独自解釈が過ぎるので、嫌いな人結構いるかも。
マキマ視点
「めんどうくさいなー。」
パーキングエリアで、筋肉の悪魔をデンジが倒し、冷めたカレーやフランクフルトを食べ終わった後、マキマはデンジに、チェンソーマンとの契約内容を聞いていた。
内容は、デンジの幸せを、チェンソーマンに見せること。
ここまでは、マキマにとっては何も問題がなかった。
しかし、更にデンジはこう付け加えた。
「ちなみに!俺の幸せは、マキマさんの幸せっす。」
虚言であって欲しいとマキマは願っていた。
しかし、いくら監視しても、自分に対する反抗心を持たないのだ。
まるで、自分が支配したかのように。
マキマはデンジを支配できない。
チェンソーマンとの契約者を、自分よりも下とは考えられないのだ。
(支配の悪魔の能力は、自分よりも下だと認識した相手でないと支配できない。)
なので、自分が誤って支配してしまった可能性もない。
マキマの目的は、チェンソーマンとの契約を反故にすること。
デンジの幸せを見続けるのが契約ならば、デンジが絶望をすれば、契約は反故し、チェンソーマンだけとなる。
そうすれば、愛しのチェンソーマンと二人きりになり、邪魔なものは全部この世から無くすことが出来る様になるのだ。
デンジの虚言であった事を願いつつ、マキマは
デンジを幸せにし、そこからどん底に落として絶望させる。という、作戦をすることを決めた。
それと同時並行で、デンジが虚言を吐いていなかった場合の対策も練る必要があった。
「どうやったら私を不幸せに見てくれるのかな。」
怪我をしたら?
涙を流したら?
死んだら?
「……私が死体になったら悲しんでくれるよね。」
デンジ視点
パーキングエリアでマキマさんに契約内容を教えた。
ポチタとの契約は俺の幸せ。
俺の幸せはマキマさんの幸せ。
前回は、アキやパワーが死んだから、俺が悲しくなって、どん底に落ちて、マキマさんの目的であるチェンソーマン本体になった。
だから今回も、マキマさんは俺を不幸せにさせてくるだろう。
アキを紹介してくれた所から考えると、前回と同じやり方だと思う。
でも、アキやパワーが死んだら、今の俺は絶望するか?
寝覚めは最悪になるかも知れねぇけど、多分絶望する程じゃない。
"だってこの世界は、現実の世界じゃないから"
今回も、よく見てた悪夢の内の一つだ。
その中でも少し特殊な、めーせきむ?っつーのだと思う。
テレビかなんかでやってた。
どんなもんか分からねぇけど、多分今の状態がそれだろう。
でも、マキマさんは別に感じる。
……ナユタが現実にいるからか?
現実にいるナユタと、もう帰ってこないアキとパワーで比べた時、ナユタが勝っちまっているのかもしれない。
だとしたらパワーは?確かに悪魔としては残ってるけど、現実の血の悪魔にはまだあってないからかな。
ムリヤリ理由付けをしたが、実際にはどうか分からない。
やっぱりアキやパワーが死んだら絶望して、前回と同じ結果になるかもしれない。
少なくとも、出来れば回避したい。と考えるくらいには、夢の中の二人も大事なんだろうな。
一応の頭の整理は付いたが、肝心なのはここからだ。
マキマさんが、まだ俺に落ちていなければ、多分死体を見せかけてくるだろう。
でも、マキマさんが簡単に死なないことは分かっている。
確か、マキマさんの死は、日本国民の死へと転換されるんだったか。
やっぱり、こえー能力だな。
前回と違い、俺とマキマさんの立場は逆転している。
マキマさんの目的を、手段を知っている俺と、手探りで目的を達成しようとしているマキマさん。
この差だけは覆させてはいけない。
最後まで取っておくべきだろう。
なんか、頭脳戦みたいでワクワクするな!
