ブルアカにTS転生してメス堕ちする話   作:アウロラの魔王

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感想いつもありがとうございます!

へへ、昨日上げて今日も上げるとは思わなかっただろうなー。私も思わなかった()

長くなりそうな気配がしたので、前後編になります。

そういえば前回意図的に書き忘れたんだけど、





ミサ催眠掛かって無いです。


長い夜の話・まえ

 

「うっ……ぐすっ……」

 

「……」

 

 ナギサは紅茶の入ったカップを傾けながら、目の前で咽び泣くミカをどうすべきか、頭をフル回転させる。

 

「うぅ~……ミサちゃんに嫌われちゃったぁ……」

 

「……はぁ、だから言ったでしょう」

 

「だってぇ……」

 

 何故こうなったかと言うと。早朝の事、ナギサは事件の報せを受け早い時間に学園を訪れ、事件の顛末を聞いた後、与えられた《ティーパーティー》の執務室で作業をしていたら、そこへミカが泣きながら突撃してきた。仕方なしに、お茶の席を用意して話を聞いたのが現在の状況だ。

 

 街中で起きた爆発事件に銃撃事件と、両方に関わってるであろうある人物で頭を悩ませている時に、何故更に頭痛の種を増やしに来るのか。ナギサは思わず頭を抱えたくなった。

 

「それに、ホントにミサさんから聞いたのですか?何かの聞き間違いとか」

 

「催眠で聞いたから間違いないよ……」

 

「催眠って……また何やってるんですか。そういうことをするから嫌われるのでしょう?」

 

「うぅ……」

 

 いつもなら軽く流せるナギサの言葉も、この時ばかりはミカも重く受け止め、また心当たりがあった為、酷く精神ダメージを受けていた。

 

「しかし……(妙ですね、ミサさんのあの態度は……)」

 

「ナギちゃん、何か言った?」

 

「……いえ、なんでもないです」

 

 ミカの聞いた言葉と、ミサの普段の言動が一致しない。なにか妙な思い違いをしているのでは?と思ったがそれを証明する手立てが無いのでは、言ったところで意味が無いだろう。証明する方法はただ一つ、ミサに直接聞くことだが……。

 

「(素直に話すかどうかわかりませんし、今は置いておきましょうか)それで、ミカさんはどうするんですか?もし、今後会うのが辛いのであれば私が……」

 

「……ううん、今まで通りミサちゃんの面倒は私が見るよ……」

 

「……大丈夫なんですか?」

 

 どういう状況であれ、想いを寄せてる相手から直接『嫌い』と言われたのだ。その精神ダメージは計り知れないだろう。仮に聞き間違いだとして、もう一度『嫌い』と言われたら二度と立ち直れなくなりそうだ。

 

「いいの、最初は恋の勘違いから始まった事だとしても、ミサちゃんを歪めてしまったのは私だから。『今まで通り』を最後まで貫くよ、それが私の"責任"だから」

 

「ミカさん……」

 

 彼女の目に映るのは悲愴な決意だった。こんなに弱ったミカを見るのはいつ以来だろうか。ミカは元々そんなに強い女の子ではない。それでも気丈に振舞えたのは、ミサが居たからに他ならない。ミカの中で、それほどまでにミサと言う少女が占める割合が大きい。ミサを守るという事は、好きを自覚した今、何を置いても優先すべきことだ。

 

「仕方ないですね……何かあればすぐに言ってください。力になりますから」

 

「でも、ナギちゃんに迷惑を掛けられない……」

 

「何言ってるんですか。ミカさんが迷惑を掛けるなんて、今に始まった事ではないでしょう?」

 

「うっ、で、でも……」

 

「頼ってください。幼馴染なんですから」

 

 渋るミカに、念を押すように言うと、ようやく頷いた。

 

「ごめんね、ありがとう……」

 

「それでその……ミサさんの事なんですが……」

 

 話が一段落し、ナギサは件のミサの話に移行しようとしたが、何故か言い辛そうに口ごもる。

 

「ミサちゃん?そういえば、委員会に保護されたって連絡来てたような」

 

「保護と言うか、逮捕されてます……」

 

「へ?」

 

「昨夜起きた爆発・銃撃事件の最重要参考人として、現在《正義実現委員会》の方で取り調べを受けています」

 

