カタナを守る従者   作:上腕二十二頭筋

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う〜ん。バトル回は何回やっても慣れまへん。


決着、そして尋問

鳴神 蒼斗side

 

この能力だけは使いたくなかった。

けど仕方ない。緊急事態だ

 

 

「そう……と?お前……」

 

 

 

どうした?コイツ。

まぁイイや、『宵闇』を量子変換して戻した俺はこう言い放つ。

 

 

「じゃあサクッと行ってくるわ」

 

 

 

サクッと行けば苦労しないが……問題は反動だな

黒炎使うよりこっちの方が疲れるしな〜

 

 

日本刀(チョコ)なかったら糖分が足りなくて使えないくらい疲れる。あのチョコ作るの大変だったんだぞ

それにしても体力的にさっさと決めないと危ないな……よしっ!

 

 

「じゃあ終わらせるぜ」

 

 

 

俺は足に力を入れて、無人機に向かって駆け出す。

無人機からレーザーが飛んでくるが、全て紙一重で躱す。

生身になったことで面積が小さくなり、動く範囲も狭くて済む。

 

 

 

レーザーが無駄と判断した無人機はガトリングを放つ

正面には銃弾の雨、俺は右足に力を入れて飛び跳ねた。ガトリングを躱し、一番手前にいた無人機に触る。

 

するとその無人機は糸の切れた操り人形のように崩れ落ちる。

 

 

 

「後4機!」

 

 

 

止まった無人機を挟むように位置していた機体は同時にナックルをする。

だが前世でも今世でも体術を中心にトレーニングしていた俺はクルッと宙返りをして避ける。

 

 

むしろ触って下さいと言うかのような攻撃。

俺は空を切った2機の腕にパンっとタッチし、停止させる。

 

「後2機!!」

 

 

 

後2機になったところでその2機がお互いに距離を取り、牽制するような攻撃ばかりしてくる。

時間を稼がれるとマズイ俺にとっては一番困る戦法だ。

 

 

 

すかさず俺は右手と左手の人差し指で銃を作った。

そして-----

 

 

 

「くらえ!!」

 

俺がそう言い放つと同時に指からエネルギー弾が飛んでいく。

だが相手も無人機とはいえIS。無人機のシールドにエネルギー弾は消し飛ばされる。

 

 

 

 

 

だがそれが目的。

 

「おい、お前ら。なんか今日暑くないか?」

 

わざと聞こえるように声を出し、指をパチンと鳴らした。

 

 

 

 

その瞬間、残り2機の無人機が黒き炎で燃え始めた。

2機が完全に燃え尽きたところを確認したところで、俺は再び意識を失った。

 

 

 

????side

 

 

「あ、あれは-----」

 

 

 

その少女は驚愕の声をあげた

 

二人目の男の動きが世界最強の親友(ちーちゃん)と全く同じだったからだ。

 

 

 

元々『α-001』はその親友のために作った機体。

あらかじめ親友の能力値をデータ化した物を組み込ませてある。

 

 

だとしてもあの完成度は異常だ。

そしてISを起動させていないにもかかわらず量子変換ができていた。おそらく無人機を停止させたのは単一能力(ワンオフ・アビリティー)の力だろうが、それも部分展開なしでやってみせた。

 

 

「まぁ今回はこのくらいにして置いてあげるよ〜」

 

 

 

使うはずのない予備の機体を使っても捕獲出来なかった。

援軍を送ってもいいのだが調整その他諸々で20分近くかかる。

それにこれ以上証拠が残るのも困る。

 

それに当初の目的である白式(いっくん)の動きもハッキングで充分獲れた

 

 

 

「これで私の理想の世界に一歩近づいた」

 

普段の無邪気な笑みは消え、その顔は不気味そのものだった。

 

 

 

鳴神 蒼斗 side

 

 

「ここ………は?」

 

 

どこかで見たことのある部屋だった。

えぇーと、確か無人機3+5機倒したとこまでは覚えてる。

 

 

 

一回 周りを確認してみた。

 

 

 

「………はいっ?」

 

俺が寝ているベットの隣の椅子に楯無さんがいた。むしろ寝ていた。

 