まあ実際には、俺が絶望に耐えられれば、マキマさんの目的は達成出来ないと言うことになるが、
自分が耐えられれば良いなんて考えは、身を滅ぼすと言う事を前回で学んだ。
根拠もなく耐えられると考えたからこそ、俺はマキマさんの思うがままになった。
マキマさん、アキやパワーが死んでも悲しくなくて、数日後には忘れると。
でも、忘れることが出来なかったからこそ、この夢がある。
だから、今回は出来るだけ、そう言うことは考慮しないでやりたい。
でも、どうせなら俺は、皆生きた上でのハッピーエンドが良い。
出来る限りの事はしようと思う。
これが傲慢であったとしても。
そんなことを考えながら、公安に行く支度をする。
「デンジ君には、今日からバディを組んでもらう。」
「はい!」
「公安では、小規模任務とかパトロールは安全の為、二人一組で行動することになるんだ。
…丁度良かった。来たみたい。」
廊下からバタンバタンと足音が聞こえる。
この無駄に地面を叩きつける歩き方は、パワーだ。
「おうおう!ひれ伏せ人間!!ワシの名はパワー!バディとやらはウヌか?!」
「パワーか、良い名前だな。
お前魔人だろ?俺も似たようなもんだ。
よろしくな。」
「なんじゃコヤツ、気持ち悪いのぉ!?」
俺達は、バディとして始めてのパトロールをしに、公安を出た。
パワーは角があるから、人通りの少ない屋上や、路地裏だとかからパトロールしろとマキマさんに言われた。
「君たち、そこで何をしているんだい?」
民間のデビルハンターだ。
パトロールご苦労さん。
「公安対魔特異4課で~す」
嫌な顔して帰っていった。
そう言えば、何で特異4課は嫌われてんだ?
魔人を利用してるから?
聞いてみるか。
「なあ、あんた。」
「なんだ公安。我々は忙しい。」
「いやぁ、少し気になってよぉ。なんでお前達民間は、俺達公安を嫌ってるのかなって。」
「……はぁ、さてはお前、公安の下っぱだな。
仕方ないから教えてやるよ。
良いか?最悪なのは主に上層部だ。
アイツらは、民間よりも権力が強いがゆえに、強い契約悪魔を独占する。
民間に回ってくるのは、誰でも安く契約できるような、弱い悪魔になる。」
「でもよぉ、その代わり弱い悪魔を相手にしてるんじゃないのか?」
「そうせざるを得ないだけだ。
それに、民間と公安が協力関係にあるのはほぼ表向きだ。
良いか?公安が権力を持ち続けている一番の理由は、強い悪魔を保持しているからだ。
ヤクザやマフィアと変わらねーんだよ、デビルハンターは。
武力を持つものが権力を持つ。
そのせいで、お前達のような実験部隊が許される。
悪魔によって殺される人々の数は、毎年多くなってると言うのに。
実験なんてやってる暇はないんだよ。
最適なのは、民間にも沢山の強力な契約悪魔を譲渡し、協力して悪魔を殺す事なんだ。
それを民間は皆分かってるし、国民も恐らく分かってる。
でも逆らえない。さっきも言った通り、公安が武力を独占しているからな。
分かったら、坊主も公安内部で、この事実を訴えてくれ。
君は見込みがある。」
………話なが
「お、おう。考えとくよ。」
「ありがとう。公安にも君のような人間がいるとはな。ハッハッハッ!」
目がヤバかった。
ずっとガンギマリで早口で喋ってきた。パワーは最初から聞いていない。
さっきから俺のパスポートをパカパカして遊んでいる。
でもまあ、色々あるんだな。
民間にも。
「デンジの顔写真の目と目をくっ付けて一つ目小僧にしてやったわ!!ギャハハハハ!!!!」
「って、顔写真を折り曲げてたのかよ!パスポートの曲がってる部分かと思ってたのに!!」
「そこならとっくに引き千切って捨てておるわ。ほら。」
パワーが指差す方向には、ビリビリに破れたパスポートが無惨にも捨てられていた。
「マキマさんに怒られるだろうが…!」
パワーから無理矢理くしゃくしゃになった俺の顔写真を奪い取り、破れたパスポートに差し込んだ。
……なんか懐かしいな、こう言うの。
俺が一生懸命貯めてたベルマークを目の前で一気飲みされた時は、アキに泣き付きに行ったような?
