仮面の猫と青の光の戦士のデュエット   作:ジェットプテラ

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第二十六話が完成しました
其れではどうぞ


ミーティング

ネフシュタンの鎧を纏った少女の襲撃が起きて翌日の放課後。

二課の司令室では、ネフシュタンの少女と、その背後にある存在に関する緊急対策ミーティングが開かれてた。

奏と緒川はニューアルバムの発売とライブの準備がある為この場には欠席しており、ミーティングの場にいる装者は響だけ。

奏はこの会議に参加したかったようだ

 

弦十郎

「ネフシュタンの鎧と、ノイズを呼び出し、操作できる完全聖遺物をどうやって入手したかはさておき、あの少女の目的は……響君が狙いだったと見るのが妥当だ」

 

弦十郎が口にしたその仮説には、幾つか根拠がある。

一つ、まるで響を遠ざけるように飛んでも必ず数分が掛かってしまう離れた地点でノイズを大量発生し、猫達を足止めし続けた。

二つ、響に対してはダチョウ型ノイズたちの粘液で拘束。

さらには現場にいた響からの証言――ネフシュタンの少女の発言等々。

 

あおい

「仮にそれが事実だと仮定して、それが何を意味しているのかまでは不明」

 

弦十郎

「いや……個人を特定していると言うことは、我々二課の内情を知っている可能性が高く、響君が〝特異なシンフォギア装者〟であることも把握していると言うことだ」

 

「其れにあの少女の後ろにはかなり大きなバックが付いている事になりますね」

 

猫はそう言いう

 

弦十郎

「あぁ」

 

猫達はこれらから、昨夜の少女の動向に、手がかりと仮説のピースを当てはめていくと――

少女は、聖遺物を体内に宿した特異な後天的適合者となった響の捕獲を命じられ、何者かから二年前の起動実験以来行方知れずだったネフシュタンの鎧と、ノイズを使役する杖型の完全聖遺物を与えられた。

 

「猫君達、仮面ライダーやキュアサファイヤの事もどこまで知っているかは分からんが、あれ程の数を出したと言う事は完全聖遺物を纏って正面から戦う勝率は五分五分と見ていたようだな」

 

朔也

「そうですね。

 青愛が使っているキュアサファイヤは様々な能力を得ますが猫が使っている仮面ライダーの方がバリエーションが豊富ですもんね」

 

青愛

「まぁ私の場合は氷と水だけですから」

 

複数地点にノイズを出現させ、響にも出撃させなければならない状況を作り、彼女と全員を引き離し、誘導させたところを捕まえ、連行。

翼に足止めのノイズを寄越さなかったのは、そこまでノイズたちを同時使役はできなかったのかもしれないが、翼相手なら真っ向勝負でも勝てると踏んでいたのだろう。

実際、搦め手の影縫いが月光でできた少女の影に刺さらなければ、パワーに勝る相手に天ノ羽々斬の特性を無視した猪武者そのものな攻め方で、翼が自滅に至っていたのは明らかである。

 

藤尭

「もし一連の大量発生も、二課のメインコンピュータへのクラッキングも、あの女の子の背後にいる黒幕と同一犯だとしたら……二課(ここ)の情報を漏らしている内通者がいる、と言うことになります…よね」

 

いずれにしても、今苦虫を嚙んだ表情な藤尭も発言したように、昨夜の戦闘で、特機二課の保有する先史文明の異端技術を狙う陰謀の存在がはっきりしただけでなく、二課の内部にて、内通者――裏切り者もいると言うことも判明した。

 二課にとって、これは非常に危うい事態だ。

 

「其れに此れは個人じゃなくて組織ですよね

 昨日のスモークグレネードを大量に地面を掘って隠蔽するぐらいですからね」

 

猫の言う通りネフシュタンの少女の戦った場所の地面に埋め込まれたスモークグレネードは1、2個だけではなく30個以上が埋められていた

其れに組織だとして、どれぐらいの規模なのか?

