アイゼはギルドでシャワーを浴びた後再びフードをかぶり、素材が入ったカバンを持ちギルドを後にするために入り口の方へと歩いていく。
「さーてどうしたものでしょうかね。「そこのあなた?」はいなんでしょ・・・うか・・・・・・」
アイゼは振り返ると二人の人物が立っているのを見て苦笑いをしてしまう。なにせ彼に声をかけてきた人物はアストレア・ファミリア「アリーゼ・ローヴェル」「ゴジョウノ・輝夜」の二人である。
(アリーゼに輝夜、5年ぶりに会いましたが・・・・・・このような再開になるとは思ってもおりませんでしたね。さてどうしたものか?)
「すまない、私達はアストレア・ファミリアのものでな。あなたがダンジョンから素早く移動をしてギルドのシャワーへと駆け込んだと聞いて駆けつけたのだが?それでフードをかぶっているので声をかけさせてもらった。」
「うわーすごいカバンがパンパンね?一体何が入っているのかしら?」
「おいアリーゼ、何をしている。」
アリーゼはアイゼが背負っているカバンの中身が気になっているのか、彼はどうしたらいいのだろうか?と思いながら考えているとリヴェリアがやってきた。
「どうしたんだ?」
「あ、リヴェリアさん。」
「実は・・・・・・」
二人説明を聞いてリヴェリアはため息をついていた。彼女自身はフードをかぶった人物を見て声をかける。
「それでいつまでフードをかぶっているつもりだ?いくらお前でもいつかはばれるのだからいいじゃないか?そうだろ?アイゼ。」
「え?」
「リヴェリア殿、今なんと?」
二人はリヴェリアがいった言葉にフードをかぶった人物の方へと振り返る。彼自身はため息をついていた。
「リヴェリア、あなたわかっていってますか?こうなることを笑いながら言わないでください。私にも心の準備ってものが必要なんですからね?」
「ふふ悪かった。だがお前を待っている子たちを考えたらな。」
アイゼはため息をつきながらかぶっているフードをとった。緑色の髪をして耳が長い人物が今彼女達の・・・・・・いやオラリオの前で正体を明かした。
アリーゼと輝夜は目を見開いた後涙目になっていく。
「アイゼ・・・団長?」
「えっと・・・・・・アリーゼ、輝夜、お元気そうで何よりです。」
「私は・・・・・・夢を見ているのか?本物・・・なのか?」
自分たちは夢を見ているのではないだろうか?目の前の人物を見てアイゼ・ヴィリディスがいることに、彼は何かを察したのか歩いていき二人を抱きしめる。
「「あ・・・・・・」」
「どうですか?死んでいるなら私は冷たいはずですよね?」
(暖かい・・・・・・)
(間違いない、この人は・・・・・・この人は!!)
「「団長!!」」
二人は涙を流しながら、彼に抱き付き返す。アイゼ・ヴィリディスは生きていた。信じてずっとオラリオの街を守り続けてきた。
いつかは帰ってくる彼のため、この場所を守るために、そしてその彼は今自分たちの前にいる。
「アリーゼ、輝夜、5年間申し訳ありませんでした。」
「本当です!私達がどのような思いでいたのか!」
「謝るしかありません。すみませんでした。」
「だが団長は生きていてくれた。それだけでうれしい・・・・・・さぁ戻るとしよう団長。私達の拠点へ、ほかのメンバーもそろそろ帰ってくるはずだ。」
「えぇそうさせてもらいます。リヴェリア・・・・・・きっかけを作ってください感謝をします。」
「気にするな、それにお前は明日から色々と大変だぞ?なにせ5年間行方不明になっていたアストレア・ファミリアの団長が帰ってきたと速報が入るからな。」
「うぐ・・・痛いところ尽きますね。」
「だが感謝をしているアイゼ、お前がいなかったら私達は・・・・・・」
「お互い様ですよ。では!」
そういって別れて彼は背負っているカバンを見ながらアリーゼは声をかける。
「えっと団長、そのかばん・・・・・・」
「この5年間、私はダンジョンの中で過ごしておりました。あの骨のモンスターとの戦いでなんとか奴を倒すことに成功をしました。」
