次の日の朝。積み荷の準備を終えた交易船に乗った俺たちは早速、ハンター試験の会場に向かうことになったのだが、少々予定が狂ってしまった。理由はジエン・モーランの撃退。
それは俺が2週間のサバイバルを行っているときにジエン・モーランがやって来た。ジエン・モーランは豊穣の象徴しているモンスター。背中についている鉱石はとても需要が高く、高値で取引されるぐらいとてもレアな素材。師匠が身に付けている防具はジエン・モーランの装備である。背中に背負っている武器はブリュンヒルデと言う武器。ブリュンヒルデと聞くだけで嫌だが、師匠が使っている武器の中で一番の相棒である為なのか、余り嫌いにはならなかった。
話が逸れた。
ジエン・モーランの撃退が成功したのだが、祭りが一ヶ月開催されるのでハンター試験の話ではない。つまりだ。まだ、ゆっくりとしたいだけだ。
なので、師匠の故郷の村、ユクモ村へと行くことになった。師匠いわくユクモ村には変人が多くいるらしい。チャチャも仮面探しの旅の際に寄ったといっていた。その時は村総出でお祭り騒ぎだったらしい。
そんなこんなで村を出発時間になった。見送りに来る人は多くいた。
「イチカ、頑張ってこいよ」
「私たち応援しているから」
「…頑張ってこい」
色々な人に声援をもらった。とても嬉しかった。こんな事を言われたのは始めてだった。
「そろそろ行くゼオ」
「おう」
「行ってきます」
『ギャウ~』
『いってらっしゃい』
村を交易船に揺られて、太陽が真ん中になるくらい時間がたった。俺は自分が使っている武器の手入れをしていた。こいつと狩りして、五年の歳月が流れた。最初はひよっ子だった俺だが、時間を重ねるごとに実力がついてきた。僅か、五年でG級の仲間入りを果たした。
そんな、ある日だった。俺はその時の昨晩にエリア8で言う竜巣に謎の発光体が落ちたと聞いた。村長に頼まれて探しに行った。竜巣に入るとそこにはまだ、12歳くらいの少年が寝ているのを見つけ、村へと運んだ。
目が覚めたのは、次の日の昼頃。村長、セガレ、俺が入っていった。少年は警戒していたが、村長の説得で名前と出身地を教えてくれた。
名前は一夏と名乗ったが、場所が異世界と言っていた。俺はバカらしいと思ったが、村長はそれを信じた。と言うかこれは二回目のことらしいので本人は気にしていなかった。
まあ、村長の話を聞いて納得はした。本人はもとの世界には帰りたくないと言っていた。そして、出した答えがこの世界でハンターになると言うのだ。俺は別にやってもいいが異世界から来て、帰りたくないからこの世界でハンターになるとは、あのときは驚いたな。それから話が進み、ハンター試験に受かる為の訓練をやった。
勉強はこの世界の字を覚えるのに四苦八苦していたな。訓練はもとの世界でケンドウ?というのをやっていたからか剣の振り方を変えただけで様にはなっていった。
2週間のサバイバルをおこなってもらったさいは少し心配していた。しかし、俺がジエン撃退から帰ったらラギア亜種の子どもと居たときは、説教したな。一夏自身もそんな境遇にあったのか。親になると言った時はユクモ村にいる二匹の事を思い出したが。まあ、それのおかげかラギア亜種と一緒に暮らす方法を思い出したけど。
さて、昼飯でも食べるか。