今回で最終章も終わりを迎えます
それではどうぞ
※結衣視点
チュチュ「…いよいよね。」
結衣「うん……」
今日が最初で最後のちゆとのセッションだ
ギリギリまで確認するのにちゆのマンションに泊まり込みで練習してたけど、やはり本番を前にすると緊張してくる
パレオ「おはようございます〜!!」
チュチュ「Good morning パレオ、他に誰か来てるかしら?」
パレオ「他には翼さんと夕日さん、あとロックさんも居ますよ!」
チュチュ「となると残りはレイヤとマスキング、ミクとマナだけね。」
パレオ「連絡致しましょうか?」
チュチュ「大丈夫よ、時間通りに集合でいいわ。」
パレオ「それでは、ロックさんたちを呼んできますね!」
そう言ってパレオさんは、一階に降りていった
結衣「ちゆ、最後に合わせよう。」
チュチュ「えぇ……」
結衣「……もしかして、緊張してる?」
チュチュ「な、何でもないわ、始めましょう。」
そう言って本番前のセッションを始めたのだが、どうもちゆの音色がいつもと違う気がする
結衣「ちゆ、やっぱり……」
チュチュ「……不思議ね、momが来るのと来ないとでこんなに変わるなんて……」
結衣「……先生、見に来るんだ……」
ちゆのお母さんは、プロのバイオリン奏者で私も昔、レッスンを受けていたことがある
ちゆ曰く、お母さんの言葉は全て努力賞でしかなかったのだそうだ
結衣「ちゆ、私はちゆのために最後まで戦うよ!」
チュチュ「戦うだなんて大袈裟ね……でもthanks。」
パレオ「チュチュ様〜! 連れてきましたよ〜!」
パレオさんが戻ってきた
お、レイヤさんたちも来たみたいだ
真奈「結衣ちゃん、調子はどう?」
結衣「バッチリです!」
ますき「RASとのツーマンだからな、張り切っていけよ!」
翼「ははっ、腕が鳴るな!」
皆、万全の状態みたいだけど、少し緊張もするかな
動画サイトでは弾いてるけど、ステージで披露するのは本当に久しぶりだ
あれ? 何か初めて見る顔触れがいる
結衣「あ、あの〜……私たち、会うの初めてですよね?」
颯太「あぁそうでしたね、サポートギターの岡沢颯太です、よろしくお願いします!」
淳「未来だけでも充分かと思ったんだけど、パートで見たらもう1人ギター居た方がいいかなって思ったんだ。」
結衣「な、なるほど……」
私はギターのことよく分からないからアレだけど、ギター3人ってなかなかなんじゃ……
六花「み、皆さん、本番前に円陣やりませんか?」
未来「お! 良いね〜!」
淳「あ、でも僕たち掛け声決めてない……」
チュチュ「なら、ワタシたちからいくわよ。」
パレオ「はいっ!」
RASメンバー「We are……RAISE A SUILEN!!」
おぉ〜…! カッコいい〜…!!
翼「じゃあ、俺たちも……」
結衣「ツーフェス、ファイヤー!!」
翼「……お、おぉ……」
ヤバい……これって不発……!?
未来「何それ!? めちゃめちゃカッコいい!!」
淳「うん、シンプルで良いんじゃない。」
真奈「まぁ……悪くないんじゃないかしら。」
真奈さんの間が気になる所だが、私たちは円陣を組み終わり、ステージへ向かうのだった
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観客A「ねぇねぇ? 今から何が始まるの?」
観客B「もしかして、RASとツーフェスのコラボ!?」
RASの演奏後、楽器のセッティングを見た観客たちは、少しざわついていた
そう、これは2バンドのコラボだが、普通のコラボではない
結衣「ちゆ、練習の成果を見せてあげよう?」
チュチュ「えぇ、これでワタシは最後に区切りを付けられるわ。」
今回のコラボでの最大の見せ場は、結衣とチュチュによるツインバイオリンでの演奏なのだ
ちなみにパート分けは……
ボーカル レイヤ
エレキギター ロック
アコースティックギター 未来、颯太
ベース 淳
ドラム マスキング、翼
キーボード パレオ、真奈
DJ チュチュ
バイオリン 結衣、チュチュ(ソロのみ)
レイ「最後に、私たちのコラボレーション曲を披露します、聴いてください、【砂塵の彼方へ・・・】」
イントロは、未来と颯太によるアコースティックギターの演奏から始まる
レイ『旅人の季節は常に 過去へと現在(いま)を奪うけど〜♪ あの日重ねた歌声は今もまだ響いてる…… (Just for infinity) 』
間奏部分で、結衣がバイオリンを奏でる
レイ『傷跡も癒せずに僕等は 何を待つのだろう〜♪ Good times for blend もう一度と廻(めぐ)ると信じていたい〜♪ 砂の海で水に焦がれ 爪を剥いでも祈りは井戸の底〜♪ キミの名は幻想(ドリーム) 儚なき調べ(メロディ) 唇が触れる程に遠離る〜♪』
観客A「レイヤの歌、RASの時と違って優しいね!」
観客B「めっちゃそれな!」
レイ『鳴り止まない胸の鼓動(リズム) あと一つだけ丘を越え〜♪ 砂に祈りを埋(うず)めても この手を伸ばすから〜♪ どうか fly me…… 』
チュチュ『Dream port』
レイ『全ての音がいつか (音がいつか) 消え失せた (消え失せた) 静寂の中で〜♪ 僕たちは (僕たちは) 震えながら (震えながら) 愛の歌を歌い出す〜♪』
全員『風を超えて 遠い岸辺へ心は行(ゆ)けるのだろう〜♪ 遠くさざめく永遠の音楽が僕等を招くから…… 』
全員で歌唱した後は、結衣のバイオリンソロに始まる
華麗に決めた後、ロックのギターソロに大きな歓声が上がる
そして、続いて真奈の優しいキーボードソロで圧倒する
結衣(ちゆ、最後に一発決めて……!!)
ラストのチュチュのバイオリンソロも見事に決まり、ラストのサビにさしかかる
レイ『砂を超えて 遠い岸辺で僕等は出会うだろう〜♪ あの日重ねた歌声をこの胸に、砂塵(さじん)の彼方へ…… 』
全員『Lalalalalala lalalalalalala lalalala lala lalala... 』
観客は全員のコーラスも含め、涙を流している人も多く見られた
『Lalalalalalala lalalalalalalalalala lalala lala lalala... 』
ラストに2人のアコースティックギター演奏がされ、照明が段々と落ちていく
客席からは大きな拍手と歓声が送られた
結衣「ちゆ……!」
チュチュ「な、何を泣いてるのよ……!」
結衣「ちゆだって泣いてるじゃん……!」
チュチュ「な、泣いてないっ……!」
ますき「ははっ! ライブ大成功だな!」
パレオ「チュチュ様〜!!」
ライブ後の楽屋では、それぞれ泣いたり喜んだりしていた
淳「六花、最高の演奏だったよ!」
六花「淳くんもでらカッコよかったよ!」
レイ「皆もお疲れ様!」
ちゆは気づいてたかな……?
客席に先生……ちゆのお母さんが来ていたことを……
次回、最終回です