ポケットモンスター another story   作:黒雲涼夜

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第180話 ツクシvsスミレ

 ヒワダジムの最奥にて対峙するスミレとツクシ。両者は審判の合図に合わせ、大きくボールを放り投げた。

「頼むよッ……、イトマル!」

「……お願い、イワーク」

ツクシの選出はイトマル、対するスミレはイワークだ。

「イトマル、【いとをはく】をしながら躱せ!」

「【がんせきふうじ】……!」

両者は同時に指示を飛ばし、イワークは【がんせきふうじ】を発動して攻撃するが、対するツクシは初手での攻撃を予測したのかイトマルは【いとをはく】でイワークの速度を下げつつ攻撃を躱す。

「足を止めないで、【どくばり】!」

「【たたきつける】」

イワークはイトマルを仕留めようと尻尾を振り下ろすが、元々遅い上に速度を下げられたイワークの尻尾を、イトマルは素早く躱すとイワークに【どくばり】を打ち込んだ。攻撃を受けたイワークは毒状態になり、スミレは眉を顰める。

「【いとをはく】でフィールドを形成するんだ!」

「【いわおとし】で牽制」

イトマルは【いとをはく】をフィールドに放つと、蜘蛛の巣を作り始める。野生では狩りに使う蜘蛛の巣だが、イワークの巨体では速度を落とすだけ。しかし、それさえできれば突破口は作り出せる。【いわおとし】を受けてイトマルは一瞬体勢を崩すが、すぐに立ち直り小さな蜘蛛の巣を完成させる。

「【すいとる】!」

「【がんせきふうじ】」

それを見たスミレは遠隔での攻撃を選択、イワークが【がんせきふうじ】を発動すると岩石が舞い踊りイトマルを打ちのめすが、イトマルは【すいとる】でイワークの体力を削りつつ自らの体力を回復させる。

「(さっきのジムトレーナー戦とは真逆……。相性最悪なのはこっち。このまま削りあって、先に倒れるのは間違いなく私のイワーク。……なら)戻って、イワーク」

このままでは確実に負ける、と予測したスミレは予定を変更。イワークをボールに戻すと、交代のため次のボールを取る。

「交代だね、確かに今の状況で退くのは良い判断だ」

「……行くよ、ホーホー」

スミレの判断を讃えるツクシに何も返さず、スミレはボールを投げた。飛び出したのはホーホーだ。

「イトマル、【いとをはく】」

「【エコーボイス】で吹き飛ばして」

イトマルが素早く糸を吐きかけるが、ホーホーは音の壁を形成しこれを防ぐ。しかしその結果を確認することなく、両者は次の指示を飛ばした。

「【すいとる】!」

「躱して【つつく】」

イトマルは【すいとる】を発動するが、それを完璧に読み切ったスミレの指示で攻撃を躱したホーホーの【つつく】がイトマルに命中し、吹き飛ばされる。しかし攻撃を成功させたホーホーの体には、いつの間にか糸が絡まっている。

「……ホッ?」

「……!耐えてホーホー!」

「突っ込め!!」

スミレが焦りを含んだ声を上げる。糸を手繰ることで勢いよく射出されたイトマルの体当たりが、ホーホーを弾き飛ばした。

(【つつく】を受けた瞬間に、【いとをはく】を撃たせてた。完全に対応された。あれが効果抜群の技とかじゃなくて良かった……!)

(【すいとる】が、完全に予測されて対応された。事前に教え込んでいなければ、反撃できずに完封されてた!)

瞬間的な読み合いと攻防で、両者の緊張感が更に跳ね上がる。

 

