狂気的な恋   作:96963

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なんだろうねこれ(訳:テンションが命ずるまま色々ぶち込んだ)
ほぼ日刊ゴホぐだ♀もこれで30話です
pixivの1ページが埋まる量です


対等

 印を描かれた日から数日。ゴッホちゃんの距離がいつにも増して近い。しかもこの前と違って遠慮がない。この前は若干ながら遠慮しているような気配があったし、私もそれをなんとなく感じてたから手を出す気になれなかった。けれど、今回はそんな遠慮など微塵も感じられないほど甘えてくる。

「エヘヘ…………立香様ぁ…………」

 今日も膝の上に座ったと思えば抱きついてくる。

「最近ずっと機嫌良いねゴッホちゃん」

「立香様にわたしの絵が刻まれているのが嬉しくて嬉しくて…………ウフフ…………」

 そう、私の身体には彼女の描いた絵が刻まれている。胸に小さな海月、背中に大きな太陽の絵が。それらは洗っても落ちなくて、まるでタトゥーのよう。タトゥーと違うのは、これは皮膚に塗料を着色させて描いてるわけではないということだ。虚数美術により魔術的に私の皮膚に刻まれているらしい。魂と強く結びついてるから落ちないとか。ただ、彼女の意向で普段はカメレオンのように肌に擬態している。

 そして、ゴッホちゃんにも同じモノが刻まれている。ゴッホちゃんには背中に大きく私の令呪が描かれている。まあ絵だけで特に効果は無いんだけど。私のサーヴァント(持ち主)なら、これが良いかなって思ったからこの絵にした。この令呪の絵はゴッホちゃんの霊基に修正不可能なほど深く刻まれていて、ゴッホちゃんの絵筆で書いたから見えなくすることは出来るけど消すことは出来ないとか。

 一応ダ・ヴィンチちゃんにも状況説明やらお説教やらで説明したところ「…………でたらめすぎてずるい」とのこと。ゴッホちゃんは『万能の天才』に褒められたからか、嬉しそうだったけど。

 彼女曰くただ魔術的に描かれた絵なだけで身体に及ぼす影響や魔術的な効果は擬態機能を除いて存在せず、危険性は無い、とのことなのでこれに関しては特にお咎め無しだった(シミュレーターの不正利用の方はしっかり怒られたけど)。

 この絵は『証』だ。何の『証』かと言えば、私達が互いに互いの『所有物』であるということの『証』だ。首輪、と言い換えても良いだろう。これはお互いの首輪。二人とも飼い主で、所有物。そんな奇妙な主従関係の象徴だ。でも、そんな首輪があることが嬉しい。だってまたあの邪神が来ても、ゴッホちゃん(マスター)が引っ張ってくれるもの…………

 

「…………そういえば」

「どうしたの、ゴッホちゃん?」

 ゴッホちゃんに抱きつかれるままにされていると急にゴッホちゃんが離れる。

「最近、ゴッホばかりが攻めている気がします…………」

「あー、言われてみれば確かに」

 ここ最近はゴッホちゃんのテンションのままに任せてた気がする。

「ゴッホが攻めるのも良いものですが、やはり攻めるだけでは満足しきれないというか…………やっぱりゴッホは、責められるのが好きでして!」

「う、うん」

 あれだけやって満足してないのか、ニンフ凄いなと思ったけどよく考えてみたらゴッホちゃんに滅茶苦茶にされるのは主に夢の話で現実ではそんなにされたこと無いんだったと思い直す。

「ですので…………その、立香様に責めて欲しいのです! 獣のように!」

「…………」

 その言葉に、最近大人しくしていた私の中の獣が目を覚ます。あの娘を貪れと本能が煩く叫び立てる。

「…………あの、立香様?」

 ゴッホちゃんの怪訝な声に、意識が引き戻される。早まる鼓動をどうにか抑える。

「…………ふぅ。うん、良いよ。滅茶苦茶にしてあげる。そういうのがお好みでしょ、マスター(ゴッホちゃん)?」

 ああだめだ、胸の高鳴りが抑えられない。私もゴッホちゃんと同じだ。最近満足してたけど、本当は君を傷つけたくて傷つけたくて仕方がない。君の身体に咲く蒼い華が見たい。君を喰べたい。君の中に流れるモノを飲み干したい。でも良いでしょ? 私は君の、マスター(サーヴァント)なんだから。|マスターなら、サーヴァントのお願いには応えないと《サーヴァントなら、マスターの命令に応えないと》。

