鬼を狩る者   作:マックスフライ

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遅くなりました。

駄文ですが。よろしくお願いします。


迷い人

(見られた……………どうする?上手く誤魔化せる程俺は口は上手くない)

 

剣心が思考を巡らせていると目の前の女が突然倒れる。地面につく寸前に優しけ受け止める。

 

「おい、大丈夫か?この匂いは」

 

女から酒の匂いがした、そして女は寝ているだけだった。剣心は寝ている女を放っておく事など出来なかったので世話になっている藤の家に連れて行く事にした。

 

 

 

藤の家主きよはとても剣心の事を気にしていたまだまだ少年の身でありながら、殺伐とした鬼狩りの世界で生きている事に。鬼を斬るのも大事だがもっと自分を大事にしてほしいと常々願っていた。

 

「せめて良い人でもおれば緋村さんも少しは救われるのかねぇ」

 

 

と剣心の帰りを待ちながらボヤいていると玄関の方から物音が聞こえた。きよは帰って来たと思い出迎えに行くと。

 

 

「緋村さん……………アンタ」

 

剣心が女をおぶって帰宅した。

 

「きよさん、すまない部屋を一つ用意してくれないか?」

 

「緋村さん。鬼斬りの後は女斬りですか?全く流石は鬼殺隊の柱様です。生憎ここは出逢い茶屋ではありませんので緋村さんの部屋をお使い下さい」

 

 

きよは口ではあぁは言うが内心は嬉しかったのでここは相部屋させるべく剣心に聞く耳を持たなかった。

 

 

「連れて来るんじゃなかった」

 

そう剣心は愚痴りながら隣に寝ている女を横目にしながら眠りについた。

 

 

 

 

翌朝剣心が目を覚ますと其処には女は居なかった、刀を手に取り部屋を出ると女は食器を運んでいた。

 

 

「おい、もう具合いは良いのか?」

 

 

「はい、大丈夫です。すいません昨夜は酔っていもので」

 

 

「女一人で酒を呑むな、それでお前は家には帰らないのか?」

 

 

「帰る場所があるなら夜に一人で酒は呑みません。それと私はお前ではなく巴、巴と申しますのでそちらでお呼び下さい」

 

 

「おい」

 

 

巴は剣心に会釈して食器を奥の方へ運んで行った。

 

「きよさんからも言って下さい。起きたならさっさと出て行けと」

 

「あの子を連れて来たのは緋村さんですよね?それを出て行けと言える筈もありませんので。それにここは猫の手も借りたいくらい忙しいのであの子は働き者だから助かってるからねぇ〜」

 

「わかりました」

 

剣心も強くは言えなかったのでおとなしく引き下がる。

 

「これで目元が少しは柔らかくなればええが」

 

 

大広間で他の隊士達もいる中で一人黙々と朝飯を食べる。剣心が居ることもあって普段は談笑している隊士達も緊張して黙食している。

 

が隊士達は見かけない巴に釘付けになっていた。誰か話しかけてみろと。

 

 

「よぉ!緋村!お前も若いのに中々派手だな!」

 

背後からそんな空気などお構いなく剣心に話しかける猛者がいた。

 

「宇髄か」

 

「かっ相変わらず辛気臭え奴だぜ!だがここの主から聞いたぞ!緋村!女を連れ込んだらしいな!派手に!」

 

「ぶーーーー!」

 

剣心は飲んでいた味噌汁を吹き出した。

 

「お前もそんな反応するのな!」

 

「宇髄あまりこの事を周りに広めるなよ」

 

「ん?あぁごめんもう遅いよ?俺がド派手に鴉使ってお館様含む他の柱にも連絡したぜ?」

 

 

キンと音がすると思ったら剣心が刀を抜こうとしていた。宇髄は慌てて剣心を宥める。

 

「悪かったて!すまんて緋村!でも俺はど派手に嬉しいんだぜ!殺伐として鬼狩り以外でてんで話題がなかったからよお前はもっと自分を大切にしろよな!」

 

