パワー視点
やはりワシが最強じゃ!!!!!!
デンジのバカは、ワシが人助けして褒められたのを嫉妬しておる。
意味の無い理屈を無い頭でこねくり回して、
ワシに説教出来てるつもりかもしれんが、世の中は結果主義じゃ。
結果を残せていないデンジに、ワシを叱る資格など無いわ。
ニャーコを助けるために、立派な生け贄になれよ、デンジ。
役立たずのオヌシが、最後に輝ける場所をワシが用意してやった!!
嬉し泣きをしながら胃袋で溶かされるんじゃろうな!
涙と胃液のマリアージュじゃ!!
うぇぇ、、、想像したら気持ち悪くなってきてしまったわ。
復讐に、後でデンジにちょっかいをかけてやろう。
………そうじゃった。
デンジは今から死ぬんじゃった。
血の悪魔の力でハンマーを作り出し、デンジの頭めがけて殴った、、、
と思ったら、ワシの方が倒れた………?
ワシがコヤツに負けたじゃと?!
そんなことがあるわけがない。
どういうことじゃ!!
デンジ視点
「どういうことじゃ!!」
「どういうことって、設定だとか何とか言われれば、警戒ぐらいするだろ。
むしろ、俺が聞きてぇくらいだぜ。
パワー、どうして俺を襲おうとした?」
「は?何を言っておる。
ウヌがワシを攻撃してきたから、ワシが反撃をしようとしたんじゃ。
不意打ちさえなければ、ウヌはワシに攻撃など与えられる筈が無いわ。」
マジかよ。コイツの虚言って当たることあんだな。
そう、俺は前回の経験から、パワーが攻撃してくるタイミングは何となく分かっていた。
そして、俺が反撃しても間に合わないから、
先制攻撃した。
何とか上手くいった。
このままコウモリの悪魔の餌になって最悪なのは、前回同様に、ヒルとの共闘だ。
だから、まずはここでコウモリを殺す。
ヒルの悪魔は、アキ達に任せよう。
「なあ、パワー。」
「…なんじゃ?」
「この家にコウモリの悪魔がいるんだろ?」
「そうじゃ、じゃが、猫が人質にされておる。ワシの事は何でも好きに使って良い。じゃから、ニャーコだけは助けてくれないか?」
嘘つけ。
お前の何でもは聞き飽きた。
こっちは毎日のように聞いてたぞ、お前の何でも。
だがまあ、
「マキマさんからは、いっぱい悪魔を殺してと言われてるからな。
そのついでに猫の一匹や二匹を救うなんて余裕だぜ。」
俺はピースをしながら、コウモリの悪魔の死角を探した。
死角かつ、隙間だ。
チェンソーマン状態で、チェーンを飛ばしてニャーコの檻を引っ張る。
この家はかなりボロいから、ちょっと引っ張れば壊せるだろ。
「見つけた。」
静かにしてろよ?ニャーコ
出来れば視線も合わせるなよー…
スターターを引っ張り、チェンソーマンとなる。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
檻をチェーンで引っかけ、引っ張る。
チェンソー状態のチェーンの引っ張る力はめちゃくちゃ強ええぜ?!!!
「はああああああ!!!!!!!」
予想通り、引っ張ったらすぐに家は崩壊した。
ニャーコの入った檻も安全に入手できた。
第一条件は達成した。
「パワー!!ニャーコを持って逃げろ!!」
「分かった!」
返事良いな!!
今この時においては、パワーは完璧に信用できる。
これで、人質…いや、猫質の心配がなくなった。
しかも、コウモリの悪魔は、俺の血を飲めねーから、弱体化したままだ!!
フラグじゃないタイプの勝ち確だぜぇ!!
「死ねええええええ!!!!!!!!」
「デ、デビルハンターめえええええええええ!!!!!!!!」
コウモリの悪魔は、なす術なく敗れた。
「ふぅ、何とかなったな。」
「良くやったデンジ。
流石はワシのバディじゃな!!」
「へっ!任せろ!」
「んじゃあ早速、本部に戻ろうぜ。」
「おう!」
帰りの電車にて、ソレは姿を表した。
「ギャハハハハハ!!!!!」
「おいパワー、電車内では静かにしろ。」
「デンジはうるさいのォ!!なー!ニャーコ!」
一応、行きの電車と違い、人の少なめな地下鉄を選んでいる。
なぜなら血塗れだからだ。
キィィィィン!!!!!
「うぉっと!何だ?!」
「運転士は何しとるんじゃ?!ニャーコに傷が付いたらどうしてくれる!!??」
地下鉄が急停止した。
これは、、、知らない展開だ。
まずいな、ニャーコやパワーが襲われたらまずい。
もしかして、マキマさんの仕業か?
………今はそんなことよりも、原因を探ろう。
もしかしたら、人身事故が起きそうだったとかかもしれない。
とにかく、前の車両を見に行こう。
「待ちたまえ。」
乗客のメガネをかけた男が、俺を止める。
なぜだ?
