「行ってきまーす…」
いつものように学校に行こうとするマリナ。すると、全く同じタイミングで隣の家から出てきたアレンと目が合ってしまった。
「……」
「おはようございます」
爽やかに笑うアレンに対し、露骨に嫌そうな顔をするマリナ。
「人気読者モデルがそんな顔しちゃいけませんよ。スマイルです」
「うっさい」
そそくさと行こうとするマリナだが、アレンはマリナがどんなに早く歩こうとしてもぴったりと後ろに着いてくる。
「あー鬱陶しい!」
「そんなに嫌がることはないでしょう。どうせ行先は同じなんですから、行動を共にした方が何かと合理的です」
「冗談じゃないわよ。なんで学校でもアンタと一緒にいなきゃいけないのよ…!」
「敵はいつ現れるかわかりません。僕が近くにいた方が君も何かと都合がいいのですよ」
「アタシの本業は読者モデルなの! プリキュアはついでにやってるだけ! それだけは覚えといて!」
夢見中学へと続く坂道を登りながら、なおも言い合う二人。
「大体なんでアタシなのよ。プリキュアになってあいつらと戦ってほしいのなら、もっと暇そうな子をスカウしなさいよ」
「プリキュアは誰でもなれるわけではありません。スピリットキーに最も適した、選ばれた一握りの者だけがなれる特別な存在なんです。要するに君はそのホークスピリットキーと惹かれ合ったというわけですよ」
「はあ…その才能をモデルの方に全振りしたかったわね」
そして学校の手前まで歩いたところで、陽子が合流してきた。
「マリナ、おはよう」
「陽子。おはよう」
「お、今日も一緒に登校? いやー、妬けちゃわねー」
「殴るわよ?」
「冗談じゃない。怒らないでよ」
舌を出して苦笑いを浮かべる陽子。
「クゥ…」
そんな彼女を、上空からクゥクゥがじっと見つめていた。
**********
…夢ノ国町のちょうど真下、地底の奥深く遥か5000mのその先に【地神界】は存在した。光のほとんど入らない闇に覆われたこの国ではデストロイによる圧政が行われており、住民たちはその脅威に怯えながら日々を過ごしていた。
そのデストロイはと言うと、地神界の中心部にそびえたつ【地殻要塞ディンセント】を本拠地とし、人間界制圧の準備を着々と進めていた。
「…」
ディンセント内部の大広間にて、バルファは一人考え込んでいた。
「なんだぁ? 随分と浮かねえ顔しやがって」
そこに、黒のタキシードを纏った大柄の男が現れる。
「いえ…少々考え事を」
ブラゴ『デストロイ幹部』
「ああ、例の『プリキュア』ってやつか? お前が二度もやられたってんなら、相当の奴なんだろうな。俺も一度会ってみてえもんだぜ」
「あまり侮らない方が身のためですよ。まだ子供とはいえ、実力は確かです」
「お前は相変わらず用心深えな。んじゃ、ちょっくらひと暴れするついでに、そのキュアホークとやらの顔を拝んでやるとするか」
ブラゴはそう言って、テーブルの上に乱雑に置かれた大量のスピリットキーの中から一本を手に取り、人間界へと続くゲートを通って行った。
**********
教室に入って授業が終わってからも、マリナとアレンの会話は尽きなかった。
「ですから、スピリットキーにはあらゆる生物の魂と、プリキュアの力も一緒になって込められているのです。この二つの力を戦いの中でうまく引き出すことが…」
「…なんで聞きたくないもプリキュア講義を休み時間にあんたから聞かされなきゃいけないのよ」
当のマリナはアレンの話をバッサリ無視しながら先程の授業の内容をノートに纏めていた。因みにアレンの席は何故かマリナの隣となっており、マリナの席は窓側の最後列で、そのすぐ前が陽子の席となっている。アレンと席が隣同士というのもまたマリナのイライラを加速させていた。すると、ガラガラとドアが開いてトイレに行ってた陽子が戻ってきた。
「た、ただいまー」
「あー陽子、さっきの計算方法確認してるんだけどさー、ここは因数分解できるからこれで合ってるのよね」
「う、うん。それで合ってる…クゥ」
「クゥ?」
「あ、ううん。なんでもないよー」
「…」
「さ、休み時間終わるよ。席に戻ろ」
トイレから戻ってきた陽子の様子がどこかおかしい。妙に挙動不審で、普段の彼女ではありえないほどソワソワしている。何より…
「陽子、その髪どうしたの」
「えっ?」
授業が終わった次の休み時間にマリナは気になっていた疑問をぶつけた。それもそのはず、今の陽子はいつもの彼女と違って前髪の一部にピンク色のメッシュを入れていたため、親しい相手が見れば一目で怪しいと分かる見た目をしていた。