「ならどうしてすぐに戻ってきてくれなかったのですか?」
「それについては申し訳ありません。私も戻ろうとしたら穴が開きまして剣を置いたまま下の方へと落下をしてしまったんです。なんとか私は踏ん張ろうとヘルメスファミリアに頼んで作ってもらったアンカーガン?というもので下の30階層へと落ちてしまったんです。ですがその場所はどうやら回復する温泉がありまして、そこを拠点で過ごしておりました。」
「ちなみになんですが?武器などは?」
「これですよ。」
「「あ、ナイフ」」
二人はアイゼが隠しナイフを持っていることは知っていたが、6本のうち4本しかないので首をかしげた。
「あれ?団長4本しかないですよ?」
「骨のモンスターとの戦いで2本を爆発用として使って奴の注意をそらせた後に骨のモンスターを倒したんです。」
「なるほど・・・・・・」
「ちなみにこのかばんの中にはモンスター達の素材や武器など色々といれているんですよ。いやー大変でしたよ?腐らせないようにヒャドを使ったり死んでいると思われる冒険者たちから武器を拝借して戦ってきましたからね。」
((あーそういえば団長は火とか水とか魔法を使えるのをすっかり忘れていた。))
二人はアイゼが様々な魔法を使えるのをすっかり忘れており彼は目の前の拠点を懐かしそうに見ていた。
5年前に過ごしていた場所でもあり、団長としてアストレア・ファミリアを指揮をして過ごしてきたは所へと彼は帰ってきた。
「さて私達が最初に入りますわ。」
「団長は後から来てくださいね!アストレア様もきっと喜びます。」
「・・・・・・そうですね。」
「団長いかがした?」
「いえ、5年も私は姿を現さなかったので皆さんから怒りをくらいそうだなと思いまして・・・・・・」
「色々とありますから、それじゃあ先に入りますね?」
アリーゼと輝夜は先に中へと入っていくのをアイゼは見ている。一方で中ではほかのメンバーが帰宅をしてアストレアもリビングで過ごしているとアリーゼと輝夜が帰ってきた。
「おう帰ってきたか。」
「お帰りなさい二人とも、あら?何か嬉しそうな様子だけど何かあったのかしら?」
「はい!とてもすごーーーーーーく嬉しいことよ!」
「そうだな、言ってしまえば全員だ。」
「「「「全員?」」」」
リューを始め全員が首をかしげているとドアが開いて一人のエルフの人物が現れた。
「え?」
「嘘・・・・・・」
「な!?」
「え!?」
全員が目を見開いた、それは座っているアストレアも同じだ。なにせ現れた人物こそ、5年前ルドラ・ファミリアの罠から現れた骨のモンスターを倒す為自ら殿をして行方不明になっていたアストレア・ファミリア団長アイゼ・ヴィリディスその人である。
「アイゼ?」
「アストレア様、それに皆さんも5年ぶり・・・・・・ですね。」
「・・・・・・間違いないこの匂いは団長だ本物だあああああああああああああああああ!!」
「「「「「団長ううううううううううううううううううう!!」」」」」
「あうち!!」
全員が突っ込んできたので彼は油断をしており倒れてしまう。まさか突撃されて抱き付かれるとは思ってもいなかったので油断をしてしまう。
だが彼女達の涙を見て、自分がどれだけ彼女達を悲しませてしまったのだろうかと思いながら頭を撫でている。
「アイゼ・・・・・・」
「アストレア様・・・・・・」
「よく、よく無事で生きていてくれたわ。私の最初の子ども・・・・・・」
「申し訳ありません。色々とありまして5年間ダンジョンの中で鍛え続けておりました。そのかばんの中には素材などが入っており色々と手に入れたものばかりです。」
そういって全員がカバンの中身をチェックをして目を見開いてしまう。アストレアも苦笑いをしながらため息をついたが、誰もが嬉しそうにしている。
自分たちの団長が帰ってきたからである。
次回 団員たちと再会をしたアイゼ、彼はアストレアの部屋でステータスを更新をすることとなり彼女はランクアップが可能になっていることを聞いた。
次回「レベルアップとため息」
「え?」