転生したが世代が違った...   作:大徳寺 一

18 / 29
17話 二次試験準備

 

 一次試験を通過し終わるまでの待機時間、控え室のモニターで他の受験者の様子を見ていた。

 

 「いやーこうして見ると凄い個性の人でいっぱいだな」

 「せやなぁ、操助おらんかったら大変やったかもなぁ。な!操助」

 「ほんなほほふぁい。ふぃんなららほうあくえいた」

 「食うか喋るかのどっちかにせい!」

 

 そう言うので仕方なく食事をやめる。俺の個性は八百万ちゃんのように蓄えるほど沢山の毒が出せるのだが最低限とったしもういいだろう。

 

 「俺がいなくても合格は出来たさ。みんな優秀だからな」

 「そう言われると照れますな~」

 「それでも、やばかったと思うぜ。こうして見ると凄い個性でいっぱいだもの」

 

 刃渡はモニターを見ながらそう呟く。モニター内では様々な個性の人が通過を目指していた。刃渡の言う通り凄い個性でいっぱいだ。その中でも一つ異質な光景が目に入った。

 

 「あの個性...」

 「なんや操助、気になる個性の人でもおったんか?」

 「ああ、あれなんだが」

 

 指をさすとそこには受験者達が大爆笑しているという不思議な光景が映っていた。

 

 「なんやこれ...狂気やん...」

 「おそらく強制的に笑わせる個性だろうな。お前に一番必要な個性じゃないか?」

 「失礼な!そないなもん使わんでも笑わせられるわ!」

 

 豊満をからかいつつも個性の主を探してみる。おそらくだが彼女のはずだ。注意深く探しているとその人はいた。コスチュームの一部は違うがバンダナを頭に巻いて水色の髪を靡かせている女性、間違いないMs.ジョークだ。まさか雄英生以外の原作キャラに会えると思わずつい彼女を見つめてしまう。

 

 「どうした毒島?まさか!惚れたか!!」

 「ついに操助に春が!?」

 「違う、凄い個性だと思っただけだよ」

 

 俺の言葉を豊満達は「つまんねーの」などと言ってモニターを見るのに戻る。すると指原が話しかけてくる。

 

 「毒島くんよくジッと見つめる時あるよね」

 「そうか?」

 「そうだよ~今みたいな時とかヒーローのネットニュース見る時とかよくやってるよ~」

 「偶然だよ。特に意識したことはない」

 「そう?まぁあるよね特に意味ないのに見ちゃうこと」

 

 咄嗟に誤魔化したが多分これって俺が原作キャラ見つけた時の事だよな。指原が都合のいい解釈してくれて助かった。俺が転生者だとバレたらややこしいことになるからな。そう思いつつ俺もモニターを見るのに戻る。その後、次々に通過者が出て目標人数に達した。その中には黒瀬さん達やMs.ジョークの姿があった。

 

 「一次試験通過おめでとうございます。皆さんモニターをご覧ください」

 

 モニターを見るとそこは市街地エリアの風景が映っており、予告もなしにいきなり爆発した。周りの人達は驚いていたが俺は驚かなかった。見たことある光景だったからだ。という事はこれから行われる試験はおそらく、

 

 「二次試験では皆さんは仮免許を取得していると仮定し、どれだけ適切な救助を行えるか試させていただきます」

 

 想像通り救助試験だ。ヒーローでとても大事な活動なのだから試験になって当然だろう。という事はHucの人達も出てくるのかな。そう思い再びモニターを見ると崩壊した建物と人の姿が映る。

 

 「Hucの人達か?」

 「ふっく?なんやそれ?ハンガーでもかけるん?」

 「Help us companyの事だよ。要救助者のプロ、つまりはスタントマンだな」

 「はえー詳しいんやな操助」

 「まぁな」

 

 まぁ原作知識だけどな。すると目良さんがまた話し出す。

 

 「ご存知の方もいるようですが説明させていただきます。彼らはあらゆる訓練において今ひっぱりダコの要救助者のプロであるHelp us company、略してHucの皆さんです。皆さんにはこれから彼らの救助を行ってもらいます。なお今回は皆さんの救出活動をポイントで採点していき、演習終了時に基準値を超えていれば合格とします。昼休憩を挟み一時から開始されまので、それまでに準備をしておいてください」

 

▽▽▽

 

 説明も終わり昼休憩の時間になった。まぁ食事はある程度とったし、作戦立案の時間になるな。

 

 「さてどうするか」

 「どうするかって訓練通りにやるだけやろ」

 「それもそうなんだが、他校生達の個性を把握してないんだよ」

 「あ~確かにそうだね。個性知らないと協力は難しいもんね」

 

 指原の言う通り、他校生の個性が分からない以上、彼らとの連携は難しいだろう。その場で合わせるのもいいがラグが発生する。

 

 「一応個性だけなら百人ぐらい覚えたんだがな」

 「えっキモ」

 「殴るぞ」

 「いや!今のは全員思ったって!」

 

 周りを見ればクラスメイトが少し引いているのが分かる。仕方ない小突くだけで我慢するか。そうして刃渡の脇腹を小突く。

 

 「痛い!なんで!?」

 「普通は思っても言わないんだよ」

 「それはそう」

 

 刃渡は脇腹を押さえながらそう言った。話を戻すが正直今から他校生と打ち合わせするのは現実的ではないと思う。シンプルに時間が足りないのと人が多すぎるのだ。千人近くいた受験者は今は半分の約五百人、今から全員の個性を把握するのは不可能だ。それなら、その場に集まった面々でなんとかするのが早いだろう。

 

 「協調性を見る試験だと思うしその場で合わせるしかないか」

 「せやな、今から全員の個性を把握するのは無理やろうし」

 「あと心配なのがヴィラン役もいるのかどうかだな」

 「流石にいないだろ。いたら厳しすぎるって」

 

 刃渡の言う通り流石にないと思う。原作ではギャングオルカが出ていたがあれはオールマイト引退によるものが大きいだろう。ないだろうが頭の片隅に置いておこう。あとやることは...ああ、そうだガスマスク外しとかなきゃ。

 

 「どうした毒島、急にガスマスク外して顔自慢か?」

 「前に怖がらせちゃったから外してるだけだ。もしかしたら減点の対象かもしれないし」

 「なるほどなーコスだけ見るとヴィランだもんなお前」

 「ヴィランっぽいヒーローランキングトップやろなぁ」

 

 知名度にも繋がるし、それはそれでありかもしれない。ん?でもヒーローとしてそれはどうなんだ?...まぁいいか周りが勝手に言ってることだ。こうして談笑して休憩時間を過ごす。そして一時になると大きい警告音が鳴り響く。

 

 『ヴィランによる大規模テロ発生!建物倒壊により傷病者多数!ヒーローは直ちに急行せよ!!』

 

 放送後、控え室の壁が倒れ始める。原作でも言ってたけど無駄だろこれ。

 

 『1人でも多くの命を救い出すこと!!それでは...スタート!!!』

 

 壁が完全に倒れると全員が飛び出す。この試験を通過すれば仮免試験合格だ。採点基準は一切明かされてないが分からん以上は訓練通りにやるだけだ。絶対合格して見せる。

 




意外と同期のヒーロー多くてびっくりしてる


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。