ブルアカにTS転生してメス堕ちする話   作:アウロラの魔王

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感想いつもありがとうございます!

感想でめっちゃ性夜のこと言及されてて大草原。確かに描写なかっただけでヤッたけども。

そんなお前たちの為に曇らせ回だ!


お赤飯の話

 

 その日は実に爽やかな朝だったと思う。

 

 しかし、暖かくなってきたとはいえ、まだ春先で肌寒さが残る。いつもの事ではあるが、夜ベッドに入るまでは着ていた寝間着も、朝になればその辺に脱ぎ散らかしていて、今自分たちは全裸でベッドの中に居る。

 

 まだ、起きるには早い時間の為、腕に感じる温もりを抱き締めながらベッドに潜る。すると、腕の中に居た温もりがモゾモゾと動き出す。寝惚けながら器用に腕の中から這い出ると「……しっこ……もれる……」と言ってふらふらと歩いていってしまった。

 

 腕の中の温もりが消え、少しの寒さと寂しさを感じていると、家中に響くほどの悲鳴が聞こえてきた。

 

「―――ぎゃあああああああああッッ!?」

 

「―――ミサちゃん!?」

 

 思わず、バッと飛び起きて慌ててトイレに駆け込む。そこには便器に座って泣いているミサちゃんの姿。

 

「ミサちゃん、大丈夫!?」

 

「ミ、ミカぁ~~~!!お股がぁ~~~」

 

 そう言われ、視線を落とすと下腹部が赤く染まっていた。もしかして、と思いつつもミサちゃんを落ち着かせるのが先と思い、ズビズビと泣いているミサちゃんの頭を抱き締めて必死に宥めた。

 

 少しして、ある程度落ち着いたのでミサちゃんの状態を確認することにした。

 

「ミサちゃん、体がだるいとかある?」

 

「……すごくだるい」

 

「お腹の辺り、痛い?」

 

「……すごく痛い」

 

 うーん、分かりやすく症状出てるなー。

 

「ねぇミカ、私しんじゃうの?」

 

「死なない死なない。大丈夫だから」

 

「もしかして、昨日ミカがえっちを激しくしたせいなの?だからお股の中が切れちゃったんだ……」

 

 すごく否定しづらい事実を並べるのはやめて欲しいな。というか、ミサちゃんもしかしてアレのこと知らない?

 

「ミサちゃん、たぶんね月経だよ」

 

「???」

 

 ミサちゃんは何のことか分からない、と言う顔をしている。

 

「んー、生理とか、女の子の日って言ったら分かる?」

 

「え……」

 

 それを聞くと、ミサちゃんは分かりやすいくらいに顔を青くさせた。

 

「その様子だと、今日が初経だったのかな。ここの子供のお部屋にね、子供を作る準備が出来たよーって知らせるものなんだよ。今日はお赤飯だね」

 

「え、女の子の日ってこんなに血が出るものなの……?」

 

「人によるかなー。私はあまり出ない方だし。あ、大体一週間近く続くから頑張って」

 

「嘘でしょ……」

 

 絶望した表情のミサちゃんを尻目に、おりものの処理を終えた私はミサちゃんに生理用品とか手帳を持ってくる。

 

「とりあえず、私が使ってる分でごめんだけど、タンポンとナプキンどっちがいい?ちなみにミサちゃんぐらい量の多い子は、両方がオススメ」

 

「……使い方とか違いがよく分からない」

 

「タンポンは中に入れるの、ナプキンはショーツに着けて使うの。量に応じて使い分けるんだよ。少ない日ならナプキンだけで十分だし、多い日ならタンポンで。とりあえず、今日は両方着けて様子見した方がいいかなー」

 

「中に入れる……?」

 

「使い方教えるから、覚えてね」

 

 宇宙猫状態のミサちゃんに生理用品の使い方をレクチャーし、実際に使わせて覚えさせた。

 

 それにしても、全く無いわけじゃないけどこの年まで生理無かったの珍しい。やっぱり、体がボロボロだったせいなのかな。だとしたら、こうして生理も来たってことは身体の機能が回復してきたってことだよね。良かった、私の接し方は間違ってなかったってことだよね。

 

「どうミサちゃん?これで血は出なくなったでしょ?」

 

「血は出なくなったけど、んーなんか変な感じ」

 

「あまり使わない方が良いけど、どうしてもダメってなったらお薬もあるからね」

 

「そうなんだ。……やっぱり、股からひもが垂れてるって変な感じ。まぁ、ミカのモノより小さいから全然平気だけど」

 

