始まりは中国 軽慶市。
発光する赤子が生まれたというニュースだった。
それ以降、各地各国で【超常】は発見され、時は流れる。
【超常】は日常になり、世界総人口の約八割の人が特異体質としてそれは【個性】と呼ばれる。
これは、そんな世界の日本で暮らす男の子の話。
俺が個性を発現したのは4歳の頃、幼稚園から帰ってきた時だった。
その頃の俺は、まだ個性というものがよく分からなくて、
自分の持つクレヨンや、スプーンなどがよく潰れていた。
個性は父とよく似ていて、頻繁に暴発させている個性の制御方法を毎日、教わっていた。
父はヒーローだった。
地元では一番のヒーローで、よく家にも父の事務所の人が来て、時々遊んでもらったりしていた。
俺の友達もみんな
「とおるのお父さんってあのパッシェンなんでしょ!?」「すげぇ!」「いいなぁ!」
って言ってくれた。
俺にとっても自慢の父で、俺も父みたいな強くてかっこいいヒーローになりたかった。
「僕もお父さんみたいなヒーローになれるかな?」
「なれるさ!とおるはお父さんよりもすごいヒーローになれるぞ!」
俺はとても嬉しかった。
そのために個性の訓練も必死にやった。近所にある道場の先生にお願いして武術の特訓もやった。
それはが起きたのは、5歳の頃だった。来年小学校に入学するから
その為の買い物に父と行ったところで、自分よりちょっと大きい男の子が
父は、俺がびっくりしている間に敵に向かっていた。
父は自分にかかる圧力を操作して超パワーだったり超スピードで敵を倒すヒーローだった。
だけどその敵は、自分の体をすごく大きくする敵だった。
父の個性は無力だった。一方的に嬲られていた。
俺は周りにいるヒーローに助けを求めた。
「お父さんを助けてよ!!」
「いや...!!豪さんで無理なら俺でも無理だよ...!」
「なんで...!?ヒーローなんでしょ!?ヒーローならお父さんを助けてよ!!」
「無理だよ・・・俺じゃ無理だ・・・」
男の子は助かった。だけど父は死んだ。
あの敵は、あの場を逃げた。あの場にいたヒーローはみんな見ているだけだった。
俺がいくら助けを叫んでも、ヒーローは誰も助けに入らなかった。
(みんな自分がかわいいだけなんだ・・・。)
あの敵はあの後東京でまた人を襲ったらしい。その時オールマイトによって逮捕された。
それから僕は個性の鍛錬をより一層励んだ。武術もより頑張った。
俺は中学3年になった。俺は今も、ヒーローを目指している。
敵を倒すヒーローではなく、誰でも救えるヒーローに、自分の手が届く範囲の人を
みんな救えるヒーローになるために。
俺は圧巳
人を救えるヒーローになるために、雄英高校を受ける。