其れではどうぞ
奏と翼が取りこぼしたノイズの群れを殆ど猫一人で殲滅してそれに合わせて翼達が担当していたノイズの殲滅も終えた
其の後、あれから時間が経ちノイズとの戦場となったコンビナートは特異災害対策機動部によって完全封鎖されて状況調査を行っている。
更に現場周辺は〝立入禁止〟と銘打たれた万能板が張り巡らされ、機関銃を肩に掛けた地上の自衛隊員と、空中を飛び回るヘリコプターが厳重に見張っている為、蟻一匹這い出る隙間もない、ましてや民間人が勝手に入り込めるわけもない
内部では特殊な吸引機でノイズの残骸は改修され、それらは今後の研究に役立てるため2課の技術部へと回される手筈となっている
そんな中まだ〔ガングニール〕を身に纏って居る響は自身が助けだし、今は2課の職員に保護され温かい飲み物を与えられている少女の様子をそっと見つめていた。
あおい
「あの…」
響
「ふぇ?」
その響の下へ現場に出向いていたオペレーターの友里あおいが少女に与えていたのと同じあたたかい飲み物を持ち現れた。
あおい
「温かい物、どうぞ」
響
「あっ、温かい物どうも…」
響は青いからそれを受け取ると、覚ましながらゆっくりと口に含んだ。
「ぷっはぁ~♪…」
温かい飲み物に一瞬ホッとし息を吐く響
先程の戦闘まで続いた緊張が緩んだ瞬間、響が纏って居る〔ガングニール〕が
響
「…ふぇ?」
光りはじめ、その後身に纏って居た物が砕けるように響の体から消え去り元のリディアンの制服へと戻った。
その反動で響はあおいから貰った飲み物を落とし、自身もよろめいて倒れそうになるが…。
響
「うわわわっ!?
ととっ!?」
誰かがその響を受け止め、どうにか響は倒れずに済んだ。
響はすぐにその支えてくれた人にお礼を言う。
響
「あ、ありがとうございます!」
その人物を見た響は驚いた。
そこにいたのは他でもない、響自身の憧れであった風鳴翼、そしてその横にいたのは
奏
「よぉ!
確か二年前だな」
仮面ライダーアテナの変身を解除した奏と
猫、青愛
「「……」」
未だに変身を解除して居ない猫と青愛が居た
奏
「猫、青愛いつまでも変身して居るんだ」
猫
「いやそうは言っても…」
青愛
「色々と気まずくて…」
猫と青愛は今まで響達に仮面ライダーナーゴ、キュアサファイヤの秘密にして居た為
その秘密がバレて気まずくなっている
響
「その改めて言うけど猫と青愛だよね」
響の言葉で
猫、青愛
「「……」」
変身を解除して元の制服になる
響
「やっぱり猫と青愛だ
二人共如何して翼さんと奏さんとノイズと戦っていたの?」
猫
「説明すると長いから」
青愛
「私達と一緒に来てもらうから」
響
「え?」
猫
「実は…」
猫はある方向を指さす
響は猫が指さした方向を見る
響が助けた少女
「ママ!」
「よかった、無事だったのね」
響の助けた少女は迎えに来た母親との再会に喜んでいた。
するとその親子に2課の女性職員が端末を手にしながら話しかけた。
2課の女性職員
「それでは、この同意書に目を通した後、サインをいただけないでしょうか?