「そっかー、恥ずかしいからそれ他の人に言っちゃダメだからね?」

 

「??うん」

 

 よく分かってない顔してる。まぁ、ミサちゃんも自分のえっちなことを、誰かに吹聴したりしないと思うから大丈夫かな。

 

「それと、はいこれ」

 

「……デジタル手帳?」

 

「うん、今日からこれにその日の体調と基礎体温を測って記録してもらいます」

 

「えぇ……めんどくさい」

 

「めんどくさくてもやらないと、次の生理がきつくなるよ」

 

「……次があるの?」

 

「月のモノだからね。毎月あるよ」

 

「うぇぇ……」

 

 それを聞いて心底嫌そうな顔をするミサちゃん。今日は顔によく出るなー。生理のせいかな。そこでミサちゃんが爆発した。いや、物理的にではなく、感情が。

 

「―――もう嫌だ!女の子やだ!もう女の子やめる!!」

 

 と癇癪を起こして暴れ始めた。それを聞いて、私の中でプツンと何かが切れる音がした。両手で顔を挟み込んで目を合わせる。

 

「むぎゅ」

 

「ねぇミサちゃん、女の子になるって約束したよね?嘘つくの?」

 

「う……」

 

「嘘つくんだ」

 

「ち、ちが」

 

「そうだよね、はじめての生理で心が不安定になっちゃって、つい口に出ちゃったんだよね?」

 

 私が矢継ぎ早に言葉をぶつけると、ミサちゃんはどんどん泣きそうな顔になってくる。

 

「ご、ごめんなさ」

 

「それは何の謝罪?あーでも、本心から言ったなら仕方ないけど終わりにしよっか」

 

「お、終わり?」

 

「そうだよ、女の子が嫌ならこの家から出て行って貰わないと、女の子じゃないミサちゃんはいらないからね。分かったら荷物まとめて出て行ってくれる?」

 

「え?え?」

 

 困惑するミサちゃんから手を離して、立ち上がったところでふと我に返る。や、やってしまった……。ミサちゃんの前では感情的にならないように気を付けてたのに。ど、どうする。いや、一度深呼吸して落ち着こう。

 

「はぁ……」

 

「!?あ……あ……」

 

 何やってるんだ私は、ミサちゃんは今生理で不安定になってるのは、分かり切っていた事じゃない。それなのに、あんな責め立てるような事を言ったら……はっ、そういえばミサちゃんは?

 

「ぐっ」

 

 振り返ると同時に、お腹の辺りに衝撃が来る。どうやらミサちゃんがお腹目掛けて体当たりしてきたらしい。

 

「ひぐっ……グスッ……ご、ごめんなさい。もう口答えしないから、がんばって女の子になるから、捨てないでぇ!うわぁぁぁん!」

 

 ミサちゃんは私のお腹に顔を擦りつけながら、わんわん泣いていた。いや、そうなるよね……。くぅ、数分前の私を引っぱたきたい。どうやって収拾つけよう、これ。なんとか丸く収まる着地点はどこだろう。……ダメだ、バカな私の頭じゃロクな解決策が思いつかない!とりあえず有耶無耶にして流せないかな。

 

「ちゃんと生理手帳つけられる?」

 

「ぐしゅっ……し、します」

 

「女の子になれる?」

 

「な、なります……だから、すてないで」

 

「うん、いいよ」

 

「ふぇ……?」

 

「ちゃんと女の子になるなら家に置いといてあげるからね」

 

「う、うん!なる、なるから!」

 

「手帳はつけられてるか毎日確認するからね?」

 

「わかった」

 

「うん、良い子良い子」

 

「ん」

 

 頭を撫でると、気持ち良さそうな声を出しながら、私の手に顔を擦りつけてくる。よし!丸く収まった!

 

「とりあえず、二人共裸のままだし着替えよっか。……ミサちゃん、歩き辛いから離れて欲しいんだけど」

 

「やだ……」

 

 仕方ないのでミサちゃんが抱き着いたまま、移動することにした。

 

 

 

 クローゼットから出した制服をミサちゃんに渡した後、私も着替えることにした。初めての生理だし、キツいようなら今日は休もうかとは言ったけど、「ミカに迷惑掛けたくないから」と無理をしてでも学園に行こうとしていた。たぶん、私がさっき怒っちゃったせいだよね……。

 

 自分の着替えが終わったので、ミサちゃんの方へ振り返るとまだ裸だった。

 

「ミサちゃん?まだ着替え終わって……というかなんでまだ裸なの」

 