 

「そこまで言われると俺も何も出来んな」

 

 

「んで?緋村夜の………………………………ギャァァァ」

 

 

この日、宇髄の悲鳴が屋敷に響いたという、後に嫁達に聞いたがあれば宇髄が悪いと言われ手当てしてくれなかったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何時もの様に見廻りをしていると、屋敷から少女の叫び声が聞こえてくる。剣心は建物の屋根に飛び移り屋根づたいに移動する。

 

(恐らくはあの屋敷か……………いちいち下に降りて玄関から入っていては間に合わんな)

 

 

剣心は高く飛び、悲鳴が聞こえて屋敷真上まで移動しながら。

 

 

「龍の呼吸、龍槌閃!」

 

 

刀を振り降ろし屋敷の一階に入り込む。そのまま辺りを見渡すと今にも鬼に襲われそうになっている二人の姉妹が視界に入る。

 

 

「させん、龍の呼吸、飛龍閃」

 

 

鞘になおした刀を身体の遠心力を利用して鬼の方へと飛ばす。飛ばすと同時に距離を詰め刀を捕り痛みに悶えている鬼の頸を即座にはねる。

 

 

剣心は辺りを見渡すとは姉妹の両親は既に鬼に殺されていた。剣心は一瞬奥歯を噛み締め、直ぐに気持ちを切り替え姉妹へと近付く姉妹は酷く怯えていた。

 

 

「すまない両親を助ける事が出来なかっただが、死んだ生き返らん生き延びただけ良しと思え」

 

 

以前自分が師に言われた事をそのまま言う。

 

 

「後から覆面をした連中がここへ来る、後はそいつ等に相談しろ今後の身の振り方等をな」

 

 

そう言い剣心はその場を去ろうとすると。姉妹の内の一人が話しかけてくる恐らくは姉だと剣心は考える。

 

 

「貴方はどうしてそんなに悲しい顔をして先程の鬼とおっしゃってましたが。鬼を斬られてたのですか?」

 

 

 

「お前には関係のない事だ」

 

 

そう言い残して剣心はその場を去る。

 

 

 

 

 

剣心は藤の家に戻ると洗面所で顔を桶につけ洗っていた。

 

 

「まだ起きていたのか?」

 

 

「貴方が夜外へ出ると、中々寝つけなくて」

 

「俺に構うな」

 

 

「貴方はいつまで鬼を斬り続けるのですか?そんなに悲しい顔をしながら」

 

 

「全ての鬼を滅殺するまでだ、何の罪も無い人達が鬼にむざむざと食い殺されている、そんな奴等を放おって置く事は俺には出来ない」

 

 

「ならもし人を喰わない鬼がいたら貴方はどうしますか?」

 

 

「それは………」

 

「その答えが出たら教えて下さい、では私は先に休みます」

 

 

 

 

 

 

 

剣心は一人部屋の柱に背中を預けて眠っていた。巴は剣心の寝顔を見ながら少年の様だと思いながら毛布を被せようとすると。

 

「!」

 

 

剣心は隣に置いていた刀を手に取りに、巴を斬ろうとするがとっさに気が付き巴を突き飛ばす。

 

 

「すまない………………口ではあんな事を言っときながらこのザマだ、わかったろ俺はこんな人間だ、わかったならさっさと出て行」

 

 

「貴方はまるで刀、鞘の無い、貴方には鞘が必要の様ですね」

 

 

「巴さん………………巴さん君は言ったね、人を喰わない鬼がいたらどうすると、俺は斬らない、そして君にももうこんな思いわさせない」

 

 

 

「はい」

 

 

 

「巴さんここ出て一緒に暮らそう」

 

 

「はい」

 

 

 

こうして剣心と巴は一緒に暮らす事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流石巴ちゃん、ふふ楽しくなってきたぜ」

 

 

 

 

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