あたまいたーい。熱もありますが頑張っております。
部活が面倒くさすぎる。やっぱ体育会系の部活に入るべきでは無かったと後悔しております。
鳴神 蒼斗 side
クラス代表決定戦の一日前、
いま俺は整備室に向かっている。
学校はまだ登校してない。
結局、始業式と少しの授業をした初日しか行っていない
俺が整備室に向かっている理由はメンテナンスだ。
取り調べの時も言ったが、かれこれ一年近く『黒炎』は使ってない(織斑先生の取り調べを除く)から正直怖い。
だからと言って『学校に来ないのに整備室には行くのか』みたいな目で見られるのは嫌だ。
そのために寝ているふりをして、監視カメラに見つからないように抜け出し、本来なら授業中のこの時間に整備室でメンテナンスを終わらせてしまおうと言うわけだ。
「あー、やっと着いたよ。
そこには先客がいた。
しかも生徒会長にそっくり
「……ども」
とりあえず挨拶してみる
「…………なにしてるの?」
「そう言う君だって授業中にこんなとこでISいじってるじゃないか」
「…………あなたは確か引きこもりの二人目」
案の定、そういう目で見られる
「それを言うなら、君だって生徒会長の妹だろ?」
「…………知ってるの?」
「うん。生徒会長が入学初日にわざわざ挨拶に来てくれた」
「…………比べたいなら比べればいい」
「は?」
「おねぇちゃんはなんでも出来る、けど私はその人の足下にも及ばない、同じ姉妹なのに」
「それは違うと思う」
「えっ?」
「まず誤解を解こう。俺は絶対に生徒会長とお前を比べたりしない。初日に会った時にボロクソ言われた位だからな」
「あなたも?」
「えっ?じゃあ妹さんも?」
「……………妹さんはやめて、私には簪っていう名前がある」
「ゴメン、簪さん」
「『さん 』もいらない」
「じゃあ簪。簪もボロクソ言われたの?」
「ボロクソって……『私が全部してあげるからあなたは無能なままでいなさい』って言われた」
「そっか、なんか羨ましいな」
「えっ?」
「それだけ簪の事を想ってるってことだろ?お前の事が可愛くて仕方がないから。俺なんか『お前みたいな怪しい奴は学園から出て行ってもらいたい』って感じの事を言われたよ」
「………なんで?」
「実は俺、専用機を持ってるんだ」
「⁉︎」
「それも入学前に。しかも他国の機体。だから怪しい、だから出て行けってとこかな?」
「…………………」
「そんな俺と違って簪は楯無さんに心配されて羨ましいと思ったよ」
「私が?」
「うん。……あのさ、簪。簪は楯無さんの事どう思ってる?」
「私は……」
「別に言いたくないなら言わなくてもいいよ。俺は……生徒会長は好きじゃないな」
「っ⁉︎」
「うん、
「どうして?」
「あの人はここの生徒を守るために一生懸命になれる素敵な人だと思う。もちろん、簪の事も。
きっと……あの人は………
不器用なだけなんだよ」
「不器用?」
「さっきの話を聞いてて本当にそう思ったよ。言い方が悪かっただけで楯無さんは簪のことを本当に想ってるんだよ。きっとどんな生徒のことより簪のことを一番に想ってると思うよ。」
「お姉ちゃんが……」
「………いつまでそこで隠れてるんですか?」
俺がそう言うと、入り口のドアの近くで俺らの話を聞いていた楯無さんが入ってきた。
「⁉︎ お姉ちゃん?」
「さすがね、蒼斗君。こんなとこで何を?」
「本当は、黒炎のメンテナンスで来たんですけど……少し立ち話を。そういうあなたは授業を抜け出して何を?」
「……………あなたに用があって来たの」
俺に用がある?
「俺に?簪にじゃなくてですか?不器用な楯無さん」
「あなたには言われたくないなー」
「は?なんでですか?」
「昨日 一夏くんがあなたのことを不器用って言ってたらしいの」
「えっ?」
「『自分の生き方に不器用なだけなんだー』って具合に」
「自分の生き方に不器用……か。否定は出来ません」
「人の事言う前に自分の事も考えなさい」
楯無さんの言う通り、転生してからの俺は前世と比べて、より生きにくくなったように思える。
それより今は、目の前の楯無さんが不自然に思えてきた。
「……………」
「あらっ?どうしたの?」
「この前と随分雰囲気が違いますね……何の用ですか?」
「………鋭いね。実は今回は-----
-----あなたに謝りに来たの」
「えっ?俺って謝られるようなことされましたっけ?」
「………そういうところとか変わったわね」
「そうですか?」
「あの日は、もっと皮肉っぽい言い方だったのだけど」
「その時はすいませんでした。ところでどうして謝罪なんか………」
「実はあなたが今住んでる寮には監視カメラが「知ってます」……そしてその日から今日まで、何をしてきたのか見させてもらったわ」
「はい」
「あの日の一夏くんとのやりとりも見たの」
しまった。あの時は忘れてた
「あの日って……………」
「そうよ、あの時私はあなたの本心を見た。あなたの覚悟を見た。そしてあなたがISの犠牲者であることも知った」
「………」
「そして私はあの時の発言を深く反省した。だから謝罪をしに来たの……本当に………本当にゴメンなさい」
そう言って楯無さんは頭を下げる。
「やめてください、楯無さん。顔を上げて下さいよ」
「それともう一つ、あなたに提案があるの」
「提案?」
「私と勝負してみない?」
「勝負?」
そう言って楯無さんは『挑戦状!!』と書かれた扇子を開いた。
「ええ、ISを使っての勝負。ただし、私が勝ったら私の質問に答えてもらおうかしら」
「……………俺が勝ったら?」
「私の従者として働かない?」
俺は楯無さんが何を言っているのかわからなかった。
「えっと……それって俺にメリットあります?」
「あなたはあの日にこう言ったわ、『誰かを守れるような人になりたい。誰かのために生き、誰かのために死にたい』とね。
私の従者になれば研究所送りはなくなり、あなたの夢も達成できるってわけ」
「そういうことですか…………」
そう言った楯無さんの眼は、どこか前世の主と似ていた。
「確かに楯無さんのような志を持つ人なら命をかけてもいいかもしれませんね」
「従者が私に惚れちゃダメよ」
「楯無さんみたいな可愛い人に惚れない人がいるなら見てみたいですよ」
「お姉さんをからかわないの。で?どうするの?」
「じゃあ、今から言う3つの事を守るなら試合をしてもイイですよ」
「何かしら?」
「1つ目に、俺のメンテナンスが終わってから試合をすること。
2つ目に、完全非公開の試合にすること
最後に、そっちが勝ったら質問を5個していい代わりに、俺が勝ったら一つお願いを聞いてください。」
楯無さんはわかったと返事をして、俺はメンテナンスに取り掛かった。
メンテナンスは簪にも手伝ってもらったおかげで早く終わった
アリーナには俺と楯無さん、そしてピットには簪が見ている。
俺は黒炎を装着してアリーナ中央に行くと、そこには
俺はいつも持っている飴を3つ取り出して、口に入れた。
飴を噛み砕き、飲み込んでこう言った。
「さあ、始めようか」
最後まで読んでくださりありがとうございます。
本文で蒼斗君は楯無さんが好きだと言ってますが、loveではなくlikeの方です。
あと、簪にフラグは立ちません。ヒロインは楯無さん一択です。
感想、指摘お待ちしてます。