「あ、ミカ。その、下着迷ってて、ミカはどっちが好き?」

 

 そう言ってミサちゃんが見せてきたのは、フリルが付いた下着とリボンが付いた下着。これ、私が買った覚えがない……もしかして自分で?どちらも私が好きなデザインだったが、迷いに迷ってフリルの付いた方を選んだ。

 

「こっち、かな」

 

「う、うん!こっちにするね!」

 

 ミサちゃんは私が選んだ下着を嬉しそうにいそいそと着始める。でも、いつもより動きが鈍かった。慣れない生理痛で、体を動かすのが辛いのだろう。それを口にしないのは、また私に怒られるかもしれないと思っているからだ。

 

 違うの、私はそんなつもりじゃなかったのに……。ミサちゃんは大事な友達だから私が守らなきゃいけないのに、私が大好きな友達を傷つけちゃうなんて……。……違う、私は違う!羽佐間シエルや黒野サユリみたいに、ミサちゃんの心と体を傷付けて今ものうのうと生きてる奴らとは違うんだ!

 

 私には挽回のチャンスがある。怒っちゃって傷付けた分、うんと優しくしよう。私は、タンスの引き出しから、腹巻とカイロを取り出す。

 

「ミサちゃん、これ使って」

 

「えっと……腹巻?」

 

「そう、お腹痛いんでしょ?暖かくすれば、マシにはなるから」

 

「で、でもかわいくないよ?」

 

「かわいくないのは認めるけど、だからってミサちゃんが辛そうにしてるのを放置できないよ。……どう?」

 

「あ、すごい楽になった」

 

「ふふ、でしょ?」

 

 分かりやすく、嬉しそうに跳ねるミサちゃんに私も嬉しくなった。

 

 その後、ミサちゃんを制服に着替えさせた後、もう家を出ないと学園に間に合わない時間だったので、朝ご飯は適当にコンビニでサンドウィッチを買って済ませ、登校した。

 

 始業には間に合ったものの、いつも通りの学園生活とは行かなかった。というのも、いつもはある程度距離を離すミサちゃんが、今日は一日中しがみ付くように私にベッタリと張り付いてて、周りの同級生も何事かと注目を集めてしまっていた。

 

「あの、ミサちゃん。色んな人に見られてるし、少し離れた方が良いんじゃ?」

 

 後で、恥ずかしい思いをするのはミサちゃんだし。そう思って放った言葉だったが、逆効果だったようで、より強くしがみ付かれてしまった。当然、そんなことをしていれば噂好きのお嬢様の事だ。あっと言う間に噂は広まってしまった。

 

 

 

「あ!ミカさん、どうもです!―――あー、あの噂本当だったんですねぇ」

 

 授業が終わり、早々に帰宅を決めた私は、未だ離れないミサちゃんを引き摺りながら帰宅していると、帰り道でパトロール中のユイノちゃんに出くわした。

 

「……どんな噂か気になるけど、聞かない方が良さそうだね」

 

 下手な噂を聞こうものなら、噂の出所を調べて潰しに行きそうだ。

 

「まぁ、あまり聞いて良いものじゃ無いですね。とは言っても私が聞いたのはそっちの方じゃなくて……」

 

「あ、こんにちは。ミカさん、ミサさん」

 

「こんにちはハスミちゃん。なるほど、ハスミちゃんから状況を聞いたんだ」

 

「ですです。……何があったか、まぁ話したくないなら聞き出す気はありませんが、話して大丈夫そうなことなら、吐き出してしまった方が良いと思いますよ。特に、その状態が続くのは好ましいようでは無いようですし、私達も何か力になれるかもしれませんしね」

 

「……ユイノちゃんがまるで先輩みたいなこと言ってる」

 

「いや、先輩、先輩です私。この春から私も高校生になったのですから、やっぱりここは先輩としての威厳をですね」

 

 私は、事情を話すべきか逡巡したが、一人で抱え込むよりは良いかもしれないと思い、二人に話すことにした。

 

「―――ていう事があってね」

 

「……」

 

「……あー、思ったよりヘヴィーな話来ちゃいましたね」

 

 私の話を聞いたハスミちゃんは顔を青くさせ、ユイノちゃんは顔を引き攣らせていた。一般的に見て、私の話は重いらしい。

 

「その、怒ること自体は悪くないと思います。相手を想っての事ですから。ただ……いらないって言ったのは、まずいかなって」

 

「だ、だよね……」

 

 客観的に見て、オブラートに包んではいたが、そう指摘され私は落ち込む。

 

