今回は嬉しい報告がありまして、ぴょー様よりミサのファンアートを頂きました!!
小説に載せても良いとのことでしたので、掲載しておきます!
【挿絵表示】
すっごいかわいい!ファンアートをくれる方は例外なく神です。崇め奉ってください。
ミサのヘイローの形が完璧にイメージ通りの物が来て、すごく興奮しました。ミサの制服長袖ですって書いた覚えが無いのになぜ知ってる!?と震えました。理解できぬ。
目次にも掲載させて頂きますね!本当にありがとうございます!
「……今日が最終試験ですね」
それで全てが終わる。ナギサは淹れたばかりの紅茶を飲み干し、ソーサーにカップを戻す。セーフハウス内の隠された一室で、ナギサが考えるのは《補習授業部》のことだった。
裏切り者の容疑を持った者だけを集めたとはいえ、かなり強引な手段を取ってしまったし、仮に裏切り者が一人だけなら残りの三人は無関係なのに道連れで退学にさせられてしまう。絶対に自分は恨まれるだろうと、ナギサは思った。
ナギサは生徒会長だ。それ故、大勢を守る為には少数を切り捨てる決断も必要だった。それがヘイローを破壊することも
落ち着かない、もう一度紅茶を淹れ直そうと席を立った時だった。
バンッ!と自分以外知らない筈の隠し扉を開け放たれ、人が踏み込んでくる。
「な、何者です!?」
踏み込んできた者達を見ると、そこに居たのは《補習授業部》の浦和ハナコと白洲アズサ。
「貴女達《補習授業部》の……。どうしてここに、いや、まさか!?」
自身の危惧していたことが現実になったのだと、ナギサは悟った。同時にこの二人が裏切り者なら、大切な友人であるヒフミは違ったのだと安堵した、が。
「ナギサさん、我々のボスからの伝言をお伝えしますね」
「ぼ、ボス?」
「『あはは……楽しかったですよ、ナギサ様とのお友達ごっこ』だそうです♪」
ぐにゃあと視界が歪み、ナギサは自分の足元が崩れていくのを感じながら意識が遠のいた。
◇
「それじゃあみんな、事前に話した通りお願いね」
『は、はい!』
予定通りナギサを確保したのち、シッテムの箱を通じて4人に指示を出す。
『……先生、そのナギサさんは大丈夫ですか?』
「あーうん、大丈夫じゃないかなぁ、たぶん」
『ごめんなさい、気絶するほどショックを受けるとは……』
銃を撃って気絶させる予定が、ハナコの意趣返しで気絶してしまったナギサ。ハナコはやり過ぎたと気に病んでるが、まぁナギサだしエデン条約編が終わったら元気になってるよ。
「心配なら、事が済んだら謝ろう。私も一緒に頭を下げるからさ」
『先生……そうですね、ありがとうございます。では、私もアズサちゃんのサポートに回りますね』
「うん、頼んだよ。……ふぅ」
襲撃者であるアリウスをこの合宿所に誘き寄せて倒す作戦。みんなは今誘導の為に二手に分かれ、アリウスと交戦している。
アリウスとの戦いの後はミサが来る。つまり、あのシーンを生で見れるかもしれないと思うと、緊張と興奮で手汗がベタベタしてきた。ミサとの戦闘は……まぁ、接近戦してこないめっちゃ手抜き戦闘だから余裕でしょ。エデン条約編2章もようやく佳境に差し掛かった。
「……うん、ここが踏ん張りどころだよね」
手元のシッテムの箱に意識を戻し、各人に指示を出す。
『ヒフミ、右前の人の後ろ辺りにデコイ出して!』
「はい!」
『コハルは奥に居る指示を出してる人を狙撃!』
「う、うん分かった!」
『アズサ、そっちで罠に掛けたらそのまま後退、ヒフミの方におびき寄せて!』
「了解した」
『ハナコ……は指示出す前にもう済ませてるね』
「ふふ♪ごめんなさい、待ち切れなくなってしまって♡」
リアルタイムで四人を指揮し、画面越しに状況を俯瞰する。アリウスの生徒達は襲撃をしようと思ったナギサが見つからず、挙句に味方のはずだったアズサに撃たれたことにより、すぐさまアズサが裏切ったとし、ナギサの件も先手を打たれたと気付いたのか、こちらに標的を定めて来た。
