今回、ギスドリ回です
13話はどうなってしまうんだ……
RASのライブ終了後…
結衣「ねぇ、RASの楽屋ってどこにあるの!?」
楓「え? 関係者以外は入れないと思うよ? ファンもいるし。」
結衣「なら何が何でも探す!」
楓「どうしたの、目の色変えて!?」
結衣「……ちゆがいたから。」
楓「ちょっと待って! ちゆって何!?」
私は、楓ちゃんの静止を聞かずに走り出した
ちゆにあの日のことを謝らなくちゃ……!
結衣「ちゆ、どこ……!?」
?「きゃっ!?」
結衣「ご、ごめんなさい……あれ? あなたは確か……」
この人確か、RASでギター弾いてた人だ
ちゆのこと絶対知ってる……!
結衣「あの! ちゆがどこにいるか知りませんか!?」
?「ちゆ……? あ、チュチュさんのことですか?」
結衣「チュチュ……? バンドではそう呼ばれてるんですか?」
?「はい、皆さんチュチュさんって呼んでますよ、本名で呼ぶ方が少ないですけど。」
ちゆであることは通じてる
という事は、アナザーネームを使ってるってことか
でも、一体なんで?
六花「あ、私は朝日六花って言います、バンドではロックって呼ばれてます。」
結衣「ちゆがどこにいるか知りませんか!?」
六花「まだ、楽屋にいると思いますよ、何かご用ですか?」
結衣「……!!」
六花「あっ!」
私はちゆが居るという、楽屋へと走った
そして……!
結衣「ちゆ!!」
楽屋の扉を開けるとそこには、黒髪ロングの人、金髪の人、パレオちゃん、そしてちゆが居た
結衣「久しぶり……覚えてる? 私だよ、結衣だよ?」
チュチュ「……なんでアンタがここにいるのよ……?」
結衣「最近、日本に戻ってきたんだ、今日はたまたま友達がライブに誘ってくれてちゆを見て…今まで何してたの?」
チュチュ「アンタには関係ない……」
結衣「ちゆ?」
チュチュ「その名前で呼ばないで!!」
結衣「……!?」
?「おい、チュチュ!!」
パレオ「チュチュ様!!」
ちゆは私を怒鳴り散らして、楽屋を出ていってしまった
その後をパレオちゃんが追いかけていったけど、一体ちゆに何があったっていうの……?
?「あんた、チュチュになんか用があったのか?」
結衣「あなたは確か……マスキングさん……?」
ますき「佐藤ますきだ、ほんでこっちはレイ……」
六花「チュチュさんとパレオさんが出ていっちゃいましたよ!?」
ますき「で、今来たのがロックだ。」
この人達、皆にアーティストネームがある
それもちゆと関係が……?
レイ「2人は知り合いなの?」
結衣「はい、私たちは昔、コンクールで演奏した仲だったんです。」
ますき「確か、あの頃のチュチュはかなり精神的に悩んでた時期だったって言ってたな。」
六花「はい……」
結衣「教えてください! ちゆに…チュチュに何があったか教えてくれませんか!?」
そう私は、レイさんたちに質問するのだった
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※チュチュ視点
パレオ「チュチュ様!!」
チュチュ「離して!!」
パレオ「離しません!! チュチュ様が理由を話してくれるまでは……!」
チュチュ「ワタシの憧れで、ワタシの嫌いだった奴よ……」
パレオ「え……?」
チュチュ「もういいでしょ!!」
パレオ「チュチュ様!!」
ワタシは、パレオの静止を振り切って走った
なんでか、涙が止まらない……! この涙はユイへの嫉妬心から来るものなのかしら……?
分からない……分かりたくもない…!
チュチュ「はぁ……」
気がついたら、ワタシはマンションの自室のクローゼットに引きこもっていた
またここに来てしまったわね……
でも、アイツはワタシに話しかけてきてくれた
もしかしたら、悪気は無かったのかもしれない
なのに、ワタシはメンバーを置いて勝手に出ていってしまった
チュチュ「ごめんなさい……!」
真っ暗なクローゼットの中で、ワタシはそう呟いた
誰にも聞こえない、誰にも響かない
そんな事は分かってたはずなのに……
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※結衣視点
結衣「そうだったんですね…」
私はあの頃のちゆの話をレイさんたちから聞いた
ちゆはお母さんの存在がかなりコンプレックスになっていたみたいで、その後バンドのプロデューサーになる道を選び、今に至っているそうだ
結衣「ちゆ……また借りを作っちゃった……」
ますき「お前、チュチュとはどんな関係なんだ?」
結衣「海外に住んでた頃、同じコンクールに出ていた友達です、でも私はっ……!」
私は言葉を詰まらせてしまった
あの日のことを思い出すのは、とても辛いから……
レイ「無理には聞かないけど、そこでチュチュと何かあったんだね?」
結衣「はい……」
六花「あのお腹空いてませんか? おむすび握ってきたので良かったらどうぞ。」
結衣「あ、ありがとうございます……」
私は、朝日さんから塩むすびをいただいた
塩気が丁度よくて美味い
朝日さんのおむすびを食べていたら、少し心が落ち着いてきた気がした
結衣「私、ちゆと一緒にコンクールに入賞しようって言ったのに、逃げ出しちゃって……」
レイ「それはどうして?」
結衣「最愛だった母が交通事故で亡くなったんです……それで私は、ちゆに言われた事を聞かずにコンクールを投げ出して病院へ向かったんです……約束をしてたのに……」
六花「結衣さんでしたっけ……? 結衣さんのお母さんが亡くなった事をチュチュさんは知っているんですか?」
結衣「多分知らないと思います、何も言わずに逃げ出してしまったので……」
ますき「ならチュチュに1回会って話してみろ! そんじゃなきゃ何も始まらねぇだろ。」
そっか…そうだよね…!
