ブルアカにTS転生してメス堕ちする話   作:アウロラの魔王

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感想沢山来てる!嬉しい!ありがとうございます!

>原作開始前に全員犯罪者になるかどうかはセクシーフォックスの自制心に全てがかかっている…!

お、そうだな。

>ミサを押し倒そうとしたところをミカに見られて修羅場一直線になる運命しか見えん。

あれ?感度3000倍いる?

晄輪大祭は飛ばすかーってしたら復刻来てやんの。くそぉ…。体ユウカは天井叩いてやるからなー。

本編書きたい気持ちとR-18書きたい気持ちとAC6やりたい気持ちがせめぎ合ってる。腕6本と頭3つで解決だな!




エデン条約の話

 

「あ、ナギちゃんだ!やっほー」

 

「やっほーではないでしょう、もう。あれ?ミサさんは一緒では無いのですか?」

 

 お昼の《ティーパーティー》校舎を歩いていたミカは、バッタリとナギサに出会った。ナギサの歩いてる方向からして、目的地は同じだろう。

 

「うん、セイアちゃんと話したいことがあるからって先に行っちゃった」

 

「なるほど、そうでしたか……2か月前の全体会議から、あの二人怪しくありませんか?会う頻度が高いというか」

 

 ナギサの言う通り全体会議以降、何かあればミサはセイアの知恵を借りに行くようになった。それ自体はナギサも悪い事だとは思っていない。むしろ、対等に話せる友人が増えることは大変喜ばしい事だ。自分がミサと1対1で話せるまで掛かった時間を、軽々と超えて行った事は許せないが。

 

(今度またヒフミさんを誘って、ミサさん攻略会議を開きましょう)

 

 自身もミサの事を相談できる友人が増えて、ご満悦のナギサ。以前出会った、ヒフミと言う少女とお茶をしてから、何度もお茶に誘ってはミサとの距離の詰め方を相談している。最初はちょっと愚痴を零すくらいだったのだが、ヒフミが結構乗り気でナギサの相談に乗るので、ナギサもウキウキで相談するようになった。

 

「気にしすぎだよ。もし、ナギちゃんの言う通り怪しい関係だったら、私が気付くってー」

 

(あ、でも私も最近忙しくってミサちゃんとえっちなこと出来てない。ミサちゃんとえっちしたい)

 

「そうだといいのですが……」

 

(やはり、セイアさんには一度釘を刺しておくべきでしょうか?しかし、ヒフミさんは刺激しすぎると逆効果になると仰ってましたし、ううむ)

 

 お互い腹の内を隠しながらの会話だ。会話をしながら、どれだけ相手の腹の内を探れるかがトリニティの基本会話術になる。

 

「ほら、ナギちゃん着いたよ。いつまで考え事してるの」

 

「あぁ、すみませんミカさん―――」

 

 謝罪をしながらドアを開けようとした時だった。

 

『―――あ!セイア、そこはダメ!』

 

『―――ふふ、何を言ってるんだ。誘ったのは君の方からだろう?』

 

「……」

 

「……」

 

 突然の事にミカもナギサもフリーズしてしまう。

 

「……え、これは一体……?」

 

「あ、あはは、もうナギちゃんったら何を想像してるの?どうせあれだよ、二人でボードゲームしてるだけだよ」

 

「そ、そうですよね?お二人共、考えが行き詰まった時に頭を解す為だって、よくチェスをしていましたよね。効果があるのかは知りませんが」

 

「そうそう!そういうわけだから、ミサちゃーん!おまたせー!」

 

 バーン!と大きな音を立てて開かれた部屋の奥、長いソファの上でミサの上に跨り、制服に手を入れながら下半身を露出しているセイアの姿が―――。

 

「……」

 

「……」

 

「……やぁ、早かったね」

 

「ミカぁ……たすけてぇ……」

 

「あはは―――死んで、セイアちゃん」

 

 ミカは、近くにあったテーブルを掴むと、大きく振りかぶる。

 

「ストップです!ミカさん!お気持ちは痛いほど分かりますが、今投げるとミサさんにも当たります!」

 