数ではこちらは劣るものの、それを覆す手段としてアズサのトラップを使ったり、開けた場所で戦闘しないように言ってある。それが功を奏したのだろう、今の所大きな被弾も無く戦況は推移している。
「ヒフミ!」
「アズサちゃん!」
『よし、二人はそのまま撃ちながら合宿所まで後退して!それでコハルとハナコは』
「今、二人で撤退してますよ」
「もう!急に来たからびっくりしたじゃない!」
『はは、早いね』
「動きは事前に聞いてましたから♪」
最初に戻ってきたのはヒフミとアズサの二人、少し遅れてハナコとコハルが戻ってきた。
「皆さん!無事で良かったです!」
「当たり前でしょ!先生の指揮があるんだから!」
「いや、先生の指揮を抜きにしても、訓練されたアリウスを相手にここまで有利に戦える事は誇っていい」
「そ、そう?」
「先生、《補習授業部》以下四名、無事にミッションを遂行してきました」
ハナコの言葉に私は頷く。
「うん、ここからが正念場だよ。みんな気を引き締めて行こう!」
『はい!』
◇
《ティーパーティー》が保有する校舎の一室。ミカはカップに注がれた紅茶を口に含み、喉を潤す。
「……」
考えるのはミサの事だ。ナギサの襲撃にアリウスが動き出したことで自身も動こうとしたら、「ナギサの確保は私に任せて、ゆっくり紅茶でも飲んで待っていて欲しい」と、無理やりミカを部屋に留め出て行ってしまった。
そんなミサの行動に引っ掛かりを覚えたミカは、「まさか」と思い側に立てかけてあった愛銃を手に取り部屋を出て行く。後に残ったのは、完全に冷めきってしまった紅茶だけだった。
◇
「くっ、裏切り者め!我らアリウスの憎しみを忘れたか!」
アズサの仕掛けたトラップを掻い潜り接敵したアリウス生を、アズサは容赦無く撃ち抜いて行く。
「それは、何者かによって植え付けられた憎しみだ。……私達のものでは無い」
「アズサちゃん!」
ハナコが発生させたフィールドにより、戦闘で傷付いたアズサの体が癒えていく。
「ありがとう、ハナコ」
「いえいえ、どういたしまして」
一体どういう原理かはさておき、回復したアズサは再びアリウスと戦闘をする。
「おのれッ白洲アズサ!」
「アズサちゃん危ない!えーい!」
「うわっなんなんだこれは!?ぐあっ!?」
アズサの死角から放たれようとした銃弾は、ヒフミが出したデコイに気を取られアズサから逸れる。そこをすかさずコハルが狙撃して倒した。
「アズサ前に出過ぎ!」
「ヒフミコハル……すまない助かった」
「アズサちゃん、もっと私達を頼ってください!」
「……うん、そうだな。そうだった」
そんなやり取りにほっこりしながら、気が付くと侵入してきていたアリウスの数が減っていた。
「これで終わり?」
ぽつりと呟いたコハル。黙っていたアズサがハッとして入口へ顔を向ける。
「いや……」
カツン、カツンとヒールが床を叩く音が響く。その音に釣られヒフミ達も入口へ顔を向けた。
「……まだだ」
薄闇の中においても目立つピンクの髪と、《ティーパーティー》の白い制服。
「…………」
全体が白く、金の装飾が施された大きな重機関銃。青いヘイローを浮かばせながら、悲愴な決意を秘めた銀の瞳でこちらを睨んでいた。
「光園ミサ……」
「ミサ様……?うそ、まさかそんな嘘ですよね……?」
ヒフミの問い掛けに、ミサは無言で銃をこちらに向けた。ヒフミは信じられないといった風に首を振る。
「ミサさん、やっぱり貴女がそうだったんですね」
「ああ、そうだ。オレが"本当のトリニティの裏切り者"だ」
事も無げにそう言い切ったミサは、続けてこう言った。
「ナギサの身柄をこちらに渡してもらうぞ」
「……嫌だと言ったら?」
「もちろん―――力尽くでだ」
「ッ!みんなカバーッ!」
言葉の終わりと共に放たれる銃弾の嵐。先の戦闘で弾痕が出来た壁に、容易に穴を開けて行く。さらに防弾仕様のカバー越しでも凄まじい衝撃を伝えてくる。寸前で指示を出し間に合ったから良いが、直撃すれば一撃で昏倒か行動不能になりかねない。
誰だよ!接近戦してこないから楽勝だって言ったやつ!私だ!