「あ?何だお前」
「私達は民間のデビルハンターだ。君は魔人を連れているところから見て、公安のデビルハンターだろ?
民間が、悪魔の捜索と駆除の優先権を持っている。
邪魔しないで貰えるかな。」
「何言ってんだ、お前。悪い悪魔はすぐに倒した方が良いに決まってるだろ。」
「大人の社会はそう言う理屈じゃ通らないんだよ、覚えておけ公安の小僧。」
コイツもあれか?
公安嫌い拗らせてるやつ。
前にパワーと会った奴は、結構すぐに仲良くなれたけど、コイツとは何となく相性が悪い気がする。
「なあデンジ、この腹立つ上からメガネのメガネをぶっ壊しても良いか?」
「やめとけパワー、俺もコイツの金玉蹴り飛ばしてぇけど、先に戦ってくれるって言ってるんだ。俺達は大人しく待ってようぜ。」
「仕方ないのォニャーコもおるしな。」
パワーはニャーコの事になると、過保護になる。
まあ、さっき再会したばかりだしな。
「そう言うことなんで、」
「まぁまぁまぁ!そんなこと言わずに、協力した方が確実ですって!先輩!!!」
上からメガネの後ろで、俺との話し合いをオロオロと眺めていた女性が、勇気を出したのか、急に甲高い声で会話に入り込んできた。
「ワシは嫌じゃが?」
パワーは容赦なく否定する。
当たり前だが。
「えっと!お名前は何て言うんですか?!
私の名前は藤宮!このメガネの先輩は、鍵崎!」
「おい、勝手に俺の名前を言うな。」
「……俺はデンジ、コイツはパワーだ。」
「そうですか!素敵な名前ですね!パワーさんは猫ちゃんを守って、デンジさんと私達で確認しに行きましょう!」
「俺は良いぜ。つか、こんなことしてる暇があったら行った方がいい。」
一応、常に警戒をしてはいるが、今のところ来る気配はない。
だが、前の車両にはいるかもしれねぇ。
「チッ、もっともだが、私達が先だからな?行くぞ!」
「はいはい。」
民間はめんどうくせーのが多いのかもな。
俺達は、電車内を全速力で走る。
パワーを残して来たのは心残りだが、アイツは逃げることに関してはマジの天才だから、何とかするだろう。
「っ!見えてきたぞ!あれは?!」
クラゲの頭に、人間の体。
透けてる頭の内側は、グルグルと奇妙に蠢いている。
本物のクラゲと少し形状や色が違うが、水族館で見たのと似ている。
「クラゲの魔人じゃねーか?!あれは!」
「きっとそうですね!戦闘態勢に入ります!蝶蝶、力を貸して!」
藤宮さんは、背中から蝶々の羽を生やした。
地下鉄で、空を飛んでもアドバンテージあるのかな?
つか、呼び出すんじゃなくて、生やすのか。
悪魔と仲良くなれれば、あんなことも出来るのか?
「甘エビ、あの魔人を攻撃しろ!」
へっ、少なくとも上からメガネは好かれて無いだろうな!
それにしても、キツネとかに比べて、甘エビは確かに弱いな。
蝶々も弱そうだし。
まあ流石に民間にも強い悪魔を保持している人はいるだろうが、、、
甘エビの悪魔が呼び出され、クラゲの魔人(?)
の腕をハサミで切り落とす。
頭を狙ったつもりなのだろうが、避けられた様だ。
「くらええええ!!!!!」
魔人が避けた先には、藤宮さんが待ち構えおり、頭を突き刺した。
「今です!先輩!」
「了解!甘エビ、切り落とせ。」
甘エビの悪魔のハサミが出現し、
クラゲの魔人(?)の頭を勢い良く切り落とした。
どうやら、俺がいなくても良かったみたいだな。
俺は、魔人が攻撃をしたからなのか、気絶してる運転士を起こしながらそう思った。
「流石っすね!藤宮さん!メガネさん!」
「フフン!ピース!!」
「誰がメガネさんだ、誰が。この程度の雑魚魔人に遅れはとらない。俺達の連携は、悪魔の力にかまけてる公安の連中とはレベルが違うのだ。」
連携か…確かに、甘エビの悪魔はキツネの悪魔に比べて殺傷力もスピードも足りていなかった。
悪魔の力だけに頼っていたら、こんなにすぐに倒すことは出来なかっただろう。
連携が生んだコンボだ。
俺にも必要な要素かもしれねぇ。
なんかヒーローものみたいでかっこいいし、今度パワーとアキの二人を巻き込んで、合体必殺技でも作るかな。
パワーは乗るだろうが、アキをどうやってその気にさせるかだな…
そんなことを考えていると、パワーがやってきた。
「な、なあデンジ。」
「どうした、パワー。もう終わったぞ?」
「あの女とあの魔人、、、同じ臭いがする。」
「は?」
結構ぐちゃぐちゃかも。
甘エビの悪魔は、昨日寿司食べたから思い付いた。
なんでも良かったので。