仮面の猫と青の光の戦士のデュエット   作:ジェットプテラ

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第三十一話が完成しました
其れではどうぞ


翼の見舞い

猫が指令室で会話している時、別の場所、リディアン音楽院の校庭のトラックコースを走る響と未来、青愛の姿があった

 

青愛

「到着!」

 

未来

「はぁ…はぁ…はぁ…えっ?」

 

未来と青愛が立ち止まり息を整えていると、その横を響がそのまま走りぬけた。

今の響の脳内にはデュランダルの移送計画の時、覚醒したデュランダルから感じられたおぞましいほどに強大な力を、ネフシュタンの鎧を纏った少女基雪音クリスに躊躇いもなく放ってしまった事に対する怖さ

 

響

(私は、ゴールで終わっちゃダメだ!もっと遠くを目指さなきゃいけないんだ!もっと遠くへ…遠くへ!)

 

そう考えると止まる事を忘れて走るのを続ける

暫くして

 

響

「たっはー疲れたー!!」

 

未来

「響ったら…張り切りすぎだよ」

 

青愛

「本当だよ、そのままずっと走り続けちゃうもん」

 

響

「すみません。

 考え事してたらつい…」

 

結局あの後限界以上に走り続けた結果、響は今体を未来に預けて日陰で寝転んでいた。

 

青愛

「はい、疲れた時のスポーツドリンク」

 

響

「青愛ありがとう!」

 

未来

「ありがとう」

 

そう言って響と未来は青愛が持ってきたスポーツドリンクを受け取りそれぞれ中身を口に含む。

 

響

「ハァ~生き返る~。

 でもごめんね未来、付き合わせちゃって。

 青愛ちゃんも」

 

未来

「ううん。私も中学時代を思い出せてよかった~」

 

青愛

「うん、私も楽しかったから」

 

そう未来と青愛は響の言葉に返した。

 

「元は付くけど流石陸上部経験者の未来は私について来たね」

 

「まぁねぇそれにしても響も随分スピード上がったね」

 

「そうかな」

 

響の親友の未来はこれでも、中学時代は陸上でそれなりの記録を持つほどの実力者だった。

 

未来

「あっ!

 そうだ、今度フラワーでお好み焼き奢ってよ。

 日曜に付き合ったお返しという事で」

 

しばらくして未来が響にそう提案してきた。

今日付き合ったお返しにお好み焼きを奢ってほしいと。

 

響

「うぇ?そりゃおばちゃんの渾身の1枚はほっぺの急降下作戦といわれるくらいだけど…」

 

未来

「じゃあ契約成立♪楽しみだな~フラワーのお好み焼き。あっ!よかったら青愛もいかがですか?」

 

青愛

「いいね、私も、御馳走になりたい」

 

響

「ハイハイ、分かりましたよ~。でも、そんなのでいいの?」

 

未来

「うん!

 そんなのが良いな♪」

 

楽しく会話している裏側で猫は奏と合流して

 

猫

「メンテナンスを終えました」

 

奏

「おう、サンキューな」

 

メンテナンスを終えた〔レーザーレイズライザー〕と〔仮面ライダーアテナのライズカードリッジ〕を渡して翌日を過ぎる

 

リディアン音楽院の響達の教室。

授業を終えこの日も響、猫、青愛は寮に戻ろうとしたが

 

[♪~♪~]

 

猫の〔スパイダーフォン〕から電話の着信音が響く

 

猫

「ちょっと待っててね」

 

猫

「もしもし」

 

緒川

『猫さんのスマホであって居ますよね?』

 

猫

「あ、緒川さん?

 はい合って居ます」

 

緒川

『其れは良かった

 猫さんに電話するのは初めてだから』

 

猫

「其れは良かったです

 其れでどうかしたんですか?」

 

緒川

『自分この後翼さんのお見舞いするつもりでしたが急遽予定が入って行き無くなりまして』

 

猫

「フムフム」

 

緒川

『奏さんも今はテレビのバラエティー番組に出演していて、其方もお見舞いに行けないので代わりに行ってくれませんか?』

 

猫

「構いませんよ

 後で青愛に伝えます」

 

緒川

『ついでに響さんも今一緒に居ますか?』

 

猫

「えっ?」

 

猫は響と青愛の方を向いて

 

