転生したが世代が違った...   作:大徳寺 一

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7話 ヒーロー名

 

 「雄英体育祭見たー?」

 「見たよー!凄い個性の人いっぱい居たよねー!」

 

 士傑高校ヒーロー科一年一組。朝の話題は雄英体育祭一色だった。俺達もその雄英体育祭について話していた。

 

 「いやーほんとに凄かったよな体育祭」

 「せやな!ブラックホールの個性の人とか凄かったよな!操助も見たやろ?」

 「ああ、実際に見に行った」

 「えっ!雄英行ったん!行動力すごいな!」

 

 俺の発言に驚く豊満。まぁ見るために静岡まで行ったのだから驚いて当然だろう。その後もみんなと会話に花を咲かせたが、予鈴が鳴り次々に席に着いていく。先生が来る頃には全員席に着いていた。

 

 「皆さん、おはようございます。今日のヒーロー情報基礎学は八月にある職場体験のためのヒーロー名を決めてもらいます」

 

 先生の一言で少しざわめく。将来、自分が名乗るヒーロー名を決めるのだからこうなって当然だろう。そう言う俺も興奮を隠し切れず少しにやけてしまう。

 

 「皆さん、興奮するのは分かりますが静かにお願いします。仮ではありますが適当な名前を付けないように気をつけてください。周りに認知されてからでは遅いですから」

 

 先生の言うとおりだ。もし、ふざけた名前にしたら笑い者にされるに違いない。改名はできるだろうが、その名前は消えることはないだろう。

 

 「ではボードを配りますのでそれに書いてください。後で発表してもらいます。決められない場合は先生やクラスメイトに相談したり、スマホで調べても良いですからね」

 

▽▽▽

 

 「うーん...いざ決めるとなると思いつかないな...」

 「せやな...銃造は決まったん?」

 「まだ、思いつかないや~」

 

 いつもの四人組になってヒーロー名を考える。まぁ豊満はもう決まってるようなものだが、別の名前になりそうだったら自然に誘導しよう。

 

 「まぁ、シンプルに個性に関した名前にすればいいんじゃないか」

 「確かにそうだな。俺なら剣みたいな感じにすればいいのか」

 「なるほど~じゃあ僕はヘカートって名前にしようかな~」

 「へかーと?...って、これ狙撃銃やないか!」

 

 聞きなれない言葉を聞いて豊満はスマホでヘカートを調べる。その検索結果に思わずツッコミを入れる。気持ちはわかる。指原は狙撃銃と言うより機関銃だろう。

 

 「お前は狙撃って感じじゃないだろ」

 「え~かっこいいのに~」

 「てか、操助は決まったんか?」

 「ああ決まってる」

 「マジか!どんなのにしたんだ?」

 

 ボードに書いた自分のヒーロー名を三人に見せる。そこにはこう書いてあった。

 

 

 "ポイズンヒーロー ギフト"

 

 

 「ギフト?いい名前やと思うけど毒とあんまり関係ないやん」

 「いや、ギフトはドイツ語で毒って意味があるんだ。あと英語の意味も合わせて平和を贈る毒のヒーローになりたいと思ってギフトにしたんだ」

 「いいな!そういうの!」

 「うん、いいヒーロー名だね~」

 

 二人から褒められ少し照れる。そんなやり取りをしていたら豊満が口を開く。

 

 「ええなぁ...そうゆう何かを掛けた名前。俺もそういうのにしよかな」

 「無理にしなくても分かりやすい名前でもいいと思うよ」

 「それもそうやな。名前どないしよー」

 

 何とか誘導できた。名前だけで原作が崩壊するとは思わないがあまり変えたくない。なによりファットガムって名前は好きだしな。

 

▽▽▽

 

 時間は進み発表の時間になった。次々に発表していき今は豊満の番だ。

 

 「BMIヒーロー ファットガム!ええ名前やろ!!」

 「そうですね。豊満くんを表したいい名前だと思います」

 

 豊満が高らかに名前を宣言し、先生がそれを肯定する。なんとか、原作通りの名前になった。先生の言う通りの名が体を表すいい名前だ。

 

 「はい!次、俺!」 

 「はい、刃渡くんどうぞ」

 

 刃渡が手を上げて先生に指名される。そのまま駆け足で教壇に向かいボードを置く。

 

 「斬撃ヒーロー 鬼丸!」

 「刀の名前ですね。かっこよくて素敵です」

 

 刃渡のヒーロー名は天下五剣と言われる刀の一つ「鬼丸国綱」から取った名前だ。彼が言うには「刀と同じ様に五本指に入るようなヒーローになりたい」といった思いがあるらしい。そして次は指原の番だ。

 

 「ガンマンヒーロー フィンガンマン」

 「フィンガーとガンマンでフィンガンマンですか良いですね」

 

 指原も豊満と同じ様に個性を名前にしたようだ。最後までステアーやマクミランといったスナイパー押しが強かったが最終的に分かりやすい所に落ち着いたようだ。気持ちは分からんでもないスナイパーはかっこいいしな。そして発表は終わり先生の話が始まった。

 

 「皆さんお疲れ様でした。ヒーロー名が決まった所で職場体験の話に戻します。期間は一週間。肝心の職場ですが、こちらからオファーした受け入れ可の事務所から一つ選んでもらいます。それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なりますので自分がどんなヒーローになりたいのかよく考えて決めてください」

 

 そう言って先生は二枚の紙を配り始めた。一枚目にはヒーロー事務所の名前がずらりと並んでおり職場体験の受け入れ先のリストだったようだ。二枚目は提出用紙だった。

 

 「提出期限はまだ先ですが、早めに考えてくださいね」

 

 先生がそう言って授業が終わった。その後はみんな職場体験先について話していた。

 

 「職場体験はやっぱり対ヴィランの事務所が良いよな」

 「そうだね~個性のことも考えると僕もそういう事務所がいいかな」

 「俺らの個性は戦闘向きやからな。操助もそうするやろ?」

 「いや、俺はレスキューヒーローの事務所にする」

 「えっ!?マジで!?」

 

 予想外だったのか刃渡が口を大きく開けて驚く。俺の個性を考えたら驚くのも無理はない。将来的にヴィラン退治だけでなく人命救助も出来るようにしておきたい。

 

 「人命救助の場で俺の個性がどう役に立つか知りたいからな」

 「なるほどね~、ヴィラン退治だけがヒーローの仕事じゃないもんね~」

 「確かにそう言うのもありか...でもなぁ、どうしよっかな」

 「好きなとこ行けばええやん。別にインターンもあるんやし」

 「それもそうだな!職場体験楽しみだな!」

 

 刃渡の言う通り少し楽しみだ。初めて学校の外で活動するのだ興奮を抑えきれない。しかし、これもヒーローになるための大事な活動なのだから気を引き締めていこう。

 




ぶっちゃけ毒島くんより指原くんのヒーロー名の方が気に入ってます。


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