カバー裏からこっそり顔を出して撃とうとしたコハルは、銃口を向けられたことによりすぐさま隠れる。一拍置いて銃弾がコハルの頭の上を通り過ぎて行く。
50口径の重機関銃の威力を舐めてたわー……。これでだいぶ手加減してるんだから困りもの。
「ど、どうするのよっ!これじゃあ攻撃する隙が無いじゃない!?」
「……?」
「どうしました、アズサちゃん?」
「いや……」
アズサも接近戦を仕掛けて来ないことに違和感を覚えたのだろう、首を傾げている。隣のハナコも気付きがあったのか、眉を
「先生、あの本当にミサ様が裏切り者なんですか?」
俯いたヒフミが声を震わせて私に聞いてくる。
「……どうして?」
「ミサ様、これまでトリニティがより良くなるようにって頑張ってきたのに、こんな……」
ヒフミはこれまでに、ミサとナギサが仕事をしている場面を見ているからこそだろう。
ミサの裏切り者発言は虚言であるが嘘ではない。ミカを助けるためとはいえ、アリウスに協力しこちらを襲撃している、という結果論で言えば裏切り者みたいな状態だ。
とはいえ、ヒフミに必要なのはそういう話じゃないだろう。私はヒフミにしっかりと目を合わせ話す。
「……少なくとも、裏切り者なのは本人がそう言ってるね」
「そんな!」
「ヒフミ、よく聞いて」
「せ、先生?」
「私は先生だから、生徒が嫌がることを強制はしない。だから、これを聞いてヒフミがミサを撃てないならそれでもいいと思う。その上で聞いて欲しい」
「このまま私達が退けば、ミサはナギサに手を掛けてしまうかもしれない。もしそうなったら、ミサは本当に止まれなくなってしまう。ミサを止められるのは今ここだけ、私達だけなんだよ」
私の言葉を聞いて、ヒフミはハッと顔を上げる。
「そう、ですよね。そうでした。……っ!先生、指揮をお願いします!私達で、止めましょう。ミサ様を!」
「うん……もちろん!」
「先生、私達はいつでも行けますよ」
ハナコの言葉に、アズサとコハルも頷く。
「わかった、次に銃撃が止まった時が最初で最後のチャンスだと思って欲しい」
いくら手を抜いてるとはいえ、同じ手を通すほど甘くは無いだろう。
そうこうしている内に、銃身の冷却の為に銃声が止む。
「―――よし、今っ!」
一斉にカバーから顔を出し、集中砲火を加える。多数の銃撃に晒されたミサは、僅かに顔を
「ヒフミ!ミサの正面にデコイ!続けてコハルはグレネードをミサに!」
ミサの眼前に突如ペロロ様が現れる。ミサは嫌そうに顔を歪めるが、そのまま銃を撃とうとする。だが、視界が塞がれていたことにより、グレネードが転がってきていることに気付くのがワンテンポ遅れ、爆発に晒されたミサは狙いが逸れ壁を破壊していく。
「ハナコ!ヒールをお願い!―――アズサッ!」
「これでっ」
神秘が込められた銃弾。アズサの撃ったそれはミサに突き刺さり、爆発を引き起こした。
ミサは、その一撃でようやく膝を突く。
「……ここまで、か。煮るなり焼くなり好きにしろ」
ミサも負けを認め、終わりかと気を抜いた直後だった―――私達の近くの扉が壁ごと吹き飛んだ。そこは侵入箇所を限定する為に、塞いだ入口の一つだった。突然の事に誰も反応できていない。あのミサでさえもだ。
そして、吹き飛んだ扉の向こうから現れた人物を見て、ミサは顔を驚愕に染める。
「な、なんでここに……」
「ふぅん……そういうこと。まさか、ミサちゃんも同じこと考えてたなんてね」
ミサと同じピンクの髪に、これまた同じ白い制服。金色の目をしたミサに似た風貌を持つ少女。