「…………ウフフ…………はい、とても…………とても好きです! 応えてくれますよね、立香様(わたしのモノなら)!」

「たっぷり咲かせてあげるよ」

 強引に彼女の唇を奪う。

「んっ…………」

 そのまま口内を蹂躙する。たっぷり堪能した後、唇を離す。自分勝手に彼女を味わうのは久しぶりで、忘れていた感覚が身体を駆け巡る。

「…………もう終わり、ですか? まだまだ物足りませんよ…………エヘヘ…………」

 ゴッホちゃんが物足りない顔をして問いかける。その目は既に蕩けている。

「そんなわけないじゃん」

 当然これでは終わらない。むしろ彼女の顔を見て余計に興奮する。

「…………エヘヘ。そう、ですよね! もっと、もっと! ぷりーず!」

 彼女の姿が白い向日葵の異形に変わる。

 久方ぶりの狂気の夜。冒涜的な宴が始まる。料理とドリンクはゴッホちゃん。さあ、貪ろう。──────いただきます。

 

 

 

「そういえば、これはまだ喰べたことなかったね」

 彼女の触手を手に取る。この触手はよく私の中に入ってくるけど、味わったことは一度もなかった。

「あっ、それは…………」

「だめなの?」

「いえ、ダメというわけでは…………ただ、そこを触られると、昂ってしまうのです…………」

「ふーん。こんな感じ?」

 試しに摩ってみる。

「お゛っ…………」

「うわっ」

 ちょっと摩ってみただけなのに、結構ガチ目の喘ぎ声が飛び出てびっくりする。

「え、これそんな敏感なの? これ戦闘に使ってるやつと同じだよね? どうやって戦ってるの?」

「戦闘の時は、完全に昂っているので特に何も感じないのですが…………こういう状況だと…………」

「…………へぇ」

 意外な弱点を見つけたので、ここを喰らうことにする。たまには別のとこを喰らってみたい。

 彼女の触手を口に入れる。

「ハウッ…………」

 彼女がたじろぐけどそれを無視して噛みちぎる。

「〜〜〜〜〜〜〜⁉︎」

 味としては、やっぱり海月だけど身に比べたらちょっと喰べ応えが無いかな? そんなことを思いながら噛み砕いて飲み込む。あ、喉越しは身のほうより良いな…………。ちょっと喉が渇いたので断面から垂れる血を飲むことにする。

「う゛っ…………」

 十分潤ったので触手から口を離す。ゴッホちゃんを見ると、まだ序盤なのに気絶しかけてる。

「ゴッホちゃん。まだ始まったばかりだよ? もうギブアップ? …………まあ、やめないけどね」

「…………ウフフ」

「笑う余裕があるなら行けるね。じゃあ、遠慮なく」

 彼女の胸元に狙いをつけて噛みちぎる。こっちの方がやっぱり喰べ応えがある。その肉は身に滴る血という名のソースと絡まって、舌を満たす。もっともっと欲しい。夢中になって彼女の身体を貪る。

 彼女の嬌声と肉を喰む音だけが部屋に響く。散々喰らい尽くして私が満足した時、そこには蒼い大輪の華を咲かせたゴッホちゃんがいた。ああ、なんて綺麗なんだろう。

「…………ふう。ごちそうさま。美味しかったよ、ゴッホちゃん」

「…………エヘヘ。ゴッホも、満足いたしました…………!」

「ま、まだやめないけどね」

 私はゴッホちゃんを喰べることに満足はしたけど、ゴッホちゃんを味わうことに満足したわけじゃない。

「…………へ? あの、ゴッホはもう、満たされたのですが」

「いやーよく考えたらさ? 最近私ゴッホちゃんに良いようにやられてたじゃん? その仕返しをしたいなーって」

 それに、私はゴッホちゃん(マスター)に応えたのだ。今度は(マスター)に応えてもらわないと。彼女の触手をそっと握り、勢いよく握り潰す。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜⁉︎」

「ね?」

「あ、あの立香様…………これ以上はちょっと…………ゴッホ、壊れちゃいます…………」

 息を荒くしながらゴッホちゃんが言う。どうやら相当効いてるらしい。

「えーいいじゃん。大丈夫大丈夫」

 もう一本彼女の触手を摘み、弄りながら耳元で囁く。

「どんなに壊れても、私は君とずっと一緒だよ」

「ハウッ⁉︎」

「だから」

 止めを指す。

「壊れちゃえ」

 囁きと同時に、握り潰す。

「あ゛っ、ぎっ、ああああああああ────!」

大きな喘ぎ声と共に、彼女が快感にビクビクと跳ねる。

息も絶え絶えな彼女にダメ押しをするように告げる。

「…………ふふっ。まだまだ夜は続くよ、ゴッホちゃん?」

「…………本当に、容赦のないお方…………ウフフ…………」

 