「……ミカさんは、本心から言ったわけじゃないですよね?勢いで口から出てしまっただけで」

 

「ハスミちゃん、勢いでも口に出してしまった事だから、言い訳なんて出来ないよ。それが例え本心から出た言葉じゃなかったとしても。前からナギちゃんにも、感情に任せて突っ走るなって言われてたのに、ミサちゃんの前では抑えられてたから大丈夫だと思ってた。ダメな女だね私って」

 

「ミカさん……」

 

「……ミカはダメな女じゃない」

 

 急に後ろにしがみ付いてるミサちゃんから、そんな言葉が聞こえた。

 

「ミサちゃん……?」

 

 聞き返すも、ミサちゃんは抱き締める力を強めただけで、それ以上は何も言わなかった。

 

「……。あまり、第三者の私達が踏み入る話じゃないのかもしれませんね。お二人でじっくりと話し合った方が良いと思います。相談してくださったのに、大した助言も出来なくて申し訳ないです」

 

「ううん、私も誰かに話して良かったと思う」

 

「ミカさん、がんばってください」

 

「うん、ハスミちゃんも話聞いてくれてありがとね」

 

 二人と二、三言話した後別れ、家へと帰った。

 

 

 

「ミサちゃん、家着いたから離れようよ。このままじゃ、家事も着替えも出来ないよ」

 

 そう言うと、ミサちゃんは渋々離れた。

 

「今日は家事とか料理は私がしておくから、ミサちゃんは休んでてよ!」

 

 生理で辛いミサちゃんを休ませておいて、私は家事をすることにした。

 

「食材は買い置きがあるし、お赤飯は朝のうちに頼んでおいたからある。よーし、がんばるぞ!」

 

 久しぶりの料理だったが、なんとか形にはなった。料理を運んだ後、ミサちゃんを呼んで食卓に着く。

 

「さぁ!召し上がれ!」

 

 しかし、ミサちゃんは料理を見つめたまま動かず、その様子に私は困惑してしまう。

 

「ど、どうしたの?」

 

「……ミカに、朝の事謝りたくて。ごめんなさい」

 

 そう言ってミサちゃんは頭を下げた。私は慌ててミサちゃんに頭を上げさせようとする。

 

「きゅ、急に怒っちゃった私が悪いんだよ!ミサちゃんが悪い事なんて」

 

「違うの!私、私がミカに甘えてたから、ミカなら何言っても許してくれるなんて思ってたの。でも、ミカに怒られたとき頭が真っ白になって、捨てられそうになってようやく私がバカだったことに気付いた。ごめんなさい、ごめんなさい……」

 

 私は頭をガツンと殴られた気がした。ミサちゃんは、初めての生理で辛いはずなのに、ずっとそんなことを考えていたのだ。なのに、私は……。

 

「……ううん、私はホントに気にしてないから」

 

 どうして、私はミサちゃんに嫌われなくてホッとしてるんだろう。分からない。

 

「それより、ご飯冷めちゃうから早く食べようよ。私お腹ペコペコだよー」

 

「う、うん。……おいしい、ミカ料理出来たんだ」

 

「むー、それどういう意味。私も最初の頃は自分で料理作ってたんだからね!……段々と面倒になってやらなくなっただけで」

 

 私はこれでいい、これでいいはずなのにどうして。

 

「ミ、ミカ、その今夜は」

 

「ダメだよミサちゃん。生理が終わるまでお預けだからね。終わったら沢山シテあげるから」

 

「え、えへ、わかった……」

 

 

 胸が痛い。

 

 




光園ミサ
また女の子のはじめてを経験しちゃった。お腹痛いし、悪い想像しちゃうしで急に泣いたり、怒ったり、落ち込んだりした。それでも、ミカは甘えさせてくれると思ってたら、怒られたので反省した。ミカに頼り過ぎないように、自分で女の子の勉強をしていく。

聖園ミカ
感情で突っ走ったのは『今回が』初めて。それだけに今回一番ダメージが大きかった模様。初めてミサに嫌われない為にお世話していたが、ミカはそのことに気付いていない。どうでもいいけど、ミサの生理周期を把握した。


曇らせ回とは言ったが、ミサを曇らせるとは一言も言ってない。今回何気に一番メンタルがやばかったのミカ。ミサ?あの子、今回はそんなにメンタルやられてないよ。生理で気分の乱高下が激しかっただけ。ちなみに、一番の被害者は一般通過のユイノとハスミ。

次回もミカ視点で。

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