カタナを守る従者   作:上腕二十二頭筋

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うぃっす。上腕二十二頭筋で〜す。

今回はあまり話が進みません。別に読まなくてもあまり変わらないけど……見ましょう。


秘密兵器『長弧』

???? side

 

この少女はモニターを見ていた。

モニターには二人の男性操縦者が自分の無人機を倒す映像。

 

「へ〜、いっくんの機体の様子を見るつもりだったけど…… この子は気になるな〜」

 

 

視線の先には眼鏡を付けている男性。

だがこの少女が気になると言った『この子』とはこの男性のことでは無い。

 

 

 

「まさか私が始めて作った(・・・・・・・・)第三世代型ISの『α-001』を動かせる人が現れるなんて……私でも思わなかったよー」

 

 

そう、彼の使っている黒い機体はこの少女が作ったものである。

カスタムした第二世代機をベースにしてそれに少しの細工とイメージインターフェイス、単一能力(ワンオフ・アビリティ)を付けただけだったが、予想以上にうまくいかず そのままポイした機体だった。

 

 

 

「じゃあアイツと『α-001』(黒炎)を回収して研究しよーっと」

 

 

そう言って彼女はカタカタっとキーボードを叩いてEnterキーを押した

 

 

 

 

鳴神 蒼斗side

 

 

 

重い目をゆっくりと目を開けると、周りは炎に包まれていた。

 

 

「な………ここは………」

 

 

その景色には見覚えがあった。

 

丁寧に整えられている松の木も、庭の隅にある池も、昔ながらの面影が残っている屋敷も。

 

 

 

 

 

ここは転生する前の暗部の屋敷だ。

 

そう理解した刹那、景色が変わってその家の中に変わる。

 

 

 

 

そこは来客用の和室だった。

だが趣のある空間だったそこは、周囲に広がる炎と崩れ落ちた瓦礫によって面影はほとんどなかった。

そして目の前には瓦礫に足を挟まれて動けない女性。

 

 

「大丈夫か?○○○!!」

 

転生前の俺が入って来た。

 

「私は……大丈夫だから………逃げなさい」

「そんな………従者として……主であるお前を置いてくことなんて出来ない!!」

 

 

そう、瓦礫に挟まれている女性は転生前、俺の主だった人だ。

 

「こーら、年下の男の子は……年上の……おねーさんの言うことを………ちゃんと聞かないと……ダメじゃない」

 

 

彼女は言葉が途切れ途切れになるほど衰弱し、周りの炎でヒューヒューと音を立てて呼吸をしている。

 

 

 

「嫌だ!お前を見殺しにするくらいなら俺もここで死ぬ!」

「死なないわよ……。だって……おねーさんは………不死身なんだから」

「もう喋るな!!」

 

「じゃあ…ここにいて良いから……き、キス………して」

 

 

彼女は恥ずかしそうにそう言った。

 

 

 

さっきまでの無理をしたような言い方ではなく、そこにいたのは年相応の恋する乙女の姿そのものだった。

 

 

そして転生前の俺は彼女の上体を起こしてキスをする。

 

 

 

そのキスは永遠に続くかと思われた。

だが屋敷が崩れ始め、二人はそのまま押しつぶされた。

 

 

 

 

 

俺はゆっくりと目を開く、すると目の前には一夏が見えた。

 

 

 

 

「久々だな………あの夢も……」

「蒼斗?大丈夫か?お前」

「正直 大丈夫じゃない。すまないがピットまで運んでくれないか?」

「それが………また無人機が入って来て戻れないんだ」

「なに?」

 

 

痛む体を起こして周りを確認。すると一夏のピットの方向に先程倒した機体と全く同じ機体が5機もいた。

この感じだとまだロックは解けていないらしい。

 

「マジかよ………」

「どうする?蒼斗」

 

 

 

俺は通信を開く。

 

「楯無さーん」

「なにかしら?」

「楯無さんならシールドを破って出撃できま「それ無理」……なんでですか」

「出来るならとっくにやってるわよ。それに昨日模擬戦をした相手にダメージレベルをCにされちゃったのよ」

「すいませんでした…………」

 

 

 

死と闇の鎌(デスサイズ)に突っ込んで来たのは向こうだけど

 

 

「織斑先生」

「おい、鳴神。更識のダメージレベルをCにした相手というのはお前か?」

「そ、その話はまた今度にでも。それよりIS部隊は出撃出来ないんですか?」

 

「ダメだ。少なくとも後10分はかかる」

「マジっすか………」

 

 

絶対絶命かよ………もう俺動けないかも

 

 

「………『長弧』を使うしかないのか」

「蒼斗?」

 

 

くそ!悩んでる時間なんてない!!

