朝、起きてから見ているので、皆は冷めているかも知れませんが、お付き合い頂けたら幸いです。
「まひろちゃんととどういう関係なの!?」
「……え?」
全く予期していなかった問いかけに動揺する。動揺し過ぎて持っていたパックの飲物を落としてしまった。
質問の意図が読めない。どういう関係? 何と答えるのが正解だ?
「友達……かな?」
曖昧な返答をする。間違いではないと思うが、友達と断言できないのが、俺の不甲斐なさを表していた。
「それだけ?」
訝しむ穂月。疑われているのは分かるが、何に対して疑われているのか分からない。
「まひろちゃんと……お付き合いしてたりしてない?」
「え!?」
何だって? 緒山と俺が、付き合ってる!?!?
「ないない! 絶対ないって!?」
ブンブンと手を振って否定する。とんだ勘違いだ。俺と緒山が付き合ってるなんて!
穂月は知る由もないが、俺は二十歳を過ぎた大学生だ。中学生女子と付き合うなんてあり得ない。本当ならさっさと実験を終わらせる為に恋の一つも出来ればいいんだが、だからって付き合うなんて……。
「本当に?」
「ないない」
全力で否定する。それでも疑わしく俺を見ている穂月。
「そんな事実ないから。それにまだ転校してきて数日の俺が、そんなに深い仲な訳ないじゃん」
「……それにしては今日、楽しそうだったよね」
「あれは緒山がしつこくて……」
「まひろちゃんから!?」
ヒートアップする穂月。朝の件で午前中、緒山がちょくちょく話しかけてきた事を言っているのだろう」
「違うって! 妄想ストップ! あれはみはりちゃんの事を聞いてただけで」
「―――みはりちゃんって、まひろちゃんのお姉さんの?」
小首を傾げる穂月。咄嗟で名前呼びしてしまった。バレるとかそういうのはないが、今は年上のみはりちゃんを呼び捨てにするのは良くないな。
穂月はみはりちゃんの事を知っているのか。それはそうか。緒山と友達なら、姉の存在も知ってて当たり前か。
「……昔、お世話になった人なんだ。だから緒山とお姉さんの話になって、盛り上がったんだよ。
「そう……だったんだ。昔から……」
「……穂月?」
「何かゴメンね。変な事聞いちゃって」
はははと後頭部を掻く穂月。よく分からないが、理解してくれたなら幸いだ。
「まひろちゃんとどんな話で盛り上がったの?」
「え? あぁ、えーと」
俺は今日の朝の話を掻い摘んで説明する。
「姉の好きな所とか話しててさ。緒山が恥ずかしがって、怒っちゃって」
「あはは、まひろちゃん素直じゃないからなぁ」
楽しそうに笑う穂月。さっきまでとは違い、友達の話で俺達は盛り上がっていた。
「藤村くんはお姉さんの好きな所言ったの?」
「いや……それは」
姉の好きな所なんて恥ずかしくて言えないから逃げた。なんて格好悪くて言えない。
「……そんなの、緒山の前だと恥ずかしくて言えないって」
姉のいる者同士で姉の好きな所を言い合うなんて、今思えば地獄の会話だ。特に姉がいる人に自分の姉に対する思いを聞かれるなんて恥ずかしすぎる。朝は頭が回らなくて気付かなかったが、緒山はかなり恥ずかしい事をしていたんだな。そう思えば午前中、俺から姉の好きな所を聞き出そうと話しかけてきたのは納得だ。
「まひろちゃんの前だと?」
小首を傾げる穂月。こればっかりは姉がいないと分からない感覚だろう。
「もしかして―――」
穂月が小声で何か呟く。何を言ったか聞き返そうとすると、それよりも早く穂月が話し出す。
「藤村くん……まひろちゃんのお姉さんの事……好きなの?」
ん? みはりちゃんの事か? それは友達だし、昔、お世話になった人でもあるし―――。
「好きだよ」
「……えぇえええ!!」
驚き、声を上げる穂月。突然の大声に、俺もビクリと肩を震わせる。
「そんなに驚く事か?」
「いや……そうだよね。そっか。それはまひろちゃんの前だと言えないよね……」
「?」
言葉尻が徐々に弱まっていく。またよく聞こえなかった。
再び聞き直そうとすると、またしても穂月が俺より早く言葉を紡ぐ。
「応援してるね!」
グッと両手を前で握って、目を輝かせている。一体、何を応援するんだ?