「ナギちゃん離して!ソイツ殺せない!」

 

「いいから落ち着いてください!」

 

「やれやれ、せっかく病弱を盾にミサを押し倒すところまで行ったというのに」

 

「セイアさんもミカさんを煽らないでください!?」

 

 そんなやり取りをしている間に、セイアの拘束を抜け出したミサは、トコトコとミカの後ろに隠れる。

 

「ミサちゃん、ごめんね。セイアちゃんがこんなケダモノだったとは思って無くて、もう大丈夫だからね。とりあえず、セイアちゃんを亡き者にするね」

 

「あ、うん。私は一応未遂だったから大丈夫。私も無防備だったのが悪いし、半殺しくらいに留めておいて。あと、ケダモノ度合いで人の事言えないよミカ」

 

「とりあえずで亡き者はやめてください。お二人が手を出すと、この場が殺人事件現場になりかねないので、私に任せて貰えますか?」

 

「む、何故銃を持ってこちらに近づく?ちょ、ちょっとま―――」

 

 ゴッと鈍い音が辺りに響き渡った。

 

 

 

 

 

 

「では、三人揃った事だし会議を始めようか」

 

 目の前で、頭に大きなたんこぶを作ったセイアが、何事も無かったかのように会議の宣言をしていた。

 

「なにシレっと流そうとしてるんですか!私だってそんなにねっとりとミサさんの体を触ったことが無いのに羨ま……ミサさんが可哀想だと思わないんですか!」

 

「ナギちゃん、もうちょっと本心を隠そうよ」

 

 現在、オレは椅子に座ったミカの膝の上に保護されている。一番安心できる場所だ。

 

「よく考えてもみたまえ、家事が出来て、賢くて、甘えさせてくれる女の子がそこに居たら、手を出さないのは失礼というものだろう?」

 

「開き直るのはやめなよ、セイアちゃん」

 

「甘えさせてくれるって、ミサさんそんなことしてたんですか?」

 

「え、いや、頭を撫でて欲しいって言うから撫でただけだけど……」

 

「ミサは私の母だったかもしれない」

 

「違うけど……?」

 

「ふむ、セイアさんの主張が正しいかどうか、検証する必要がありますね。というわけで、私の頭を撫でてくださいミサさん」

 

「どういうわけなの……?撫でないよ……」

 

「バカな、私の完璧な誘導が……!?」

 

 あれ、みんな急にバカになった?どうしよう、帰りたい。

 

「……今更だけど、ミサちゃんを巻き込んで《ティーパーティー》に入ったのは間違いだったかもしれない」

 

「二人共!流石に冗談が過ぎるよ!ミカがここまで言うなんて相当だよ!?」

 

「……」

 

「……」

 

「……あれ、冗談……だよね?」

 

 オレの問い掛けに、ナギサは無言で紅茶を飲み始め、セイアは急に手の上の鳥と会話し始めた。勘弁して……。

 

「……正直な所、ミカがそこまで怒るのは想定外だった、と言わざるを得ない。《勉強部屋》の映像ではノリノリだったからね」

 

 またあの映像かよぉぉぉっ!!

 

「は?許せるわけ無いよ、自分の体を盾にするような真似。普段、私達みたいに力の強い子が、どれだけ相手を傷付けないよう振舞っているか、知りもしないで。それに……」

 

「ミカ……」

 

 ちらっと、オレに一瞬視線を動かす。ミカが昔の約束をまだ覚えてくれてる。その事実に胸が温かくなる。すりすりとミカに頭を寄せる。

 

「む、むぅ……それは配慮が足りなかった。すまない」

 

「そうですよセイアさん、反省してください」

 

「ナギちゃんもだよ?ちゃんと公私は分けて」

 

「はい、ごめんなさい……」

 

 ミカがキッチリ締める所は締めてくれるお陰で、丸く収まったっぽい。

 

「それで、今日は何の集まり?」

 

 なんで集まってるかは知っているが、会話の取っ掛かりが欲しいので、あえて聞いた。

 