「【すいとる】を連続で!」

「【エコーボイス】の連発で叩き落として」

そして、距離を取っての遠距離攻撃の撃ち合いが始まった。エネルギーを吸い取る緑色のオーラを、音波が壁のように展開されて霧散させてゆく。

「…………ッッ!【どくばり】!!」

「避けながら突っ込んで!」

イトマルが今度は毒針を飛ばす。しかし技を切り替える瞬間的な間でホーホーは飛翔、イトマルとの距離を詰めた。

「くっ、【すいとる】!」

「遅い……!【つつく】!」

ホーホーの嘴が緑のエネルギーを引き裂いて、イトマルを弾き飛ばした。大きく宙を舞ったイトマルは、目を回して地に倒れる。

「イトマル、戦闘不能!ホーホーの勝ち!!」

審判の宣告が下ると、ツクシは悔しげに表情を歪め、スミレはホッとため息を吐いた。

「ごめん、ありがとう……。次はこの子だ、ヘラクロス!!」

続いてツクシが呼び出したのは、ヘラクロスだ。それを見たスミレもまた、ホーホーをボールへと戻す。

「戻ってホーホー。お願い、ネイティ」

そして変わって出したのは、ネイティだ。エスパータイプの技なら、かくとうタイプを持つヘラクロスには有利に出られる。

「ネイティか……。不利だろうと、それを超えていく!ヘラクロス、【みだれづき】!!」

「【アシストパワー】」

ヘラクロスがツノを輝かせて突進するが、ネイティの放った【アシストパワー】に弾かれ後退する。

「それならこうだ……、【れんぞくぎり】!」

「【アシストパワー】」

「掬い上げるんだ!!」

「……ッ!?」

ヘラクロスはツノを再び輝かせて突進、先程の焼き増しのようにネイティは【アシストパワー】を放つが、ヘラクロスはそれを下から掬い上げるようにして弾き飛ばし【アシストパワー】は空中で爆発、スミレは動揺して目を見開いた。

「もう一度、【れんぞくぎり】!!」

そして隙のできたネイティにヘラクロスは【れんぞくぎり】を放つと、ネイティは避けきれずに吹き飛ばされて地面を転がる。

「……!巻き返す、【アシストパワー】!」

しかしすぐに立ち上がったネイティが【アシストパワー】で反撃、ヘラクロスの顔面で効果抜群のサイコパワーが炸裂し、ヘラクロスは後退すると膝をつく。

「復帰が早い……、良く育てられてるね」

「私はそれなりに厳しいので」

「へぇ、ならこれはどうする?【れんぞくぎり】!!」

ツクシが指示を飛ばし、ヘラクロスが突進する。この攻撃は、3撃目なので相応に火力が底上げされている。

「【つつく】、側面に当てて逸らして」

振り下ろされたヘラクロスのツノ。しかしネイティは冷静に【つつく】を発動、ツノの側面に叩きつけると、弾かれたツノはそのまま地面に激突、土煙を上げる。【れんぞくぎり】と真っ向から打ち合いになれば負けるが、逸らすだけなら効果抜群で角度など調整が効く【つつく】は最適だった。

「……逸らされた!?」

「吹っ飛ばせ……!【アシストパワー】!」

そして反撃の【アシストパワー】が至近距離で炸裂、ネイティも反動で吹き飛ばされるが、ヘラクロスはツクシの足元まで吹き飛び地面を転がった。ヘラクロスは腹を押さえて悶えるが、ネイティは反動を受けただけな為かすぐに立ち上がると地を蹴り飛び立つ。

「ヘラクロス!?」

「これで終わり……【つつく】!」

ネイティがトドメの一撃を放つべく、空を一直線に駆け抜けた。立ち上がったヘラクロスに、小さな閃光が肉薄する。

 

「ヘラクロス、戦闘不能!ネイティの勝ち!!」

ヘラクロスが倒れた。これでスミレのポケモンは残り3体、ツクシは1体。しかしヘラクロスをボールに戻すツクシの表情に、焦りはなかった。その表情から見て取れるのは、楽しそうな笑顔だけ。

「まだだよ。追い詰められても諦めない。それは未熟な僕でも出来ることだから。さあ、ここから全てをひっくり返そう……ハッサム!!」

「ッッサムッ!!」

ツクシが繰り出した最後のポケモン、それはハッサムだった。

「……3対1で、押しつぶす。【アシストパワー】」

「【バレットパンチ】!」

ネイティは、先制攻撃として【アシストパワー】を放つ。しかしハッサムは、腕の鋏を拳のように振るうとそれを弾き飛ばした。

「【つつく】!」

「【エアスラッシュ】」

ネイティの嘴と、ハッサムが放った空気の刃が激突する。次の攻撃への繋ぎがより速いのは、ハッサム。

「…‥ネイティ」

「ハッサム、【バレットパンチ】!」

【バレットパンチ】がネイティの急所に減り込み、ネイティの意識が明滅する。

「【アシストパワー】!」

「叩きつけろ、【バレットパンチ】!」

スミレは攻撃指示を飛ばすが、ネイティは攻撃のダメージが響いて動きが鈍い。そこへハッサムの追撃、ネイティ側の反撃もできずに【バレットパンチ】が叩き込まれた。ネイティは吹き飛ばされてフィールド横の大木に激突、衝撃に耐えられなかったか目を回して倒れた。