「……ありがとう?」
よく分からないが、取りあえず肯定する。これは演じる時の基本だが、気が付けば俺は、穂月とかなり素の状態で会話できている。
穂月の何処に特別性があったのだろうか。確かに見た目はそこまで女の子女の子してないし、男物の服を着ていれば、男の子に見えるかも―――。
「……失礼すぎるぞ。俺」
頭を叩いて思考を霧散させる。俺の行動を不思議そうに見ている穂月。
「よく分かんないけど、楽しかった。話してくれてありがとな」
「え? そんな、私の方こそ。改めてごめんなさい。変な事聞いちゃって」
互いに頭を下げる。視線が合い、笑い合う。
「藤村あきな。まぁ一応、自己紹介しとくわ。転校生だし」
「穂月もみじです。これからもよろしくね」
穂月から手が差し出される。握手しようと言うのは分かる。俺はそれを恐る恐る握る。
「……意外と、何ともないな」
「? どういう事?」
女性との直接的な接触。今まで一番避けてきた行動だし、女性恐怖症になってから家族以外では一度もしてこなかった。万が一症状が出たら嫌だったのはあったが、怖くて逃げてきたのが一番の理由だ。
もしかしたら、そんなに恐れる必要はないのかも知れない。実際にこうして異性に触れても何とも思わない。寧ろ、女の子の手って、柔らかいなぁとさえ―――。
「だから失礼だって俺!?」
「どうしたの!?」
頭を殴りつける俺を心配する穂月。思春期男子か!? 俺は!?
ひとしきり自身を罰した後に、二人で教室に戻った。その間も取り留めのない会話で盛り上がった。
中学校で二人目の女友達が出来た。俺は自分でも気づかないくらいに心が弾んでいた。
一日の授業が終わり、放課後を迎える。
「またな。緒山」
「……じゃ」
「……?」
別れの挨拶を交わす……が、何か、いつもより淡白だな。
「気のせいか……?」
帰り道を歩きながらも、どうしてか緒山の素っ気ない態度が頭から離れない。いつもはもっと明るく返してくれるのに。
何故か、胸がざわざわした。よく分からないが、いい気分ではなかった。
「せっかく、今日はいい事あったのにな……」
今日は新しく友達が増えた。穂月もみじ。女子生徒では二人目だ。
穂月と話す時、女性恐怖症が発症しなかった。もしかしたら、少し前に悩んでいた緒山だけ『特別』というのは、思い違いだったのかも知れない。結局は慣れの問題か。最初から中学生相手には発症していなかったのだから、当然ではあるが。
「取りあえず、悩みの種は無くなったな」
緒山が特別じゃないと分かっただけでも進展だ。これからは物おじせずに女子にも話しかけ、女性恐怖症の克服に務めよう。
気合を入れ直し所で、スマホが鳴る。画面を確認すると『藤村あかり』の文字が。そういえば、昨日電話したんだった。
「もしもし?」
『すみません。先輩! 今起きまして……』
「研究に忙しかったんだろ? 別に謝らなくていいよ。俺も急ぎじゃないし」
慌てている様子のあかり。着信を見て飛び起きたのが容易に想像できる。
『何か御用でしたか?』
「あぁ、それが―――」
俺は昨日、近所のスーパーでみはりちゃんと会った事を話した。
「―――て訳で、みはりちゃんはこの実験に関与しているのか?」
『―――いいえ、みはり先輩は知りませんよ』
否定するあかり。それを聞いてほっと胸を撫で下ろす。
「だよなー。みはりちゃんがこんな非人道的な実験に参加してる訳ないよなぁ」
『……』
「そういえば俺、みはりちゃんに妹がいるなんて知らなかったよ」
『私は知ってますよ。まひろさん』
あかりの口から緒山の名前が出てくる。
「知らないのもしかして俺だけか? まぁいいや。お兄さんが居るのは聞いた事あったんだけど……」