 

寝顔かわいいな〜なんて思ってると、

 

 

 

「起きたか、鳴神」

 

 

カーテンの奥から深く響くような声、そしてこのプレッシャー……ま、まさか

 

 

「お、織斑先生?」

 

俺がそう言った瞬間、カーテンが開いて織斑先生が入ってくる。

 

 

「ここってどこですか?」

「ここはアリーナ横の保健室だ。医療室でも良かったが気絶しているだけのようだったからな」

 

 

「あと………俺の眼鏡 知りませんか?」

「それなら回収して学校で預かってある。後で取りにこい」

「ありがとうございます………」

「鳴神。お前に幾つか聞きたいことがある。いいな?」

 

 

 

眼鏡無しで織斑先生と話すのは好ましくない。

 

「楯無さんが寝てるので後にしませんか?」

 

これで時間が稼げ「おい、更識。起きろ」……はい?

 

 

「ジャジャーン。楯無お姉さんふっかーつ」

扇子を開いて『ドッキリ大成功☆』……笑えねー

 

 

 

「ちなみに………楯無さんからどのくらい聞いてます?」

「全部だ」

「ごめんね〜、蒼斗くん」

 

 

………orz

2対1のこの状況はダメだろ。なんで学園最強と世界(霊長類)最強が夢のタッグを実現させてんだよ。

 

 

 

「ハァ、答えられる範囲ならイイですよ」

 

もう諦めた。勝ち目がないな

 

 

「けどその前に楯無さん。俺の試合を見てなんかわかりました?」

「う〜ん、わかったことは気温が下がってることだけで、私の推測ではその時のエネルギーを動力にしているということだけよ」

 

「おー、すごいすごい。95%は正解ですね。唯一違ったのは"気温を下げている"のではなく"熱を吸収している"ことくらいですね。動力というかスラスターとかも熱のエネルギーを使ってますし」

「けどその推測だとセシリアちゃんとの試合の時の速さを説明出来ないじゃない?」

 

「そこは黒炎の単一能力(ワンオフ・アビリティー)『世界を創造する者』(ワールドクリエイター)の能力です。

 

 

この能力はエネルギーを変換、譲与、具現化することができます。

 

あの試合はシールドエネルギーのほとんどを熱エネルギーに変えて素早く出て行き、試合が終わったら熱エネルギーをシールドエネルギーに戻す。

『死と闇の鎌』(デスサイズ)も、具現化した熱エネルギーに衝撃を与えて強い上昇気流を発生させる技なんですよ。譲与は一夏にエネルギーを移した時のことを知ってますよね?」

 

 

「吸収や増加は出来ないのか?」

「吸収なら出来なくはないんですけど………そのエネルギーの状態でしか吸収出来ないので熱ならともかく電気エネルギーを吸収したら感電して死にます。」

 

「そういえば蒼斗君。最後のアレって清き熱情(クリア・パッション)の真似?」

「アハハ……あれは正確に言えば時限式で強い熱エネルギーに変化するようにプログラムしたエネルギーを撃って、それを敵のシールドエネルギーに溶け込ませるんですよ。あとは時間に合わせて敵のシールドエネルギーごと熱エネルギーに変えて燃やす技ですね。清き熱情(クリア・パッション)の真似をしたのはノリです。」

 

 

「ではあの生身での強さはなんだ?あの動きはどう考えても常人には出来ない芸当だぞ」

「アレは……できれば織斑先生には言いたくないんですけど……

いや、むしろ織斑先生には知っておいてもらった方がいいのか」

 

「で?なんなんだあの能力は、ISの能力なのか?」

「ええと……一応 能力ですね。織斑先生も名前くらいは知ってるんじゃないかな?あの能力の名前は------

 

 

 

 

 

 

 

----VTシステムって奴です。」

 

 

 

そういった瞬間、楯無さんと織斑先生は深刻そうな顔をして固まった。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。


VTシステムでした〜〜笑
蒼斗君のVTシステムは、たば……謎の少女が組み込ませたちーちゃんなる人物のデータのバグです。

だからラウラみたいに完全にトレースしているわけではなく、蒼斗君の技術も入ってます。


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