やっぱり、ちゆと直接話さないと誤解は解けないよね
六花「でもチュチュさん、どこに行ったんやろ……?」
パレオ「チュチュ様なら、マンションのクローゼットにいると思われます。」
ますき「パレオ、戻ってきたのか?」
パレオ「チュチュ様に振り切られてしまって……本当に何があったんでしょう……?」
結衣「パレオちゃん、ちゆ……チュチュは何か言ってなかった…?」
パレオ「ワタシの憧れでワタシの嫌いな奴だった……とおっしゃっていましたが……」
結衣「…っ!!」
やっぱり……! ちゆはあの事を根に持ってたんだ……!
レイ「結衣ちゃん、大丈夫?」
結衣「……私が悪いんです。」
六花「え……?」
結衣「あの日、ちゆとの約束を破ってなければ……!」
レイ「結衣ちゃんは悪くないよ、身内が亡くなったことは仕方がないことだと思う。」
ますき「……結衣、私に考えがある。」
結衣「考え……?」
ますき「お前はチュチュと同じコンクールに出ていたと言った、てことはバイオリンをやってたんだよな?」
結衣「はい、そうですが……」
ますき「ならチュチュの前でもう一度、バイオリン演奏をしてる姿を見せてやれよ。」
六花「ますきさん!?」
パレオ「いや、いいかもしれません、もしかしたらチュチュ様の心に響かせることが出来るかも……」
結衣「そんな、私、まだブランクが……」
パレオ「そんな事ないです! 私……動画見たことありますから!」
結衣「え!? 見たことあるんですか!?」
私の動画、ちゆたちに見られてたの!?
再生回数はそんなだったし、顔出しもしてなかったからバレてないと思ってたのに
結衣「フフッ、ちゆ。」
ますき「どうした?」
結衣「私、もう一度ちゆに音楽を一緒にやろうって説得してきます!」
パレオ「パレオもお供します!」
私たちは、ちゆがいるかもしれないマンションへと向かった
レイさんたち3人は残したまま……
レイ「あはは……あぁなったら誰も止められないね。」
ますき「結衣か……あいつは16だけど凄い決断をしたぜ。」
六花「え!? 結衣さんって16歳なんですか!?」
ますき「なんだ、知らなかったのか?」
六花「あまりにも大人っぽかったから……」
レイ「結衣ちゃんも大変なんだね……」
ますき「あぁ。」
貫禄のある見た目な2人は、朝日さんの言葉に自分たちのあるあるを苦笑いするのだった
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結衣「そういえば、パレオちゃんは何でRASに入ったの?」
パレオ「私の弾いてみた動画を見たチュチュ様にスカウトされたんです。」
結衣「……パレオって名前は、本名じゃないんだよね……?」
パレオ「はい……」
これ以上はあまり聞かない方がいいかもしれない
人には、それぞれ悩みというものがあるだろうから
パレオ「チュチュ様は、私を暗闇から救ってくれた恩人なんです、だから私はRAISE A SUILENのキーボードメイドとして忠誠を誓ったんです!」
結衣「ん? キーボードメイドって……?」
パレオ「バンドでのキーボード担当で、ご主人様のメイドとして活動してる人のことです!」
ほ、ほう……
たぶんそれ、パレオちゃんしかいないね
結衣「あはは……パレオちゃんは頑張り屋さんなんだね、可愛いし憧れちゃうよ。」
パレオ「じゃあ、パレオが結衣さんを可愛くしてあげましょうか!?」
結衣「ま、また今度にしてもらおうかな……」
私、何されるんだ〜!
それは置いといて、今はちゆだ
話によるとメンバーと揉めた時などは、自宅のクローゼットの中に入っちゃうらしいからどうやって説得するか……
パレオ「とにかく、チュチュ様のお部屋に入りましょう!」
結衣「うん!」
私がドアに手をかけようとした時、向こうから勢いよくドアが開かれた
結衣「ぎゃあ!?」
チュチュ「ちょ!? 何でドアの前に立ってるのよ!?」
パレオ「チュチュ様、大丈夫なんですか?」
チュチュ「色々取り乱して悪かったわね、もう大丈夫よ。」
結衣「私は大丈夫じゃないんだけどなぁ……」
ドア、結構強めに開けられたからね…
いたた……
パレオ「お2人は元々面識があるようですが……どういったご関係なんですか?」
チュチュ「ユイ、まずはアナタに謝らせてほしい、さっきは酷いことを言ってしまってごめんなさい。」
結衣「そんな、私こそちゆのことを何も知らずに話しかけてごめんね。」
チュチュ「あの時のワタシが、こっちでバンドやってるのを見ればそれは驚くわよね。」
結衣「私も突然バイオリンを辞めた理由、話してないもんね。」
パレオ「お2人の出会いも知りたいです!」
パレオちゃんは目を輝かせている
話してあげるか、チュチュがまだちゆだった頃の話を
楓「あれ!? 私は!?」
作者「わ、忘れてた……」