激重ヤンデレマリア様   作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ

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マリア様…いいよね!


激重ヤンデレマリア様

 古都ヤーナム、外界から隔たれるように存在するその街には、一種の風土病が蔓延っていた。

 

 獣の病である。

 

 文字通り感染者を獣のように変態させ、その主食を人に変える(具体的に言えば、寧ろ生肉に変わるようだ)。

 

 それに対抗するために、と狩人が生まれた。血に酔い、狩りに溺れる彼らは、獣狩りの夜に獣を狩るのだ。

 

 彼もその一人だった。

 

 己の記憶を無くし、名も何もかもが忘れた中で武器を手に持った。左手に銃を、右に刃物を。彼は幾度も死に、幾度も蘇り、幾度も獣を屠った。

 

 そんな彼は、今悪夢にいた。

 

 比喩表現などではない、狩人の悪夢と呼ばれる空間。彼は短いながら過ごした狩人としての勘が何かを告げるのを聞いていた。

 

 終わらない獣狩りの夜。その原因は、ここにあるのやもしれぬ。

 

 そしてそれは、己が狩るべき獣であるとも。

 

 だから彼は行動を開始した。今までと変わらず、目の前に立つ獣を殺し、敵対する狩人を屠り、ただ歩みを止めなかった。

 

 そして彼は今、最後の秘密、悪夢の秘密を守る女性とと死闘を繰り広げ、それに勝っていた。

 

 

 

「ああ、これで終わりなのだな───」

 

 秘密の番人───マリア、と言うらしい───が嬉しそうに、けれど悲しそうに言う。けれど、彼はそれを否定した。

 

「いいや、まだだ」

 

 そう言って、彼女の胸に注射器が突き立てられる。その中に内包されるものはヤーナム製の輸血液だ。

 

 ヤーナム製のものは外界のそれとは違い、大いに異常である。具体的に述べるならば、たちまち傷は癒え、失われた血液は補填される。

 

 つまり、これは利敵行為である。

 

 「何を……?」彼女が言う。

 

 「……秘密というものは、その内容を誰にも知られず、かつそこに秘密があるとも知られないことで初めて秘密足りうるのだ。だが貴女はこの先に秘密がある、と知ってここに居た。であれば、貴女と俺の死闘は単なる勝負、俺に貴女を殺す理由などないよ」

 

 「そうか───そうか、そうなのだな」

 

 マリアは何かに気づいた様子で、ひとたび此方を見ると、赤面し、やや恍惚したように言った。

 

 「であれば、私を妻にしてくれ」

 

 「ああ、分かっ───ん?」

 

 一緒に連れて行ってくれ、とでも言われると思ったのだろう、狩人は困惑した様子で問うた。

 

 「今何て?」

 

 「妻にしてくれ。ああ、浮気はダメだぞ? そんな事をすれば貴方もろとも相手を殺すからな。ああ、それとも身体かな? ううん、それなら今すぐ───」

 

 「いや、違う。違うから、違うから服を脱ごうとするのをやめろ」

 

 「なに、私も経験はないが精一杯やらせてもらうよ。さあ───」

 

 「へっ? え、ちょっと待───」

 

 その後、彼が性的な意味で捕食されたのは語るまでもないだろう。




続くどー!( ^ω^ )
まぁ気分なので、遅れるだろうがね……
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