 

俺はオープンチャネルを開き、一つ提案をした。

 

 

 

「一夏、楯無さん、先生方。一個だけ生身でアイツらを全滅できる方法がある」

「本当か?蒼斗。」

 

 

「でもそれを可能にするためには3つの条件がある。」

「なんだ?」

 

 

とっておきの……アレを…………

 

 

「一つ目は休む時間……って言っても3分あればいいや

二つ目はその間の時間稼ぎ

 

そして最後は--------

 

 

 

 

 

 

 

------糖分だ!!」

「「「はっ?」」」

 

この通信を聞いていた織斑一夏と織斑千冬、そして更識楯無は絶句した。

 

 

 

 

「糖分だ!!」

「二回も言わなくていいから!」

 

楯無さんに怒られた………

 

「そういうわけだから、時間稼ぎよろしく〜」

「そういうわけだからって言われても、俺の白式のエネルギーがないんだ」

 

 

 

 

早くね?まぁあの武器使ってればすぐ無くなるか。

そういえば連戦だしな………連戦キツイんだよ俺の機体。

 

 

「おい、一夏。手を出せ」

「お、おう」

 

俺は右手を部分展開し、一夏の手を握る。

 

そして『世界を創造する者』(ワールドクリエイター)を使う。

 

 

「これは?」

「俺の単一能力(ワンオフアビリティー)だ。これで3分持たせろよ」

「わ、わんおふ?」

 

勉強不足だろ。シールドエネルギーとスラスターのエネルギーはそれぞれ半分くらい増やしてやったから3分は持たせて貰わないと困る

 

「こんだけあれば充分だ!行ってくるぜ!!」

 

 

うん、逝ってらっしゃーい。

 

 

 

 

織斑 一夏side

 

 

俺は目の前の無人機と戦っている間、今さらだが蒼斗の言葉が本当なのか疑問に感じていた。

 

 

(このままこの無人機を押し付けたりは………しないよな?)

 

 

そろそろ3分経つかというところで蒼斗が立ち上がる。

 

 

 

「コイツは出来るだけ残しておきたかったが……」

 

 

蒼斗はそう言うと 再び右手を部分展開した。

 

「こい、『長弧』」

 

 

そう言うと、黒い日本刀を呼び出した。

あれがおそらく『長弧』という武器なのだろう。

 

 

微塵も殺気を感じさせない蒼斗と刀特有の"感じ"がないあの刀が不気味に思えた。

そしていきなり上を向き、刀の先端を口の中に入れる。

 

 

「なっ!?」

 

 

 

俺はかなり驚いた。

振り向くと、蒼斗が刀をくわえているのだから。

 

 

そしてバキッと剣先から5センチほどのところで割り、口の中に入れて噛み砕き飲み込む。

 

 

「お、おい。そぅ……」

 

 

 

俺の言葉は無人機からの攻撃に阻まれる。

 

アリーナのシールドを破るような機体の攻撃を受ける訳にはいかない。

 

そうしてる間にも蒼斗は剣をかじっていた。

 

 

 

 

そうして『長弧』の刃の8割がなくなったところで俺を呼んだ。

 

 

「お〜い、一夏。もう大丈夫だ、戻ってこ〜い」

 

 

 

さっきの状況は大丈夫ではなさそうなのだが……

とりあえず蒼斗の元に戻ってきた。そしてさっきの刀を俺に渡して、

 

 

 

「後は俺がやる。そいつはプレゼントだ。」

 

 

 

 

 

ぷ、プレゼントって………

そう思いながらその剣を見ると異変を感じた。

 

 

 

(持ち手と折れた刃の先が溶けている?

さらにこの匂い、これは----)

 

 

 

 

 

 

 

 

「---『長弧』(チョコ)?」

 

 

え〜と……

つまり日本刀だと思っていたのはチョコで、これは蒼斗が言っていた糖分の補給なのだろう。

だとしても……

 

 

「紛らわしいわ!!」

 

 

おそらく先生や楯無さん(苗字?名前?)も俺の言葉に反応して驚いているようだ。だからって俺にこの刀のことを尋ねないで欲しい。俺も聞きたいくらいだ。

 

 

 

半ば怒りを込めた目で蒼斗を見ると、蒼斗は髪をほどいて髪を下ろし、眼鏡を投げ捨てていた。

そしてこの姿勢の良さ、この感じ…………

 

 

俺は……コイツをどこかで………

 

 

 

 

まるで眠っていた記憶が蘇るかのような頭の痛みを受ける。

 

 

「力を貸せっ!黒炎!!」

 

蒼斗が叫んだ瞬間、足から黒い炎があがる。

それは段々勢いを増し、体を覆った。

 

 

 

 

少し経って、炎に切れ目のような物がはしる。

そこから出てきたのは紛れもない 蒼斗だった。

 

 

見た目は何も変わってなく、ISスーツを着て鎌を持っているだけさらにどこにも部分展開している様子はなく、雰囲気は千冬姉に似た不思議な感じ。

 

 

 

 

 

だがこの雰囲気を、前に一度体験している。

 

「お、お前は………」

 

 

その後ろ姿は 第二回モンド・グロッソで誘拐された俺を助けてくれた人と同じ物だった。




最後まで読んでいただきありがとうございます。


長弧(チョコ)……ネタです。ハイ
原理は知りません。質問されても知りません。


量子変換すれば溶けないのか、賞味期限はどうなってるのか、どうやって日本刀の形で作ったのか。




知りません!!!!(考えてない)

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