一夏、ユクモ村を目指す
どうも。お久し振りです。一夏です。作者が三章に切り替えるため、余儀なく二章を終えましたが、なんと三章が終わったことにより再び俺sideになりました。
「おーい、一夏何をしている、早く漕げ」
ここで軽く紹介します。
今、俺を読んだのは師匠の小次郎です。師匠は経った五年でG級入りした天才だ。本人は嫌がっていたが、通り名は「鬼神」と言われている。
『ギャウ、ギャウ!』
俺の足元にいるのは白海竜の稲妻。コイツは生まれて間もない頃に親を殺されたところをたまたま散策していた時に懐いた、俺の息子。懐いたからというのはおかしいかもしれないが、生まれたばかりのコイツが見ていられなくて、師匠を説得し、晴れて俺の息子になった。
「はいはい。ところで師匠」
「なんだ?」
「後どれくらいで着きます?」
「そうだな………早くて三日、遅くても五日で着くはずだ」
「わかりました」
おっと、俺のことを紹介してませんでしたね。俺は一夏って言います。旧名織斑。姉の試合を見に行ったときに拐われて、突然現れたブラックホール的な何かに吸い込まれて、この世界に来た異世界人です。
俺たちの目的は稲妻の人間化と俺のハンター試験のためなのだが、生憎ロックラックはお祭り騒ぎらしいので師匠の故郷ユクモ村で休んでいくのが目的。
「一夏、そろそろ着くから荷物をまとめろ」
「わかりました」
ここからユクモ村を目指すことになる。
師匠はガーグァの馬車を借りて来ると言っていたので、俺は待つことにした。
あれから三日経過した。山を一つ越えればユクモ村は近いと言う。
しかし辺りは暗くなったのでここで野宿することになった。だが、用心しなければいけない。俺たちがいる場所は渓流に近いと言う。交代しながら朝を迎えることにした。
月が天辺になった頃に変わることになった。辺りは虫の鳴き声しか聞こえない。眠気防止のために餞別のナイフを研いでいた。
俺が貰ったナイフはマカライト鉱石を使った剥ぎ取りナイフ。もう一つは、鉄鉱石を使った投げナイフだ。投げナイフの方はまだ、使っていないが、剥ぎ取りナイフは切れ味が前使っていたものより格段によく、使い勝手がよかった。
もう少しで朝が来る。あとひと頑張りだ。
それにしてもさっきから俺たちの方に向いている視線はなんだ?モンスターなら襲ってくるはずなのに、 まるで俺たちを観察しているみたいだ。とにかく、心配は無用だが、用心に越したことは!?
「師匠起きてください!」
「なんだ、もう朝か?」
「違います。今、俺たちに視線向けている相手がいます」
「なんだと!?」
「どうします。仕掛けますか?」
「いや、まだ、いい。仕掛けてきたやるぞ」
「了解」
太陽が顔を出した。もう少しでユクモ村だ。