『私もお兄さんが居るのは知ってます』
「名前知らないや。何て言うんだ?」
『―――忘れました。今度聞いておきますね』
「……? おぉ、よろしく」
淡々と答えるあかり。あかりは妹が居るって知ってたのか。なら最初から教えて欲しかったものだ。そうすれば変な勘違いをする事も無かったのに。
『用件は以上ですか?』
「ん? あぁ、それだけ」
『そうですか。なら、これで失礼しますね』
「おぉ、じゃあな」
通話を切る。心なしかあかりが素っ気なかった気がしたんだが、気のせいだろうか。
「……ちょっと、何かなぁ」
緒山もあかりも、様子が変な気がした。気のせいだとは思うんだが。
モヤモヤした気持ちを抱えたまま、俺は岐路に付いた。
「最近、緒山が冷たい気がする」
穂月と友達になったあの日の午後から、どうにも緒山の態度が余所余所しい。話しかけても曖昧な返事しかしないし、しまいには逃げていく。
「もしかして、まだ怒ってるのか?」
あの日のやり取りが思い出される。緒山にだけ恥ずかしい思いをさせて、俺は結局言わずじまいだった。それが不評を買ったのか?
「別に藤村くんは悪くないと思うけど」
近くにいた穂月が同情してくれる。俺もそう思うが、女の子の沸点が分からない俺には、ただ怒らせてしまったという事実だけがあった。
「謝るしかない……か」
一番の解決策だ。正直、何が悪いか分からないし、分からないのに謝ると逆に怒ったりする場合もあるが、それ以外に解決策が思いつかない。
「でも、話しかけようとすると逃げるんだよなぁ」
「まひろちゃん、そんな事する子じゃないんだけど……」
不思議そうに首を傾げる穂月。俺もそう思うんだが、実際に逃げられている現状はどう説明すればいい。
「……嫌われたのかな」
「まひろちゃんは何の理由もなく人を嫌ったりしないから、大丈夫だよ!」
落ち込む俺を励ましてくれる穂月。俺は穂月の事まだよく知らないが、彼女が緒山の話をする時はとても楽しそうだ。そんな彼女が言うのだからそうなのだろう。でも、そうなるとますます避けられる理由が分からない。やっぱりあの時の会話で怒っているとしか……。
「わかんないけど、とにかく謝ろう」
それしかない。流石に謝罪ともなれば緒山も話を聞いてくれるだろうし、それに今の無視される状況が、想像以上に心にきている。
友達に無視されるのってこんなに辛いのか。大学生にもなって友達から無視されるなんてないから分からなかった。そもそも、無視される程友達もいなかった。
(……なんか、違うベクトルで落ち込んできた)
俺の友達遍歴はどうでもいい。とにかく今、目の前の友人関係を修復するのが大切だ。
腹は決まった。謝るのは確定として、どうやって謝ろうか。正直、何に対して怒っているのかが不明瞭なので、どうやって謝罪したらいいか分からない。何か、他の口実の次いでに謝罪できるのが一番やりやすいんだが……。
「……穂月、緒山って何か好きな物とかあるか?」
「まひろちゃんの好きな物?」
「ただ謝るだけなのもどうかと思ってさ。プレゼントを一緒に渡して謝った方がいいかなって」
感謝や謝罪のさいに粗品を送る。中学生らしからぬ考え方だが、中学生らしい考えが分からない俺には、これが精一杯だ。
「まひろちゃんはそうだな……食べ物とか好きだよ」
「食べ物……」
かなり定番の回答で安心する。謝罪と一緒に食べ物を送る。ありきたりだが悪くない。寧ろ、王道こそ至高とも言える。
食べ物なら何を送ろうか。中学生くらいならお菓子とかがいいだろうか。スーパーで買うのは味気ないし、かといって高級店とかのお菓子は流石に身の丈に合ってない気がする。もっと心がこもりやすいものとかは―――。
