先輩はおしまい!   作:朋也

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 休日なので寝坊してしまいました。てへぺろ。
 ……すみません。ちゃんと起きます。はい。

 タイトルの『ふ』は誤字ではありません。悪しからず。


あきなとふの連鎖

 掃除は好きだ。部屋が綺麗になると、心も洗われる気分になれる。俺は昔から、悩み事があるとつい部屋の掃除をしてしまう。

 ゴミを捨て、シーツを洗濯し、掃除機をかけた部屋を眺めながら、俺は思案していた。

 

 先日、まひろ達と河原にバーベキューに行った。メンバーはまひろともみじ、二人の姉のみはりちゃんとかえでさん。後はまひろやもみじの友達で、学校でよく一緒にいる所を見る三人。

 桜花あさひ。室崎みよ。そして、天川なゆた。計七名とのバーベキュー。肉を食べたり料理をしたり、皆がキャッキャウフフしているのを眺めたりと、充実した休日の一日だったのだが、残念なのかどうなのか、楽しい思いだけでは終わらせてくれなかった。

 

 メンバーの一人である天川なゆた。天然そうでぼーっとしている印象の彼女。その子猫系女子がまさか、俺の正体を知っていた。俺が、本当は中学生ではなく、謎の薬を飲まされて身体が縮んだ大学生だと。

 天川曰く、彼女は『おねーさん』と繋がりがあり、おねーさん経由で俺を正体を知ったそうな。

 

「……」

 

 俺はあの日、その事実を天川に聞かされた時、驚きと同時に疑問が生まれた。

 おねーさんとは誰なのか。関係者は、俺が把握している限りではあかりとちとせ先生。この二人のどちらかなのだが、天川の存在が、他にも協力者いるのではないかと、俺の中で疑惑となっていた。

 一体誰が天川に情報をリークしたのか。天川がおねーさんと呼ぶ人物は誰なのか。俺はその存在を聞き出そうとしたのだが、運が悪い事に、聞こうと思ったタイミングでまひろ達、川遊び組が帰ってきて、話が有耶無耶になってしまった。その後も天川に話しかけるタイミングを見計らっていたのだが、どうしても二人きりになれる隙がなく、結局話を聞き出せないまま解散となり、今日に至る。

 

 事実確認が出来ないもどかしさ。他にもいるかも知れない内通者。そもそも天川自体が関係者なのではないかという疑惑。様々な悩みの種が頭の中で錯綜してパンク寸前だったので、少しでも気分を晴らす為に、朝からずっと掃除をして、綺麗になった部屋を眺めていた。

 掃除をして、心は晴れやかなのだが、脳は未だに渋滞継続だった。色んな疑惑や可能性が、負のスパイラルの様にグルグルと回っている。

 

「……」

 

 天川が仮にあかりの手の者だとして、たまたまあの学校に居たのか。それとも送り込まれたエージェントなのか。前者なら都合が良すぎるし、後者なら、本当に中学生か疑わしい。実は俺と同じ、見た目と中身が伴っていない系女子という可能性もある。子供にする薬なんてあるくらいだから、在り得ない話ではないが、だとしたら何の為に送り込まれたのか分からない。

 俺の監視か? それなら正体を明かさないはずだ。俺に秘密にしている事がバレたら、絶対に問い詰められて面倒な事になる。それが分からないあかりじゃないし、天川が大人なら、それくらいの判断は可能だろう。あかりからも釘を刺されているはずだ。

 

 やはりたまたまなのだろうか? 考えてみれば、入学する中学校はあかり側から指定された中学校だし、天川が居たからそこにした可能性がある。それなら、俺と天川を同じ学校に通わせる目的があるのだろうか?

 入学してから半月程経過しているが、今まで天川からの接触は無かった。あちらからのアプローチが目的じゃないとするなら、俺から行動させるのが目的か? 俺が自発的に天川に接触するのを待っていたのか? 何の為に?

 

 思いつく限りの可能性を思案するが、何処まで行っても確信を得られる答えは出てこない。余りに情報不足で、決定的な証拠がない。何か、俺の知らない要素が欠けている気がする。どうしても、俺と天川の存在が結びつかない。

 

 天川の存在が俺を特定の中学校に入学させるきっかけとなったのなら、俺が天川に何かしらの形で関わらせる目的があったはずだ。でも、それが何なのか。何をどうするのが正解なのか。全く分からない。俺に天川の存在を隠蔽し、天川には俺の存在を教えているのなら、俺からの偶然の接触を待っていたという所までは想像できる。意図的に接触させたいなら、始めから俺に天川の存在を教えていればいいのだから。

 

