未来などと言うものは一部の例外を除き知り得ないことだ。だからこそ人生は面白いと言う者もいるだろう。
だが嫌われ者の少年はそうは思わない。むしろそう言う奴にはよろこんで今、この状況においては人生を渡すだろう。そう、二宮、出水、那須に追い回される人生など。
「ヘェェェルプ!ヘルプミィィィィ!!!」
遠くの二宮からの
「よーし、話をしようか出水君!」
「悪いけど零さんには先に倒れてもらいます。じゃないとそこら中に置き玉されるんで」
「那須さん那須さん!向こうに二宮さんがいるよ!三人で先に落とした方がいいんじゃないかな!?」
「風切先輩。私はアナタと戦いたいんです!」
「だぁ!らちがあかあかねぇ!」
零が逃げるのを辞めて那須と出水の両方に指二本を向ける。出水に取っては初めて見る零の行動だ。当然警戒もする。
だが一度これを見た那須には分かっていた。普段の零の弾と違い自分のシールドでもある程度受けられると。そう、この構えは・・・・・。
「
「!?」
合成弾を作る構えだ。だが一つ、那須が知っているものとは違うものがあった。
左手は以前の様に小さいキューブを合成し、最短時間で
だが右手では通常の大きさを二分割した物を合成し大砲の様に放つ。これでは那須のシールドでは簡単に削られる。
一度那須は退避し、その場には零と出水だけが残る。
「そんな合成アリかよ・・・」
とは言うものの出水のトリオン量は零よりも多い。フルガードをすればある程度は受けられる。
「おい、藤丸誰か来れねぇ?」
『皆影浦に足止めされちまってるよ!生駒なんて
◇◆◇◆
生駒は既に瀕死だった。孤月を振っても簡単に避けられる。柿崎が突撃銃で援護射撃をするもほとんどシールドで防がれる。
逆に影浦の攻撃はどんどん掠って来る。もはや生駒には殆どトリオンが残っておらずトリオン体にもヒビが入っている。
そんな中、弓場がようやく合流したのだった。
「どうしよ。俺もう負けそうやわ」
「あぁ!?生駒ァ!根性見せろ!」
影浦に二丁のリボルバーを乱射しながら生駒に喝を入れる。
「こっちは三人だ!何処に攻撃が来るか分かるなら分かってもよけられ無いくらいの物量で押すんだ!」
「「了解」」
柿崎の指示で一斉に攻撃を始める。生駒の旋空孤月、弓場とリボルバー、柿崎の突撃銃の弾幕を影浦は皮一枚でかわすが、次第に被弾も多くなっていく。
一度退避しようとするが、弓場が後ろに回り込む。
「ッチ」
舌打ちをして今度は辺り一体を無差別にマンティスで攻撃し始める。直様三人はシールドでそれを防ぐ。
だがまだ止まらない影浦の猛攻。意を決した様に生駒がシールドを展開したまま影浦に近付いていく。
「ッ!」
シールドがドンドン削れていき最終的に生駒の左腕が落ちる。
「旋空孤月」
至近距離からの生駒旋空。流石の影浦もかわしきれずに右手を失いなう。
『トリオン漏出過多
とうとう生駒のトリオン体に限界が訪れて光の柱となって消えていく。それを見ながら生駒の働きを無駄にはしまいと柿崎と弓場が銃を放つ。
だが、それは影浦に届く前に固定シールドによって阻まれた。
「カゲ大丈夫?」
それは黒いスーツに爽やかな笑顔が似合う男、犬飼澄晴のシールドだった。
影浦の前へと降り立ち牽制がてらに突撃銃を撃ちまくる。
「余計な事しやがって・・・」
「いや、
◇◆◇◆
「生駒隊員トリオン漏出過多で
実況ではあるがやはり自分の部隊の隊長が点を取ったことに舞い上がる仁礼。
「3対1でポイントを取るのは難しいですからね。流石影浦隊員です」
「い、犬飼隊員もフォローが上手いです」
◇◆◇◆
「一旦退くよ」
犬飼の提案に影浦は舌打ちだけして立ち上がる。
「逃すか!」
弓場がそれを止めようとリボルバーを向けるが犬飼の牽制に動く事ができない。
影浦は近くの建物をマンティスで破壊しにかかる。建物が崩れ砂煙が舞い上がりその場の全員が煙に包まれる。
「クソッ!」
『待て!固定シールドだ!これに乗じて攻撃させるかもしれねー』