「……ミカ」
名を呼ばれた彼女は、その手に持った白い短機関銃を持ち上げると、ミサにその銃口を向けた。
「ミ、ミカ……?」
無言で引かれる銃の引鉄。放たれた銃弾をミサは咄嗟に飛び退いて躱す。先の戦闘では見せなかった機敏な動きにハナコは目を細める。
「……ッ!ミカはナギサの後に始末する予定だったんだがな!」
「ミサちゃんが?私を?面白い冗談だね」
突如として始まったミサとミカの戦闘。急すぎる展開に私達は置いてけぼりだ。
「せ、先生……私達はどうしたらいいんでしょう……?援護をした方が良いんでしょうか?」
「……いえ、今は様子を見た方が良いでしょう」
「ハナコちゃん?」
「もしかしたら、私達は大きな勘違いをしていたかもしれません」
「……」
「……うん、そうだね。私もその方が良いと思う」
"先生"の視点では急だが、ミカの視点では以前から妙な動きをしていたミサが、自分の身代わりになって捕まろうとしていることに気が付いてしまった。ミカもまた、自身が捕まることで終わらせようとしていたのだ。そんなこと、ミサが容認できるはずも無く。だからこそ、
「……っ!」
「……」
同時に動き出す両者。距離を保ったまま銃を撃ち合う。しかし、二人は共に機動力が高く回避が上手い為、互いに一発も当てられない。ミサも同じ事を思ったのか、バッグからシールドを取り出し銃へ取り付けると、銃を撃ちながらミカへ接近する。
「……いいよ、ミサちゃんの得意なクロスレンジで相手してあげる」
その言葉通り、ミカもミサへ向かっていく。
徐々に二人の距離は縮まり、拳の届く距離まで詰めた瞬間ノータイムで左拳を突き出すミサ。ゴォッ!とただ拳を突き出したとは思えないその攻撃に、ミカは冷静に体を反らして避ける。そして、カウンターとばかりにミカも左拳をミサへ繰り出した。
ビュッ!とミサの顔の横を通り過ぎるそれに、ミサは僅かに冷や汗を流す。だが、攻撃の手を休めるわけにはいかない。右足で蹴り上げるも、ミカはスッと横に動いただけで避ける。ミカも右足で蹴り上げるが、ミサは横にステップを踏んで避ける。
一見互角の様に見える戦い。その実、苦しそうなのはミサだった。攻撃の癖を知り尽くしてるミカとは対称的に、ミサはミカの攻撃の癖など知らない。それ故、ミサは戦闘経験を総動員して耐えてるのが現状だ。当然、消耗は断然ミサの方が多い。その上、ミカがミサと同じ攻撃してる事が拍車をかける。
予測を立てて戦うミサにとって、次に繰り出される攻撃の選択肢に幅がありすぎると、それだけで消耗は激しくなる。また同じ手を使ってくるのか、あるいは違う手で意表を突いてくるか、その場合どんな手を使うか。予測の立てづらい気分屋なミカは、ミサにとって天敵と言っても過言ではない。
そしてこれまでの攻防、全て互いに銃を撃ち合いながら行っている。相手の銃の射線上に入らないように立ち回りながら、拳や蹴りを振りあう。この戦いは、原作においても最強クラスと呼ばれるような上澄みも上澄みな戦闘だ。アニメでもベストバウトに選ばれるほど、人気上位の戦闘シーンでもある。
ミサは左腰で溜めを作り、先程よりも威力を上げた突きをミカへ繰り出す。ミカはミサの左側面へ避ける。すかさずミサは右回し蹴りで追撃するも、それも跳び上がって避けたミカはそのまま銃を持ち替え、ミサに向かって右ストレートを繰り出した。ミサも対抗するために右ストレートで応戦する。
