コスプレ×ダンジョン=キャラクタースキル?   作:kikoumaster

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第14話 続・ダンジョンに歌が聴こえる…

 止められなかったよ…

 

 

 と言う訳で急遽ダンジョンに潜る俺達

 

 

 一応、瞬間移動で鈴木先生に連絡して許可を得て事務所へ転移。その後、事務所2階で受付~杏さんは仮探索者カードのままなのでカードを更新して本格的に探索者になるようだ。

 

「今日、行くかもしれないと思ってカメラ用意して正解でしたね~」

 

「いいの?そこまで付き合う必要ないよ~杏さん?」

 

「だってせっかくコスプレして、しかもモンスターと戦える力を持てるのなら使ってみたいですよ」

 

「杏さんが良ければいいけどね~鈴見さんは用意できた?」

 

「うん~大丈夫よ…いつでもOKよ」

 

「では行きますか」

 

「「おおお-」」

 

 

 1階層を通り、2階層も抜け、3階層辺りで奥に行く俺達…

(この辺になると人も減るな…キャラインストールするなら…)

 

「神宮寺くん~」

 

「ん?何?鈴見さん?」

 

「神宮寺君も勿論、シンフォギアのコスプレするよね?」

 

「え?いや~その…俺は別に良いかな~って、だって今回は実験的な意味合いも多いし流石に…破廉恥《女装コスプレ》かな~と…」

 

 しかし二人は納得してない模様

「え~カムイさんの女装コスプレ興味があります!」

 

「さささ~見せてくださいよ…ひひひ…」

 

(あれ?鈴見さんいつの間にか俺を君付けだし何だろうどんどん鈴見さんヤバい人な気がしてきた~どうしよう?)

 

「ガングニールユニット発動」

「イチイバルユニット発動」

 鈴見さん&杏さんは天羽奏&雪音クリスのコスプレを発動する!

 

「「さあ」」

(いやそんな笑顔で言われても…)

 

 あれ?彼女達、ワクワクしてる感じだな…

 

 …

 

「分かりましたからシンフォギアのコスプレしますから…」

 

 

【キャラインストール】風鳴翼

 

 

 俺は赤い石を握りながら…

「天叢雲剣ユニット発動!」

 

 青い球体に包まれながら俺の身体は変化していく、髪の毛は青いロングの髪の毛になり胸を膨らみ、男のアレが消えていく感触を感じながら、天叢雲剣ユニットを装着した風鳴翼《女装コスプレ》になった神宮寺彰人が姿を表す。

 

「「おお」」

 

「行きますよ!2人とも!!」

 

「「了解!」っす」

 

 

 

『さあさあー♪期待に応えて〜ブレットのパレードを並んで食いやがれ〜♪』

 ギューンー!

 バラバラバラバラバラバラ!!×2

 

 両手にダブルガトリングガン×2、持って撃ちながら歌う幸音クリスティー(イチイバルユニット)のコスプレの杏さん…意外とノリノリ…

 杏さんって普段、伊達メガネかけてるけど今回コスプレで外してるけど…こんな活動的な事もできる人だったんだな…目も元々良いしカメラマンとして腕も良いから中遠距離の銃、弓系が合うんだろうな。

 

『Run through break through anywhere♪ 無敵の槍で何処までもー♪』

【激槍重力落】

 歌を歌いながら大きい槍と共にジャンプして槍を放り投げてオーガに刺さった先でそのまま腰のブースターを全開にして槍の持ち手にキックしてトドメとばかりに一撃で倒してる。

 鈴見さんは探索者として元々戦士系で剣、槍を使っていたと言う事でガングニールの槍使いの天羽奏を勧めたが…想像以上に合ってるようだ。

 

『防人の剣をー♪受けたきモノどもはー♪剣のサビにして護国のイシヅエにー♪』

【陰縫い】

 オーガ達の影に陰縫いの小さな剣が刺さると途端に動かなくなって戸惑ってる。

 鈴見さんは槍を回転させて斬り伏せて突く!

 杏さんは動けなくなったオーガ達にガトリングガンの弾を浴びせる!!

 

 そして俺のコスプレ、風鳴翼の天叢雲剣ユニットは刀と剣を中心に使う戦い方が俺とは合ってるので…

 まあ俺は戦姫絶唱シンフォギアって作品が好きだけどね〜ある特定のキャラは好きだけど翼はそこまで関心が無いし、杏さんは作品を知ってる程度で鈴見さんは知らないので、当然スキルレベルも1レベルスタート…しかしあっという間に2に上がった。

 この作品は歌を歌う事でそれを力と変えユニットを武器化、防具化して戦うと言う少し変わってるけど歌にはユニットへのエネルギー供給機能がある為、精神力を消費する事なく戦い続けれるので…

 気がつけばスタミナの消費と喉が渇くのでカラオケで運動しているものだよな〜

 

 

 だから…

 

 

「「「はあはあはあはあ」」」

 

 

 まあこうなるよねー

「いやー体力あるつもりだったけど…少し考え直さないといけないかも」

 鈴見さんもキツそうだが大分、落ち着いた様子だ。

「単に慣れの問題な気がするな…いくらエネルギーが歌で減らないとはいえスタミナと喉にかかる負担を抑えつつ…」

 

 隣を見ると杏さんはぜえぜえと辛そうだ。

「はあはあはあはあ…んぐ!」

 杏さんはそんなに動いてないけど初めての実戦だからな…息を切らして水筒の水で喉を潤している。

 

「大丈夫…杏さん?」

「は…はい」

 

「まあとりあえずお二人ともどうでした?」

 

「何か最初不安だったけどオーガってそれ程、怖くなかったわ…槍の必殺技が良いわね〜下手すると私1人でも倒せるかも」

 

「まあ自分の技量と合わせてガングーニルユニットが噛み合ってる感じだね」

 鈴見さんは女性だからどうしても槍とは言え非力なのかもな…槍スキルにもそういう技もあるだろうけど精神力の消費が激しいからそんなに気軽に使えないだろうし…

 自分も面白いように技を使えるのは利点だなとは思う。

 

「私は後ろから撃つだけだけど、全然武器も重く無いし反動も無いし思ったところに当てられるのは楽しかった〜ゲームでもこうはいかないですよね」

 なるほど歌を歌ってエネルギーを生み出し武装やアーマーにも供給されるからなあ…杏さんらしいな。

 

「さて検証も済んだし戻りますか?」

「「了解」」

 

 こうして新たなスキル【コスプレイヤーフレンド】の検証が終わり、いつものパターンで先生の元へ瞬間移動して事務所で帰還報告して…モンスターの落とした魔石を換金して~帰路に着く…

 

 


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