コスプレ×ダンジョン=キャラクタースキル?   作:kikoumaster

20 / 48
第19話 菅生アキラさんとの打ち合わせと…

 俺は10分前に待ち合わせ場所に着いたが…やはりまだ来て無い様だな…

 

 …とそんな事を思っていると~

 

「神宮寺さん、お待たせしました」と声がかかり振り向くと…

 そこには何時もの黒いスーツを身に纏った姿ではなく~

 白いワンピースに黒い長髪を降ろしていて、凄く綺麗な佇まいで俺に声をかけてくれた…スゲー美人だわ~つい見とれてると…

 

「さあ~行きましょうか」

 と俺の腕を掴んで引っ張っていく…

 

「え?!ちょ?菅生さん?」

 そのまま引き摺られるように俺は菅生さんとの合流を果たした。

 

 彼女のお気に入りなのか喫茶店に入るとそのまま奥の席に進むとウェートレスに『いつもの』と言いつつお互いに席に座る。

 

「今日はゴメンね~たまには休めと上司から言われててね…まあ結局、仕事絡みになるんだけどね」

 

「いえいえ…それで聞きたいことって何ですか?」

 

「そうね~まずはこの前の仕事、ありがとうね…女性を人質に取られると厄介この上ないから、転移のスキル持ちの神宮寺君には本当助かったわ」

 

「それは良かった」

 

「でも…そのあと重要参考人がね…聞き取り調査ができない状態になって困ってるのよ」

 

「はあ…それは難儀ですね」

 

「でね~同僚から聞いた話なんだけど…この前の事件の時に神宮寺君が着ていた服って黒のゼロのコスプレって聞いたんだけど…もしかしてまだレアスキルがあるのかな…って言っててね~勿論、言いたくないのなら仕方がないんだけど…」

 

「…そうですね(どうするか?)…」

 このまま本当の事を言うか…それとも…

 

「あの何故、自分の転移以外のレアスキルを聞きたいんですか?」

 

「簡単に言うとさっき言った重要参考人には証拠隠滅の為に廃人にする仕掛けを持たせているみたいでね…それを止めたいのよ…さっき言った黒のゼロも作中に魔眼を持ってるって話だからもしかして神宮寺君も持ってるのかと…」

 

「なるほど…はい、魔眼あります…一度も使って無いですが…」

 

「やっぱり…でも一度使って無いの?」

 

「そりゃ…使ったら不味いでしょ?」

 

「そうね…危なくないなら今から試してみましょう〜私が許可します」

 

「え?!誰に?」

 

「じゃあ今から店員さん呼ぶから彼女に魔眼かけてみて!」

 

「…まあ菅生さんが良いって言うなら…やってみましょう」

 菅生さんは店員さんを呼ぶ…

 

「はい!追加注文ですか?」

 

「ちょっとねチップ弾むからお願いきいて欲しいんだけど…」

 

「え?…あ、はい…何でしょう?」

 

「今から彼があなたに質問するから全部イイエと答えてくれる?」

 と俺を指差しながらお願いする菅生さん

 

「はい.分かりました」

 

「ではいきますね…では質問ですが貴方は学生さんですか?」

 

「は、いいえです!」

 

【魔眼】発動

 

 キィーンンン

 俺の目を見ていた店員さんの目が変わった。

 

「質問続けるよ…必ず、はいと言うんだよ」

 

「はい!マスター!!」

 その後、いくつかの他愛の無い質問をした後、全ての質問に『はい』と答えるのを見て、俺は菅生さんの顔を見ると頷くので…

 

【魔眼解除】

 

 途端に急に目が覚めたみたい、自分何やってるんだろう?的な反応となりキャロキャロする。

「では最後の質問…彼氏さんいるの?」

 ハッと気がつき…

 

「あ、えっといますけど…いいえです」

 にこやかに答える

 

「ありがとう〜はいこれチップね!」

 菅生さんは店員さんにチップを渡す。

「え!?こんなに!あ、ありがとうございます〜ごゆっくり…」

 彼女はホクホクした顔で戻っていった。

 

「こんな感じですが…どうですかね?」

 

「想像以上ね…でも本当に使った事無いの?」

 

「そうですね…非常に危険な力だし人の意思を勝手に操るのは犯罪になりかねないし…」

 

「分かったわ、是非そのスキルを活用して欲しいわ」

 

「分かりました」

 

「でも本当そんな力があるならうちに就職して欲しいわ」

 

「ははは…まあまだ学生なんで…」

 

「気が変わったらいつでも言ってね〜上司に売り込むから…」

 

「ありがとうございます」

 その後は他愛の無い会話で解散とあいなった。

 サヨナラの挨拶をして喫茶店を後にする…

 

 

 

 

「ふ〜ん彼が黒のゼロなのね…神宮寺君だっけなかなかの有能枠ね」

 八賀裏が喫茶店の裏扉から入ってきて感想を言う。

 

「やっぱりそう思う?」

 

「とりあえずこれで対応できそうね」

 

「ええ…今度こそ尻尾を掴んでやるわ」

 

 

 俺は人気の無いビルの間に入って…

 

【転移】豆レプ(家)

 

 レプリカの小さいミニレプリカを玄関に設置してあるので一瞬で玄関に転移すると…

 

『オカエリアキト』

 レプリカ本体が浮かんでいた。

 

「あれ?もう帰ってたのか?彼女らは…」

 と玄関に靴が並べてあってどうやら家に来ているようだ。

 

 俺は靴を脱いで居間に行くと

「「「お邪魔してます」」」

 3人がテーブル囲んで座っていた。

 

「ああ、いらっしゃい〜随分と早かったね?」

 今日4人でダンジョン攻略する予定だったが菅生さんに呼ばれた為、3人でダンジョン攻略となった訳で本当はまだ時間があるから合流しようと思って家に戻ったが…

 

「それがね…ちょっと悩ましい問題が発生しててね~カムイさんに相談してからと…」

 

「ふ~ん、で問題って?」

 

 彼女達からの説明だと、ドラゴンボールの孫悟空、シンフォギア、ワールドトリガーのコスプレの噂を聞いてる怪しいチャラ男がいたとの事…

 

 聞かれたけど適当に誤魔化してその場は凌いだけど気になったので俺が帰ってくるまで待ってようとなったらしい…

 

 「う~ん…何だろか、それって…わざわざ…」

 

「こうも聞かれたわ…銃火器を本当に使ってモンスターと戦っていたのかを気にしていたわ」

 

「銃火器?…レプリ、そのチャラ男の顔は撮影してない?」

 

「コレダ」

 そういうと口を開けてディスプレイ表示で男の顔が写る。

 

「…ちょっと行ってみるか~みんな少し待ってて…」

 

 玄関に行き靴を履いて俺は転移を使用した。

 

【転移】豆レプ(斑鳩転移門)

 

 さてただの噂好きな人なら良いけど…

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。