そのヒカリが君を照らす   作:ローマン

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 今回は、もう1人の主人公とヒロインのデート回になります





3つの大切なもの

 

 

 

 俺の名前は山中翼(やまなか つばさ)

 

 千葉県在住の高校1年生で、ツーフェスというバンドでドラムを叩いている

 

 ドラムは親父の影響で始めて、もう随分長いことやってるな

 

 あと、パスパレの自称大ファンでライブには毎回足を運んでいる

 

 今日は、そのライブで一緒になった恋人とデートの日だ

 

 

 

?「お待たせしました〜!」

 

翼「おぉ、来たな。」

 

 

 

 彼女の名前はパレオ、本名は鳰原令王那

 

 俺の彼女で、パステルカラーのツインテールが特徴な女の子だ

 

 RAISE A SUILENというバンドでキーボードを担当しているが、俺たちの関係は互いのメンバーには話していない

 

 可愛いをモットーにしてるからか、女子力がめちゃくちゃ高い

 

 …パレオ自身も物凄く可愛いけどな

 

 

 

翼「さてと、それじゃあ出かけようか!」

 

パレオ「はい!」

 

 

 

 俺たちが向かったのは、駅前の出店が立ち並ぶ場所で、今、SNSで話題のスポットだそうだ

 

 

 

パレオ「あ! あそこにクレープ屋さんがありますよ!」

 

翼「本当だ、パレオも食べてくか?」

 

パレオ「私、いちご味がいいです〜!」

 

 

 

 パレオはいちご味か

 

 俺は最近トレンドになってるっていう白玉ぜんざい味にするかな

 

 

 

翼「パレオ、何してるんだ?」

 

パレオ「自撮りですよ! SNSに上げてるんです。」

 

翼「へぇ〜、自撮りか〜。」

 

 

 

 カシャ

 

 

 

パレオ「山さん…?」

 

翼「ふふっ、パレオ、この写真見てみろ。」

 

パレオ「え? あっ…////」

 

 

 

 パレオのほっぺたにはクレープのクリームがたくさんくっついていた

 

 それを指摘するために、俺はパレオの写真を撮って知らせたのだ

 

 

 

パレオ「もう、いじわる…////」

 

翼「ごめんよ、パレオ。」

 

パレオ「まぁ、山さんだから良いですけどね!」

 

翼「あ、俺、ちょっとトイレ行ってくる、ここで待っててくれるか?」

 

パレオ「はい、大丈夫ですよ!」

 

 

 

 俺はトイレに行くと理由をつけて、パレオの元を離れた

 

 

 

チンピラA「お、可愛いお嬢ちゃんだな! どうだい俺たちと遊ばないか?」

 

パレオ「申し訳ないですが、人を待ってるんです。」

 

チンピラB「待ってるって彼氏とか?」

 

パレオ「そうですけど?」

 

チンピラA「ほ〜ん…」

 

 

 

 そう唸ると、チンピラAはパレオの手を掴んだ

 

 

 

パレオ「はっ…!? 何をするんですか!?」

 

チンピラB「お嬢ちゃん、今は俺たちの言うことを聞いた方がいいぜ?」

 

チンピラA「そうそう、この細い腕を砕かれたくなかったらな。」

 

パレオ「そんなの…私の恋人が黙ってないですよ!」

 

チンピラB「それじゃあその兄ちゃんに伝えておくよ、お嬢ちゃんは俺たちに食い潰されたってな!」

 

パレオ「ひっ…!」

 

 

 

 パレオは男たちの言葉を聞いて青ざめる

 

 

 

パレオ「でも山さんは…山さんはきっとパレオを助けに来ます!!」

 

チンピラA「ははっ! そんなこと奇跡でも起こらん限りは…」

 

翼「起こったんだなぁ〜、それが。」

 

チンピラB「い、いつの間に!?」

 

 

 

 ふぅ、どうやら間に合ったみたいだな

 