「え、ええぇぇぇえええっ!?」

 

 ナギサから聞くところによると、どうやら昨夜ミカが追い出した後に起きたらしかった。

 

「な、なんで目を離した瞬間にトラブル起こすのあの子は……」

 

「結局、ミカさんでなくとも誰かが傍で見張っていないと、すぐに爆発する爆弾の様な子なんですよね……」

 

 ショックで動揺していたとはいえ、うっかり追い出してしまったのは失敗だった、と打ちひしがれるミカ。いや、今はそんなことよりもミサに会うのが先決だろう。

 

「ねぇ、ナギちゃん。今ってミサちゃんに会える?」

 

「ちょっと待ってください……丁度、取り調べが一段落した所のようです。今なら会えますよ」

 

「ありがとう、ナギちゃん!」

 

 そうして、ミカは「行くなら私も」とついてきたナギサを伴って、委員会の取調室を訪れた。

 

「あ、ミカ!」

 

 ミカの姿を見つけたミサが、嬉しそうにミカの元へ駆け寄ってくる。

 

「『あ、ミカ!』じゃないでしょ!」

 

「ご、ごめんなひゃい……」

 

 駆け寄ってきたミサのほっぺをむにーっと引き伸ばすミカ。そのままでは話が聞けないので、ナギサはミカを宥めて改めて話を聞くことにする。

 

「それで、昨夜は何があったんですか?」

 

「大体の事は、委員会の連中に話したと思うけど、まぁいいか。かいつまんで言うと、ミカから家を追い出された後、女の子を拾って……」

 

「女の子……?拾う……?」

 

 いきなり、謎のワードが飛び出してきた。突拍子もないことをする子だとは知っていたが、行動が意味不明すぎる。ナギサはミカに目配せしたが、ミカも首を横に振る。

 

「それで、変なマフィアっぽいのにバーン!って撃たれて、お店に逃げたらドーン!て吹き飛ばされて「ちょ、ちょっと待ってください」うん?」

 

「ごめんなさい、要領を得ないので最初から詳しく聞いてもいいですか?」

 

「えー、長くなるんだけど」

 

「そこをなんとか」

 

「むぅ、仕方ない。あれは―――」

 

 

 

 

 

 

 話はオレがミカに追い出された直後まで遡る。

 

「なんか、今日のミカ様子が変だったな。もしかして、生理だったのか……!?それなら仕方ない。あれはきついからな」

 

 そんなことを考えながら、歩いているとお腹が大きな音を奏でる。

 

「腹減った……。ご飯食べる前に追い出されたから、当たり前だけど」

 

 もう、夜の10時を過ぎていて普通のお店はもう締まっているだろう。開いてるとしたら、夜のお店か、ギリギリレストランはまだ開いてるかもしれない。泊まりはネカフェにするとして、ご飯を調達しなきゃな。

 

「おうおうおう、そこの嬢ちゃん金持ってるならアタシらにくんねーか?」

 

「あ‶あ‶?」

 

 オレに金をせびりに来たのはどこのバカだ、と思い振り返るとただの不良だった。

 

「ひ、ひぃ!ピンクの悪魔!?」

 

「あんな角付き連中と一緒にすんじゃねえよ……」

 

「もががが!ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

 顔を掴んで締め付けてやったら、すぐに謝りだしたので離してやった。

 

「へ、へへ、ミサさんにおかれましてはご機嫌麗しゅう」

 

 離すや否や、平身低頭でごまをすりながら寄ってくる。他の不良達もオレの姿を認めると、蛇に睨まれたように動かなくなってしまった。

 

「いつもやってるのか、今日だけなのかは知らねえけどよ。オレの目が黒いうちはトリニティでそんな悪さが出来ると思うなよ?」

 

「「「「も、申し訳ありませんでした!」」」」

 

 睨みを利かせると、すぐさま土下座へ移行する不良達。これだけ釘を刺しておけば、しばらくは何もしないだろう。

 

 あ、また腹が鳴った。流石にそろそろ腹に何か入れたいな。

 

「そうだ、お前ら。この辺に何か店無いか?ご飯調達したいんだが」

 

「そ、それなら数軒先にコンビニがありますけど」

 

「コンビニ、そういえばあったな」

 

 最近、全然使って無かったから忘れてた。久しぶりに、コンビニ飯と行くか。

 

