カタナを守る従者   作:上腕二十二頭筋

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ドモ、上腕二十二頭筋です。


すんません、携帯没収の可能性がありますので早めにストックを使い切りたいです。




VS学園最強

更識 楯無side

 

蒼斗君は、試合が始まる前に飴を3つ取り出して食べた。

 

あれはただの飴ではない。

 

 

 

彼の実家から大量に送られてきていたので調べてみると、糖分の量が半端じゃなかった。

 

 

 

 

…………確か家の人に食べさせたら2秒で吐き出してたっけ

 

そんなことを思ってると、彼がこう言った。

 

 

「さあ、始めようか」

 

 

いつもの彼とは違う雰囲気の彼が出てくる

そんな彼に私はこう言った。

 

 

「いつでも来なさい」

 

相手はスペックが謎の盗難機。始めのうちは様子をみた方がいいだろう

 

 

 

「それじゃあ行きます………よ!!」

「なっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

遅い。すごく遅い。

 

「ちょっと?ふざけてるのかしら?」

「ふざけてなんかいませんよ。始めはこの速度が最高です」

 

 

どうやら本気らしい

 

「だから最初は、守りに徹したかったんですが………」

「じゃあおねえさんからも行きましょうか」

 

 

私は瞬間加速(イグニッションブースト)を使って奇襲をかける

 

 

静と動を完全に使い分けた攻撃は並の操縦者なら完全に決まる。

 

だが金属と金属がぶつかる音がするだけで、攻撃は彼に当たらない。

 

 

 

 

気がつくと、彼は大きな鎌を持っていた。

展開速度は 少なくともISを5回しか使ったことのない人には出来ないほどの速さ。

 

 

 

 

「流石ね。」

「いやー、自分でも止められると思いませんでしたよ」

 

 

 

 

 

…………嘘つきがいる。

 

 

 

今の状況は、瞬間加速(イグニッションブースト)を使っての突きを鎌の柄の部分でランス、『蒼流旋』を下に逸らされた状態。

 

 

ISでは、あまり鎌やハンマーは好まれていない。

地に足を着けない空中では重心の取り方が難しく安定しない。

そして、ISの最大の特徴の機動力が落ちるからだ。

 

 

つまり、体勢を崩せば元に戻すのは難しい。

 

 

「なら、コレで!!」

私は『蒼流旋』を上に勢いよく振り上げて、鎌にぶつける。

 

 

 

コレで彼は、鎌を持っている両腕を上に持ち上げ、バンザイをしている状態になる。

 

 

「やあ!!」

そして、体勢の崩れた彼に『蒼流旋』で一撃を与える

 

 

はずだった。

 

「まだまだですね」

「えっ!?」

 

 

すると腹部に強い衝撃を受けた。

 

 

「がはっ!!」

 

思いがけない攻撃に息を全て吐き出してしまう。

 

 

 

その攻撃は一瞬のことだった。

私は確かに鎌ごと彼の体勢を崩した。宙に浮いている状態で体勢を立て直すことは不可能。

 

そう判断した彼は、弾かれた腕が一番上になった瞬間、一瞬で鎌を量子変換した。そしてその後、拡散弾(ショットガン)を両手に一つずつコール、振り上げられた腕を一回転させて、私の腹部に発射。

 

 

高速切替(ラピッドスイッチ)?」

 

彼が使ったのはかなりの高等技術。

そして拡張領域(バススロット)が小さく、武器数が少ない第三世代機には出来ない技術。

 

しかも彼は武器を変え、剣を二本持っている。

 

 

「一体いくつ武器があるの?」

「さぁ?」

 

やはり彼の機体も技術も普通ではない。

 

そう思っていると、彼の方から切りかかってきた。

最初とは明らかに違うスピードで

 

 

なぜ最初とスピードが変わるの?