「ネイティ、戦闘不能!ハッサムの勝ち!!」

 

スミレは悔しげに口元を歪めながらネイティをボールに戻し、次のボールを手に取った。

「お疲れ様、ネイティ。……次、お願い。イワーク」

「イワァァァク!!」

スミレが選出したポケモンは、イワーク。耐久力は高いが速度勝負においてはかなり分が悪い。

「イワーク、【がんせきふうじ】」

「【でんこうせっか】で避けろ!」

イワークの放った岩石が飛び、ハッサムは【でんこうせっか】で高速化することで攻撃を躱す。

「もう一回、【がんせきふうじ】」

「避け続けろ!」

ハッサムを追いかけるように飛ぶ岩石に対して、ハッサムは飛び回って避け続ける。

「【たたきつける】」

「……!?【バレットパンチ】!!」

しかしここで、イワークの尻尾が振るわれた。振り下ろされた尻尾に、ハッサムは【バレットパンチ】を叩きつけることで攻撃を受け止める。

「【がんせきふうじ】」

そして続く【がんせきふうじ】。ハッサムは避けきれずに弾かれるが、空中で体勢を立て直し降り立った。

(【がんせきふうじ】は当たったポケモンの素早さを下げる……。つまりイワークは、こうしてハッサムにデバフを掛けようとしているんだ)

「(私の作戦は当然読まれる……。なら、読まれても問題ないくらい畳み掛ければいいだけの話)【ずつき】」

「避けろ!!」

ハッサムが慌てて飛び退くと、イワークが頭から突っ込んだ。フィールドに衝撃でヒビが入り、石礫がハッサムに襲いかかる。

「【がんせきふうじ】!」

「【れんぞくぎり】で撃ち落して!!」

空中へと舞い上がったハッサムに向かって、イワークは【がんせきふうじ】を発動。しかしハッサムは空中で【れんぞくぎり】を発動すると、放つ度に威力が上がる斬撃で飛び掛かる岩石を切り捨ててゆく。

「【いわおとし】」

「【でんこうせっか】」

続いて上空から落とされた岩石は、スピードを乗せて殴りつけることで処理。

「イワーク、【がんせきふうじ】」

「【れんぞくぎり】」

再び放たれた岩石は、【れんぞくぎり】で切り裂くと岩石の破片を足場にイワークへ迫る。

「イワーク、【ずつき】」

「足場にするんだ、【れんぞくぎり】!」

イワークの【ずつき】が迎撃すべく迫るが、ハッサムはその頭に【れんぞくぎり】を叩きつけ、その反動で飛び上がる。

「…………ッ!?」

「【れんぞくぎり】!」

スミレが思わず息を呑む。イワークの背面に飛んだハッサムが【れんぞくぎり】を何度も命中させ、イワークは土煙を上げて倒れ込む。

「まだッ……!【がんせきふうじ】」

苦しげなスミレの指示で飛ばされた岩石がハッサムを襲い、ハッサムの速度がさらに下げられる。しかし、イトマルにも消耗させられたイワークの体力は、もうほとんど残っていない。

「これで終わりだ、【れんぞくぎり】!」

起き上がろうとするイワークの鼻面に叩き込まれた一撃が、イワークにトドメを刺した。

「イワーク、戦闘不能!ハッサムの勝ち!!」

 

「ごめん、イワーク」

スミレは唇を噛み締めながらボールにイワークを戻し、最後のボールを手に取った。

(残りは1体、ホーホーのみ……。大丈夫、勝ち目はある)

