チェンソーマン マキマルート   作:マイマイマン

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マキマさんと映画を見る話。

デンジ視点

 

 

「あれ、デンジ君もういるの?まだ一時間前だよ?」

 

「カワイイ!!」

(かわいーーーー!!)

 

「デンジ君、何時に来てたの?」

 

「眠れなくて五時に来てました。

…今日はどんな感じの予定なんですか?俺、女性の好きな事とか良く分からなくて。」

 

 

「今日は夜の十時まで、映画館をハシゴして見まくります。」

 

「…え?」

 

十二時までじゃ無いのか?

…もしかして、二時間分は俺との時間を作ってくれたってことか?!

 

何すんだろ…「そういうこと」しちまうのか?

もしかしたらマキマさんは、俺が気付いてないだけで、既にデレデレとかか?

 

従順な犬である俺は、断ることなんて出来ねぇ!

 

 

 

 

 

俺とマキマさんは、映画のチケットを選んでいた。

 

あ、これだ。

前回、二人で泣いた映画だ。

2時間無くなるってことは、これを見れないって事になるかもしれねぇ。

 

マキマさんは、この映画以外ハマってなかった。

 

俺も同じだ。

 

この映画のお陰で、俺が「普通の生活」を求める理由が何となくだが分かった。

 

俺が求めた、「普通の生活」ってのは、

 

毎日飯を食える事でもあるし、温かい布団に入って眠れる事でもあるが、一番大切なのは家族と一緒に暮らすことだった。

 

ポチタと生活できてればそれで十分だった。

 

それを今では理解してるから、ナユタと生活することに不足を感じてはいない。

 

 

…ゴメン嘘、不満はある。

アイツは俺を独占しすぎだ。

 

だがとにかく、俺もマキマさんもこの映画を見て、感動して泣いた。

 

映画では、自分にとって不足している所を見つけた時、涙が出る。

 

俺がマキマさんを幸せにしたい動機だ。

 

夢の中でくらい、マキマさんを家族として愛する。

 

俺にはもうナユタがいる。

これ以上はいらない。

 

それを少しでも、マキマさんに伝わって欲しいから、

マキマさんにはこの映画を見て欲しい。

 

「マキマさん、この映画とかどうですか?」

 

「この映画は最後。

最初に見るのはこの、音楽の評判が高い映画だよ。」

 

「分かりました!」

 

良かった。

今回も最後ってことは、マキマさんが気になってる映画ってことなのかな?

 

つか、前回最初に見た、天使と悪魔の戦いは無くなったみてぇだな。

 

あれ面白くねぇからなー

 

まあ、これから面白くないことが分かってる映画を連続で見続けなきゃいけないんだけど、マキマさんと一緒なら最高だぜぇ!

 

 

「評判通り音楽は良かったけど、それだけだね。」

 

「俺は好きですね。」

(おもしれえええぇ!!!)

 

こんなに良い映画だったか?

現実ではもう見たからって避けてたけど、今見ると感動しちまうなぁ!

 

次の映画も楽しみだな。

 

 

「嘘くさい話だったなあ…」

 

「俺は好きですね。」

(おもしれえええぇ!!!)

 

フィクション多めだけど、改めて見返してみると、画期的なことしてるんだよな。

 

次の映画も楽しみだな。

 

 

「評判通り、本当に普通だったね」

 

「そうっすね。」

(普通ーーーーーーー)

 

これは普通だ。

前回は最後を除けば面白かったんだがなぁ。

 

ラスト!俺は映画をそんなに見返さないから、楽しみだな。

 

「次が最後、デンジ君が気になってた映画だね。難しくてよくわからないって評判なんだけど、それでも見る?」

 

「俺は今んトコ大体全部楽しめてるので、次も是非みたいです。

それに、マキマさんが今んトコ、あんま楽しめて無さそうですし、次は絶対面白いですよ!」

 

「そうだと良いね、実は、一番気になってた映画なんだ。」

 

「マジっすか、なら期待大ですね!」

 

懐かしいな、俺の人生を変えた作品だ。

そう言えば、マキマさんの人生を変えた映画ってなんだろう?

 

偏った作品だろうな、、、

 

 

俺達は映画を見終わった。

結果としては、まぁまぁ面白かった。

 

「ラストは泣けたね。」

 

「そうですね、あのラストは絶対死ぬまで忘れないですよ、あれは。」

 

「私はあれだけで、今日のチケット代のもと取れたよ。」

 

まぁまぁ面白かった。

内容が今も焼き付いているから、初めて見た時のような衝撃はなかった。

 

マキマさんと目が合った時の方が衝撃が強かった。

 

やっぱり初見が一番面白いんだなあ…

ラストは前回と違い、ウルっと来たくらいだった。 

 

それよりも、結果を知っているからなのか、それとは別の理由でなのか、ラスト以外の方が面白く感じた。

 

 

…………現実逃避は止めよう。

 

覚悟を決める時だ。

 

「デンジ君」

 

「ヒ、ヒャイ!」

 

「デート楽しかった?」

 

「勿論です!!」

 

「良かった、映画ばかりで疲れたでしょ。適当なファミレスで時間潰そ」

 

「分かりました」

 

そして俺達は、近場のファミリーバーガーってとこに入った。

 

 

「オーダー入りました!ファミリー!」

 

「家族で食べようファミリーバーガー!」

 

「パパママ大好きファミリーバーガー!」

 

「トマト!」 「レタス!」 「チーズ!」

       「パン!」

 

「主役はハンバー…!」

 

 

「グー!!」

 

十時半でもこのテンションなのかよ…?

 

「お待たせ致しました!チーズファミリーバーガー二つと、ポテトLL一つ、コーラLが一つです! ファミリー!」

 

「ど、どうも」

 

俺達は、ファミリーバーガーをお持ち帰りで頼み、近くのベンチで食べることにした。

 

「うるさい店だけど、ハンバーガーは美味しいよ。」

 

「確かに臭いがもう美味そうですしね。」

 

ポテトが一つ、マキマさんにシェアしようと言われた!!

これは完全にムード作りだ!

恋愛の基本だ!

 

「デンジ君」

 

「はぁい!」

 

「デート中に話す内容じゃ無いかもしれないんだけど、仕事の事、聞いてくれる?」

 

「良いっすよ!」

 

なんだろ、藤宮関連の事か?

少なくとも、"そういうこと"じゃなさそうだ。

 

「私は来週には出張する事は知ってるよね?」

 

「はい、この前聞きました。」

 

「6課が藤宮ちゃんを取り戻しに来るとしたら、私がいないタイミングである可能性が高いです。」

 

なるほど、確かにそうだ。

 

「なのでその間、入りたての子を守るために、

デンジ君とパワーちゃんとビーム君を姫野ちゃん。

コベニちゃんと荒井君をアキくんが担当する事になったんだ。」

 

「へー、じゃあ、マキマさんが出張してからそうなるんですか?」

 

「そう考えてたんだけど、6課はかなり強いからね。

デンジ君にはもう少し強くなって欲しいから、

私の知り合いに頼んで、

指導して貰うことにしたんだ。」

 

「え?」

 

 

結局、マキマさんとはそういうことは出来なかった。

 

代わりに、俺のよく知るオッサンと、濃密な時間を過ごす事になった。

 

濃密と言っても、血生臭い物でしかないが。

 

 

 

「俺の質問に答えろ」

 

 

 

 

 




誰なんですかね。

訂正
姫野の担当をデンジ、パワーからビームを追加。
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