 それとも、最近俺の存在を聞かされたのだろうか? だから今まで接触してこなかったのか? 確かにあの日、まひろが川で濡れて、着替えるのに配慮して、その場から離れた俺を呼びに来たのは天川だった。今まで一度も話した事が無かった天川が呼びに来たのは不自然だと思い驚いた。まさか、天川から接触の機会を伺っていたのだろうか。

 

 何の為に俺に接触を? 天川との会話は取り留めのないものだった。他人に穿いているパンツを渡すという奇行は取り留めあり過ぎるかも知れないが、一旦置いておくとして。重要な話は、天川が俺の正体を知っているとう事実を俺に暴露した事。それが目的だったのだろうか。

 

 どうして俺に教えたのだろう。どうして今まで知らされていなかったのだう。俺への暴露が、一体何の目的へ繋がるのだろう。

 

「……分からん」

 

 結局の所、何も分からない。どれだけ考えても、答えは出ない。実に無意味で、空虚な時間だ。

 何にせよ、俺に知らされていない『事実』があるのは確かだ。目的は分からないが、俺の行動に何かしら意味を見出している事も。正に実験体と呼ぶに相応しい。人体実験とは、肉体だけでなく、心も測られるらしい。

 

 何だか、あの研究室にいる全員が怪しくなってきたし、あかりもちとせ先生も、何ならみはりちゃんですら信じられなくなってきた。俺は今、彼女達の掌で踊っているピエロらしい。どんな素敵なダンスを見せてくれるのか、高みの見物をされている。

 

「……馬鹿馬鹿しい。止め止め」

 

 考えれば考える程、あかり達が信用できなくなっていく。無理やり薬を飲ませて、俺を中学校に通わせて、自分達のシナリオ通りに事が運ぶ様を観察している。とんだサイコパス集団だ。人の人生を何だと思っているか。

 

 ―――もしかしたら、あかり達からしたら、俺は都合のいい役者なのかも知れない。俺は、誰かに利用されるだけの存在で―――。

 

「―――出掛けるか」

 

 どんどん深みに嵌る前に、思考をストップさせる。これ以上考えると、戻れなくなる。

 あかり達は違う。俺は自分に言い聞かせながら、自室を後にした。

 

 

 

 

 

 気分転換と称して、近くの本屋を訪れる。最近は通販ばかりだが、偶にこういった書店に足を運ぶのもいい。

 特に漫画本は、表紙で買いたくなる時もあるし、偶然見かけた作品が面白くてハマったりする。通販だと買った商品と似た作品しかオススメされない。それはそれでいいのだが、全くノータッチのジャンルから運命の出会いをする事もある。これは本屋ならでは楽しさだと思う。

 

 店内を物色する。最近は私生活が忙しくて、新刊をチェック出来ていなかった。続き物は電子で購入しているのでいいのだが、新しい出会いをするには、書店の特集コーナーや、話題作を確認するのが俺の出会い方だ。

 

 一通り見て回る。ふむ、目ぼしい商品はないかなぁ。まぁ、毎回新しい出会いがある訳ではない。何十回に一回くらいの割合だし、見て回っているだけでも楽しいので、とても有意義な時間だった事は間違いない。

 

 気分はリフレッシュできたし、そろそろ帰ろうかと思った所で、一つの作品が目に留まる。

 

「……これ、いいかも」

 

 手に取ってよく見ると、好きな漫画の作家さんが出している新刊だった。もう連載が終わっている漫画だったので、まさか新しく作品を書いていたなんて。完全に見落としていた。

 ここに来なかったら気付かなかっただろう。来て正解だった。やっぱり気分転換は本屋に限る。

 もしかしたら、他にもいい出会いがあるかも知れない。そんな淡い期待をして、もう少し店内を見て回る事にした。

 

「他にも何かいいものが……ん?」

 

 足を止める。俺が向かおうとしてたコーナーに、一人の女性が立っていた。じっくり本を選んでいる様子だ。

 

「知り合い……ではないか」

 

 後ろ姿だから分からないが、歳は中学生姿の俺と大差ない様に見える。しかし、大人っぽい雰囲気もある。恐怖症的には近付き難いオーラだが、俺もその場所に用がある。去るのを待つのは時間がもったいないし、軽く確認して、今日は終わりでいいだろう。

 

 女性の隣に距離を取って並び、本棚を確認する。何冊か手に取っていると、隣の女性が話しかけてきた。

 

「あれ? もしかして……藤村くん?」

 

「……え?」

 

 隣を見ると、眼鏡姿の女性が俺を見て名前を呼んでいる。何で俺の事を? よく見ると、見た事ある様な……。

 

「……すみません。どちら様ですか?」

 

「私、室崎みよだけど……」

 

「……え!? 室崎……さん?」

 

 名前を聞いて驚く。室崎だったのか。いつもと違うスタイルで気付かなかった。髪型も違うし……。

 

「ごめん。いつもと雰囲気が違うから……」

 