柿崎の提言に弓場も二人を追うのは諦めて固定シールドを展開する。数秒後、煙が晴れた頃には影浦と犬飼の姿は無かった。
◇◆◇◆
一方、一人で奮闘していた零の方はと言えば・・・・・。
「こ、ここまで来ればもう大丈夫だろ」
隙を見て逃げ出し、左下のマップの端の一軒家へと逃げ込んでいた。幸いなことに不祥は未だ無く済んでいる。
さて、と一息付き、両手に
「藤丸。今この近くにいるのは?」
『ののでいい。呼びにくいだろ。近くにいるのはさっきと同じ那須と出水、後誰かわからないけど一人』
「オーケーだのの。ついでにこのマップを立体的にできるか?」
『ちょっと待ってろ』
零の頼みに藤丸は三十秒ほどでマップを出す。それを確認しながら零はどう
生駒が落ちた今、ここで一点は取っておきたいところだ。よし、と零は弾道を弾き終わり窓から顔を出す。
「追い込み漁の開始だぜ」
零の潜伏していた建物から数百メール。出水と那須は屋根ね上から零の居場所を探していた。
「零先輩見つけた?」
「いいえ。バッグワームを着てるからレーダーにも反応は無いわ」
「ったく、本当に隠れるのが好きだな」
頭を掻きむしりながら出水が下を見る。そして気づいた。
「マズイ逃げろ!」
出水の足下に地面や壁を伝って飛んできた
出水はギリギリ避けたが那須の方は脇腹にまともに当たってしまう。
「ッ!?」
傷口を手で塞ぎながら
「迂闊に動くなよ。何処に居るのかわからねぇ」
「えぇ・・・。ッ!出水君!」
「ッ!?」
那須が気づいた時にはもう遅かった。出水の後ろから零が忍び寄り出水大弾を叩きつける。
しかし出水は寸でのところでシールドの展開をするが零の大弾もまた四方に分かれて出水を貫く。
(
『戦闘体活動限界
出水が光となり飛んでいき、出水がいたその光の中から出水に当たらなかった
直様シールドでそれを防ぐと更に零が突っ込んで来る。
◇◆◇◆
「出水隊員
「上手いですね。
「それにしても
仁礼の呟きに辻が解説を入れる。
「風切先輩は・・・その、毎回弾道を弾いてて・・・」
「何処に何があるのか分かっていればあの様な弾道も弾いてきます」
「・・・変態?」
「・・・・・」
仁礼の言葉に会場は静まり返るのだった。
◇◆◇◆
「今馬鹿にされた気がする」
那須を前に余裕綽々でそう呟く例に那須は若干のイラつきを見せながら零に追撃する。
だが、それをシールドで防ぎ零はグラスホッパーで飛び上がる。
「本当に・・・・・何なんですか」
上唇を噛みながら空中の零を狙って
「
八分割にした
しかし・・・。
「
何処からか聞こえた聞き覚えのある声に蘇る味覚のトラウマ、更に何処からともかく飛んできて零と那須の身体を削っていく
「加古さん・・・」
「悪いけど、二人とも私が貰うわ」
不適な笑みを浮かべ
「やっぱり風切君だったのね。あのイヤらしい
「加古さんこそ、今の
でも・・・・・、と続けて那須の真似で
「那須は俺の(点)なんで邪魔しないで貰えます?」
「!?」
「あら、焼けちゃうわね」
◾️来馬隊 (来馬、太刀川、二宮、加古、今) 1
来馬
太刀川 1
二宮
加古
◾️柿崎隊 (柿崎、生駒、弓場、風切、藤丸) 1
柿崎
生駒×
弓場
風切 1
◾️村上隊 (村上、影浦、当真、犬飼、国近) 2
村上×
影浦 1
当真 1
犬飼
◾️奈良坂隊(奈良坂、那須、出水、米屋、氷見) 0
奈良坂
那須
出水×
米屋×
勝つのは何処だ!?
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ヤベー奴揃いの20歳組来馬隊
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大穴狙いB級ばっかの19歳組柿崎隊
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サイドエフェクト持ち二人の18歳組村上隊
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弾バカ槍バカ那須熊嵐の17歳組奈良坂隊