「こほん……そうですね、今日集まって貰ったのは他でもありません。連邦生徒会長からある提案があったので、それに関して三人の意見を聞きたいと思いまして」

 

 あ、仕事モードのナギサだ。いつも仕事モードで居ればまともなのに。

 

「それって、"エデン条約"の事だよね?内容に反して、随分皮肉が聞いた名前だよね」

 

 ミカはオレの乱れた髪に櫛を通しながら、皮肉気につぶやく。

 

「トリニティとゲヘナの和平条約……か」

 

「ナギサはどう思ってるの?」

 

 オレがナギサの考えを聞くと、ナギサは悩む素振りを見せながらも答えた。

 

「そうですね……これを機に、トリニティとゲヘナが手を取り合えるようになるのであれば、私は賛成です」

 

「……そっか」

 

「ふむ……」

 

「……」

 

 しかし、ナギサの答えに対しオレ達の反応は微妙なモノだった。

 

「……私は反対かな。だって、アイツら嫌いだし。角が付いた連中と仲良く出来るわけないじゃん」

 

 ミカは嫌悪感を隠さずにそう言った。オレもミカの意見に概ね賛成だ。

 

「ならば、私はバランスを取るために、とりあえず中立の立場で居ようか。というのも今回の話、納得できない部分も多くてね。曖昧な意見で申し訳無いが……」

 

「納得できない部分……ですか?」

 

「ああ、朝早くにミサを呼んだのも、ミサの意見を聞きたくてね」

 

 これに関しては、オレもセイアと同じ事を思っていたので、セイアの考えが聞きたかったから丁度良かった。セイアとの話し合いの結果、オレは反対、セイアは保留と意見は分かれてしまったが。

 

「なるほど、ではミサさんを襲ったのは何故ですか?」

 

「話が終わった後、二人を待ってる間チェスをしようという流れになったのだが……目の前でお尻が揺れていたので、『据え膳食わねば……!』となったわけだ」

 

「どういうわけだ」

 

 真面目な話から急にボケだすんじゃねえよ。ミカはもう面倒臭そうに見てるだけだから、オレ一人でツッコミ入れなきゃいけない。

 

「では、ミサさんの意見はどうですか?」

 

「私はミカと同じ……待って、なんで私に意見を求めるの」

 

「??何言ってるんですか、私達は四人揃って《ティーパーティー》ではありませんか」

 

「違います、三人です。勝手に増やさないで」

 

 ダメだ、オレ一人じゃボケどもを捌き切れない……!

 

「最近はミサの事を様付けする生徒が増えてるそうじゃないか。案外、ミサがトップの一人だと思ってる生徒もいるかもしれないね」

 

「そうですね、それに雑務全般の統括に、財政管理、情報統制、ネットワーク管理、街や企業とのパイプ役に、インフラ整備、各部活動との交渉と一手に引き受けてくださってるので、とても助かっています」

 

「いや、それは引き受け過ぎな気もするが……」

 

「ミサちゃん……?仕事減らすって言ったのに、なんで増えてるの……?」

 

「え?いや、だって新しく導入したシステムなら管理が楽だし、別に問題無いかなって」

 

 それに、ちゃんと仕事は割り振ってる。今オレがしてるのは、割り振った仕事の報告をまとめたり、後から見返しやすいように管理してるだけだ。

 

「……よく見たら目の下のクマ、化粧で誤魔化してるじゃん。そんな事する為に化粧教えたわけじゃないよ!」

 

「むぐぐ!」

 

 ミカに後ろからほっぺをぐにぐにと引き伸ばされる。

 

「もう!何日寝て無いの!」

 

「ま、まだ5徹だから。それに、1時間の仮眠は取るようにしてるし」

 

「寝てないのに1時間の仮眠で足りるわけないでしょ。前に、倒れかけたのにまだ反省してないの?それとも、ぐっすり眠れるまで私が疲れさせてあげようか?」

 

「だ、大丈夫だよ!初等部の頃、寝ないこと多かったし、今更5日程度へっちゃら……ひっ」

 

「ミ~サ~ちゃ~ん~?」

 

 しまった、初等部の無理してた頃の話はミカが怒るから禁句だった!

