パワー視点
何をやっているんじゃデンジは?!
さっきからずっと誰もいない空間をチェーンで飛び回って切っておる。
"クラゲの魔人はずっと地上にいるのに"
まさかデンジは操られてるんじゃないのか?
「何してるんだろうねー。ねぇ、パワーちゃん。」
「な、なんじゃ?」
「デンジ君は戦えなくなっちゃったけど、私と戦う?
正直ね、私に敵意は無いんだ。
ほんとほんと、嘘じゃないよ。捕まると厄介なのと、鍵崎先輩殺せればそれで十分なんだ。」
…逃げられない。
理由は分からんが、魔人の直感がそう言っておる。
ワシはいつも逃げる時は直感で逃げる。そして、それは大体正解じゃ。
マキマだけは、ワシの直感が効かない。
だから嫌いじゃ。
…この女は絶対に嘘つきじゃ。ワシを安心させたところで攻撃してくるに決まっておる。
人間は卑劣じゃ。
だからニャーコを先に奪うかもしれん。
それに、デンジをおかしくした代償なのか、背中から生えておる羽が消えておる。
もしかしたらチャンスかもしれん。
ワシの直感は、勝てるとは言わんが、負けるとも言っておらん。
ニャーコはワシが守るんじゃ!
ワシは血の槍を作り、クラゲの魔人(?)に向かって全力で投げた。
「グハッ!痛いなぁ!取引失敗?私の鱗粉が逆効果だったのかな?やっぱり魔人の生態をもっと本格的に掘り下げないとなー」
………当たった!!
やっぱりワシは最強じゃ!!!
10
藤宮視点
蝶々の悪魔の鱗粉は、羽一枚につき一人かけられるので、羽の枚数が二枚の私は、
一度に二人かけられる。
能力は、ざっくり言えば、認識阻害だ。
これは、経験を信じれば信じるほど引っ掛かりやすい。
特に、実践ばかりで知識の足りていない、半端な経験者は引っ掛かる。
しかし、直感を頼るやつは別だ。
勿論上手く行けば騙すことは可能だが、直感は経験と違ってかなり複雑な仕組みだ。
だから、場合によっては自分にとって都合の悪い解釈をされる。
そう、パワーちゃんはハズレだ。
蝶々の悪魔の一番の強みは、この鱗粉であり、反対にこれがなければ、ゆっくりフワフワ低空飛行でき、一応槍を作り出す事が出来るくらいしかない。
あぁ、痛いなぁ。
警戒はしてたけど、槍速いよパワーちゃん…
あんなの避けられない。
"この体"の私は、身体能力が民間デビルハンター程度なんだから、魔人の攻撃を避けれる筈がない。
………必殺技使うかぁ
パワー視点
やっぱりワシは最強じゃ!!!
相手の弱点を見つけ、それを叩く!!
デンジも見習うと良いわ。
ワシの落ち着きと言うものを。
血の槍が刺さった藤宮が、ふらついている時に一気に攻撃を仕掛ける!!
まず、血の斧を作り出し、藤宮の
足を切り落とす。これでやつは動けなくなる。
後は決め台詞を言って血の槍で動けなくさせ、
デンジのバカを起こして、またもや勝利じゃ!!
三連勝じゃな!!
今日だけでワシの評価はうなぎ登りじゃあ!
大統領になるためには力も大切じゃからのォ
「それじゃあ、ワシの評価の糧となれ!藤宮!!!」
血の斧を力一杯振り、切り落とした。
しかしそれは、藤宮の肉体ではなく、甘エビの悪魔だった。
「なぬ?!アホか、お主!!」
「少し待ってくれないか?わざわざ戦う必要など無い。評価なら、クラゲの魔人(?)にやられた俺達をお前が助けたと言うことにすれば良い。
ほら!解決だ。」
全く、人間はなんと愚かなんじゃ。
それとも操られておるのか?
…藤宮も驚いた表情をしておる。
まあ嘘かもしれぬし、そのような契約を飲むバカなどおらん。
「アホかお主、ここで三連勝して、ワシは大統領になるんじゃあああ!!!」
「そうか、ならお前は俺の敵だな。藤宮、いつものあれやるぞ、立てるか?」
「は?…良いよ!鍵崎君も、契約に髪使いすぎて、若くして禿げないようにね!!」
「知ってたのかよ!隠せてたつもりだったのに!」
なんじゃこいつら。ワシを無視してイチャイチャしよって。
まるでワシが敵みたいになっておるではないか!!
