転生したが世代が違った...   作:大徳寺 一

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アンケートの半分がダークライで笑った。
基本的に本編優先なんでキャラの設定集はちょっと先になるかも。


14話 仮免試験

 

 二年生になって早二ヶ月、俺達は仮免試験を受けに国立多古場競技場に来ていた。

 

 「やっと着いたー!試験何やるんだろうな」

 「話逸らすな刃渡。しりとりは終わってないぞ」

 「もう終わりで良くね!?お前ずっと「る」で攻めてくるからもう言葉出ねーよ!」

 「じゃあお前の負けだ。約束通り今度昼飯奢りな」

 「くっそ賭けなければ良かった」

 

 悔しそうにに頭を抱える刃渡。申し訳ないが賭けようと言い出したのはお前だ。ここに向かうバス内で緊張を紛らわせたいという事で刃渡としりとりを始めたのだ。結果は見ての通り俺が勝利を収めた。まぁ結果として俺も緊張もほぐれたし一石二鳥だ。勝利の余韻に浸っていると少し周りが騒がしかった。気になって少し聞き耳を立てみる。

 

 「あの制服って士傑じゃね!?」

 「マジかよ!?ツートップの揃い踏みじゃねーか!?」

 

 どうやら話題は俺達のことのようだった。まぁ雄英に次ぐ難関校と言われる士傑高校。そんなのが来たら騒がしくなるのは当然か...ん?ツートップ?その言葉が気になり周りを見渡す。すると探していたものはすぐに見つかった。

 

 「どしたん?じっと見つめて」

 「いやてっきり居ないもんだと思ってたから」

 「ん?ああ、なるほどな」

 

 豊満は俺の目線の先を見て納得する。その先には雄英生の姿があった。その中には13号もとい黒瀬亜南とセメントスもとい石山堅の姿があった。よりによってこの二人がいるクラスか。真正面からの戦闘は避けないとな。

 

 「知り合いがいるから話してくるわ」

 「なんや、また誑かしたんか?」

 「人を女たらしみたいに言うな」

 

 豊満を適当にあしらいつつ、黒瀬さんの方に向かい話しかける。

 

 「やあ黒瀬さん久しぶり」

 「え?ああ!毒島さんお久しぶりです!」

 

 黒瀬さんは驚いたように声を出す。自分達のクラスメイトが声を掛けられたのが気になったのか全員の注目が俺に集まってきた。すると一人の女子が黒瀬さんに詰め寄る。

 

 「亜南ちゃん!誰このイケメン!?もしかして彼氏!?」

 「ち、違いますよ!この人は毒島さんと言って去年の体育祭で知り合ったんです」

 「それで相思相愛の仲に!」

 「なってません!!」

 

 ぐいぐいと詰め寄る女子に黒瀬さんはキッパリと否定する。この人、芦戸ちゃんみたいな性格だな。

 

 「すいません毒島さん。騒がしくて」

 「いやいや元気でいいじゃないですか」

 「そう言ってもらえると助かります。ていうか毒島さん噓つきましたね!」

 「噓?」

 

 噓なんかついたか?もしかして個性のことか?などと考えていると黒瀬さんはその答えを言ってくる。

 

 「高校のことです!ちょっと有名ってどころじゃないですよ!」

 「あーそのことですか、雄英と比べたちょっとですよ。俺は謙虚なんで」

 「またそうやって僕をからかって...なんか後ろの人達が何か言いたげですけど」

 

 後ろを見るといつもの三人がもの言いたげな目で見てくる。なんだ目は、まるで俺が謙虚ではないとでも言いたげじゃないか。まったく失礼な奴らだ。

 

 「気にしないで、後でシメとくから」

 「ええ...」

 

 後ろから「横暴だ~!」とか「このロリコン!」だとか聞こえるが完全無視だ。ていうか俺はロリコンじゃない。まだ引っ張ってんのかあいつら。

 

 「ごめんね、こっちもうるさくて」

 「いえいえ仲が良いんですね」

 「巻き込まれただけですけどね。まぁお互い頑張りましょう」

 「はい!頑張りましょう!ところで一ついいですか?」

 「何でしょうか?」

 

 何の質問だろうか。悪いが個性の事だったら適当にはぐらかしてさっさと移動しよう。

 

 「ロリコンなんですか?」

 「違います」

 