 

「ミ、ミカごめんって、許してー!」

 

 ミカに頭を押さえこまれ、万力の様に締め付けられる。ナギサとセイアに助けを求めるように顔を向けると、二人が露骨に顔を逸らした。ミカのパワーの餌食になりたくないのは分かるけど、そんな露骨に逃げなくても……!

 

「ふむ、そういえば報告が上がるとき、ミサが事前に目を通してくれるお陰で、見やすい報告書が上がって来てとても助かっている」

 

「分かります、要点をしっかりと押さえていて、誰が見ても理解しやすい構成なんですよね」

 

「あ!そうだ二人共、なんでそっちの派閥の生徒が私にアドバイス貰いに来るの!そのせいで、三首長に報告する前に一度私を通すっていう謎の流れがあるんだけど!?」

 

 その流れのせいか、パテルに限らず他の派閥の仕事まで見る羽目に……。オレはあくまでミカのお付きであって、決して組織の№2的立ち位置ではない!

 

「いえ、それはミサさんの面倒見が良すぎるからだと……」

 

「たしかに、部下からも困っていた所に、通り掛かったミサがやさしくしてくれたと言っていたよ」

 

「だ、だって困ってたから仕方なく……!私のせいじゃないもん!」

 

「……いっそのこと、ホントにミサちゃんに役職就けるとか?」

 

「ミカ!?」

 

 役職なんて就いたら、今より仕事が増えるのが目に見えるんだけど!?

 

「でもミサちゃん、役職就いてないから決まった仕事が無くて、色んな仕事押し付けられるんじゃない?」

 

 確かに!

 

「えっと?では、総務とか統括管理官みたいな役職作りましょうか?《ティーパーティー》権限で」

 

「そんな中間管理職みたいな役職は嫌だ……!」

 

「まぁ、役職就けたところでミサのやることは変わらなさそうだが」

 

 それって余計な肩書増えるだけじゃないか!

 

「そういえばミサさん、先程ミカさんと同じ意見だと仰ってましたが、詳しくお聞きしても?」

 

「今その話に戻るの……?」

 

「ああいえ、意見が分かれた以上この件は保留ではあるんですが、ミサさんがセイアさんと相談して決めたというので、考えが気になったというか」

 

 ナギサは慌てて早口で捲し立てる様に言い訳する。むぅ、面倒だけど意見を口に出した以上、説明義務はあるかもしれない。セイアに視線を向けると無言で頷く。

 

「……私の意見としては概ねミカと一緒、エデン条約には反対だよ。もちろん、個人的な感情を抜きにしてね」

 

「個人的な感情、ですか?」

 

「そう、まずこのエデン条約だけど、一般生徒からしてもゲヘナの名前を聞けば眉を顰める人が多いと思う。……ゲヘナ生の被害に遭った事がある人なら、もっと露骨に嫌な顔するだろうね」

 

 昔から、トリニティ生を狙った身代金目的の誘拐や詐欺、嫌がらせなど挙げればキリが無い。急に仲良くしろと言われても、反発する者も多いだろう。

 

「仮にエデン条約を結んでも、ゲヘナと和解なんて出来ない。むしろ、新たな火種になり得る可能性だってある、というのが大きな理由の一つ」

 

「一つ?他にもあるんですか?」

 

「ミサにだけ話させるのも悪いし、私からも話そうか。今回のエデン条約に組み込まれてるエデン条約機構についてだ」

 

「それって、トリニティとゲヘナの混成部隊を作るってやつ?」

 

「そうだ、より正確に言うならその混成部隊でトリニティとゲヘナの問題に対処するという話だ。……妙だと思わないかね?ゲヘナがよく問題を起こしてる以上、この部隊が対処するのはゲヘナの問題だ。つまり、ゲヘナの問題をトリニティに押し付けられる形になる。それは余りにも公平さに欠けるというものではないかね?」

 