「ほら、礼だ」

 

 バッグからアクセを一つ取り出し、不良達に投げて寄越す。

 

「え、これ」

 

「売れば百万くらいにはなる。くれてやるから、こんなことからさっさと足洗ってまともに働け」

 

「ひゃ、ひゃく!?」

 

 以前、買ったはいいものの結局一度も使ってないアクセサリーだった。近々、売りに行こうと思っていたので、処分できてよかった。

 

「じゃあな」

 

「……て、天使だ」

 

 風の噂では、その後まともな働き口を見つけて普通の生活をしてるらしい。

 

 

 

「コンビニなんて久しぶりだな。焼き鳥、コンビニ弁当、色々買っちゃおうかな……ん?」

 

 不良達の言った通り、コンビニが営業していた。何を買おうか考えていると、近くの路地から声が聞こえた気がして、覗いてみた。すると。

 

「……み、水……」

 

 そこには、行き倒れた少女が水を求めていた。

 

「いや、ベタかよ」

 

「……み、水と焼き鳥とから揚げとコロッケとお弁当が食べたい……」

 

「ちょっとは遠慮しろよ」

 

 とはいえ、見てしまった以上見捨てるのは心苦しい。仕方なく、すぐそこのコンビニで自分の分と少女の分のご飯を調達し、少女の所へ戻ってくる。

 

「ほら、食えるか?」

 

「……!」

 

 少女の分のご飯が入った袋を見せると、奪い取る勢いで引っ手繰りすぐに中身を出して食べ始めた。よっぽど、お腹空いてたんだな。オレも少女の隣に座り、買ってきたおにぎりといちご牛乳に手を付ける。

 

「……ふぅ、ごちそうさま。ありがとう、おいしかったわ」

 

 その後、10分も経たず完食していた。いや、早いな。オレまだ2個目のおにぎり食べてる途中なんだが。

 

「別に、食いしん坊キャラって訳じゃないわ。ただ、人より頭を使うからカロリーがいるの」

 

 オレの視線が気になったのか、聞いてもいないことを話してくる。フードを深く被ってるせいで顔は見えないが、焦った表情をしているのだろうか。

 

「んで?あそこに行き倒れてた理由は?飯だってすぐそこコンビニなんだから、自分で買えば良かっただろ」

 

「それは……今は、諸事情があってカードが使えないから。倒れてた理由は……言えない」

 

「ふーん」

 

 面倒事っぽいなぁ。騒ぎに巻き込まれたりしたら、またミカに迷惑掛けそうだ。あいつには負担を掛けてばっかだし、回避できるならしておきたいが、どうするか……。

 

「ねぇ、貴女。光園ミサでしょ?」

 

「……よく分かったな」

 

「だって、貴女有名だもの―――愚か者だって!」

 

「帰る」

 

「ちょっと待って!本当の事でしょう!?」

 

「本当の事だから傷つくんだよ!」

 

 というか誰だ!そんな噂流してる奴!見つけたらただじゃおけねぇ……。

 

「セイナよ」

 

「……セイア?」

 

「セ・イ・ナ、私の名前よ」

 

 紛らわしい。

 

「苗字は?」

 

「……いるの?」

 

「一応な」

 

 どこの誰かは知っておきたいし、素性はハッキリさせとくに越したことは無い。

 

「……す、知床セイナ」

 

「なんで今『す』って言った?」

 

「なんでそこ引っ掛かるのよ」

 

「普通に引っ掛かるわ」

 

 最初に別の名前を言おうとしたってことか?だとしたら後に言った名前は。

 

「偽名か」

 

「……頭の回転は結構速いのね。噂よりはバカじゃないんだ。まぁ、貴女も偽名を使ってるから当然か」

 

「オレは本名だよ」

 

「……ふーん?そう、あの噂の方も真実だったのね。あの家が苦労するわけね」

 

 何故か納得した雰囲気で話す少女に、妙な居心地の悪さを覚える。

 

「はぁ……飯食い終わったんなら、オレはもう行くぞ」

 

 まだブツブツ言ってる少女を置いて、この場から去ろうと思い、立ちあがるのと同時だった。近くに複数の黒い車が停まり、中からスーツを着た少女達がぞろぞろと降りてくる。

 

「なんだ、アイツら……」

 