猫

「今青愛と一緒に居ますけど」

 

緒川

『なら響さんにも翼さんのお見舞いをお願いしたい』

 

猫

「響ちゃんにもお願いを?」

 

緒川

『そう、翼さんの親睦を深める事も考慮してね』

 

猫

「解りました。」

 

[ピッ]

 

猫は電話を切って〔スパイダーフォン〕を仕舞う

 

青愛

「緒川さん?」

 

猫

「うん。

 急用が出来たみたいで翼さんのお見舞いに向かってほしいって頼まれた。」

 

響

「いいな」

 

猫

「実は緒川さんから響も翼さんのお見舞いに行って欲しいと頼まれたの」

 

響

「え?

 それ本当!?」

 

猫

「うん親睦を深める事も考慮してのお見舞いだって

 響の予定を考慮せずに承諾したけど大丈夫?」

 

響

「うんうん大丈夫」

 

猫

「其れは良かった

 因みに青愛も含まれているから」

 

青愛

「あぁ、そうなんだ。

 其れで此れから?」

 

猫

「うん、そうだけど」

 

青愛

「そうなんだ

 なら見舞いの品を選んでから行こう」

 

猫「……そうだね」

 

と猫と青愛は会話して居ると

 

響

「猫!青愛!

 早く早く行こう!!」

 

響は翼のお見舞いに行ける事にテンションが上がっている

 

猫

「行こうか」

 

青愛

「うんそうだね」

 

猫と青愛はテンションが上がっている響とは逆で落ち着いて居るよりテンションが少し下がっている

この二人は翼の世間一般で知られて居ない醜態を知っているから

 

~移動~

 

響と青愛は翼のお見舞いの品を町の近くの花屋で選んで猫は翼に此れから見舞いに行くと伝えると翼は慌てて電話を切った

そして響、猫、青愛はリディアン高等科に併設された医療施設の翼の病室の前まで足を運んだ。

 

響

「すぅーーー…はぁーーーー…」

 

響は緊張を解すかのように大きく深呼吸をした

 

猫

「緊張し過ぎよ…」

 

響

「いや…そうは言いますけれど~翼さんはトップアーティストなんですよ…」

 

青愛

「大丈夫だって…ほら、早く」

 

変に緊張している響に対し青愛は大丈夫だってと言いながら病室の暗証番号を入力した

 

響

「は、はい!

 し、失礼しまーす…」

 

響は病室の扉を開けて

 

響

「翼さん、お見舞いに……」

 

病室に一歩足を踏み入れたその瞬間。

響の顔は、一瞬で真っ青になり驚愕した

一方で猫と青愛は

 

猫

「やっぱりですね……」

 

青愛

「やっぱりだね~」

 

呆れはてた様子で病室内を見ていて

 

響

「そんな……翼、さん……?」

 

するとそこへ走りながら右手にコンビニのビニール袋を持って居る翼がやって来て自分の病室の前に居る私達に気が付いて

 

翼

「人の病室の前で何をしているの」

 

と言うが私達だと気が付いたら

 

翼

「間に合わなかった」

 

響に世間一般知られて居ない醜態を晒してしまった事に四つん這いになってしまう

それに対して響は

 

響

「つ、翼さん!大丈夫なんですか!?」

 

翼の安否を確認する

 

猫

「翼さん…またやらかしましたね」

 

翼

「……そうだ」

 

四つん這いになって居る翼とその翼を見下している猫の側で

 

青愛

「響、大丈夫いつもの事だから」

 

響

「いつもってそんな事無いですよね」

 

響はそう言って翼の病室を指さす

 

散らばる衣服、薬品。

部屋のありとあらゆる物が荒らされていた。

強盗に入られた後、あるいは、室内で敵と争った後でもいうべきか。

何もかもがしっちゃかめっちゃかで、タンスの中身と部屋に置かれていたものを全てかき混ぜたような混沌とした空間。

翼の病室はそんな状態であった。

 

響

「一体何があったんですか!!

 どうしてこんなことに!!

 もしかして…ライバルアイドルから嫌がらせとか!!

 其れから翼さんが誘拐されたんじゃないかと思って!