「加えて、このエデン条約機構は部隊の規模も構成も書かれていない。向こうが人数を出し渋れば、トリニティで補充しなければならないかもしれない。それに、部隊内でトリニティとゲヘナが争えば簡単に空中分解する。正直言ってこの条約、トリニティのどこにメリットがあるのか聞きたいくらい」

 

 さらに補足をするなら、ゲヘナがこの条約を素直に受け入れるとは思えない事か。

 

「というわけでエデン条約、問題点だらけで賛成できない」

 

「い、一応ゲヘナと和平は結べますが」

 

「ハイリスクローリターン過ぎるでしょ。条約を結んだ後も、トリニティでゲヘナ生が問題起こすであろうと容易に想像できる以上、和解できてないし」

 

「確かに、そうですね……」

 

「あと、普段何もしない癖に連邦生徒会の提案とか呑みたくない」

 

「あ、それが本音なんですね」

 

 当たり前でしょ。他校も同じこと考えるよ、きっと。

 

「そういうことなら、仕方ありませんね。一先ず、この件は保留という事で。とりあえず、ミサさんを役職に就けるのはどうでしょう?」

 

「賛成!」

 

「私も良いと思う」

 

「待って、その事はもっと話し合おう!」

 

 その後も色んなことを、主にオレの役職について話し合った。

 

 

 

 あの不毛な話し合いから数日後。とりあえず、オレが役職に就くのは回避したが、次の話し合いでも議題に上がりそうで、戦々恐々としている。

 

 そんなオレだが、今は用事があってトリニティの古書館へ来ていた。古い資料で、図書館で尋ねたところここならあるかも、という事で。

 

「失礼しますー」

 

「え、だだ、誰ですかって、へぇあ!?みみ、ミサさん!?」

 

「あれ、ウイじゃん。何してんのこんな所で」

 

 古書館に入ると、そこに居たのはウイだった。相変わらず人と話すのは苦手なのか、オレを見た途端挙動不審になる。

 

「わ、私はここの司書を任されてるんです。そ、そういう貴女こそここに何しに?」

 

「《ティーパーティー》で使う資料を探しに来たんだよ。そういえば、図書委員長になったんだっけ?すごいじゃん、おめでとう!」

 

「え、えへへそうですかね……。あ、ありがとうございます」

 

 なぜか挙動不審が増したウイを放置し、オレは本棚から目的の資料を探す。すると、再起動したウイがこちらに尋ねて来た。

 

「……そういえば、今日はお仕事で来られたんですね」

 

「え?違うけど?今日は休み貰ったから、次の会議で使う資料取りに来たんだよ」

 

「休みってなんでしたっけ?」

 

 そんな他愛の無い話をしながら資料を集めていると、妙な装丁の本を見つけた。なんとなく手に取ったが、その本には題名が無く何の本か分からなかった。

 

「誰かのいたずらか?……まさか、変な本じゃないだろうな」

 

 他の生徒が間違えて手に取るかもしれないし、一応中身を確認しておくか。

 

「―――え」

 

 そこに書かれていたのは、《ユスティナ聖徒会》の歴史、そしてユスティナの後悔を綴ったものだった。

 

「『あの日、我々が犯した過ちを、誰かが正してくれることを願う』。……《アリウス自治区》への行き方か……ん?これは……」

 

 自分達の間違いを誰かに押し付けんな、勝手すぎるだろ……。そんな風に読み進めると、アリウスへの行き方とカタコンベの地図が描かれたページを見つけた。そのページには、新しい折り目が付いており、最近この本を誰かが手に取り読んだらしい。そこまで考えて、ハッとする。

 

「ウイ、一つ聞きたいんだけど、最近古書館に誰が来たか覚えてる?」

 

「え?ま、まぁ古書館の方はあまり人が来ませんし……そういえば、以前ミカ様が来られましたよ。あの人、古い本とか興味無さそうだったので驚いた記憶があります」

 

「……そっか」

 

 ウイの話を聞いて、エデン条約編までの時間が残り少ない事を悟った。

 