敵の全容が分厚いベールに覆われていると言うのに、こちらの機密を売る裏切り者までいて、ほぼ二課の動きは筒抜けも同然、しかも組織内での疑心と疑惑が蔓延して足並みが乱れれば、相手側にとって好都合。

 

あおい

「どうして……こんなことに」

 

やりきれない気持ちをあおいが零した直後。

 

「私の……せいなんです」

 

ずっと黙ったままだった響が、そう言った。

 

「私のせいです…。

 私が悪いんです…2年前も…今度のことも…。

 私が…何時までも未熟だったから…翼さんが…シンフォギアなんて強い力を持っていても、私自身が至らなかったから」

 

響の口から出たのは後悔の数々。

自分が未熟だったばかりに2年前に奏の死の原因を作ってしまい、さらに翼に絶唱を使わせ、死の淵を彷徨わせてしまった。

響はゆっくりと立ち上がり司令室の後方にある階段に向かって歩みを進める。

それに対して猫は500円玉を取り出して

 

「!」

 

コイントスして落下した500円玉をキャッチして構えて

 

「響!!」

 

猫はかなりの大声で叫んで

 

「!?」

 

響は思わず振り返って

猫は構えた500円玉を

 

「!」

 

親指の力だけで勢いよく500円玉を射出して

 

「痛い!?」

 

猫が射出した500円玉は響のおでこに当たって転倒して響の後方にある階段の角に頭部を衝突して

 

――!!

 

今度は悲鳴にならない叫び声で後頭部を抑える

此れには

 

「あ、

 えっと御免」

 

直ぐに猫は響に近づいて後頭部を見る

後頭部に少しだけたん瘤が出て来ていた

 

「響、大丈夫」

 

「だ、大丈夫だけど、行き成り如何して」

 

響はそう言うと猫は響の頬っぺたを引っ張り

 

「此処にいる全員響は未熟者なのは分かって居るのよ

 だからそんなに悩まないの」

 

青愛

「そうそう、ゆっくりっで良いからしっかりと強くなろ」

 

「で、でも私が上手く出来なかったせいで翼さんに絶唱を歌わせてしまったし」

 

「そう言ったら私が最初に取り押さえていたのに仕込まれたスモークグレネードの煙で注意が散乱してネフシュタンの少女にノイズを出されてしまった」

 

青愛

「だから此れは響だけのせいじゃない相手が1枚上手だっただけ

 分かった?」

 

「あ

 う、うん」

 

緊急対策ミーティングはお開きになり私達は解散した

緊急対策ミーティングが行われその翌日。

猫、青愛、響はリディアンの屋上に居た

猫と青愛は自動販売機で自分達の文と響の分まで買って

響の元へ行くが二人が離れている間に沈んだ表情になった響の姿があった。

 

「おい響、顔が沈んで居るよ」

 

猫は先程買った冷えた飲み物を響の首過ぎに当てる

 

「ひゃう!」

 

響はびっくりして

 

「猫、青愛」

 

青愛

「昨日の事を考えて居たの」

 

青愛は響の右隣に座り

 

「もう過ぎた物はしょうがない」

 

猫は響の左隣に座り2人とも先程買った飲みの物を開けて飲む

 

「どうしても昨日の事を思い出しちゃう」

 

青愛

「しょうがないよ

 響の憧れの人が瀕死になったからね」

 

話していると未来が来た

猫と青愛は響を見るが

 

響は考え事をして居て未来に気が付いていない

 

猫、青愛

「「!」」

 

猫と青愛は人差し指で未来に静かにとハンドサインを送り

 

未来

「!」

 

未来も猫と青愛のハンドサインに気が付いて静かに響の背後に回り込んで近づいて

 

未来

「響?」

 

声を駆ける

 

「うぇ!?」

 

突如背後から声を掛けられ響は驚き響の後ろに居る未来の方へと視線を向ける。

 

未来

「最近猫と青愛と一緒に居る事が多くなっちゃったんじゃない?」

 

「そ、そうかなぁ?そうでもないよ?」

 

声を掛けられた響は未来にわざとらしく答えた。

だが未来は響が無理しているのではと察している様子だ。

 