 

 

チンピラA「おいガキンチョ、俺たちはこの嬢ちゃんに用があるんだ、逆らったらどうなるか分かってるんだろうなぁ?」

 

翼「へぇ、どうなるんだかね、試してみるかい?」

 

チンピラA「ふん、愚かな奴め、やれ。」

 

パレオ「山さん、逃げて!!」

 

チンピラB「後悔しやがれ〜!!」

 

翼「ふんっ!!」

 

チンピラB「な、何っ!?」

 

 

 

 間一髪、俺はチンピラBの拳を受け止めた

 

 そして掴んだ腕を、あらぬ方向へ曲げていく

 

 

 

チンピラB「痛ででで〜!!!」

 

翼「はぁ、あんまり自分を過信しすぎない方がいいぜ?」

 

チンピラA「今度こそ仕留める!!」

 

パレオ「いや〜っ!!」

 

 

 

 パレオは俺がやられると思ったのか、目を伏せた

 

 そう簡単に俺がやられるかよ…!

 

 

 

チンピラA「テメェ…! どこのモンだ!?」

 

翼「俺? 俺はただドラムと彼女を愛する男だよ。」

 

パレオ「っ!?////」

 

 

 

 そして男の急所を素早く攻撃し、気絶させた

 

 これでしばらくは動けないだろう

 

 

 

翼「ちょ、ちょっとカッコつけ過ぎたかな…パレオ、大丈夫か?」

 

パレオ「は、はい…!////」

 

チンピラB「く、くそっ! 覚えてろよ〜!」

 

 

 

 そしてチンピラたちは、思い思いの捨てゼリフを吐きながら逃げていく

 

 その騒ぎもあってか、駅前には人だかりができていた

 

 

 

翼「一旦、ここを離れるか。」

 

パレオ「そうですね。」

 

 

 

 とりあえず俺たちは、近くの公園まで移動した

 

 そろそろ、あれプレゼントするか…

 

 

 

翼「パレオ、実は渡したいものがあるんだ、目を閉じてくれるか?」

 

パレオ「分かりました。」

 

 

 

 パレオが目を閉じている間に、俺は彼女の指にあるものをはめる

 

 

 

パレオ「これは指輪…?」

 

翼「あぁ、実はさっきトイレ行くって言ったのは嘘で、本当はこれを買いに行ってたんだ。」

 

パレオ「そうだったんですね。」

 

翼「何度でも言うが、俺はパレオと幸せになりたい、ずっと隣に居てくれるか?」

 

パレオ「っ…! チュ♡」

 

翼「んんっ!?」

 

 

 

 パレオは俺の言葉がよほど嬉しかったのか、背伸びをしてキスをしてきた

 

 ほんの数秒の優しいキスだった

 

 

 

パレオ「勿論です!! 私は山さんの元を離れたりしません!!」

 

翼「ははっ、チュチュはいいのか?」

 

パレオ「チュチュ様はキーボードメイドとしてですよ! 山さんには恋人として隣に立ちたいんです!」

 

翼「そうか、俺のことを愛してくれて嬉しいよ、これからもよろしくな!」

 

パレオ「こちらこそ、これからもよろしくお願いします!」

 

 

 

 俺たちは改めて、お互いの愛を確かめ合ったのだった

 

 

 

 

 

 

_________________________________________________

 

 

 

※パレオ視点

 

 

 

パレオ「さてと、こっちの片付けはよしっと!」

 

チュチュ「はぁ…」

 

 

 

 チュチュ様は机に座りながら、重いため息をついた

 

 きっと新曲の構想中なのかもしれない

 

 そう思い、私はゆっくりと部屋を出ようとした

 

 

 

チュチュ「あら、もうこんな時間なのね、パレオもそろそろ帰りなさい。」

 

パレオ「そうですね、寝る前はちゃんと歯を磨いてくださいよ?」

 

チュチュ「分かってるわよ、それにパレオも浮かれないことね。」

 

パレオ「?」

 

チュチュ「あなたのフィアンセのことよ。」

 

パレオ「ええっ!?////」

 

 

 

 チュ、チュチュ様!?