本件は国家特別機密事項に該当するため、情報漏洩防止という観点からあなたの言動及び言論の発信には、今後一部の制限が加えられることになります。
特に外国政府への通謀が確認されるなど……」
飽くまでも事務的に必要事項を述べる2課の女性職員に対し、親子はただ呆然とその用件に耳を傾けるだけだった。
その姿を見て響は苦笑いを浮かべ察したのか
響
「そ、そのさっきの事は明日で良いからもう帰りたいんだけど…」
猫、青愛
「「御免無理!!」」
猫と青愛の言葉の直ぐに何処から現れたのかいつの間にか黒服が響を取り囲んで
響
「えっ?」
翼
「貴方をこのまま帰すわけにはいきません。
特異災害対策機動部2課に同行してもらいます!」
翼は慣れた手つきで響の両手首に手錠をかけられてしまった
翼
「ごめんなさい。」
翼は響に謝り
響
「そ…そんな~…」
響は落ち込んでしまって其のまま緒川が運転して助手席に翼その後ろで猫、響、青愛の順で座る
奏は別の車に乗って私達は特別災害対策機動部2課の本部に向かう
猫達を乗せた黒づくめの車は、大通りを経て
響
「猫、青愛ちょっといいかな?」
猫
「うん?」
青愛
「何か?」
響
「な…何で学院に?」
響の言う通り、猫達を乗せた車がたどり着いたのはリディアン音楽院高等科だ
猫
「私達が求める物が有るから」
車は止まり猫達は下りる
降りた先は教職員たちのいる中央棟だった。
猫達は、緒川を先頭に、リディアンの中央棟の中へと入っていく。
段々、歩き進めて行くと
響
「あの…ここって先生たちのいる中央棟ですよね?」
本来教師達がいる中央棟まで来ておる事に猫達に質問する
猫
「だから此処に私達が求める物が有るから」
そうしている間に中央棟の中にあるエレベーターの前に到着して緒川さんが組織専用の端末を、どこぞのスペースオペラなSF映画での宇宙船の人工知能に似た丸型のリーダーに翳すと扉が開かれ、五角筒状な昇降機内部に乗り込み、猫と青愛同乗したことを確認すると、同形状のリーダーにもう一度端末をスキャンさせた。
何重にも扉が閉まり、床から『
響
「あの…これは?」
猫
「此処持ってね」
猫は響の腕を掴んで金色な手すりを掴めるように催促して響は掴む
其の後青愛達も金色の手すりを掴んで直ぐに
響
「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」
突然、もの凄いで急降下するエレベーターに、響は大声を出しながら驚く
それを見て、奏と緒川は苦笑いしていた
エレベーター目的地に到着して止まって
響
「な・・・なんなんですか!?
今の!?」
奏
「そりゃあ驚くよな?」
緒川
「僕たちの本拠地は地下にあるので。」
響
「地下…ですか?
…あ!
此れが猫が言っていた求めて居る物!」
猫
「そう言う事」
翼
「其れとここからは気を引き締めることよ。
これから向かう所には、微笑みなど必要なくなるから」
響「は…はい!!」
翼に言われ、気を引き締める響であったが
[バンッ!バンバンッ!!バンッ!!!]
エレベーターの扉が開いたのと同時に、クラッカーの音が大量に鳴り響き
弦十郎
「ようこそ!
人類守護の砦、特異災害対策機動部2課へ!!」
響
「へ…?」
身構えていた響は素っ頓狂な声が出た
響達が辿り着いた先では横断幕にでかでかと『ようこそ2課へ』と書かれ、その上には『熱烈歓迎!立花響さま』と書かれたもう1つの横断幕がある。
そして猫達が出撃して戻って来るまで用意していたのか、部屋には飾り付けがなされていたり、お菓子やら料理やら、飲み物やらまで置かれている。
おまけに本来ここの責任者であるはずの風鳴弦十郎は2課職員の先頭に立ってシルクハットとステッキで仮想し歓迎ムードだ。
此れと同じ事をされた猫と青愛は
青愛
「姉さん、私達が初めて此処に来た時もこんな感じで歓迎されたね」
猫
「そうね」
思い出すように言い奏は
奏
「ぷ…あっははははは!!もう、駄目!可笑しすぎる!!」
奏は大爆笑して
奏
「猫、青愛、見たか!?
