転生したが世代が違った...   作:大徳寺 一

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戦闘描写むっっっず!


4話 戦闘訓練 後編

 『戦闘訓練、開始!』

 

 合図と同時にビル内に侵入する。取りあえず、一階から虱潰しに探すしかないな。

 

 「豊満、一階から探していくぞ」

 「分かった!さっさと終わらせようや!」

 

 ヴィランチームにバレないように静かに探していく。そして戦況が変わったのは三階に着いてすぐのことだった。

 

 「見つけたぜ!豊満!毒島!」

 

 その言葉と同時に刃渡が飛び出してくる。指原がいない事から、防衛は彼に任せているのだろう。こっちには豊満がいるから刃渡の個性は無効にできる。二対一なら確実に勝てる。

 

 「豊満!刃渡の攻撃を受け止めてくれ!隙を見て毒を打ち込む!」

 「任せとき!刃物は俺には効かへん!」

 

 豊満が庇う様に前に出る。それを見て刃渡は予想通りと言いたげにニヤリと笑う。

 

 「やっぱ、そう来るよなぁ!」

 

 その瞬間、後ろの角から指を構えた指原が飛び出してきた。

 

▽▽▽

 

 「あー!ヒーロー側やりたかったなー!」

 「こればかりは運だから仕方ないよ~」

 「それもそうだな。よし!作戦立てようぜ!」

 「でも、どうしようか~?個性的にはすごく不利だよね~」

 

 指原の言う通り俺らと毒島達の個性は相性が良くない。豊満は俺らの個性を無効にできるし、毒島はシンプルに対人最強すぎる。はぁ~運ねぇな俺...でも...

 

 「指原!作戦はこうだ!あいつらは防衛に徹すると思ってるはずだ。だから、二人同時に攻める。毒島は人質がいるから近距離戦しか出来ないはずだ。挟み撃ちにすれば豊満は毒島を守らなきゃいけなくなる。毒島さえどうにかすればあっちは俺達を倒す決定打を失う。後は時間まで耐えれば勝ちだ。どうだ指原なんかあるか?」

 「うん、それで大丈夫~」

 「よし!勝ちに行こうぜ!」

 

▽▽▽

 

 挟み撃ちだと!いや、理にかなってる!俺は今近距離戦しか出来ない。豊満の足を引っ張っちまう!どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?

 

 「操助!」

 

 そう言って豊満が俺に被さる。そしてそのまま転がった。

 

 「操助!いったん、逃げるで!」

 「させねぇよ!ヒャッハーーーー!!」

 

 指原の指から弾丸がマシンガンの様に放たれる。だが、豊満の体に沈むだけだ。指原はもう突っ込んでくる豊満を避けることしかできない。

 

 「チッ、やっぱ相性最悪だぜ...」

 「逃げられちまったか」

 

▽▽▽

 

 「何とか逃げられたな」

 「すまん、足を引っ張った」

 「気にすんな!まだ時間はある!」

 「ああ、作戦を立て直す」

 

 だが、それを彼は許さない。

 

 「考える時間なんて与えねぇよ毒島!」

 

 壁をぶち破り、刃渡が現れる。考える時間を与えてくれないようだ。だが、指原の姿はない。また、挟み撃ちねらいか?

 

 「豊満、指原の方に行ってくれ。また、挟み撃ちされるのは良くない」

 「分かった!頼んだで!」

 

 そう言って豊満は部屋から飛び出す。こちらこそ頼むぜ、豊満。

 

 「始めようぜ刃渡、ここでお前を倒す!」

 「いいぜ!行くぞ毒島!」

 

 刃渡が腕を刃にして突っ込んでくる。あいつの狙いは俺の毒を警戒した早期決着、それを利用する。

 

 「ポイズンミスト!」

 

 ポイズンミスト、文字通り毒の霧を出す技だ。人質がいるからあんま濃くできないが、煙幕にはなる。

 

 (くっそ、毒の煙幕か。人質がいるからそんな濃くはないだろうけど早く決着しねぇとな)

 

 早く毒島を倒すべをよく凝らして周りを見渡すが毒島の姿が見えない。少しずつ霧が晴れて周りが見えるようになったが、そこに毒島の姿は無かった。

 

 「あいつ!逃げやがった!倒すってブラフかよ!!急がねぇと指原がやばい!!」

 

 急いで飛び出たがもう遅かった。そこには毒島と豊満がおり、指原は捕縛されていた。

 

 「壁ぶち破ってくれて助かった。おかげで指原を挟み撃ちにすることが出来た」

 「マジかー...逆に利用されてたってわけか...降参だよ」

 

 『そこまで!ヒーローチーム勝利!』

 

 無線から先生の声が響く。なんとか勝つことができてホッとする。取りあえず毒で眠らせた指原を起こさないと...

 

 「指原、大丈夫か?」

 「う~ん...あれ~?もしかして終わっちゃいました~?」

 「ああ、俺らの負けだ。悪いな指原」

 「気にしないで刃渡くん。でも悔しいな~」

 「ほんと、個性つこてる時とは別人やな、どうなっとんねん情緒」

 

 本当である。さっきまでヒャッハーと言っていた奴とは思えん。個性の影響なのだろうか?

 

 『皆さん、談笑するのはいいですが講評しますので戻ってきてください』

 「だってさ、急ごうぜみんな」

 

 そうしてクラスメイトが待つモニタールームに戻る。戻ってきてすぐに講評が始まった。

 

 「皆さんお疲れ様でした。早速ですが講評を始めます。まず毒島くん、作戦立案や最後の刃渡くんへのブラフは見事でした。ですが、予想外のことが起きた時に固まってしまうのはよくないですね。今後はそれを改善できる様にしましょう」

 「はい」

 「次に豊満くん、君は咄嗟の逃げの判断が素晴らしかったです。ですが作戦立案を毒島くんに任せきっていたので次は自分で作戦を立ててみてください」

 「はい!」

 「刃渡くんは奇襲作戦と速攻で攻めたのは良かったと思います。しかし、速攻を意識したせいで毒島くんのブラフを見抜けなかった。速さは強さでもありますが無敵ではありません。次はそこを注意してください」

 「うぃっす!」

 「指原くんは刃渡くんの作戦を無駄なく遂行できてました。ですが、集中すると周りが見えなくなる所があります。今回は豊満くんに集中して背後から来た毒島くんに気付かなかった。視野を広げましょう」

 「は~い」

 

 先生の講評が終わり次の試合の準備が始まる。その間に俺は豊満と話をしていた。

 

 「豊満、本当に助かった」

 「ん?ああ、さっきも言ったけど気にせんでええよ。俺も作戦考えるの任せてもうたし」

 「いや、豊満とペアじゃなかったら多分やられてた。本当にありがとう」

 「なんか照れるなぁ、でも初めてやしこんなもんやろ。これから、もっと頑張ればええやん」

 「そうだな...これからもよろしくな」

 「おう、よろしゅな!」

 

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