「―――そうだ。クッキーでも作って渡すのはどうだ?」
手作りを渡すのは少しハードルが高い気がするが、既製品を渡すよりも心はこもっている。
「クッキー作れるの?」
「昔、一回だけ作ったことがある。あの時は失敗したけど、成長した今なら何とかなるだろ」
幼い頃、姉に渡す為に作ったが、石炭みたいなクッキーが出来たのは苦い記憶である。あの頃はお菓子作り所か料理もまともにできなかった。でも今は、毎日料理をする主婦学生だ。スキルが格段に向上しているはず。レシピ通りに作れば、不細工な失敗作にはならないだろう。
「それ、いいよ!」
俺の提案に穂月が食い気味に賛同する。どうやら女子ウケもいいみたいだ。決まりだな。
「よし! そうと決まれば材料を買いに……いや、無理か」
「どうしたの?」
勢いよく立ち上がった俺だが、再び着席する。
「家、クッキー作りに使う器具ないんだよ」
完全に忘れていた。昔は実家だったから用意があったが、一人暮らしの時に買い揃えたキッチン器具では足りない。泡だて器とか、普段使わないからわざわざ買わなかった。
買ってくるか。いい機会ではあるし、それもいいかもな。でも、どうしても大学一年間の一人暮らしで染みついた貧乏性が、今後大して使わない用品にお金を掛ける事に抵抗を示してしまう。どうしたものか。
「クッキーなら、みはりさんにも食べて貰えるし、ちょうどいいと思ったんだけどなぁ」
例え緒山が難色を示しても「お姉さんに渡して」の逃げプランが取れる。渡す理由付けは一切思いつかないが、まぁ、スーパーで会った好とかで何とかなるだろ。多分。
因みに穂月と居る時は、みはりちゃんの事は『さん付け』で呼ぶことにした。緒山のお姉さんだと長いしな。
うんうん唸る俺。その様子を見ていた穂月がすっと小さく手を上げる。
「なら、家来る?」
「……え?」
突然の提案に反応が遅れる。穂月の家に?
「家なら揃ってるよ。一年生の時に家庭科でクッキー作ったんだぁ。その時に私の家でまひろちゃんと練習したの」
だから任せてと言わんばかりの穂月。その提案は有り難いのだが……。
「それは有り難いけど……いいのか?」
俺の感覚では、異性を家に招き入れるのは多少抵抗ないのか? 特に男を自分のテリトリーに侵入させるのは、年頃の女の子なら嫌がりそうだと思ったが。
「うん。友達が困ってたら助けるのは当たり前だよ。それに、応援するって言ったもんね」
笑顔で了承する穂月。その顔に、不覚にも見惚れてしまった。数秒後、はっとして視線を逸らす。
「? どうしたの?」
「いや……別に」
小首を傾げる穂月。流石に見惚れていたなんて言えない。
「あの、その……ありがとう。助かる」
動揺しながら、誤魔化す様にお礼を述べる。その時の顔はきっと、頬が赤かったと思う。
「ただいま~」
「おじゃましま~す……」
穂月の後から恐る恐る入る。翌日の放課後、材料を買ってから穂月の家に来た。俺が住んでいるアパートより何倍も立派なマンションだ。
靴を脱いで、案内されるままにリビングに向かう。借りてきた猫の様に大人しく穂月の後をついていく。
俺、女の子の家に来るの、人生で初めてだ。勿論、そんな甘酸っぱい展開でここに来た訳ではないが、どうしても緊張してしまう。
「おかえり~もみじ~っと、お?」
リビングに入ると、穂月の帰りを出迎える人がいた。
「ただいま~ お姉ちゃん」
「お、お邪魔してます」
穂月の背後に若干隠れる様に挨拶する。髪を後ろで結んでいる今時なギャルといった印象。