 ミカが既にアリウスと接触してるのか否か、仮に接触してるとしてもまだエデン条約は正式に決定してはいない。それに、ミカとセイアの仲が険悪になって……あ、待てよこの前オレが襲われかけた一件はカウントされるのか?まさかとは思うけど、一応連絡してみるか。

 

「……」

 

『セイア、生きてる?』

 

『……先日、体の弱さを盾に迫ったのは申し訳ないと思ってるが、流石の私でも何も無いのに死んでると思われるのは心外なんだが?』

 

 よかった、元気そうだ。

 

『君がただ煽る為に連絡したと思えない。何かあったのかね』

 

 一瞬、セイアに相談するべきかという思考がよぎるが、なんて説明すればいい。ミカに襲撃されるから、出来るだけミカと仲良くしてくれなんて言うわけにも行かないし。

 

『いや、なんとなく気になっただけ』

 

『そうか……。君にはいつも世話になってるからな。何かあれば、なんでも言ってくれ』

 

『今度の会議で使う資料が集まったから、後で持ってくよ』

 

『……休みの日は休みたまえ』

 

 現時点でセイアがどこまで予知してるか分からないし、いつ襲撃が起こるか分からない以上警備も増やせない。精々、最近物騒だから護衛増やしておいて、と言うくらいが関の山か。とりあえず、ミカとセイアの仲が悪くならないように会話をコントロールするくらいしか、思い浮かばないな。あとは、エデン条約自体が白紙になれば良いんだけど……。

 

「あの……ミサさん?なんだか、すごく怖い顔してましたけど、何かありました?」

 

「あ、ううん!なんでもない。資料も集まったしこれでお暇するね」

 

「そうですか?その……何か力になれることがあれば、言ってくださいね」

 

「はは……うん、ありがとう」

 

 ウイに見送られ、古書館を後にした。

 

 ずっと後手に回りっぱなしだ。こちらから仕掛けようにも、下手に刺激して今後の動きが変わって、原作とズレてしまったら、こちらに打つ手が無い。未来を知ってるというアドバンテージは、未来が変われば何の役にも立たないからだ。

 

 くそっ、どうしたらいい。どうしたら、ミカを魔女にさせずに済む……。誰か、教えてくれ……。

 

 

 




光園ミサ
原作近いが何も対策出来てません!ブラック企業ティーパーティーでお仕事してるからね、仕方ないね。お休み貰っても暇なのでお仕事する。エデン条約反対派。

聖園ミカ
自分がミサをイジメるのは良いけど、他の人がミサをイジメるのは許さない。その場ではブチギレるが、ミサが居るとすぐに冷静になる。キャラ説明欄で公私はキチンと分けてると明言されてる女だ、面構えが違う。シナリオ読み直してたら、ミカがアリウスと接触したの、エデン条約の話が出る前だったので、もうサオリと会ってる。エデン条約反対派。

桐藤ナギサ
ゲームよりポンコツさを強調されてる悲しき子。でも、お仕事してる時はキリッとしてる。ミサが絡まない場合に限り、ティーパーティーの良心。ヒフミとも良い関係を築いてる様子。脳破壊・三重の極みが楽しみですね。エデン条約賛成派。

百合園セイア
自制心を投げ捨ててミサを襲った。もう少し時間があればと反省はしてるが、後悔はしてない。ミサにバブみを感じてる。未遂だったので、ミサの好感度はあまり下がらなかった。まぁ、普段からお互いに色々相談してるので、ナギサほど好感度が低くなかったのもある。エデン条約中立派。


半分ぐらい書いてから、感想にグッド付けに行ったらセイアちゃん居てびっくりしたよね。私もびっくりだよ。だからと言って、展開が変わったり、話を変えたりしないけど。書きたいから書いてんのよこっちはァ!
その話で何を書くかは、書く前に決めてて、最初はこう!最後はこう!じゃあ、中間盛るかーでいつも1万字超えちゃう。今回は中間盛るの自制出来ました!
面白ネタあったらじゃんじゃか拾ってくよー。展開予想もバッチこーい!

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