 

 

 

 彼女の触手を愛撫し続ける。さっきのように激しい動きではなく、優しく、ゆっくりと。焦らすように責めていく。少しずつゆっくりと刺激を与えられているため、しばらくするとゴッホちゃんが痺れを切らしてより強い刺激を求め始める。抑えるためにキスで無理矢理大人しくさせながら、じっくりと快感を蓄積させていく。1時間ほど続けていただろうか、彼女の身体は完全に出来上がっていた。もはや目は虚で、上せているような状態だ。少しお腹を撫でるだけでもビクビクと震えている。

「すっかり出来上がったね、ゴッホちゃん?」

 笑顔で彼女に問いかける。

「…………………………ァ」

 もはや喋る気力もないようだ。彼女の中で蓄積され続けた快感は、相当のものらしい。

「じゃあ、そろそろ解放しちゃおっか」

 その言葉に半分虚だった彼女の目に期待の光が灯る。

「おっと、まだダメだよ。私がカウントするから、それに合わせてね?」

「じゃあいくよ。さーん」

 カウントと共にゴッホちゃんのお腹を撫でる。

「にーい」

 触手をそっと摘む。

「い──────────ち」

 彼女の耳元で囁く。

「ぜーろっ。…………………………壊れちゃえ」

 彼女の触手を握り潰すと同時に、唇を塞ぐ。口内を蹂躙して彼女から漏れ出る声を閉じ込める。ゴッホちゃんが暴れようとするが、快感で力が抜けてるのか、簡単に抱きしめることが出来る。

「ん゛〜〜〜〜〜〜〜!」

 声にもならない声が漏れ出るが、黙殺。そのまましばらく唇を塞ぎ続ける。しばらくすると、大人しくなったので唇を離す。

「…………ぷはっ。どうだった、ゴッホちゃん?」

「…………………………」

「ゴッホちゃん?」

 呼びかけるも、返事がない。よく見ると、泡を吹いている。気絶してしまったようだ。

「あちゃー、やりすぎたか…………」

 あの触手が本当にウィークポイントだったらしい。今後はもう少し優しくしよう、と反省しながら彼女をベッドに寝かせる。

「おやすみなさい」

 肝心のゴッホちゃんが気絶しちゃったし、私も満足したから眠ることにする。

 意識はすぐに落ちていっ────────

 

 

 

 

 

 

「あれ?」

 目を閉じたと思ったら、海の底。しかも手足が何故か椅子に縛り付けられている。

「これ夢か」

 見覚えのありすぎるシチュエーションにすぐ思い当たる。それと同時に、悪寒が走る。

「あ、これもしかして」

「り・っ・か・さ・ま ♪」

 後ろから聞こえる声に恐る恐る振り返る。

「…………ゴッホちゃん」

「エヘヘ…………」

 ゴッホちゃんが背後に穏やかに微笑いながら佇んでいた。

「…………あの、解いてくれない?」

「エヘヘ…………ダメです」

「後ここ、確か夢の魔術師さんの協力が必要だと思うんだけど」

「実は、あの絵のおかげで魔術師様の力を借りなくても出来るようになりまして…………」

「あ、そうなんだ。…………その、調子に乗ってすみませんでした…………」

 どう考えてもさっきのアレはやり過ぎたと思ったので素直に謝る。

「あ、ゴッホは別に怒ってないですよ? …………さっきのも、気持ちよかったですし…………」

 彼女の様子から見るに、本当に怒ってないらしい。

「え、そうなの? じゃあ…………」

「でも、解くのは無理です」

「なんで?」

「だって…………さっきのが気持ち良過ぎて、もっと欲しくなっちゃいまして…………こうして、攫っちゃいました」

「…………」

 なんか反省してたのがバカみたいな気分になってきた。

「今度は攻めさせていただきます! …………ウフフ…………」

 まあある意味私達らしいや、と気を取り直す。

「…………はぁ。良いよ。私の身体、好きなように使って?」

「──────では、遠慮なく──────!」

 どっちかがやりっぱなしっていうのは対等じゃない。私達はお互いに飼い主で、所有物。それは奇妙な関係だけど、対等であることも意味する。だから、一回攻めたら交代っていうのは実に私達らしい。

 そんなことを思いながら、彼女に蹂躙される夢の中。

 

 

 

 

 




ゴッホちゃんの触手が敏感だと嬉しい(願望
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