「……!嘘、もう嗅ぎ付けてきたの」

 

 面倒事じゃなくて、厄介事の方だったか。少女達は、こちらを見つけると容赦無く手に持った銃でこちらを撃ってきた。

 

「おい!いきなり撃ってきたぞ!」

 

「……彼女達が狙ってるのは、私よ。貴女はさっさとここから離れて」

 

「言うのがもう少し早ければな……」

 

 一緒に居るのが見られた以上、今離れたところでオレがコイツの事を知っていると思われて、狙われる可能性の方が高い。あるいは、情に絆される可能性を考えて人質にされるか。

 

「……8……15……20か」

 

「ちょっと、何を考えてるの?」

 

 襲撃者の人数を数えていると、セイナが後ろから肩を掴んでくる。

 

「セイナ、戦闘はできるか?」

 

「……生憎、私戦闘はからっきしよ。どうするつもり」

 

「決まってるだろ、倒すんだよ。戦闘出来ないなら隠れてろ」

 

「何言ってるの!相手は20人もいるのよ!?」

 

 未だ肩を掴むセイナの手を払い、立ち上がる。

 

「たった20人だろ」

 

 それだけ告げ、路地裏から横っ飛びで飛び出しながら、重機関銃のトリガーを押し込み数人を戦闘不能に追い込む。そのままの勢いでカバー裏に隠れ、敵の位置を把握する。

 

「今ので、3人はやれたな。敵の位置も把握できたし、一気に行くか」

 

 カバー裏から飛び出し、走り出す。襲撃者たちは、こちらに銃を向け撃ってくるが、こちらも銃を撃って応戦する。銃弾を避ける為に、ジャンプして壁伝いに走りながら相手の中心目掛けて飛び、銃身を叩きつける。

 

「きゃあっ!?」

 

「こいつ、なんて戦い方をぐぁ!?」

 

 敵の中心に躍り出たオレは、そのまま体を回して銃弾をバラ撒きながら、近くの襲撃者に対しパンチやキックで戦闘不能にしていく。

 

「こいつ!」

 

 襲撃者の一人が、近くまで寄ったオレに対し銃を振るが、オレはそれをジャンプして相手を飛び越えるように避け。

 

「い、一体どこに―――ぐっ」

 

 そのまま後ろから殴って気絶させた。

 

「―――こいつで全員か」

 

「嘘、うちのSP達があんな一瞬で……」

 

 僅か一分足らずの攻防で、襲撃者たちは地面に伏せることになった。

 

「さて、また襲われる前に移動するぞ」

 

「移動するぞって、貴女は……」

 

「もう巻き込まれてんだ。こうなったら事情を説明してもらうからな」

 

「……わかったわ」

 

「よし、そうと決まれば行くぞ!表を通るのはマズいから、路地裏通っていくか!」

 

「きゃっ!?ちょ、ちょっと!手を引っ張らないで頂戴!」

 

 そのまま、セイナの手を引いて路地を駆けて行くのだった。

 

 




光園ミサ
メンタルとフィジカルが完全回復した最強状態。お金に執着はないので、数百万したアクセをポンと渡す。一応トラブルを回避しようとはしたが、トラブルが女の子を背負ってきたので逃げられなかった。基本善人のお人好し。名前の紛らわしさで人のこと言えない子。

聖園ミカ
ミサを守る為に『今まで通り』を続けることにした。ミカなりの責任の取り方。ミサが逮捕されてるとは露知らず、ナギサに泣きついていた。だって保護されてるって言ったじゃんね。

桐藤ナギサ
ミカの方の問題とミサが起こした問題の板挟みで、紅茶が手放せなくなった。お労しや。それでも、ミカの力になろうとする辺り、人の良さを隠しきれない子。

知床セイナ
す…知床さんちのセイナさん。行き倒れていた所をミサが拾った。頭脳労働担当なので、戦闘は出来ない。ゲームに実装されたらスペシャル枠。詳しい容姿は次回に…。身長はミサと変わらないくらい。栄養が脳に行ったタイプ。ここに解説が載ったという事は重要キャラだよ(ニチャァ)


後編は明日か明後日に上げる(予定)。予定は未定。
大決戦のカイテンジャーに勝てないんじゃい!うぅ…無知煽りされてるよ…。
無知、だったのじゃ。

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