 

 何でその事を知ってるんですか〜!?

 

 

 

チュチュ「レイヤとマスキングがあなたの彼氏の話をしていたのを偶然聞いたのよ、まさか本当だっただなんて…」

 

パレオ「も、申し訳ありません…」

 

チュチュ「何を謝ってるの? 別に付き合うなとは言ってないけど?」

 

パレオ「え?」

 

チュチュ「幸せになりなさい、ただしフィアンセと別れでもしたらRASのプロデューサーであるこのワタシが黙っていないから!!」

 

パレオ「チュチュ様〜!!」

 

チュチュ「ちょ!? 離れなさい!!」

 

 

 

 私はチュチュ様の言葉に感動して、彼女にハグを繰り返した

 

 当の本人は嫌がっているようだったけど、満更でもなさそうだった

 

 

 

パレオ「チュチュ様、これからも末永くよろしくお願いします!」

 

チュチュ「…!? わ、分かったならさっさと帰りなさい!!」

 

 

 

 チュチュ様が照れるのを必死に隠していたことはお見通しだ

 

 いつもはRASのDJ兼プロデューサーとして、皆を引っ張っていってくれる

 

 私はこの人にキーボードメイドとしてついていくと決めて、本当に良かったと思う

 

 その後、チュチュ様におやすみの挨拶をしてからマンションを出る

 

 そして、そこからはパレオではなく令王那になるのだ

 

 

 

翼「よぉ、待ったか?」

 

令王那「いいえ、大丈夫です。」

 

翼「それじゃあ帰るか。」

 

 

 

 私は彼に手を引かれて駅を目指した

 

 電車に乗ると、人はまばらで私たち以外は暗闇のように見えた

 

 

 

翼「令王那、夕飯まだだろ? 良かったら俺ん家で食べていかないか? 今日は両親の帰りが遅いからさ。」

 

 

 

 彼氏からの嬉しい提案だ

 

 いつもなら遠慮してしまうけれど、今回は違った

 

 

 

令王那「はい、ご馳走になっていいですか?」

 

翼「決まりだな! 今日はチャーハンを作るぜ!!」

 

 

 

 そして、私は山さんのお家でチャーハンをご馳走になった

 

 味はマッスーさんに負けず劣らずで、とても美味しかった

 

 

 

翼「それじゃあそろそろ親が帰ってくるから。」

 

令王那「はい、今日はチャーハンご馳走様でした。」

 

翼「お粗末さまでした、あ、そうだ令王那!」

 

令王那「…? どうしました?」

 

翼「俺たちってもう付き合ってるだよな? 令王那は何で敬語なんだ?」

 

令王那「一応、年上なので…」

 

翼「俺たち恋人だからさ、先輩後輩関係なくタメ口で話そうぜ! それのがいいだろ?」

 

令王那「じゃ、じゃあ…翼くん…//// これでいい…?////」

 

翼「あぁ、それじゃあお休み、令王那。」

 

令王那「お、おやすみなさい…!////」

 

 

 

 彼は優しく微笑みながら、家のドアを閉めた

 

 名前呼びとタメ口は、正直凄くドキドキした

 

 でも、それと同時に明るい気持ちになってきた気がするのも事実だ

 

 前までの私だったら、明日から憂鬱な気持ちになっていたかもしれないが、今は寂しくない

 

 だって、チュチュ様とRASとあなたが居てくれるから…!

 

 

 

 

 

 







 現在、この小説も含め、5作品を連載してますが、あと2つ構想が浮かんでる作品があるんですよね〜

 書きたい気持ちはあるんですけど、投稿ペースがガタンと落ちるんじゃないかと不安になる今日この頃です笑


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