拳同士がぶつかった瞬間、ガァァンッ!という音と共に凄まじい衝撃が発生する。建物全体が歪み、悲鳴を上げる。防弾性の窓ガラスが衝撃で次々と割れて行った。
「きゃあっ!?」
「くっ!?」
「ひゃあああっ!?」
「コハルっ!」
拳がぶつかった時に発生した衝撃と風圧でコハルが吹き飛ばされそうになり、慌てて手を掴んで引き寄せる。
「っと大丈夫?」
「あ、ありがと……ってちょっとどこ触ってるのよ!?」
あ、抱き寄せた時にうっかり手が胸に。
それにしてもカバー裏に隠れながらの観戦でもこんなに衝撃があるとは……くぅぅぅぅっ……!これこれ!このシーンが見たかったの!ブルアカPV伝説の〈3秒間の攻防〉!パヴァーヌのネルとアリスの攻防からの、場面転換でエデンのミカとミサの攻防!熱すぎる!
当時、このPVが流れた時は騒然としたなぁ。銃撃戦じゃなくて当たり前のように格闘戦してるもんなぁ。しかもこれが普通なのかと思ったら、上澄みも上澄みの戦い方っていうね。
衝撃が収まった時には拮抗していたミカとミサだが、結果はミサが押し負けて後ろへ弾かれることになった。そのことにミサは驚愕に目を見開く。
力が同じなはずの二人なのに何故ミサだけ弾かれたのか、それはミサがミカ相手だと本気で戦えない事に原因がある。いかに同じだけの力を互いに持とうとも、その出力に差があれば当然低い方が押し負けるのが道理だろう。二人の力の均衡は、互いが常に100%の力で戦うこと前提なのである。
「くそっ……!」
「逃がさないよ」
クロスレンジの不利を悟ったのか、ミサは慌てて距離を取ろうとする。だが距離を開けまいとミカが詰めてきて、再び近接戦を強いられる。
「……このッ!―――なぁっ!?」
焦り、疲労、積み重なれば判断ミスを招く。ミサは詰めて来たミカに対しハイキックをするも、ミカはそれを防ぎ……いや掴むと
「―――がはっ!?」
叩きつけられた衝撃で床が陥没し広範囲に罅割れを発生させる。それだけでミカの攻撃は終わらず、倒れたミサに向けて足を振り上げるとそのまま叩きつけようとする。それに気が付いたミサは慌てて横に転がり回避する。叩きつけられた足は再度床に深い傷跡を残す。いくら頑丈なミサと言えども、直後のダメージを考えるとアレを喰らえば一撃で意識を持っていかれた可能性は高かった。
「はぁ……!はぁ……!」
「結構強めに叩きつけたつもりなんだけど、良く動けたね」
「……っ」
体を押さえながら立ち上がるミサは、ミカを睨みつける。ミカは涼しい顔でマガジンを交換するために、空になったマガジンを外す。
ミサはそれを見て好機と思ったのか、距離を詰めて拳を振るう、フリをしてミカの上へ跳び上がり真上から銃を乱射する。あえて狙いを付けない撃ち方でミカを翻弄するつもりだろう。―――だが、それは悪手だった。
ミカは冷静に銃弾のコースを見極めるとステップを踏み、踊る様に回避する。そして、回避しながらも新しいマガジンを取り出し、装填させた。そしてミサが着地するであろう地点へ銃を向けると、ちょうど着地したミサの限界まで見開かれた目にミカは嗤い、銃口に収束する光を見てミサは慌ててシールドで防ぐため銃を構える。
だが、ミカはそんなこと知った事かとそのまま
「さて、これで―――」
何かを言おうとしたミカ、しかしそれは複数の足音に遮られる。
「―――これは、一体どういうことですか?」
「……《シスターフッド》」
ハナコの要請で救援に駆け付けた《シスターフッド》だった。険しい顔で先頭に立つのは歌住サクラコ、シスターたちの長だ。
「そう……貴女の仕業かな、浦和ハナコ」