お姉ちゃんと言ったか。穂月、姉が居たのか。出来れば先に言っておいて欲しかった。この子はまずい。
身長もそれなりにあって、スタイルもいい。特に胸は……凄いな。とにかく、俺の女性恐怖症が敏感に反応する姿形をしている。
熊と遭遇した時の様に、一定の距離を保ちながら油断なく見つめていると、お姉さんは何故かワナワナと震えだす。
「ま、まさか! もみじの彼氏!?」
「……へ?」
思わず素っ頓狂な声が出てしまう。
「違うよぉ!! 友達!」
「な~んだ。珍しく男の子連れてくるから、てっきり彼氏かと思ったのに~」
「もー! 違うからね!」
強く否定する穂月。それを「はいはい」となだめるお姉さん。これはついこの間見た光景に似ている。
「姉妹ってのは、どこも同じなんだなぁ」
穂月が台所で準備している間、俺はお姉さんの相手をする事になった。
「私は穂月かえで。よろしく~。君の名前は?」
「藤村あきなです。よろしくお願いします」
座りながら頭を下げる。俺の所作に、かえでさんは「お~」と言葉を漏らす。
「うんうん、礼儀正しいね~。いい子だなぁ」
感心するかえでさん。背筋を伸ばし、軽く笑って合わせる。完全に演じるモードだ。
「今日は何しに来たの?」
「妹さんとクッキーを作りに来ました」
「クッキー? 何でまた」
小首を傾げるかえでさん。確かに説明不足だった。わざわざ異性の家にまで来てクッキーを作るのだ。それ相応の理由が必要だろう。しかし、中々上手い言い訳が思いつかない。
「お姉ちゃん、まひろちゃんの事知ってるから大丈夫だよ」
悩む俺を察してか、穂月から助け舟が来る。成程、それなら話は簡単だ。
「まひろちゃん絡みなの?」
「そうなんです。実は―――」
経緯を掻い摘んで説明する。緒山の気を引く為にクッキーを作りに来たと。
「―――成程ね。それでまひろちゃんにクッキーを。君、中々洒落た考え方してるねぇ。本当に中学生?」
思わずドキッとして苦笑いしか出来ない。まぁ、俺も中学生の発想とは思わない。
「でも、誰かに何かを伝える為に、贈り物をするのはいい事だよ」
「自分でもよく分かりませんけど、今のままじゃ嫌なので……」
経緯はどうあれ、緒山と普通に話したいのは事実。なら、やる事は一つしかない。
「うんうん、そういう考え方が出来るのは凄い事だよ。偉いねぇ」
そう言いながら頭を撫でてくる。本当なら喜ばしい状況なのだが、俺という人間にはそうはいかない。
「……」
「? どうしたの?」
「……いえ、お気になさらず」
かえでさんが撫でるのを止めたのを見計らい、出されていたお茶を飲み干す。深呼吸を何度かして、身体を落ち着かせる。
「準備できたよー」
丁度、そのタイミングで穂月から声が掛かる。俺はここぞとばかりに立ち上がって台所へ向かう。
「お? じゃあ、お姉さんも手伝っちゃおうかな?」
「……そんな、悪いですよ」
「いいっていいって。まひろちゃんに美味しいクッキー、作ろうじゃないか!」
腕まくりするかえでさん。穂月の方を見ると、ニコニコと微笑んでいる。あぁ、これはダメか。回避する方法はない。
気合を入れ直す。このクッキー作りには、調理の他に、自身の恐怖心に耐えるという目的が追加されてしまった様だ。
肩を並べてクッキー作りが始まった。……出来れば俺を中心にするのは止めて欲しかったが、俺主導のクッキー作りの為、致し方なかった。
本当なら、両手に花のハーレム状態なのだが。本当にこの病は難儀だなぁ。
かえでともみじの姉妹は大好きです。書いてて楽しい。
勿論、登場人物は大体好きですけど、二人のやり取りは心躍りますよね。
次回は12日更新の予定なのでよろしくお願いします。