あの翼のドヤ顔で「これから向かう所に、微笑など必要ないから…キリっ!」だって!!あはははははーーー!!」
猫
「奏さん相方にトドメを刺さないで下さい」
青愛
「現に翼さんは顔を真っ赤にして座り込んで居ますよ」
青愛が指さす方向には
翼
「(///△///)」
青愛の言う通りに顔を真っ赤にして座り込んで居た
奏
「そ、その悪かったな
つい面白がって大爆笑して悪かったって」
翼
「奏のバカ」
翼は完全に脛って居た
その光景を響は何のことやらとただその光景に呆然して居ると了子が響の前に出て来て
了子
「さぁさぁ、笑って笑って~♪お近づきの印にツーショット写真…」
突如、響にツーショット写真をせがまれてしまうが、
響
「えっ!?
い、嫌ですよ!
手錠をつけたままの写真なんて、きっと悲しい思い出として残っちゃいます!」
響は手錠をつけたままの写真なんて、悲しい思い出になってしまうと、それを断固拒否した。
響
「それに…どうして初めて出会った皆さんが、私の名前を知っているんですか!?
ま、まさか猫と青愛から聞いたんですか?」
響がどうして自分の名前を知っているのかを聞くと
弦十郎
「其れもあるが、我々二課の前進は、大戦時に設立された特務機関なのでね、調査程度お手の物な・の・さ!」
弦十郎は猫達が所属している特異災害対策機動部2課は元々大戦時に設立された特務機関が前身で、調査などお手の物だと持っていたステッキを花に変えるマジックをしながら答えた。
そしてその直後に横から
了子
「ふっふ~ん♪」
了子が響の鞄を持ったまま現れた。
響
「あぁー!
私の鞄!!
何が調査はお手の物ですか!!
人の鞄の中身、勝手に調べたりなんかして!!」
それを見た響は慌てて了子から鞄を取り戻そうとする。
猫は緒川の方を向いて
猫
「緒川さん、響の手錠をお願いします」
緒川
「はい」
猫は緒川に指示を出して響は緒川によって手錠を外された。
響
「あ、ありがとうございます」
緒川
「いえ、こちらこそ失礼しました」
弦十郎
「では、改めて自己紹介だ。
俺は風鳴弦十郎。
ここの責任者をしている」
了子
「そして私はぁ~できる女と評判の櫻井了子。
宜しくね♪」
響
「はぁ~、こちらこそよろしくお願いします」
弦十郎と了子の2人に自己紹介と挨拶をされ、響は頭を下げてそれに答えた。
だが、内心はまだ少々困惑気味のようで猫と青愛の方を向いて
響
「猫、青愛
えっと、いつから」
猫
「えっと…」
猫は頭を掻いて
青愛
「…私達の父さんの学一が死んだ後」
響
「!?
あ、えっと御免」
猫、蒼青、響
「「「……」」」
三人共思わず黙ってしまう
了子
「三人共暗いわよ」
響
「す、すいません
…其れで教えてください、アレは一体何なんですか?」
その質問に弦十郎と了子は一瞬だけ顔を見合わせると、了子が響の前の方に出てきて答えた。
了子
「その質問に答えるためにも、2つばかりお願いしたいことがあるの。
1つは今日の事は誰にも内緒。そして、もう1つは…」
そう言うと了子は響の体を自分の下へ寄せて…。
了子
「ちょっと…脱いでもらおうかしら~♪」
と、響の耳元で囁くように言った。
まあ、当然訳も分からずそのような事を言われればどうなるかは明白で…。
響
「だから~…何っでえええーーー!!」
響の絶叫が施設内に響き渡ったのだった。
猫
「響大丈夫
正確に言えば身体検査だから」
青愛
「ほら、翼さんと似たような物を身に纏って居た理由を知る為にも必要な事だから」
響
「そうか
そう言う事ならそう言って下さい」
其の後、響は了子に連れられ部屋を出て行き身体検査して響が寮に帰れたのは、深夜午前零時になるギリギリ手前なのでもあった
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次回もお楽しみに