鬼を狩る者   作:マックスフライ

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よろしくお願いします。


遠き日

月灯りが夜道を照らす。その中を十人程の集団が歩いている。大正時代であろうと、今だ人買いが行われている。

 

その中に髪を結んだ一人の少年がいた、少年は女性と手を繋いで歩いていた。

 

 

その女性が少年に向けて優しく微笑みをかけた時、集団前方で悲鳴があがる。

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!」

 

次々に悲鳴をあげながら人が殺されていく血が辺りに飛び散りさながら地獄絵図の様な状態になった。

 

そして月灯りが人を殺している者を照らす。

 

「ひっ」

 

それは人では無かった。

 

 

「けけっ、今日は大量に人を喰えるぜけけっ」

 

少年は側に転がっている刀を握り化け物へ斬りかからうとするが女性が腕を引っ張り自分の方へと引き寄せる。そして強く抱きしめその化け物から少年を守る。

 

「生きて◯◯、貴方は私達の分まで」

 

「けけっ!」

 

化け物は突きを放ち、女性の胸を貫くそのまま壁に叩きつけとどめを刺す。

 

「次はお前だな坊主」

 

手が少年の顔に届こうとする瞬間、手はお友だち無く地に落ちる。化け物はえ?と言った表情をする。

 

「何だ!お前は!」

 

「これから死ぬ奴に名乗る必要はない」

 

化け物は突然現れた男に襲いかかるが、頸と胴を斬られ灰になって消えていった。

 

「こいつは鬼と呼ばれる者たちだ夜に活動をする。死んだ奴は残念だったが悔やんでも死んだ人間が生き返る事はない」

 

「…………………」

 

「自分が生き残っただけ良しとする事だ。坊主、麓に藤の花の家紋の家がある。そこに厄介になると良い」

 

そう言って男はその場から離れていく。

 

 

(良くある事だ、鬼に犬の様に殺されるも地獄売り飛ばされて奴隷になるもまた地獄良くある事だ。龍の呼吸の理に従い刀を振るっても誰一人救え無い事もある俺が確実に出来るのは犠牲者を弔う事だけか)

 

 

そう考えながら男は先程の場所へ戻ると。

 

「これは」

 

そこには死んだ人達を弔うお墓が作られていた。

 

「鬼の墓まで作ったのか?」

 

「人だろうと鬼だろうと死ねば同じだから」

 

「その石は?」

 

「◯◯さん、俺を最後まで守ってくれた人、本当は石じゃなくてお花を供えてやりたいけど」

 

 

そう少年が呟くと、男は手に持っていた酒を石にかけ始める。

 

「美味い酒の味もしらんで成仏するのは不幸だからな、これはせめてもの俺からの手向けだ」

 

 

「あの、ありがと」

 

 

「俺は比古清十郎、剣を少々やる」

 

「剣」

 

「坊主。お前はその女性から託されたのさこれからの未来をだがその未来を繋ぐ為には力がいる違うか?」

 

「うん」

 

「坊主名は?」

 

「新太」

 

「剣客には優し過ぎるなお前は今日から剣心と名乗れ、お前には俺のとっておきをくれてやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数年が経ち俺は12歳になっていた。修行が終わり師匠の小屋の掃除をしているときある書物を見つけた。

 

 

「これは…………」

 

 

 

そこには鬼とそして鬼を狩る組織鬼殺隊について詳しく記してあった。そして俺は決心する。

 

 

 

 

 

 

 

「駄目だ!山を降りる事は許さん!」

 

「師匠!こうしている間にも多くの人間が鬼に殺されているんですよ!今こそこの力を龍の呼吸を人々を守る為に使うべきでしょう!」

 

 

「この馬鹿弟子が!その動乱の夜にお前が一人で出ていってどうする?鬼を滅ぼしたければ鬼殺隊に入るしかない、だがそれは即ち権力に利用されると言う事だ。俺はそんな事の為に龍の呼吸を教えた訳ではない!」

 

 

「目の前の人が苦しんでいる、多くの人が悲しんでいる。それを放ってなど俺には出来ない!」

 

 

「龍の呼吸は比類無き最強の剣技だ、例えるなら陸の黒船」

 

 

「だからその力を使うべきでしょう!時代の苦難から人々を助けるそれが龍の呼吸の理」

 

 

「剣は狂気、剣術は殺人術、どんな綺麗事を並べてもそれが真実!人を守る為に鬼を殺し、人を生かす為に鬼を殺す。それが剣術の真の理俺はお前を助けた時の様に多くの鬼を殺してきただが奴らは元は人間だそう人間だったんだ、この山を降りれば龍の呼吸はお前を大量殺人者にしてしまうだろう」

 

 

「それでも俺はこの力で苦しんでいる人を救いたい、一人でも多くの命を助けたい、守りたい」

 

 

師匠は黙ってその場を去ろうとする。

 

 

 

「師匠!」

 

 

「お前の様な馬鹿はもう知らん!何処へでもさっさと行ってしまえ」

 

 

「ありがとうございました」

 

 

剣心は頭を下げる。

 

 

(俺の馬鹿弟子は自分の生き方を決めたか、馬鹿なり…………な)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼が、消えて行くのを確認し剣心は刀を鞘に収める。そこへ助けた少女が近付いて来て。

 

 

「何でもっと早く来てくれなかったの!貴方が早く来ればこの人は死ななかったのにどうして?」

 

 

 

そう攻められ、剣心はただ。

 

「すまない」

 

 

そう謝り、遅れてやってきた、隠に後の処理を任せる。

 

 

「龍柱様、少しお休みになられてはいかがですか?」

 

「嫌、大丈夫だ後少し見廻りが残っている後は頼む」

 

 

 

 

 

剣心はあれから直ぐに鬼殺隊最終選別を受け、見事に生き残り隊に入隊し、最年少で柱になった。

 

 

 

 

 

 

 

「おい、お前は鬼だな?」

 

 

「ひっ、何故わかった?だが…………聞いてくれ!俺はまだ人を食っていない!本当だ!信じてくれ!」

 

 

「その願いを俺が聞くはずが無いだろう」

 

 

剣心は神速で近付き腕を斬り落とす、すかさず頸を狙おうとするが鬼は余程死にたくないのか身体から骨を飛ばし攻撃してくる。

 

 

(血鬼術か?だが何の問題にもならん!)

 

 

剣心はそう考えながら鬼に近付く。

 

 

(死にたくない、死ねない、こんな化け物に迄なったって言うのにあの女の人に言われたのにこれで病気が治るってそしたらやっと祝言を挙げれるんだ!)

 

 

「俺は死ねないんだ!」

 

 

「諦めろ」

 

 

剣心は鬼の頸を斬り落とす、鬼は最後まで泣きそして最後まで死にたくないと呟やいていた。

 

「やっと幸せにできるのに…………と」

 

 

「来世で幸せになってくれ」

 

 

 

 

そう言い剣心はその場を後にするが、剣心はあの鬼の表情が暫く脳裏に焼き付くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




駄文です。よろしくお願いします。



比古さんは優しい人です。
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