デンジ視点
パワーとメガネが寝返っただと?!
……コロスしかねぇ。
寝返った?元々の敵はどうした。
…思い出せねぇ。
だがまあ、寝返ったならコロスしかないよな!!
地面から目玉と口が出てきた。
コイツ、無限の悪魔じゃねーか?
コイツが俺の味方?
何か肝心な事を忘れているような。
忘れさせられているような?
無限の悪魔がごちゃごちゃと独り言を話している。
…俺をコロスって?
今んとこ、俺が連勝してるはずだぜ?
まあとにかく、今は目の前の敵だな。
「じゃあいくぜぇえええ!!!!無限の悪魔だな?邪魔すんならお前も後で俺が殺すぜええ!!!」
「「「バカめ、昔よりも弱くなってるお前に負けるわけ無いだろう。」」」
メガネは、、、さっき契約悪魔を俺が殺したから、ほぼ無力だし、無視して良いだろう。
なら狙うは、パワーだな。
盾を装備してるが、アイツの武器は耐久力が軒並み低かったはずだ。
三回も切れば破壊できるだろう。
俺はダッシュでパワーとの距離を詰め、盾を破壊した。
パワーは戦う意思は無いのか?
目を瞑って、、、倒れた。
貧血か?
「「「戦いにもならないな。とっととその女を殺せ、チェンソーマン!」」」
「お、おう。」
本当に殺して良いのか?
何か引っ掛かる。
『殺しちゃいなよ、デンジ君。』
謎の声が、俺に囁く。
コロス。俺は敵をコロス。
誰のため?
俺のため?
何のため?
「デンジ君」
あっ、俺はマキマさんの為に戦うんだった。
「げぇ、マキマァ?!どう言うこと?どう言うこと?無限っち!!」
「「「ここは無限の空間。しかし、外界と時間はリンクしている。」」」
「はぁ?!でも、時計は狂ってるよ?!」
「「「私の作る無限空間は、物質の状態は繰り返されるが、それは時間を止めて外界との時間の流れをシャットアウトするわけではない。」」」
「つ、つまり…?」
「「「一部の悪魔は、外界から入り込むことが出来る。」」」
「マジか!!!でも、どうやってここの場所を?!まさかつけてたのか?!」
この場所をたまたま発見したと言うのか?
マキマは全知全能か何かなのか?
藤宮は、マキマに対してより一層の恐怖と嫌悪を持った。
「ううん、この猫が教えてくれてたんだ。ニャーコちゃんだね。」
「ニャ~」
マキマさん(支配の悪魔)は、動物の目を借りられる。
ナユタも、そこら辺にいる鳥だとかを利用して、俺の戦ってる姿を良く見ていた。
「デンジ君、藤宮って人の配下にでもなったの?」
「……すいません。」
「謝るんだ。
じゃあ本当に配下になっちゃったんだね。」
「それは違います。
ですが、マキマさんの為に戦うと誓ったのに、藤宮の実質的な味方の様な事をしてしまったので、その謝罪です。」
マキマさんにとって、俺の裏切りがあったとしても、それは不幸にはなり得ない。
マキマさんが俺に既にガチ告白をしてくれてれば、話は変わったかもしれないが、それだけだ。
俺がマキマさんに好かれているかを判断する方法は幾つか考えている。
それは、ポチタとの分離だ。
前回では、ポチタと分離したことによって、
臭いで判断してるマキマさんの裏をかいて倒すことが出来た。
なら、分離した俺の臭いを覚えておいてもらってれば、少なくとも前回よりは好感度が上がっているかもしれないのだ。
更に言えば、分離した俺を支配せずにおいてくれたら、多分かなり好かれていると言うことになると思う。
ナユタと生活をしてて思ったのは、ナユタは自分の飼ってる生き物を支配しない。
だから、犬の視界を見ることもない。
これは仮説でしかないが、マキマさんも一緒だと感じる。
確信にはまだ早いかもだけど。
「ふぅん。」
マキマさんがいつものように微笑んでいる。
かわいい
「それじゃあ、無限の悪魔を殺して。」
「藤宮はどうするんですか?」
「彼女は弱いから、私が捕獲する。」
「了解っす!」
「捕獲するってか、もうとっくに捕まってるんですけどぉ!」
藤宮は、四つん這いにされている。
支配の悪魔の力だろう。
無限の悪魔は支配しないのか?
それとも、俺を試験してるとかか?
本当に裏切っていないのか…とか?
もしそうだったら、少しは好かれている可能性も?
…ないか。
マキマさんは、どうやったらポチタを自分の物に出来るかを考えているに違いない。
「じゃあ、頑張ってね、デンジ君。」
椅子になった藤宮に座りながら、俺を応援してくれてる。
公安のルールに、
マキマさんの契約悪魔を下っぱに見せちゃいけない、みたいな事書かれてたけど、緊急だから仕方ないよな?
ルール違反で実験部隊から実験室送りとかは嫌だぜ?
「「「クソが!藤宮裏切ったな!?」」」
「うえーん!違うよぉ!」
「マキマさんに殺せと言われたからなぁ!!!
だから、
マキマさんの為に死ねぇ!!!!」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
普通のやり方では、マキマさん(支配の悪魔)を落とすことは出来ない。
過剰な程の執念と、露骨すぎる程の忠実アピール、
つまり、無償の愛を届けないと、
そもそもの土台に立てない。
目指すはマキマさんの飼い犬だ。
飼い犬競争で見事トップに立って、マキマさんと添い遂げて、ワンチャン他の皆も生きてて、悪夢が悪夢で無くなって、
ハッピーエンドだぜええええ!!!!
「ギャハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
無限の悪魔の口の中に入り込んだ。
やることは前回と変わらねぇ。
コイツは肉体を露出してる。
なら、切って切って切り裂いて、血を飲んで回復を繰り返す。
だが、前回と全く同じだと、時間がかかりすぎる。
マキマさんを3日も待たせる訳にはいかねぇ。
だから、もっと早くに降参させるには…
………
三倍効率的に攻撃できれば、1日。
それ以上に早く切ることが出来れば、
12時間…いや、30分でケリィつけさせてやるぜ!!!!
「永久機関の効率化に成功しちまったなアア~!!
これでノーベル賞は二冠だぜ~!!」
ナユタが勉強してる時に、効率化がどうとか言ってたし、永久機関を効率化させれば、ノーベル賞くらいもらえるだろ!!!
20分後
「これが私の急所です「私の心臓です「すいませんでした」怖いいイイ」早く殺してください……」
あっけねーな。
前回より明らかに早い。
俺の切り方が良かったのもあると思うが、マキマさんも手伝ってくれたのかな?
すぐに終わらせたかったからかも知れねーけどな。
「マキマさんを待たせると悪ぃからセンキューなあぁ!!!」
そして俺は、無限の悪魔の心臓部を切断した。
「マキマさん!終わりましたよ!!」
「良くやったねデンジ君、じゃあ帰ろうか。」
「はい!」
この後、俺とマキマさんはパワーとメガネを担いで、メガネは病院に、パワーはアキの家に運んだ。
藤宮は、マキマさんが公安の拷問室に直接連れていった。
バトル終わった。長かった。