……ここは。そうか、また夢の中か。今日はどんな物かな?
「一夏、早く行こうぜ」
げ!?よりによってこいつかよ。けど、おかしいな?いつもなら上から目線で言うはずなのに、夢の中では対等と言うより親しく会話しているな。
「うん、わかったよ。兄貴」
いつも行っていた篠ノ乃剣道場に来ていた。準備運動や素振りなどのメニューをこなした。残すは試合形式の練習のみだった。勝負は圧勝。弱いな。けど、結構危ない場面があった。けど、それのおかげで慢心を持たずに戦えた。
練習終了後に汗かいたので体を拭いていた。そんな時、俺は変わった女の子を見た。姿はモップ(箒)に似ているが、髪の色が青に近い美しい。俺はその子の後ろを追いかけた。その女の子が開けた場所に止まった。俺も木の陰に隠れた。
「ねえ、そんなとこにいないで一緒に遊ぼ」
俺は木の陰から顔を出した。
「いつから?」
「今だよ」
訂正だ。モップ(箒)似ていると言ったが、あれは嘘だ。いつか会いそうな対暗部の家の当主と似ているが目は碧色をしている。
「ねえ、君の名前は?」
「俺の名前、織村一夏。君は?」
「私の名前は*****だよ」
くぅ!!頭が痛い。なぜだ。まさか師匠が起こしているのか?
「ご、ごめん。少し頭が痛い」
「大丈夫?」
「大丈夫。休めば直るから。それで、明日会えるならここで会わないか?」
俺が苦しみながら言った。
「いいよ。約束だよ一夏」
指切りをしながら俺は目覚めた。
「よお、起きたか?」
「あ、師匠」
「あ、師匠じゃねーよ」
「ところでどうしたんですか?」
「稲妻、何とかしろ」
「稲妻?……あ!」
『ギャウ、ギャウ!!』
「痛い、痛いゼヨ!?」
「稲妻!!ダメじゃないか」
『ギャ、ギャウー!!』
「噛む相手が違う。噛むなら、俺の事を噛め!」
「そのな、一夏」
「はい?」
「頭から血が出てるぞ」
「……え?…あ!……」
頭が痛い原因が稲妻の噛みつきでか。って、またかよ。さーて、今度は何処だろう?
「一夏、ヤラナイカ」
「……え?」
な、なぜ!?なぜ、テロ・リストゥさんがいるの?いや、待て。一夏よ。ここは夢のなかだ。この変態さんは教師か何かのはず。けして、理想の父親ではない。
「貴方、なにやってるのよ!一夏が困っているじゃない」
とどこからか出したハリセンで変態さんを叩いている女性。あの独裁姉と同じ体付きでおしとやかな雰囲気なのだが、あの振り方は間違いなくあいつと同じだ。
「…母さん」
「なに、一夏?」
「父さん」
「ん、どうした?」
この人たちは俺の両親だ。
俺は一つの仮説を出す。これは俺が記憶を無くす前の物。何かしらの影響で思い出したんだ。もしかしたら、両親が消えた事実がわかる気がする。
「友達と遊んでくる」
「うん。いってらっしゃい。お昼前には帰ってきてね」
「はーい」
「いーちーかー、俺とのスキンシップは?」
「あ・な・た、少しO☆HA☆NA☆SHIしましょう」
「…いってらっしゃい」
「父さん、逝ってらっしゃい」
先程と言うか、この場合は昨日かな?俺はあの子に会いに来た。
「待った?」
「ううん。今来たとこだよ」
この子の名前はわからない。けど、今なら聞ける気がする。
「えっと」
「宇宙。更級宇宙だよ
「ごめん。まだ、覚えきれなくて」
「いいよ、別に。それで何して遊ぼうか?」
俺は更級宇宙を見ながら、考え事をしていた。もし、これが本当の記憶だったら、どうするか。そんな事を考えながら、俺は目を覚ました。