「真面目な陽子がメッシュなんて子供っぽいもの入れるわけないでしょ! 正体を現しなさい! てかさっきので大体察してはいるけど、その喋り方クゥクゥでしょ!」
「く、クゥ~!」
すると、横でそれを見ていたアレンがはあ、とため息をついた。
「クゥクゥ、君は来なくてもいいと言ったじゃないですか」
「そ、そんなこと言ったって、マリナとアレン様が心配だったんだクゥ!」
「陽子の身体でそんな喋り方すんじゃないわよ! 本物の陽子はどこ? 助けにいくわ」
「その必要はありませんよ」
「は? なんでよ」
「篠田陽子なら、あなたの目の前にいるじゃないですか」
「だから、これはクゥクゥが化けて…えっ?」
「今喋ってるのはクゥクゥですが、身体は紛れもなく『篠田陽子』本人のものですよ。簡単に言えば、クゥクゥが篠田陽子の身体に憑依してる状態です」
「えっと、まあ…そういうことで」
「はあああああああっ!?」
マリナの呆れかえった叫び声が教室中に響き渡った。
**********
その日の放課後、3年の男子生徒が一人教室に残って憂鬱そうな顔をしていた。手にはテスト用紙を持っており、点数はと言うとあまり楽観はない結果であった。
千葉『マリナのクラスメート』
「はあ~あ…今のままじゃ第一志望ギリギリか…やっぱレベル落とした方がいいのかな…」
将来大学受験を目指す彼にとって、成績が振るわないということは何よりの焦りであった。
「高校受験まであと1年も無いってのに…こんなんで大学なんて行けるのかな…」
がっくりと肩を落とす千葉。そこに悪魔が忍び寄っていた。
「ほお~、マイナスエネルギーの気配を辿ってきてみれば、大当たりときやがった」
千葉が思わず振り返ると、ブラゴが立ちはだかって彼を見下ろしていた。
「だ、誰だお前…! なあっ!?」
千葉はブラゴに首を掴まれ、その場に押さえつけられてしまう。
「てめえの未来に対する絶望、俺たちのために役立ててもらうぜ!」
『スパイダー!』
「ちょっと痺れるが我慢しな」
ブラゴはスピリットキーを起動し、千葉の胸に差し込むように押し付け、ガチャリと回した。
「うわあああああっ!!」
千葉の胸に黒い鍵穴が出現し、そこから巨大なクモの姿をしたホロビナーが飛び出した。
スパイダー・ホロビナー
「ホロビナー!」
「さあて、久しぶりに暴れようじゃねえか!」
**********
「…大体、妖精なんだったら人間に化ける能力くらい持ってるでしょ普通」
「映画やアニメの見過ぎです。そんな都合のいい能力が実際にあるわけないでしょう」
その頃、マリナ、アレン、そして未だ陽子に憑依したままのクゥクゥは靴を履き替えて校舎を後にしようとしていた。
「大丈夫クゥ。乗り移ってる間の記憶はそんなに覚えてないはずクゥ」
「なんでそんな曖昧なのよ…アタシはともかく、陽子まで巻き込むなんて冗談じゃないわよ。明日からは来ないでね」
「え~! せっかく今日1日で馴染んできたところなのに~!」
「駄目なものは駄目なの!」
といった感じにマリナとクゥクゥが言い合っている様子を陰から見つめる少女があった。
深海ジュリ『夢見中学 生徒会長』
「…」
「ん?」
マリナが気配に気づいて振り返ると、ジュリはそそくさと去っていった。
「深海さん?」
するとその時、アレンとクゥクゥが闇の気配を察知した。
「アレン様…」
「ええ。この気配…奴らです」
「はあ!? 奴らって、デストロイ?」
「他に誰がいるんですか。こっちです!」
アレンに案内されるままグラウンドまで走っていくと、そこには部活中の生徒たちを襲うスパイダー・ホロビナーがいた。見ると、野球部や陸上部の生徒たちが糸でぐるぐる巻きに縛られた状態で転がされていた。
「うう…」
「う~ん…」
全員気を失っており、命に別状は無いようだった。
「な、なんでこんなところに!? 学校にまで現れるなんて聞いてないわよ!」
「奴らは人間のマイナスエネルギーを元にホロビナーを生み出します。怒りや悲しみ、嫉妬や不安などあらゆる負の感情が彼らを呼び寄せるのです。恐らくこの学校の誰かのマイナスエネルギーが利用されたのでしょう」
「ホロビナー!」
スパイダー・ホロビナーは咆哮を上げながら学校の外へ向かおうとする。
「やはり君には、戦士の宿命が付いて回るみたいですね」
「待ちなさい!」
しかし、それを黙って見過ごすマリナではなかった。スパイダー・ホロビナーの前に立ち塞がり、ドリーミーパクトとスピリットキーを構える。