「……前、まひろちゃんとも似たような事があったなぁ」

 

 クスクスと笑う室崎。よく分からないが、気付かれない事に自覚はあるみたいだ。まるで変装している様な風貌だが、室崎の私服センスなのだろうか。

 服装を見ていると、室崎が手に持っている本が目に入る。

 

「その本……」

 

「……え? あ!? いや、これは……その!」

 

 俺が指さすと、咄嗟に後ろの隠す室崎。何だか視線を彷徨わせているが、俺はそんな事が気にならないくらいテンションが上がっていた。

 

「面白いよなぁ。好きなんだ、俺も」

 

「……へ?」

 

 キョトンとする室崎。俺は室崎の反応はお構いなしに喋る。

 

「何て言うのかな。登場人物同士の関係性が上手くさ。絵も良くて引き込まれるんだよなぁ」

 

「―――ッ! そう! そうなの! 二人の恋心が、見ててもどかしいくらい繊細で!」

 

 室崎が、俺以上の熱量で食いついてくる。俺達は暫く、作品の良さについてひとしきり語った。

 

「―――いやー、まさかこんな身近に、その作品を知っている人が居たなんて」

 

「私も驚いちゃった。……藤村くんも『こっち』側の人だったなんて」

 

 室崎が指さす先には、俺が用があったコーナーがあった。

『百合・GL』コーナー。俺達はどうやら、ソウルメイトだったらしい。

 

 

 

 

 

 二人で本屋を出て、談笑しながら歩いていた。

 

「これは日常系で結構オススメかなぁ。さらっと読めるんだけど、何気ない一コマにグッとくる描写があるのがギャップでさ」

 

「私はこれかな。最初は仲が悪いんだけど、どんどん惹かれ合っていく二人が最高なの!」

 

 オススメ漫画を購入し、お互いに渡し合う。こういう出会い方も、また作品の楽しみ方の一つだ。

 暫く話ながら歩いていると、クレープ屋が目に留まる。室崎も、そのクレープ屋を見ていたので、ここは一つ、今日のお礼をするべきだろう。

 

「室崎さん、良かったら食べてかないか? 奢るよ」

 

「え!? そんな、悪いよぉ」

 

「まぁ、無理にとは言わないけどさ。折角、同士を見つけた記念にと思って」

 

 お礼はついでで、本音はこっちだった。共通の趣味を持つ友達は得難いものだ。勿論、SNSとかでは簡単に出来る世の中だが、実際に顔を合わせる人と繋がれるのは、そう簡単ではない。

 まぁ、端的に言えば、嬉しいから気前が良くなっているだけなのだが。本当の事を言うのは少し恥ずかしいから、オブラートに包んでいる。

 

「―――そうね。折角だものね。でも、いいのかなぁ? 奢って貰って……」

 

「俺からの誘いなんだから、遠慮しなくていいよ。こういう時は、全力で男に奢らせな」

 

「それは、藤村くんの台詞じゃない気がするけど……」

 

 ドンと胸を叩く。タダ飯より旨いものはないんだから、遠慮する必要ない。奢ると言っている奴は大抵、奢りたがりな奴なのだ。寧ろ、幾らでも搾り取ってやるくらいの意気込みの方がいい。

 

「……なら、お言葉に甘えようかしら」

 

「おう! 任せておけ」

 

「……これも、まひろちゃんを思い出すなぁ」

 

 室崎も乗り気なので、早速クレープを買おうとした矢先、唐突に背後から声が掛かる。

 

「あ、あきな。よーす」

 

「ん? ゆうた?」

 

 振り返ると、ビニール袋を片手に提げたゆうたがいた。

 

「買い物帰りか?」

 

「うん。筆記用具とか買いに。そっちは?」

 

「俺も買い物帰りかな。今、クレープ食べようとしてて」

 

 俺の話を聞いたゆうたの視線が、隣の室崎の方を向く。そして俺と室崎を交互に見て、一歩、後退る。

 

「ま、まさか、お二人で……ですか?」

 

「ん? まぁ、そうだけど」

 

「へ、へぇ。そうなんだぁ……」

 

 苦笑いするゆうた。その様子に最初は小首を傾げていた室崎だったが、何か察した様子で慌て始める。

 

「ち、違うよ!? 私達、そういう関係じゃないからね!?」

 

「え? そうなの?」

 

「たまたま本屋さんで会って、漫画の話で盛り上がっただけだから!」

 

 必死に説明する室崎。その圧に押され気味のゆうた。

 

「そうだ。お前にも奢ってやろうか? クレープ」

 

「へ? 俺にも?」

 

「今日は気分が良いからな。特別だぞ?」

 

 奢るなら一人でも二人でも変わらない。それに、飯は皆で食べると美味しな。クレープが飯かは賛否あるだろうけど。

 

