゃないかな」
「そ、そうなんだ」
よかった。……ん?なにがよかったんだろう?よく分からない感情を誤魔化すように、紅茶を飲み干す。
「ふふっ、また映画観に来ようねミサちゃん」
「う、うん!」
紅茶を飲みながらこちらに微笑むミカに顔が熱くなり、私はすでに空になったカップを傾けながら返事をする。
喫茶店の会計を済ませ、店を出た私達は話をしながらまたぶらぶらと歩き、ふと目に入ったお店にまた足を止める。
「ミサちゃん、どうしたの?……コスメショップ?」
「あ、その」
「……気になる?」
「……ならないって言ったら、嘘になる」
「ふふっ、そっか♪」
ミカに促され、私は一緒に化粧品売場に入ることにした。
「ミサちゃんには早すぎるかなって思って、今回はスルーしようと思ってたんだけど、ミサちゃんから興味持ってくれて嬉しい!」
「ミカが前にメイクしてきてたから、ちょっと気になっただけだから!」
「そっかぁ♪私が前からメイクしてたの気づいてたんだね」
「え、まぁ?」
いつもよりかわいかったし、良い匂いしたし。
「んー、ミサちゃん顔面レベル高いから、あんまり弄っちゃうと逆にミサちゃんの良さが損なわれちゃいそうだなぁ」
「顔面レベル……」
「ちょっと手出して?」
「あ、うん」
ミカはいくつか化粧品を取ると、差し出した手の甲にいくつかの線を引く。
「え?勝手に使って良いの?」
「これサンプルだからねー。こうやって肌に直接出さないと、合ってるかどうか分からないでしょ?」
「そうなんだ……」
「んー、この辺のはあまり良くないかも」
ミカは私の手の甲にライトを当てたり消したりしては、別の化粧品を塗りを繰り返してそんなことを言った。
「ライト当ててたのはなんで?」
「光の当て方とか色で見え方が変わるのもあるからねー。だから、暗いところ明るいところでメイク変えたりするんだよ」
「へー」
……もしかして興味本位で入ってはいけない世界だったのでは?
「あ、新作のコスメだ!前に新しいの出るって聞いて気になってたんだよねー。あ、これミサちゃんに合いそう。ちょっと顔貸してね、うんやっぱり!」
ミカが嬉しそうに私の顔を見る。私は近くの備え付けの鏡を見ると、確かにミカが塗ったところと元の肌を比べてみると綺麗になってた。
「あとはボディケアとフェイスケアとヘアオイル、ネイルケア、マニキュア、ペディキュア」
ミカはそう言いながらかごの中に、ドサドサと大量に化粧品を買い込んでいく。
「こ、こんなに?」
「もちろん!あ、この辺は私も使ってるオススメのだから、帰ったら使い方と使う順番教えるね」
「う、うん?」
「うーん、あ!ミサちゃん、ちょっと唇出して」
「ん、こ、こう?」
「うん!そのままね……うん、口をんぱってしてみて」
ミカに言われた通りに口を動かす。
「いいかも!ほら、鏡見てみて」
「これ、私……?」
唇に薄いピンクが乗り、わずかに出る光沢が成長した少女らしさを強めている。映ってるのは私なのに、私じゃないみたいだった。指で唇をなぞると、鏡の中の私も同じ動きをする。
「ふふ、リップひとつですごく変わるよね?また大人の階段を登っちゃったね」
そう言ってミカは顔を寄せてほっぺたをくっつけてくる。恥ずかしさからか、顔が熱くなり鏡を見ると、顔を赤らめた少女がそこにいた。お腹の奥がキュンッと疼いた。
「はーっ、今日は楽しかったねー」
「う、うん」
買い物を終えた私達は、沈む夕日を眺めながら帰路に着いていた。
「それじゃあ、ミサちゃん私の家はこっちだよ」
「うん……うん?なんでミカの家?」
うっかり流してしまいそうになったが、おかしいことに気が付きすぐに疑問を返す。
「なんでって、今日から一緒に住むからだけど」
「え?聞いてないけど」
「今言ったもん」
ミカの返答に、思わず頭を抱えそうになる。
「……住むのはいいけど、事前に言ってくれないとこっちにも準備が……」
「だいじょーぶ!今日の荷物は全部私の家に送ってあるからね!」