「今日は朝から機嫌が悪いのよ。アンタで発散させてもらうわ!」
『ホーク!』
「プリキュア! ドリーミングチャージ!」
スピリットキーを起動してドリーミーパクトに差し込み、ガチャリと回す。ドリーミーパクトが開いて中からピンク色の鷹を模したオーラが放たれ、マリナの身体を包み込む。
『スタイルアップ! フライ・トゥー・ザ・スカイ! プリッキュア~! ホーク!』
「大空の勇者! キュアホーク!」
決めポーズを取り、高らかに名乗りを上げるキュアホーク。
「でやあっ!」
名乗り終えると同時に素早く飛びかかり、スパイダー・ホロビナーの頭部めがけて回し蹴りを放つ。
「ホロビナー!」
咆哮を上げながら後退するスパイダー・ホロビナー。そこにすかさず連続でキックを叩き込む。
「オラオラァ!」
連続攻撃に一瞬怯むホロビナーだったが、負けじと前足の一つを振り上げて反撃してきた。
「あぶなっ!」
すんでのところでこれを受け止め、そのまま力を込めてホロビナーの身体を投げ飛ばし、生徒たちから引き離すことに成功する。
「アレン! クゥクゥ! 今のうちにみんなを安全なところに!」
「わかったクゥ!」
アレンとクゥクゥは生徒たちに巻き付けられた糸をほどき、校舎の中へと一人ずつ運んでいく。その間にホークは再びホロビナーと対峙する。
「ホロビナー!」
スパイダー・ホロビナーが口から糸を吐いて攻撃するが、ジャンプしてこれをかわし、パンチの一撃を叩きこもうとする。
「ホロビナー!」
しかし、スパイダー・ホロビナーは二本の前足でこれを余裕で受け止めると、そのまま勢いよくホークの身体を押し返した。
「うわああっ!」
吹っ飛ばされた衝撃で地面に転がるホーク。そのせいで反応が遅れた。
「ホロビナー!」
「あっ…しまっ…!」
そのままホロビナーの吐く糸で縛り上げられてしまう。
「くっ…! この糸、硬い…!」
糸が解けずに悪戦苦闘するホークに、スパイダー・ホロビナーがじりじりと迫りくる。
「っ…!」
予期せぬピンチに焦るホーク。そして、スパイダー・ホロビナーが前足を振り上げてホークに襲いかかろうとした、その時だった。
「ホロビナー!?」
突如スパイダー・ホロビナーの右方向から青色の光弾が飛んできて、その巨体に直撃した。バランスを崩したスパイダー・ホロビナーはその場に倒れこむ。
「今のうちに…!」
冷静さを取り戻したホークはなんとか糸を解くことに成功する。そして、光弾が飛んできた方向へ目を向けると、そこには…
「えっ…?」
そこには、一人の少女が立っていた。遠目なのではっきりとは視認できないが、青い髪に青い衣装をまとったその姿は紛れもなく…
「もう一人の、プリキュア…?」
青いプリキュアはホークには目もくれず、背を向けてそのまま去っていこうとする。
「あ、ちょっ…」
「何してるんです!」
呼び止めようとするホークだったが、直後にアレンの声が聞こえてそちらに意識を戻された。
「あ…」
「やれやれ…戻ってきてみれば、まだ倒せてないのですか?」
アレンの言葉に再びしかめっ面になるホーク。すると、アレンは鞄からスピリットキーを取り出した。
「しょうがないですね。これを使ってください。スピード勝負で一気にカタをつけるんです。」
アレンに投げ渡されたスピリットキーを受け取り、起動させる。
『シャーク!』
起動したキーをドリーミーパクトに差し込み、回転させる。
『スタイルアップ! ハートシェイク! シェイク! シャーク!』
ドリーミーパクトが開き、そこからピンク色のサメを模したオーラが放たれ、ホークの周りを泳ぐように旋回する。やがてオーラはホークの身体を包み込み、その姿を変化させていく。手袋とブーツ、そして胸のリボンだけはそのままに、花の花弁を模したスカートが特徴的な白とピンクを基調としたシンプルな衣装。髪は色はそのままに高く結ったポニーテールとなり、そのシルエットはさながら下から見上げたサメの様にも見える。
『水面を裂く強靭の牙!』
キュアホーク・シャークスタイル
「アタシの堪忍袋もここまでよ!」
スピード自慢の戦闘形態、シャークスタイルへとチェンジしたキュアホークは、スパイダー・ホロビナーをキッとにらみつけながら両手を構える。
「ホロビナー!」
ようやく体勢を立て直したスパイダー・ホロビナーは再びホークに向けて糸を吐いてきた。
「はあっ!」
しかしそれに対しホークを臆することなく突っ込んでいく。そのまま両手を手刀の形に構え、チョップをするように振り上げていく。するとホークの両手がまるで小刀のように鋭い切れ味でホロビナーの糸を次々と切り裂いていく。