「まだ詰みじゃない、お願いホーホー」

スミレが呼んだ最後のポケモンは、当然ホーホーだ。

「ハッサム、【れんぞくぎり】!」

「飛んで躱して」

先制したのはハッサム、【れんぞくぎり】を放つが、【がんせきふうじ】を食らった影響でホーホーよりも遅くなっているのか、ホーホーが飛んで躱す方が早い。

「飛べ、ハッサム!」

「押さえつけて、【エコーボイス】」

飛び立ってホーホーを迎撃しようとするハッサムだったが、ホーホーは真上から【エコーボイス】で攻撃、上空への移動は失敗に終わる。

「なら、地上を動いて状況を変えよう。【にらみつける】」

しかしすぐに状況把握へと移行、【にらみつける】でホーホーの防御を下げに掛かる。

「【エコーボイス】で追い詰めて」

上空から攻撃を仕掛けるホーホーに、ハッサムは地上を駆けることで躱す。しかし瞬間、ハッサムの体勢が崩れた。

「…………!?」

ハッサムとツクシの顔が驚愕に染まるが、スミレはそれを予測していたかの如く息を鋭く吸い込む。

「今……!」

スミレの合図と共に放たれた【エコーボイス】がハッサムを襲った。ハッサムを追い込むべく連発されていた【エコーボイス】は火力を底上げし、防御面に不安のあるハッサムを苦しめる。

「ハッサム!!一体どういう……ッ、あれは!?」

苦しむハッサムを他所に原因を探るべく周囲を見渡したツクシだが、ある物に目が止まる。

(あれは……イワークの【がんせきふうじ】で放たれた岩石の破片。そうか…………、イワークの攻撃で速度を落としつつ罠を張り、ホーホーの【エコーボイス】でハッサムが石の破片で躓くよう誘導したのか!?バトルに夢中になりすぎて、簡単なことを見落としていた!!)

「ハッサム、【でんこうせっか】で脱出するんだ!」

「放ちながら接近」

ハッサムは【でんこうせっか】で瞬間的に加速すると脱出、しかし火力の上がった【エコーボイス】を真正面から受けたのは流石に堪えたか、ハッサムは苦しげな表情を浮かべている。しかしそこに、【エコーボイス】を放ちながらホーホーが突っ込んだ。ハッサムは慌てて避けるが、ダメージの残る体では足元も覚束ないし翅も上手く動かせない。足元に転がる石の破片は足を引っ掛けた嫌な記憶とリンクして、勢いよく飛び出す勇気を確かに削いでいた。

「ハッサム、【バレットパンチ】!!」

両腕を輝かせて放たれた【バレットパンチ】の乱打が、迫り来る音の波とぶつかり衝撃波を放つ。どうにか攻撃を相殺するハッサムだが、その間にもホーホーは攻撃すべく迫ってきている。

(接近した……!【つつく】が来る!!突っ込んでくるなら、迎え撃てる!)

ツクシは思考を必死に回し、スミレの行動を予測する。

「(あれを受けた後で、更に威力をあげた【エコーボイス】を弾いてる。レベルだけが足りないポケモンだね……。でも、この一撃が決まるか否かが全てを決める)ホーホー」

「(来たッ……!)【れんぞくぎり】でカウンターを決めるんだ!」

「【ねんりき】」

スミレの涼やかな声に、ツクシは大きく目を見開いた。沸騰した頭に冷や水が勢いよくぶちまけられたような気分だった。

「…………ぇ?」

ツクシがそんな声を漏らすも虚しく、ホーホーの瞳が輝くと周囲に転がる砕け散った岩石がハッサムに殺到、拘束するかのようにハッサムの全身に纏わりついて締め上げる。

「読み通り」

「……くっ、抜け出すんだ!【エアスラッシュ】!!」

ハッサムを覆っていた岩石を空気の刃が縦横無尽に駆け巡り、弾き飛ばす。しかしその時には既に、ホーホーはハッサムの懐で、嘴に光を灯していた。

「これで詰みです。【つつく】」

胸に放たれた【つつく】がハッサムの急所を穿った。その攻撃が致命的だったか、ハッサムは目を回して倒れる。

「ハッサム、戦闘不能!ホーホーの勝ち!よって勝者、チャレンジャースミレ!!!!」

審判の宣告が下った。ツクシは悔しげな表情を隠そうと、歪な笑顔を浮かべながらもハッサムをボールに戻す。

「おめでとう。君の勝利だ」

「……ありがとうございます」

ぎこちない態度のツクシではあるが、スミレはそれを敢えて気にしないフリをする。

「バッジを渡したいんだけど……、その前に。最後の策について、詳しく教えてくれないかな?」

「良いですよ。…… あれは、最初からの計画だったんです。ギャラドスの一件で貴方のハッサムを見たその時から、ジムトレーナーは兎も角貴方に関して、というより貴方のハッサムの対策は念入りに練っていました。まず大前提として、その素早さを奪えなければ私のメンバーは全滅させられる。だから、イワークを捨て駒にして岩石という武器を作りつつスピードを削り、ホーホーには上空からの攻撃を撃ち続けることで意識を上空へと逸らしつつもハッサムが空へ飛び立てないよう牽制させたんです。……ネイティには、出来るだけ体力を削って欲しかったですけど、思ったより速くて相当驚きました。……それは兎も角、切り札の【ねんりき】はジムトレーナー戦で敢えて一度たりとも使わず、もし見られていたとしても手の内がバレないよう立ち回っていました。それが結果的に功を奏したってところです」