「……え?」
最初からミカの家に連れ込む気だったようだ。
「でも、制服とか」
「私の予備あるよ?あ、ミサちゃんちの荷物は今度取りに行こうね」
どうやら、私に逃げ場はないらしい。
「……だめ?」
「だめとは、言ってない……」
「やったー!」
その後はいつも通りミカに引っ張られ、ミカの住むタワマンにやってきた。
「でっか」
ミカの住むタワマンはこの辺りでも有名な50階建てのセレブマンションだ。ロビーを抜けて、エレベーターに乗り込むと当然のように最上階のボタンを押す。ガラス張りのエレベーターから夜に染まる街並みを一望出来た。
「すご」
「あはは、ミサちゃんさっきから語彙なくなってるよ」
うちのマンションの倍あるからなくなるに決まってる。やがて、最上階に到着しエレベーターから降りるとすぐ近くに扉があった。扉の横には今日送った荷物が積まれている。ミカはドアのロックを解除すると、荷物を入れながら私を招き入れた。
中は予想通り広く、リビングとダイニングとキッチンが合体したバカみたいに広い部屋と下に向かう階段に、ガラス張りの向こうにはテラスにプールまで付いていた。
「……一人で暮らすには広すぎない?」
「でしょ?そんなわけだから、これから好きに使っていいからね」
好きに使って良いと言われても……。とりあえず、荷物を下ろした私は部屋の中を見て回ることにした。
結構散らかってそうなイメージだったのだが、部屋の中は綺麗に整頓されていた。私の部屋より綺麗かもしれない。棚の中も使う物ごとに綺麗に分けられており、几帳面さが伺える。こっちはアクセサリー入れか。
中央にはその存在を誇示するかのように、大きな天蓋付きのお姫様ベッドが鎮座していた。なんとなくベッドの上に乗り、シーツの匂いを嗅ぐ。
(あ、ミカの匂いだ)
ぽふっと大きな枕に顔を投げ出すと、そこからもミカの匂いがした。私は長い時間"お預け"をされてたこともあり、手は自然と下半身の方へ伸びていく。
「―――ストップ」
「!?」
横から伸びた手が、私の手を止める。見るとミカが呆れた様に私を見ていた。
「もう、目を離した隙にすぐそういうことしようとするんだから」
「あ、ミカ」
ミカは私の体を起こして、ぎゅっとやさしく抱きしめてくる。嬉しくって私もやさしく抱きしめ返すと、少し抱き締める力が強くなった。
……わかってる。今は開き直って素直な私でいられるけど、時間が経てば恥ずかしさでまた素直になれなくなる。だから……。
「ねぇ、ミカ。私に……もっと女の子を刻んで……?」
ミカは驚きに目を開いて私を見る。
「今日は、色んな所に連れ回しちゃったから、疲れてると思って手を出さないって決めてたんだけど……」
「……あんなにお仕置きされたら、私もう我慢できないよ……」
ミカは私の唇にゆっくりとキスを落とすと、興奮した目を向けてくる。
「いいの?1回で止まれないよ?」
「止まらないで。忘れられないように、私にいっぱい刻んで」
「―――ッ」
ミカは私をベッドに押し倒すと、そのまま私に覆い被さる。
その後、一晩中私はミカにその身を委ね続けた。
光園ミサ
乙女プラグインがインストールされた。女の子モードのミサは傾国レベルの美少女。たぶんやばいフェロモン放出してる。普段素直じゃない分、素直になるとリミッターが外れる。食事は2日に1食摂ってたが、ミカにバレて毎日3食食べさせられるように。
聖園ミカ
ミサに仕掛けたおもちゃは、ホントにただのお仕置きのつもりだったが、結果的にミサのリミッターを外した。ミサがオシャレに興味持ってくれたので終始機嫌が良かった。最後にミサからおねだりカウンターを貰い、理性が飛んだ。
どうでもいい話だけど、今回初めて人間って書いた。
感想返しってしたほうがいい?
-
いる
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いらない