「す、凄いクゥ!」
見ていたクゥクゥが驚く中、ホークはスパイダー・ホロビナーの頭上まで飛び上がる。
「ふんっ…はあっ!」
次の瞬間勢いよく右手を横に振り、衝撃波でスパイダー・ホロビナーの身体をよろめかせる。
「ホロビナー!」
衝撃に耐えきれず仰向けに倒れるスパイダー・ホロビナー。そこへすかさずとどめの一撃を浴びせる。
『シャーク! スペシャルチャージ!』
ドリーミーパクトにシャークスピリットキーを刺したままボタンを押すことで必殺技を発動する。まずホークが右手をかざすと、スパイダー・ホロビナーの周りに沢山の花吹雪が舞い始めた。
「ホロビナー!?」
困惑するスパイダー・ホロビナーめがけて、花吹雪の中を突き進むホーク。そのまま体を横に回転させながら再び両手を手刀の形に構え、連続でホロビナーに斬撃を浴びせていく。
「はあああああっ!! シャーク・ブロッサムフィニッシュ!」
「ホロビナアアアアアアアアッ!!」
ホークの連続攻撃を受けたスパイダー・ホロビナーはダメージに耐え切れず断末魔を上げながら爆散した。
「ふう…」
ホロビナーを倒してようやく一息つくホーク。
「ブラボー!」
するとそこにパン、パン、と拍手を鳴らしながら近づいてくる人物があった。ブラゴである。
「誰よ、アンタ」
「おっと失礼。俺はブラゴ。デストロイの一員さ」
デストロイ。その名を聞いて再び身構えるホーク。
「てめえがバルファが言ってたキュアホークってやつか。なるほど、楽しませてくれそうなツラしてやがるぜ」
「なんですって…!?」
「ま、ホロビナーじゃこの程度か。いいだだろう、次は俺が相手を…」
そう言ってブラゴがスピリットキーを取り出したところで、別の人物がそれを制止した。そこにはバルファがいた。
「んああ? 何の真似だ」
「ホロビナーを倒された時点で今回の計画は失敗しています。これ以上の深追いは賢明ではありません。一旦下がって体制を整えるべきです」
バルファにそう言われたブラゴはしばらく黙っていたが、やがてチッと舌打ちしながらスピリットキーをそっと戻した。
「あ~あ、しらけちまった。んじゃ、お前との対決はまた今度だな。楽しみにしてるぜ。チャオ♪ フッハッハッハッハッハッハ!」
「
ブラゴとバルファはそれぞれ軽口で挨拶しながらその場から消え去った。
「さて、ようやく終わりましたね」
『プラナリア!』
アレンはプラナリアスピリットキーを銃に装填し、前回と同様の方法でホロビナーに壊された校舎を元通りにした。ホークも変身を解いてマリナの姿へと戻る。
「で、みんなは無事なの?」
「教室でぐっすり眠ってるクゥ。目が覚めても、さっきのは夢だとしか思わないクゥ」
「…だといいんだけどね」
すると、校舎からクラスメートの千葉が出てきた。
「ん、千葉じゃん。まだいたの?」
「うん。でもこれから家に帰って今日の復習やり直さなきゃ。将来学者になる男が、こんなところで油売ってるわけにはいかないよ。じゃあね!」
それだけ言って、千葉はさっさと自分の家の方へと走り去っていった。
「何があったし?」
「さ、僕らも帰りましょう」
「う~ん、今日は疲れたクゥ…!」
そう言うと、陽子の身体からぽん、とクゥクゥが飛び出してきた。陽子の方はと言うと、その場に力なく崩れ落ちて気を失っていた。
「陽子!? ちょ、ちょっと!? アンタたち、いい加減にしなさ~い!!」
気絶したままの陽子を肩に抱えながら、マリナはアレンとクゥクゥの後姿を追うのであった。
**********
マリナ
「マリナの、スピリットキー大分析! このコーナーでは、スピリットキーについて勉強するわよ!」
アレン
「今日は何の解説ですか?」
「今日紹介するのは、これよ!」
『シャーク!』
「シャークスピリットキー。サメの力が宿ったスピリットキーよ。シャークスタイルに変身するのに使うわ。シャークスタイルはスピードに特化した姿で、水中でも自由自在に戦えるのよ」
「両手を小刀のように切れ味のある武器として使うこともできますね」
「やっぱり今の時代、キレの良さもモデルには大事よね」
「つまらないです」
「うっさいわね!」
「では、また」
「またねー」
-次回予告-
「プリキュアがアタシの他にも…!」
「驚きましたね。まさかあなたが…」
デストロイと戦うキュアホークの前に現れた新たな戦士。その名は、キュアマーリン!
次回、夢に向かって!ドリーミープリキュア『もう一人のプリキュア』
お楽しみに!