リコリス・ハンマー   作:ZJapan

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第1話 範馬龍二

ここは喫茶リコリコ、都内にある普通の喫茶店だ。そこで俺、範馬龍二は訳あって働いております。

とは言いつつも世間的には男子高校生と呼ばれる15歳と言う年齢ではありつつ、家庭の事情でここにいます。

まあ、ここまで見てくれたあなたならお気づきかと思いますが、俺範馬龍二は地上最強の生物、範馬刃牙の息子であり、範馬勇次郎は自分のおじいちゃんに当たる存在です。そして範馬の運命といいますか、強くなるために親元を離れて、こうして裏の事情も知った上でここで働いてます。あ、でも所属は一応DAだから働いてると言ってもバイト程度。本職はDAの仕事なんですけども。

 

「千束〜なんか面白いことしてよ」

「えー、無茶言わないでよ」

 

千束と知り合って数年、と言うかそろそろ10年くらいかな?あの頃はお互いに尖ってたからあれだけど、今はそれこそ兄弟の様に仲がいい。

 

「お前そんなんじゃ吉本入れねえぞ?」

「元々入る気無いっての〜」

「そんじゃたきななんか面白いこt」

「やりません」

 

新人のたきなにも拒否られてんだけど…。

そう、今日は常連さんも忙しいらしく、超絶暇なのである。だからこうしてカウンター席でダラダラしてる訳でして。

するとそこにお客さんが入ってきた。

 

「あ、いらっしゃいませ!」

「いらっしゃいませ」

 

千束とたきなが挨拶したので俺も椅子から立ち上がり挨拶しようとした…しかし俺は驚きのあまり何も喋らなかった。

 

「…久しいな我が孫よ」

 

そこに居たのは…地上最強の生物、範馬勇次郎だった。

 

「何しに来たんだよ…」

「ふん、少し変わったかと思えば…こんな所に身を潜めてたとはな」

 

あーあ、千束とたきなが怯えて固まってるよ…と言いつつも正直な話、俺も冷や汗止まんないけど…。

 

「Mr.勇次郎、今日はどう言った要件で?」

 

すると奥からマスターが出て来て勇次郎にそう言った。

 

「何、不甲斐ない孫がどれだけ成長したか見に来ただけだぜ」

「ふ、よく言うよ…中学生以来会ってねぇクセによ」

「ふんっ、まだまだ未熟な青二才か…また興が乗ったら来てやる」

 

そう言って勇次郎はリコリコから姿を消した。

 

「はあ、悪いな千束、たきな…ああ言う人なんだよ」

「そうか、千束もたきなも範馬勇次郎に直接会うのは初めてか?」

 

マスターがコーヒーを入れながらそう言った。

 

「マスター、あの人なんなの?」

「死ぬかと…思いました」

「それは、龍二に聞いた方が早いんじゃないか」

 

そう言うと、マスターは俺の前にカフェオレをおいてそう言った。

あー、はいはい説明しますよ。

 

「あれは地上最強の生物、範馬勇次郎だよ…2人ともDAに所属してるなら噂くらい聞いた事あんじゃないの?」

「範馬勇次郎って…まさかあの漫画みたいな強さの人?実在したの?」

「実在するも何も、噂は全部本当だよ。今日会って分かったろ?」

「確かに…あの威圧感…リコリスで実戦経験がある私ですら…動けなかった…」

 

確かに、あのレベルのバケモノはリコリスの仕事には回ってこない。ってかあのレベルのバケモノは他にいない。

 

「ま、そんな人が俺の祖父って訳だ」

「なるほどねぇ…龍二が強かったのはその影響か」

「おかしいと思ってましたよ!銃弾も効かないし、握力で鉄を握り潰すし!」

 

あー、たきなの興奮タイムが来ました。こうなったら僕は永遠に説教されるだけですね。

 

「ちょっと待って、って事は龍二のお父さんって…」

「…もう1人の地上最強、範馬刃牙だよ」

 

2人とも唖然としていた。ただ思ったより驚いてないな。

 

「まあ、なんか納得したよ」

「そうですね…確かに納得しました」

 

急に冷静になりやがったこいつら…やっぱお前らコント向いてるよ。

 

「はぁ、めんど」

「って言うかなんで早く説明してくれなかったんですか!」

「色々あったろ…」

 

たきなが暴走気味にそう言う。言い訳にはなるかもしれんが真島の件や千束の心臓の件があって言うタイミング無かったし。

 

「はぁ、まああの時龍二も色々あったでしょ?」

「あー、花山さんとこの抗争に巻き込まれたり…オリバさんに喧嘩売られたり」

 

大変も大変。けど…オリバさんと引き分けならまあ成果はありってところか。

つかそろそろあの親父もぶん殴らなきゃなぁ…。

 

「花山って…まさかあの花山薫!?」

「しかもオリバってまさか龍二!あなたあのビスケット・オリバと戦ったのですか!?」

「え?範馬勇次郎の存在怪しんでたのにそこは信じるの?」

 

そこ信じれるなら範馬勇次郎も行けたろ。

 

「あー、たまにDAに顔を出すんですよオリバさん」

「…はい?」

 

嘘だろ…あの人アリゾナ刑務所からわざわざ日本に来て何してるかと思えば…。

 

「あー、私も初めて会ったのはDAの本部だね」

「花山さんは普段DAもお世話になってるんですよ」

「え?俺そんな事聞かされてないけど?」

「ほら龍二、あの人無口だから」

 

いや重要な事は喋って欲しいんですけど?今度花山さんに問い詰めよう。

 

「と言うか龍二の人脈が驚きだよ!他にはいないの!?」

「言っても知らねぇだろ」

 

納得したのか2人とも大人しくコーヒーを口にした。

 

「それより龍二、お前はどうするんだ?」

「どうするって何を?」

「親父とMr.勇次郎との決闘だよ」

「んー、急ぐ必要は無いけど…やれるなら早めに潰したい」

「地上最強を潰したいって言ったよ!マスター!この人地上最強を潰したいって!」

 

あー、また千束が騒ぎ出した…めんど。

 

「ふっ、たくましいな」

「範馬の血筋はこんなもんだよ…あと千束うるさい」

「何さ!人がせっかく盛り上げてるのに!」

「盛り上げ方がうるさいって言ってんの!」

「まあまあ、2人とも落ち着いて」

 

とまあ、今日はイレギュラーがあったものの平和に出勤は終わりました。

そして暗くなった帰り道…異変が起きた。

 

「あんたが…範馬龍二さんかい?」

「だったらどうするよ?店から追けて来てんだ、なんかあんだろ?」

「いやぁ、そこから気付かれてたとは…」

 

俺が振り返ると、そこに居たのは黒いスーツにハットを被った身長が2mを超える大男だった。

 

「わざわざ声をかけて来るあたりチンピラ(弱者)じゃなさそうだね」

「ふふ…私は仙道寺(せんどうじ)(さとる)…お手合わせ願います」

「はぁ、ま…退屈してたし…ちょうどいい餌だッ!」




最後まで読んで頂きありがとうございます!
これからなるべく週に1回のペースで出せればなぁと思っているので、楽しんで頂ければ幸いです!
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