血の槍を作り出し、藤宮に投げる。
まずいのォ、貧血になってきた。
「っ!藤宮!槍がさっきよりも小さい。もしかしたら貧血だとかで力が出しにくくなっているのかもしれない。チェンソーの彼が戦えない今が絶好のチャンスだ!一気に攻めるぞ。
甘エビ!」
何もない空間からハサミが出現し、パワーを襲う。
やはり間抜けじゃのォ!
同じ手が通用する訳無いじゃろうが!!
ジャンプはNGじゃ。デンジが暴れておるからのォ。
じゃから、避けなければ良い。
血の斧を大きく振り回す。
「ギャハハハハハ!!!!!無駄じゃ!無駄じゃぁ!」
所詮は雑魚悪魔、
相手の策略に乗らなければ良いだけじゃあ!!
パワーは、乱雑にグルグル斧を振り回した。
狙ったわけではないだろうが、
この「乱雑」と言うものが、以外にも二人のフォーメーションを乱した。
「クソッ!読めねぇ!!」
パワーは駆け引き要素を捨て、完全な運の攻撃をした。
小学生が我武者羅にグルグルパンチをするように、パワーはグルグルアックスをしているのだ。
……しかし、それがずっと続けられる筈もなく、遠距離攻撃をパワーが弾き飛ばすと言う事を何度か繰り返し、膠着状態となった挙げ句、パワーは倒れた。
「め、、、目がぁ…ま、わ、る…」
貧血だったことも相まって、割りと早めにダウンした。
「いよっし!ナイスだよ。鍵崎先輩!!」
「…それで、どう言うことなのか、教えてくれるよな?」
「へへぇ、それはダメなんだ。」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
「今度こそ捕らえたぜえええ!!!死ねええええ!!!!」
「何だと?!」
デンジは、鍵崎に目掛けて攻撃を始めた。
鍵崎は、自分の髪の毛を全て捧げる代わりに、甘エビの全身を使えるようになり、向かってくるデンジを弾き飛ばした。
「藤宮!!やっぱり裏切ったのか!!」
「裏切るかぁ、少し違うな。藤宮って言う人間は、あなたを裏切ってないよ。藤宮って言う人間を利用してる私は、最初から君の味方でも無かったしね。」
「な、何を言ってるんだ…?」
「つまりぃ、私も魔人ってこと!人間の外見の要素はかなり強いけど、心はほぼ100%魔人なの。」
「嘘…だろ、、、?」
魔人に騙されるなんて愚かなやつじゃのォ。
「おい、メガネ!デビルハンターなんじゃろ?なら、ワシと共闘してあの二人を止めるぞ!!」
「………分かった。敵対して悪かったな。目が覚めたぜ。俺はデビルハンターだ。人間に敵対する悪魔と魔人を倒す存在だ。」
一対一の状態を作った。
じゃが、デンジは強いからのォ…
「おい、メガネ!デンジはウヌがやれ!ワシは藤宮をやる。」
「っ!任せろ!!」
ワシは気を利かせて、バディ同士の衝突を避けた。
我ながら素晴らしい判断じゃ。
「えへぇ?勝てるのかなぁ。」
「ボロボロのお主に勝機はあるまい?!」
「私の必殺技。…クラゲの魔人(?)を吸収~」
「…なんじゃと?」
クラゲの魔人(?)を体に取り込み、
体が変形した。
血管が触手となり、全身を彼岸花の雄しべと雌しべの様に覆った。
パワーの攻撃によってボロボロになっていた
蝶の片羽は再生し、
頭はクラゲの魔人(?)と同じ形状となった。
顔も飲み込まれ、藤宮の豊かな表情が失われた。
魔人と魔人が合体した。
それも、片方は悪魔と契約した魔人とだ。
悪魔は唯一の存在である筈であり、それらが融合すると、悪魔から見ても異質に感じるのだった。
「うげっ、気持ち悪いのォ!」
少女アニメの様な変身をし始めたと思っていたら、怪物が生まれおった。
キュアキメラじゃ
目が回って倒れてすぐにこれは、、、
…ふぅ
「いざ勝負じゃ!!」
「ハハハ、良いねぇ!やろう!!」
何故かは分からんが、スッキリしたワシは今爽快じゃ!
体も軽く感じるわ!!
藤宮の形状から察するに、触手で遠くから攻撃をするじゃろうから、確実に一撃で仕留めるのが最適じゃろう。
血の量もギリギリじゃ。
じゃが、ニャーコは逃がしておる。ヤバくなったら…
メガネに頑張って貰うとするかのォ
コピペ完全にミスりましたすいません。
指摘してくれた方はありがとうございます。
クラゲの魔人(?)と戦う話の総数が3から2になりました。