 あいつら本当に覚えておけよ。

 

▽▽▽

 

 少し時間が経ち場所は会場内。千人を超える受験者が今か今かと開始を待っている。すると壇上に一人の男が上がってきた。

 

 「えー皆さんこんにちは。ヒーロー公安委員会の目良と申します。以後お見知りおきを」

 

 壇上に上がったのは原作にも登場した目良さんだった。原作で見たほどやつれてはなく少し目の下にクマがあるぐらいだ。公安委員会って本当に忙しいんだな。

 

 「早速ですが試験内容を説明させていただきます。まず皆さんにはこれは着けてもらいます」

 

 そう言うと目良さんは機械を取り出す。それは薄い円盤のような物で手のひらに収まるぐらいの大きさだ。目良さんはそれをジャム瓶を開けるように捻るとカチッと音が鳴り二つに分かれる。

 

 「この機械は捻るとこのように分かれます。これ相手から取ることが出来た人から勝ち抜きです」

 

 要するにしっぽ取りゲームか、原作の時も思ったけど一次試験はゲームっぽいな。まぁ乱戦になるだろうからその混乱をどう対処するかって事だろうな。

 

 「えー問題の通過者ですが先着順とし半分となったら終了です。展開後、皆さんにこれを配るので全員に行き渡ってから1分後にスタートします」

 

 そう言うと文字通り部屋が展開し試験会場の姿が明らかになる。会場は市街地や山岳といった様々な地形が俺達を囲んでいた。これ昔からこういう風にしてたのね。

 

 「では自分の個性を活かして頑張って下さい」

 

▽▽▽

 

 試験から数分経ち場所は市街地ゾーン。そこには雄英生が他校の生徒達と戦っていた。

 

 「やっぱ個性がバレてるからめっちゃ狙われるね亜南ちゃん」

 「そうですね。でもここまで何とか脱落者はなし。このまま全員で合格しましょう!」

 「うん!」

 

 すると急に他校の生徒が一人ぱたりと倒れた。同じ学校の生徒が「大丈夫か!?」と言って揺すろうとするが数秒も経たないうちにその生徒も倒れる。周りを見渡すと同じような事が起きている。急な出来事にパニックを起こす人やどうすればいいのか分からなくなり固まってしまう人と様々だ。すると一人の雄英生が話し出す。

 

 「何起こってるか分からないけどチャンスだ!今のうちに取っちまおうぜ!」

 「あっ!ちょっと待って!」

 

 黒瀬の制止を振り切って近くの倒れた生徒から機械と取ろうと屈んだ時、彼も同じように倒れてしまった。

 

 「倒れちゃった!?助けないと!」

 「待って下さい!僕が助けます!」

 

 そう言って黒瀬は個性のブラックホールを発動させ、倒れた彼を吸い込み、そのまま抱きかかえる。

 

 「皆さん絶対にしゃがまないで下さい!おそらく毒が溜まっています!」

 「毒!?だから屈んだ人は倒れたのか!」

 「え?でも石山くんは個性使うために屈んでたよね?」

 「それは僕が近くで個性発動してたからいつの間にか吸い込んでいたんだと思います」

 

 それ聞いて「なるほど!」と納得する。他のクラスメイトも納得したようだった。

 

 「なので念のためにここら一帯を吸い込みます。護衛をお願いしてもいいですか?」

 「うん!任せて!亜南ちゃんは私たちが守るから!」

 

 黒瀬は「お願いします!」と言ったのち、個性を発動させ辺りを吸い込み始める。それを小さなビルの屋上から見下ろす四人の人物がいた。

 

 「バレたっぽいで操助。ブラックホールの個性の人が手当たり次第吸い込んどるわ」

 「流石の雄英生だね~。これからどうするの?」

 「まずは他のみんなが通過するまで時間稼ぎをしよう。護衛は頼んだぞ」

 「了解!任せとけ!」

 

 さぁ作戦はここからだ。

 




ヴィジランテ読んでた人は気付いたかもしれないけど雄英生と会いました。
ヴィジランテ読んでたら雄英は二年生の夏季休業時にインターン始めるって書いてあって士傑は後期に試験やってるから会わないやんけって気付いたんですよね。
本当に何やってんだって感じです。みんなも二次創作を作る時は気を付けてください。
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