響「私、1人じゃ何もできないし…ほら、この学校にだって未来が進学するから私も一緒にって決めたわけだし…いや、なんていうかここって学費がビックリするくらい安いじゃない?だったらお母さんとおばあちゃんに後お父さんに負担掛けずに済むかなぁ~って…あははは…」

 

響の話をそこまで聞いた後、未来は響の手を優しく握ってあげた。

 

響「あ…やっぱり、未来には隠しごとできないね…」

 

未来「だって響、無理してるんだもの」

 

「其れは否定しないね」

 

青愛

「うん」

 

猫と青愛は賛同する

響1人で落ち込んでいたこと、無理をしていること、それらを未来に悟られ再び暗い表情になる響。

 

「うん…でもごめん…。もう少し、1人で考えさせて…。これは、私が1人で考えなきゃいけないことなんだ」

 

未来「…分かった」

 

「ありがとう、未来…」

 

そう言いながら響は握ってくれていた未来の手を自分からも握ってあげた。

自分がどうしたいのか、これからどうすればいいのか。

自分自身で考えて答えを出したいと響は未来に告げる。

すると未来は立ち上がって話し始めた。

 

未来

「あのね、響。

 どんなに考えて出した答えで、一歩前進したとしても、響は響のままでいてね」

 

「私の…まま?」

 

未来

「そう。

 変わってしまうのではなく、響のまま成長するんだったら私も応援する。

 だって、響の代わりはどこにも居ないんだもの。

 居なくなって欲しくない」

 

青愛

「そうだね

 誰かが響の代わりなんて務まらないからね」

 

未来と青愛は響に語る。

響の代わりなど他にいないのだから、居なくなって欲しくないと。

 

「私、私のままで居て良いのかな…」

 

未来

「響は響じゃなきゃいやだよ」

 

そう未来に言われ響は昨日の緒川の話を思い出して一度未来の方へと顔を向けると、未来は響に微笑みかけてくれた。

その未来の笑顔を見た後響は立ち上がり、翼のいる医療施設の方へと目を向ける。

 

「ありがとう、未来。私、私のまま歩いて行けそうな気がする!」

 

未来

「ふふっ。そうだっ!こと座流星群見る?動画で取っておいた」

 

「ええっ!」

 

そう言いながら未来は携帯を取り出し響に動画を見せるのだが。

 

「ん~?何にも見えないんだけど…」

 

画面は真っ暗で何も映って居ない

 

「この携帯のカメラ暗視機能付いていないよね」

 

未来

「うん…だから光量不足だって…」

 

光量不足で流れ星を取ることはかなわなかったようだ

 

「ダメじゃん!」

 

響が言うと

 

響、未来

「「…ぷっ…あははは!」」

 

その事で響と未来は互いに笑いだす。

 

「あ~おっかしいなぁ…涙が止まらないよ。今度は一緒に見よう」

 

未来

「約束。

 次こそ約束だからね」

 

「勿論」

 

青愛

「私達も含めてね」

 

楽しい空間になった

後日響は弦十郎の元で修行する事になった

数日後。

 

「ねぇ、未来。また流れ星の動画見せてよ」

 

未来

「何にも映ってないのに?やっぱり響は変わった子」

 

「変わったことつるんでる未来はもっと変わった子~」

 

そう2人で話してその後ろで猫と青愛は見つめていると突然未来は立ち止まり猫と青愛は未来を追い越して

 

未来

「あ…あのね、響、猫、青愛…」

 

「うん?」

 

青愛

「?」

 

「?…何?」

 

未来

「流れ星の動画を取っていたこと、響、猫、青愛に黙ってるのは少しだけ苦しかったんだ…特に響にだけは、二度と隠し事したくないな」

 

響、猫、青愛、特に響には隠し事をしたくないと語る未来。

その未来の言葉を聞いた響はわざとらしく笑いながら未来に告げた。

 

「わ、私だって…未来に隠し事なんて…しないよ…」

 

「そうそう、其れに人間誰にだって嘘じゃなくて友人に言いにくい事があるから」

 

青愛「うん」

 

それは未来を想うために響、猫、青愛が吐いた。

優しくも残酷な嘘だった…。




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