「そ、そうよ! 桜田くんも一緒に食べよ? ここのクレープ美味しいから!」

 

 室崎も圧強めにゆうたを説得する。室崎はここのクレープを食べた事があるのか。だからさっき見ていたのか。

 

「わ、分かった。そこまで言うなら」

 

 ゆうたも参戦し、三人でクレープを食べる事になった。俺達はそれぞれにクレープを注文し、近くのベンチに腰掛ける。

 

「美味い。やっぱ甘いものはいいなぁ」

 

「俺、クレープって食べないけど、美味いんだな」

 

 ゆうたが目を輝かせながらクレープを食べている。確かに中学生男子がクレープを食べているのはイメージないな。想像するとちょっと可愛いし、何なら目の前でクレープにがっついているゆうたは可愛い。

 

「慌てて食うなよ。ほら、ほっぺに付いてるぞ」

 

「え? マジで? ティッシュとかあるか?」

 

「……」

 

 ポケットティッシュを取り出して渡す。受け取ったティッシュで頬を拭くゆうた。その俺達のやり取りを黙って見つめている室崎。

 

「……? 俺にも何か付いてる?」

 

「……いや、ちょっとアリかなって」

 

 まじまじと見つめながらそう答える室崎。頬に食べカスが付いていてアリってなんだ? 有も無しもなく汚れてるだけだから教えて欲しいんだが。

 

「ゆうた、食い終わるの早いな」

 

「いやぁ、美味くてつい」

 

 はははと笑うゆうた。確かにゆうたが食べていたバナナのクレープは美味そうだった。俺もそれにすれば良かったかも。

 

「うーん……。なぁ、ゆうた。俺のイチゴのクレープも食べてみないか?」

 

「え? 何で?」

 

「ゆうた的にどっちが美味いか判断して欲しいんだよ」

 

「あぁ、別にいいよ」

 

 俺は、ゆうたの方にクレープを差し出す。そしてゆうたが「あーん」と俺のクレープにかぶりつく。

 

「どうだ?」

 

「……うーん。どっちも美味しいけどなぁ。俺はバナナが好きだから、贔屓しちゃうかも」

 

「あー、あるよなぁ。自分の好きな食べ物だし。そっかぁ」

 

「……」

 

 俺達のやり取りを、まじまじと見ている室崎。

 

「……あのー、何か?」

 

「……いや、大分、アリかもって」

 

「何がアリなんだ……」

 

 何故か分からないが、瞬きせずに見ている室崎の眼力が怖い。まるで獲物を見つめる狩人の如しだ。

 残ったクレープを食べていると、ゆうたが俺の漫画が入った袋を見ているのに気が付く。

 

「気になるのか?」

 

「いや、何買ったのかなって」

 

「漫画だよ」

 

「漫画かぁ。面白い?」

 

「読んでみるか?」

 

 興味ありげなゆうたに、俺は袋から漫画を一冊取り出す。俺の好きな作家さんの新刊だ。

 

「……あ!? ちょっと!?」

 

 室崎が、慌てた様子で立ち上がり、物凄いスピードで俺の隣に近付いて来て、耳打ちしてくる。

 

「いいの!? あの本は―――」

 

「―――大丈夫です。問題ありません」

 

 不意に近付かれて、思わず敬語になる。正直、室崎には少し緊張する。同士と言う事でかなり緩和出来ているが、容姿やスタイル的にはかなり敏感にセンサーが反応してしまう。女性恐怖症のセンサーが。

 読んでいるゆうたを二人で見守る。最初は普通に読んでいたゆうただが、徐々に顔が赤くなっていく。

 

「お、おい。これって……」

 

「別にエロ本じゃないぞ? 全年齢対象だぞ」

 

「いや、その……なんつうか……」

 

 言いづらそうにするゆうた。その様子を固唾を飲んで見守っている室崎。

 

「―――そうだな。言いたい事は分かる。だけど、重要なのはそこじゃない」

 

「え?」

 

「要は気持ちの問題だ。ゆうた。お前に一つ問う」

 

 

 

 

 

「アリか、ナシか」

 

 

 

 

 

「……結構、アリ、かも」

 

 恥ずかしそうに視線を逸らしながら答えるゆうた。俺はゆうたの手を取り固い握手を交わす。その様子を、室崎が手を合わせて、キラキラしたどす黒い瞳で見ていた。

 

 百合が嫌いな男子はいない。そう思わせてくれる瞬間が、ここにあった。




 ゆうた君。変な設定付け足してごめんね。でも、本編で言ってない台詞で界隈では盛り上がってるみたいだし、いいよね!

 勿論、ゆうた君は悪くありません。緒山が悪いんだぞ……。

 いや、悪いのは僕です。申し訳ありません。
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