本編に入る前にギンナについて少しだけ語ろう。
彼女が産まれた村は普通の村とは違い、滅多に被害が起きることはなかった。
彼女の父はこの村一番のハンターであった。母は彼女が産まれた時に命を断ってしまった。そんな、彼女を村人は大事にしていた。
しかし、そんな日々は続かなかった。彼女の父が遠出している時に起こった。
その日は嵐も起きない晴れた日だった。だが、昼頃になったら急に天候が変わった。当時、一歳の彼女は隣の家の人に預けられていた。すやすやと寝ていた時に、突如、小型の竜巻が発生した。それから逃げたり、隠れたりする村人たちでごった返していた。幸い、死者はいなかった。
だが、それも束の間。今度はイビルジョーが村を襲ってきた。それに逃げる村人たち。だが、奴はモンスター。武器もなにも持たない人間が人に勝てるわけない。たちまち、村人たちは食べられた。血だけを残して。
イビルジョーが寝たときだった。そこにハクラが現れたのは。
気配を感じたイビルジョーは起き上がり、臨戦体勢に入った。ハクラは氷結虫を呼び寄せた。お互い、隙を狙い始めた。ハクラがある形態の寸前にイビルジョーが動き出した。イビルジョーはハクラがいるところまで跳躍した。ハクラはそれに余裕を持って避けた。そして、絶対零度状態という状態になった。体全体から霧が出始めた。ハクラの回りは氷柱がたっていた。
それを見て、怯えたイビルジョーは逃げた。
逃げたイビルジョーを追わずにハクラは生き残っている人たちを探し始めた。
陽が暮れる時にたった一人の村人、ギンナを見つけた。見つけた彼女はハクラに警戒を持たずに抱きついてきた。ハクラが離れろと言ったら、いやだと返してきた。それから適当に会話している時に、ハクラはある疑問を聞いた。
「ワシの声が聞こえるのか?」
「うん」
それを見て、ハクラは面白いと思い、ギンナをつれていった。
皆さん、こんにちは。私はギンナって言います。先程の話の通り、父上に拾われた者です。
さて、父上に報告しないと。
「父上」
「なんじゃ?」
「兄上が殺されました」
「なんじゃと。ハンターかそれとも別のモンスターか?」
「殺したのはハンターではありません。別のモンスターでもありません」
「では、誰じゃ?」
「アイルーです」
「………本当か?」
「はい。巧妙な罠で殺されたと」
「………」
「ち、父上?」
「…ギンナよ」
「は、はい」
「その殺したアイルーを探してこい!!」
「り、了解しました」
父上が怒った!まずは、兄上が殺された場所にいかないと。毛の臭いで場所を見つけるか。
「どうした姉?」
「父上が兄上を殺したアイルーを探せと言われた」
「…そうなんだ」
「うん。弟、渓流まで連れていってくれ」
「了解」
今回は長丁場になりそうだ。持ち物はこれぐらいかな?
「では、行こう」
「おう」
三章の主人公登場です。長かった。出すタイミングが見当たらず。
ク:そんなこと言わずに物語を進めろ
どっちも?
ク:どっちもニャー!