 今、色んな敵と戦ってますし……」

 

響は不安を口にして、敵襲でこうなったという前提で話を進めている。

それほどまでに病室の中は酷かった。

誰がどう見ても、強盗か何かが入った上でそれと小競り合いでもしなければこんな風にはならない程の。

だが、当の四つん這いになって居る翼は。

 

翼

「…………」

 

少し頬を赤くして俯いて、まるで恥ずかしがっているような仕草をしている。

 

猫

「響、違うから安心しなさい」

 

響

「へっ!?」

 

猫

「これやらかしたの…翼自身だから!」

 

響

「えっ!?…あー…ええっと…」

 

青愛

「えっとね

 翼さんは一言で言うなら片付けられない女だよ」

 

猫と青愛の言葉に何となく理由が分かったのか

 

響

「そ…そう言う事…ですか…」

 

響は苦笑いを浮かべた。

一方翼はというと、穴があったら入りたいといった感じに更に顔を真っ赤にしている。

 

青愛

「さてと…まずは部屋の片付けからね…」

 

響

「そうですね……」

 

猫

「翼さん、いつも緒川さんと奏さんが部屋片づけているけど翼さん自身も少しは片付けくらい覚えて下さい…」

 

翼

「うぅ…ごめんなさい……」

 

猫に指摘され、翼はしょんぼりした様子になった。

しばらく経って部屋の片付けをはじめた猫、青愛、響

 

猫

「姉さんこの雑誌は?」

 

猫

「それはこっちの棚に入れて頂戴」

 

響

「この服とかはどこに?」

 

猫

「そっちの方にショーケースがあるでしょ?そこに突っ込んどいて」

 

猫の指示の下でテキパキに片付けながら翼が先程買って来たゴミ袋でごみを捨てる

 

翼

「も、もう…。

 そんなの良いから…」

 

猫

「緒川さんに頼まれて翼のお見舞いをしているの」

 

青愛

「故に此れもお見舞いに含まれています」

 

響

「だからお手伝いさせてください」

 

猫達の言葉に翼は顔を赤くして反論する。

最も猫達はそんな翼の言い分など聞く耳持たずといった感じだが。

 

響

「でも以外です。翼さんって何でもこなすってイメージだったから…」

 

青愛

「そうだよね…私達も初めて見た時は意外だって思ったもの」

 

猫

「奏さんなら「翼は一般的な日常生活の面は全然駄目だから!苦労させられてるわ!!」と言うから」

 

翼

「ぅぅ……」

 

再び顔を真っ赤にして俯く翼。

するとパンッと手を叩く音が聞こえて、意識をそちらに向けた。

 

猫

「翼さん終わりました!」

 

翼

「す、すまないわねいつもは奏や緒川さんがやってくれてるんだけど…」

 

響

「うえぇ!?緒川さんって!?」

 

青愛

「翼さん、男の人にやらせるのは如何と思いますか!?」

 

翼

「……ぁっ!?」

 

猫

「翼さんまだ学生なのですから」

 

翼

「ぁぅぅぅ……そんな事言ったって…散らかしっぱなしは…よくない…し……」

 

猫

「だったら奏さんから大分前に言われていますよね?

 自分で片付ける癖付けろと!!」

 

あまりのぶっちゃけ発言に猫は呆れ果てた様子で翼に注意をし、翼は再び真っ赤になって俯いてしまう。

一方響と未来は風鳴翼という人物の意外な一面に驚きを隠せないでいた。

 

翼

「ぅぅぅ……仕方ないじゃない…こういうのには手が回らないんだからぁ~…」

 

翼は半ベソをかいてしまった。

 

響

「でも、この部屋をそのままにしておくの、良くないから……」

 

猫

「そして自分でやれ。

 整理整頓は兎も角片付け方も知らないのですか?」

 

猫は翼の頬を指で連続で突っつく

 

翼

「わ、私は、戦う事しか知りませんから……」

 

青愛

「其れは理由になりません」

 

青愛が呆れながらツッコムと

翼は話を逸らす為に目線は響の方を向けて

 

翼

「そ、其れよりも……ほ、報告書には目を通させてもらっているわ

 貴女の頑張りも、私なりに認めているつもりよ」

 

突然響を褒める

 

響

「いえいえそんな!」

 

憧れの翼に褒められた事が嬉しいのか、ちょっと顔を綻ばせながらも響は両手を慌てて振って否定した。

そして病室の掃除も終わって気分展開に病室の部屋を出て病院の屋上を目指す




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