「血の匂いじゃ!!」
俺が思い出に浸っていると、パワーが叫んだ。
「あーおい!民間の担当の悪魔の可能性もあるから、ちゃんと確認してから殺せよ?!」
「勝負じゃ!勝負じゃ!戦いじゃ!」
現実世界で体をよく使っているので、こっちの世界の肉体が多少衰えているとは言え、割と付いていけてる。
前回は全然ダメだったのに。
でも、パワーには全然追い付かず、パワーは血のハンマーでナマコの悪魔を殺した。
「どうじゃ!!ワシの手柄じゃ!!ガハハハハハ!!」
「ありがとうございます。」
「あちゃーだからダメって……ん?」
パワーが感謝されてる?
どうしてだ?
「すいません。民間の仕事を奪ってしまって。」
「奪うなんてとんでもない!
ナマコの悪魔の粘液で、電話ボックスから出られなくなっていたんですよ。
このままでは、悪魔の餌食になるところでした。
ですが、この勇敢かつ、美しい女性に助けられました。もしかして、あなたのバディですか?」
「は、はい。一応。」
「そうですか!公安にも、あなた方の様な者がいるのですね!」
「ど、どーも?」
助けるのは当たり前じゃないのか?
そう言えば、よくよく思い返してみると、公安は他のデビルハンターも巻き添えにする作戦を立てたりしてた気がするような?
まあとにかく、マキマさんに叱られる事は無さそうだな。
「そうじゃろ!そうじゃろ!もっと褒め称えろ!!人間!ガハハハハハ!!!」
パワーはこの後、マキマさんが来るまでずっと調子に乗っていた。
前回と違い、マキマさんには褒められたが、パワーは素直に喜べないらしい。
マキマさんと別れた後、適当にパトロールをしたが、悪魔は見当たらなかった。
休憩するために、前回と同じ自販機の前に来た。
「なあ、パワー。
ルールは守らねーと、人間社会はやっていけねーぞ。」
「何を言っておる。ワシは褒められたぞ?」
「お前、確認せずに悪魔殺しただろ?
たまたまあの人を助けることが出来ただけだ。」
前回と違い褒められたのは、最初に出会った民間のガンギマリデビルハンターの話が長すぎたお陰で、パワーの悪魔察知まで、タイムラグがあったからだろう。
「ワシは助けるつもりで悪魔を攻撃したぞ!」
「お前、絶対嘘だろ!状況確認せずに飛び込んでただろーが!!」
「悪魔は嘘をつかん!つくのは人間だけじゃ!!」
「ほらもう嘘ついた!」
「嘘じゃないわい!」
こうなったら、パワーは話を聞かない。
何度言っても同じだろう。
「はぁ、ただ、次からは気を付けろよ。」
「無論じゃ。……デンジ。」
「何だよ。」
パワーは猫を抱えながら、真剣な顔をして俺の名を改めて呼んだ。
「ワシは人間も悪魔も嫌いじゃ。人間は悪魔の性質で嫌いじゃ。
悪魔はワシの飼ってた猫を連れ去ったからの!」
「おう」
前回もこんな話をしたな。
どうでも良いとは言いつつも、どこかポチタと俺が重なって見えて、内心では同情をしていた。
「ワシの猫を取り戻す前に、ワシはマキマに捕まってしまった。
……もう殺されてるかもしれぬが、諦めきれん。
ワシは悪魔からニャーコさえ取り戻せるなら、人間の味方でも何でもしてやる!
猫ごときにと、ウヌには分からぬ感情じゃろうがな。」
「猫か。助けたい気持ちは分かるな。
俺もマキマさんが捕らわれてたら助けに行くしな。」
「マキマを…?
王子様気取りか、気持ち悪いのぉ。
……そうじゃ、ワシがウヌとマキマをくっ付けてやろう。じゃから、ワシの猫を連れ去った悪魔を殺してくれんか?」
来たな。
コウモリの悪魔。アイツにはあの時、散々な目に遭わせられた。
そして、その後に来るヒルの悪魔…
出来れば痛い思いはゴメンだな。
「よし乗った!任せろ!悪魔は今、どこにいるんだ?」
パワーの外出許可を貰ってから、俺達は電車でコウモリの悪魔のいる家へ向かった。
公安君、、、何て悪い奴なんだ!
作者はチェンソーマンの設定を網羅しているつもりですが、多分ガバガバなので、公式設定と違っている所があったらごめんなさい。