転生したが世代が違った...   作:大徳寺 一

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ちょいとメタ発言入る


10話 二学期

 

 夏休みも終わり二学期が始まる。騒がしいあいつらとも久しぶりに再会する。

 

 「操助おはようさん!職場体験大変やったみたいやな」

 「おはよう豊満。まぁ、軽く怒られる程度で済んで良かったよ」

 

 あの事件の個性使用の件は警察に軽く怒られる程度で済んだ。緑谷くん達と違い武力ではなく救助に使ったからこの程度で済んだのだろう。

 

 「それより、みんなの職場体験はどんな感じだったんだ?」

 「俺は訓練とパトロールばっかやったわ」

 

 つまらなそうに豊満は口に出す。刃渡や指原も似たような感じだったらしい。まだ資格を持ってないのだから同じ様になるのは当然だろう。俺に関しては勝手に行動してしまっただけで他はみんなと変わらない。

 

 「資格持ってないから仕方ないだろうけどさ~。もっとヒーローっぽいことしたかったわ」

 「二年生になったら資格も取れるから、それまでの辛抱だよ~」

 

 項垂れる刃渡に指原はそう言って励ます。確かに二年生になったら仮免が取れるしインターンもある。活動の本番は二年生と言っていい。

 

 「仮免かぁ、合格率っていつも五割くらいなんだろ?取れるかめっちゃ不安だなぁ...」

 「そんな不安にならんでも、やる事ちゃんとやったら不合格はないやろ」

 「豊満の言う通りだ。学んだことを正しくやれば不合格はない」

 「それでも不安だなぁ」

 

 不安そうにする刃渡。確かに仮免の合格率は五割弱、不安になるのもしょうがないかもしれない。

 

 「別に一人でやる訳じゃない。お前がミスったら俺がカバーするよ」

 「やだ、かっこいい!抱いて!」

 「前言撤回。お前だけ落ちちまえ」

 

 刃渡が「ご無体な~」などと騒ぐが無視する。すると時間でもないのに先生が教室に入ってきた。急に来た先生に驚きつつも、みんな急いで席に着く

 

 「皆さん、おはようございます!今回は重大発表があります!」

 

 そう言いながら教卓に立つ先生。重大発表という言葉で教室内が少しざわつく。それを見て先生は手で制する。

 

 「重大発表とは仮免試験のことです。いつもは二年生の九月に受けていましたが今年は優秀な生徒が多いことで六月に早めることが決まりました」

 

 その発言でまたざわつく。仕方がないだろう仮免試験が早まったのだから...ん?ってことは雄英と会わないってことか?え?体育祭の次に会うのは仮免試験になるだろうってかっこつけた伏線どうなんの?え?

 

 「はーい静かに!よって一部の行事が前倒しになります。例を上げると来年も夏休みに行う個性強化合宿を春休みにずらします」

 

 話を聞いたところ仮免関係の行事が早まったようだ。冷静になって考えれば別にいいじゃないか。むしろ強豪校が減って良かったんだ。そう考えようそうじゃないと恥ずかしくて死にそうになる...

 

 「今日はもう一つ決めることがあります」

 

 先生の一言で教室がまた静かになった。今度はどんな発表があるのか緊張が走る。

 

 「十一月に予定してる文化祭の出し物を決めます」

 「学校っぽいの来たぁ!!」

 

 刃渡がそう叫ぶと同時に騒がしくなる教室。先ほどまでの緊張が噓のようだった。人によっては同じ様に騒ぐ人やホッとする人と様々だ。

 

 「みんな楽しみなのは分かるけど落ち着いて。行事が早まったから今決めないと間に合わないんです」

 

 先生の言葉に納得する。確かに三ヶ月も早まったのだ。スケジュールはすし詰め状態だろう。これから忙しい毎日になるだろうと考えると頭が痛くなる。

 

 「とりあえず、みんなで話し合って決めてくださいね。」

 

▽▽▽

 

 「えー話し合いの結果、うちのクラスは縁日をやることにしました。はい!拍手!」

 

 うちのクラスの学級委員長の女子がそう言うとパチパチと拍手が起きる。前の席の刃渡が「メイド喫茶が良かった...」と残念そうに呟く。まぁ気持ちは分からんでもない。

 

 「そして縁日でやる出し物決めまーす。意見ある人は発表してね」

 

 その言葉で我先にとどんどん発表される。委員長は「はいはーい」と言いながら板書していく。タコ焼きや射的、スーパーボールすくいなど様々な意見が出た。

 その後、出し物はタコ焼き、射的、型抜き、わたあめの四つに決定し各班で会議をしている。ちなみに俺と指原が射的の班、豊満がタコ焼き、刃渡が型抜きだ。

 

 「景品はどうしよっか」

 「お菓子でいいだろ。別に儲けを出すわけではないし」

 「それもそうだね。銃だけど僕の家にいっぱいあるからそれを持ってくるね~」

 「ああ分かった」

 

 指原は銃オタクらしく、家に幾つもの銃が家にあるらしい。銃の問題はこれで解決かと思ったが少し疑問が出てきた。そのことを指原に問いかける。

 

 「なぁ、その銃って射的でよく見るコルクのやつか?」

 「ん?・・・・・・ああ!そうだよ」

 

 (((これ、指摘しなかったらマジもんのやつ持ってきたな...)))

 

 班の心が一つなった瞬間だった。縁日の射的でそんな物置いてあったら絶対に二度見する。注目を集めるためだったらいい案かもしれない...いや、雰囲気ぶち壊しだな。あくまでも縁日がモチーフだその雰囲気を壊すのはよくない。

 

 「じ、じゃあ、景品のお菓子どうしよっか?」

 「やっぱり射的だから自立できるやつが良いよな」

 

 さっきの出来事に動揺しつつ話題を出す。確かに射的の景品のお菓子は箱に入ってるタイプが多い。自立するからそのまま的にできるし、当てても中身が傷つける心配もない。だが、別に箱に入ってるお菓子じゃなくてもやりようはある。

 

 「的とお菓子は別にするのはどうだ?そうすればいろんなお菓子を景品にできる」

 「それいいアイデアだよ!的に応じて好きなお菓子を貰えるのいいと思う!」

 

 他の人も俺の案に賛成してくれた。すると一人の女子が思いついたと言わんばかりに案を出す。

 

 「じゃあさ!せっかくだし手作りにするはどう?そっちの方が安くなると思うし!」

 

 他の女子が「それいいかも!」と同意する。男子は男子で「女子の手作りだと!?」みたいな顔をしている。別に女子だけで作る訳じゃないだろう。まぁ、できるできないは置いといてこの意見を出したり、準備したりするときが文化祭で一番楽しい気がする。

 

 「よーし!文化祭当日もみんなで頑張ろ~!」

 「「「おーー!!」」」

 

 みんなでそう声を上げる。文化祭当日が楽しみだ。

 




かっこつけようとすると恥をかく系男子の毒島くん
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