「…………成程、僕はダメだね」

ツクシは、悔しげに表情を歪めながら呟いた。

「……?」

「チャレンジャーに用意された罠に、知らずに引っ掛かる。しかもあれは、もっと用心して周りを見ていれば……もっと落ち着いてバトルが出来ていれば予測できたかもしれない。ジムリーダーとして情けない限りだ、これでは僕が本当にジム突破の証を渡していい人間じゃないように思えてしまうね」

そう言って自虐的な笑みを浮かべるツクシに対し、スミレは背を向ける。

「とあるジムトレーナーからは新体制になったばかりでかなり苦労してるとは聞きました。先代のノウハウをまともに吸収できずに代わってしまったから、対応が大変だと。…………私の見解としては、私自身がしっかり対策しないと勝てなかったかもしれません。こうしてチャレンジャーに真剣に警戒されてるって時点で、立派にジムリーダーやってるんじゃないですか?」

「……そうかな?」

「レベルが低いこととジムトレーナーの腕はもう少し鍛えた方が良いと思いますが、それはそれとしても良いのでは?……どうせ後始末で町に居るんだし、キクコさんに頼んで鍛えて貰えば良いと思います。今回の件で、防衛力の不足はかなり不味いとキクコさんも身に染みてる筈ですし」

再びツクシに向き合いながら、スミレは提案をするとツクシは考え込む素振りを見せた後に頷いた。

「そうだね、出来るだけ早くに頼んでみよう。……それはそうと、勝利した君にはこれを、ヒワダジム突破の証であるインセクトバッジだ」

そう言ってツクシが取り出したのは、ジムを突破した証であるジムバッジだった。スミレはそれを受け取ると、バッジケースに仕舞う。

「ありがとうございます」

「それから、もうひとつ。……これはわざマシン、【れんぞくぎり】。能力は、君なら説明しなくても分かるだろう?」

「無論です。先ほども、その技には手を焼きましたからね」

「そうか。なら良かったよ。……それは兎も角、数日この街に留まるんだろう?」

「はい。ショウガの怪我も治ってないし、ミコトのことも気掛かりですから」

役目を一旦終えたからか、リラックスした表情でツクシは尋ねる。

「成程ね。……ヤドンの井戸も数日は捜査員が入り浸ってるから出入り禁止だし、ウバメの森なんかは鍛えるのに良いかもしれない。それと、この町も結構良いところだからさ。せめて楽しんでいってね」

因みに、捜査員達が撤収してすぐに別のロケット団(いつもの彼らである)が騒ぎを起こし、サトシが解決することになるのだがそれはまた別の話である。

「ありがとうございます」

「…………さ、僕の背後に少し行けばドアがある。そこから出れば、ジムの外だ。わざわざ森の中を抜ける必要はない」

ツクシはそう言って微笑みスミレと握手を交わすと、スミレはツクシの背後に向かって歩き始めた。




どうでも良い内容(本当にクソどうでも良い)

スミレ主人公で他作品の二次創作を書けばどうなったかを考えるpart1(続くか未定)
・ヒロアカ: 個性は名前から連想して植物系かもしれない。多分、本編のスミレと同様に擦らせてるが敵連合ルートはない。轟君路線。
・ONEPIECE: 麦わらルート、革命軍ルート辺りが安定。海軍ルートは、絶対天竜人嫌いなのでない。意外性を攻めるとファイアタンク(ベッジの所)。麦わらルートだと、本編より子供らしいスミレが見られるかも。ただしどのルートを行っても闇は深い。
・アイマス:割と幸せ。事務所は346プロ、顔も焼かれない。属性はクールで、ステータス的には高い順だとビジュアル→ボーカル→ダンスって感じかも。演技の仕事で曇らされる役柄ばかり貰ってそう。
・ワールドトリガー: 入れるとしたら風間隊が真っ先に思い浮かんだ。射手か狙撃手が似合いそう。家族は絶対死んでるタイプ。
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