転生したが世代が違った...   作:大徳寺 一

7 / 29

皆さんご愛読ありがとうございます。
UAとお気に入りの伸びに驚いてる作者です。
これからも頑張りますのでよろしくお願いします!


6話  雄英体育祭

 

 雄英体育祭、それは雄英高校で行われる個性ありの体育祭。テレビでも放送されており、オリンピックに代わる日本のビックイベントだ。そんなビックイベントに俺は来ていた。

 

「やっぱり人多いな」

 

 人の多さに思わず呟く。俺を含めた一般人に報道陣、スカウト目的のプロヒーローが来ているのだから当たり前のことだ。

 今回、俺が来たのには理由がある。それは来年に行う仮免試験のための視察だ。テレビじゃ見えない所があると思い実際に来たのだ。しかし、問題がある。

 

 「どこから行こうかな」

 

 もうすぐ、開会式が始まる。せっかく来たのだから一年生だけでなく二、三年生の姿を見たい。もしかしたら、原作キャラがいるかもしれないしな。少し顔出すくらいいいだろ。そうして三年生会場に足を向けた。

 

▽▽▽

 

 三年生の開会式が終わり、選手達は控え室で準備をしていた。

 

 「おい、山田」

 「どうした相澤?」

 「俺達のこと凄く見てくる奴いなかったか?」

 「ああ!確かにいたな!同い年くらいの男の人だろ?普通にファンじゃねぇの?」

 「いや、ファンにしてはあの人なんか目が凄かったし、怖かったんだが...」

 

 怯えたようにそう話すと割って入る様に一人の男子生徒が話し出す。

 

 「それ、相澤のこと好きなんじゃねーの!もちろん!LOVEの方で!」

 「ヒューヒュー!」

 「やめろ余計に怖くなるだろ。山田も茶化すな」

 

 本当に何だったんだ...と相澤は思いながら準備を進めるのであった。

 

▽▽▽

 

 まさか、イレイザー達が見れるなんて本当に感激だな~。しかも、目も合っちゃったし!あの時、変な顔してなかったかな~。※してた。まぁ、俺のことなんて気にしてないだろうけど。※怯えられてる。

 まぁ、そんなことより試合を見なくてはいけない。来年の仮免のために彼らを研究しなくてはいけないからだ。

 

 『さぁ!障害物競走もいよいよ大詰め!最終関門だ!』

 

 実況がそう叫び、モニターにコースの様子が映る。そこには広い一本道に何台も大砲が並んでいた。

 

 『大砲の玉を避けてゴールを目指せ!ちなみに玉はトリモチだから怪我の心配はない!しかーし!当たって転んじまったらどうなるかな!』

 

 生徒達に向かって大砲が放たれる。もし当たりでもしたら身動きが取れなくなる。しかも、早く通過しないと地面に落ちたトリモチにも気を使わなければならない。だが流石の雄英生だ。飛んでくるトリモチを様々な方法で防いでいく。特に目を引くのは二人の生徒だ。

 

 『流石、ヒーロー科!大砲に臆せずどんどん進んでいくぞ!A組!黒瀬!個性のブラックホールで吸い込みながら進んでいくううう!』

 

 黒瀬と呼ばれた女子が飛んでくる玉を指先のブラックホールで吸い込んでいく。彼女は個性から察するに13号だろう。そしてもう一人、

 

 『同じくA組!石山!壁を作り堅実に進んでいるぞおおお!』

 

 壁を作りながら進む灰色の四角い外見をした男子。あの異形の見た目と個性はセメントスだ。まさか、俺の同期があの二人だったとは思わなかった。キャラの年齢まで把握していなかったから驚きを隠せない。

 しかし、俺の個性と彼女の個性との相性が悪いな。真正面からじゃ絶対に勝てない。もし、戦うことになったら、不意打ちでないと勝てないであろう。本当にヒーロー側の人で良かったと思う。次の競技もしっかり見て対策を考えなくては...

 

▽▽▽

 

 午前の競技が終わり昼休憩の時間だ。昼休憩と言えど既に昼食はもう食べ終わっており飲み物を買いに自動販売機を探している。

 

 「うちの学校も広いけど、雄英はもっと広いな...ん?」

 

 あまりの広さにそう呟く。そして、周りを見てたらあることに気付いた。財布が落ちていたのである。拾って周りを見渡すも探している人は見当たらない。仕方がないので飲み物を諦め、落し物センターに向かおうとする。

 

 「あ、あの!すみません!」

 

 急に呼び止めらたのに驚き、声のする方を向くと更に驚いた。そこには息を切らした13号もとい黒瀬 亜南(くろせ あなん)がそこにいた。突然のことに固まってしまい沈黙が場を支配する。その沈黙を破ったのは彼女だった。

 

 「その財布、僕のなんです。返してもらってもいいですか」

 「ああ、なるほど。持ち主が見つかってよかったです」

 

 そう言って彼女に財布を渡す。彼女は「ありがとうございます」と言って財布を受け取る。急な出来事に俺は頭が真っ白になった。それを見て心配になったのか彼女はまた声をかける。

 

 「あの~?大丈夫ですか?」

 「あ、いえ!大丈夫です!さっきまでモニター越しに見ていた人が目の前にいて驚いただけです」

 「そうでしたか。なんか照れますね」

 

 そう言って彼女は照れながら頭の後ろをかく。まさか、13号に会うことになるとは思わなかった。落ち着いてきたが、まだ心臓がドキドキとうるさい。少しでも気を紛らわすために彼女に話しかける。

 

 「すみません、自動販売機を探してるんですけど場所分かります?」

 「分かりますよ。僕も買いに行く所だったので案内しますよ」

 

▽▽▽

 

 「へー、毒島さんもヒーロー科なんですね」

 「関西のちょっと有名な高校のね」

 

 ベンチに座って黒瀬さんと談笑している。そのおかげか俺の緊張も解けてきた。

 

 「そういえば、毒島さんの個性ってなんですか?」

 「え~と、秘密かな」

 「えっ!?何でですか!僕の個性だけ知ってるなんて不公平ですよ!」

 「黒瀬さんは雄英に入った有名税みたいなもんだし、あと普通に個人情報だからね」

 「それ言われたら何も言い返せない...」

 

 黒瀬さんには申し訳ないが俺の個性を言う訳にはいかない。仮免試験で会ったら敵同士、情報はあまり出さないほうがいい。ていうか、バレたら絶対に狙われるからな。俺だって毒ばら撒く奴がいたら最初に倒す。

 

 「まぁ、次に会ったら教えてあげるよ」

 「約束ですよ」

 「うん、約束。じゃあ、そろそろ行くよ。またね」

 「はい、また今度」

 

 そう言って彼女と別れる。次に会うのは仮免試験になるだろう。それまで楽しみに待っていよう。

 

 

 

 その後、トイレに行こうとしたらそこでまた会ってしまった。個性を聞かれたが答えてやんなかった。

 どうしてかっこよく決まんねぇかなぁ...

 




 作者のポンコツ裏話のコーナー

実は年齢の計算を間違って最初、相澤達を二年生にしてました。
だから、相澤をからかってるモブ男子生徒は白雲だったものです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。