「……っ」
ミカの視線を受けたハナコはビクリと身体を震わせる。先の戦闘を見れば仕方の無いことだろう。私は庇うためにハナコの前に出てミカの視線を受ける。……やべ、普通に怖くてちびりそう。
視界の隅では倒れたミサに複数のシスターたちが取り押さえに向かっていた。
「……この惨状は彼女、光園ミサさんの仕業ですね?」
チラッとミカはミサを見ると、いやと否定する。
「私だよ、私がこの惨状を招いた元凶。私が―――"本当のトリニティの裏切り者"」
「え?」
困惑したサクラコが聞く前に、ミサが声を上げる。
「なに……言ってるんだよ、ミカ」
「おい、動くな!」
「――うるさいッ!ミカ!ふざけるなよッ!!なんでお前が……!オレはそんなつもりでやったわけじゃ……」
「……ねぇ、早く連れてってもらえる?」
「え、えぇ。では詳しい話は後日に……ふぅ、あの子に大聖堂の守りを任せているとはいえ、ずっと一人にするわけには……」
《シスターフッド》の生徒に連れられて去ろうとするミカに、ミサは何度も叫ぶ。
「おい待てよ!違う、ミカじゃない!オレだ!オレがやったんだッ!!」
「くぅ!?な、なんですかこの力!?複数人で押さえ付けてるのにこれじゃあ!?」
「―――っ!ヒナタ!」
「は、はい!」
ヒナタと呼ばれたシスターが、ミサを押さえこみに行く。若葉ヒナタ、その体でシスターは無理があるでしょと言われるほど豊満なボディと怪力を持つ生徒。その怪力を持ってミサが押さえつけられるも、それでもなお抵抗する。
「くそ!邪魔だ!どけよおお!!ミカがっ!ミカ、ミカああぁぁあああぁああああぁッ!!!」
ミサが伸ばした手は空しく空を切った。ミカは振り返ることもせず、建物から出て行く。
こうしてエデン条約編2章は幕を閉じた。ミサの悲痛な叫びを残して。
光園ミサ
ミカを魔女にさせないために頑張ったのに、何も変えられなかった。物語の流れを変えたかったのに、まさか自分自身がその物語の流れのど真ん中にいるとは思わないじゃない。
聖園ミカ
ミサが身代わりになろうとしてる事に寸でのところで気が付けて安堵した。それはそうとブチギレたので本気でミサを潰しに行く。本気で戦ったのはミサなら大丈夫だろうという信頼の裏返し。
先生
割と一般人ながらに頑張って体張ってる。それもこれも推しのシーンを間近で見たいがため。延々と心の中で情報を垂れ流してくれるので、地の文が一番書きやすい人。
補習授業部
ちゃんと最終試験に間に合って合格しました。
シスターフッド
サクラコ様のセリフで出た「あの子」は別視点で出そうと思ってるシスターフッドの主人公。今回の話書いてる途中に急に思いついて、この2週間ずっとこれ考えてた。
ふぁ~やっとエデン条約編2章が終わりました。ちょっと予定に無かったことを捻じ込みましたけど、あまりシナリオ的に深くは絡んで来ない組織なので入れること自体は簡単でしたね。
今回は人生初のファンアートにはしゃぎすぎました。あ、他にファンアートを恵んでくださる神様がいらっしゃるならとても喜びます!
次は掲示板回やってみようかな。R18も催眠えっち回書きたいので、3章遅れるかもだけど気長に待っててくださると嬉しいです。
感想返しってしたほうがいい?
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いる
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いらない