 

考えに夢中で防御が遅れてしまった。

彼の振り下ろした剣を私は思わずランスで防ぐ

 

 

 

「きゃっ!?」

 

またもや高速切替(ラピッドスイッチ)を使い、剣を鎌に変える。

 

 

剣の刃なら止められる防御も、鎌の曲がった刃なら防御は出来ない。

 

私はすぐに体勢を立て直し、次の攻撃に備えた。

 

 

 

 

その後は一進一退の攻防が続いた。

私がガトリングを打っても、蒼斗君は盾でガードする。

何発かは当たっているが、段々速くなる機体が相手では逆効果だ。

 

私も向こうの攻撃に対して少しずつ対応が出来てきている

 

だがこのままでは負けてしまうだろう。

この状況を打開するためには…………

 

 

 

 

 

清き熱情(クリア・パッション)

 

霧纏いの淑女(ミステリアス・レイディ)の操る起爆性ナノマシンを含んだ水蒸気を爆発させる攻撃。

 

(屋外だと上手くいかないことが多いけど この天気なら……)

 

 

清き熱情(クリア・パッション)は、水蒸気を操るため、風の影響を受けやすい。

 

だがこの日の天気は、晴天で風はほとんど吹いていない。

 

 

そこで、水蒸気を散布しながら、ガトリングでけん制する。

 

 

 

 

 

そして彼の周りに水蒸気を集める。

 

「ねえ?今日暑くない?」

「そうですか?少し寒いと思いますよ?」

 

 

 

こんな時にも皮肉……

 

「不快指数っていうのは湿度に依存するのよ。

----ねえ(・・)今日湿度が高くない(・・・・・・・・・)?」

「っ!?」

 

彼はようやく気付いたのか、飛び出す構えを見せる。

 

彼が飛び出すその前に、私は指を ぱちんっ、と鳴らして清き熱情(クリア・パッション)を発動させる。

 

 

 

----だが清き熱情(クリア・パッション)が発動する前に彼は瞬間加速(イグニッション・ブースト)で突進して来た。

 

否、清き熱情は(クリア・パッション)は発動しなかったのだ。

 

 

「えっ?」

 

反応が少し遅れたが、彼のショットガンが当たる直前に水のヴェールで防ぐことができた。

 

そして防いだと同時に、彼の後ろで清き熱情(クリア・パッション)の爆発が起きる。

 

 

 

「ちょっと、蒼斗君?何をしたの?」

「何かする暇がありましたか?」

 

 

事実、その通りなのだ。

あの一瞬で何かをする余裕はなかったはず。

それでも清き熱情(クリア・パッション)が発動しなかった。

 

(どうして清き熱情(クリア・パッション)の発動がおくれたの………?)

 

 

 

 

 

すると彼の方から私に話しかけて来た。

 

「こんなに長期戦になるとは………思いま……せんでしたよ……」

「なんで息が切れてるの?」

 

 

ISの操縦で息は切れない。

動くのはISであり、人ではない。

 

 

「まぁどちらにせよ先輩のシールドエネルギーも残りわずかじゃないんですか?」

「……………」

「沈黙は肯定ということでいいですか?」

「ハア、わかったわ。次の一撃で決めましょう」

 

そして私は、水を全て『蒼流旋』に集めて力を溜める。

彼も、あの鎌が紅く輝きだし、黒い炎が上がる。

 

 

 

 

「ミステリアス・レイディの最大火力、受けてみなさい」

「この一撃で決める!!!」

 

「ミストルテインの槍、発動!!」

死と闇の(デス)……………(サイズ)!!!」

 

 

更識 簪 side

 

 

正直言って、この対決をするのは無謀だと思った。

 

お姉ちゃんの強さは知っている。

国家代表を相手に戦うなんて………アホ? と思っていた。

 

 

でも、彼の動きはお姉ちゃんに負けていなかった。

 

私も一応 代表候補生だ。

お互いの動きの凄さはなんとなくわかる。

お姉ちゃんは確かに強い。

でもその一手先を読んだ…………えっと…………

 

 

 

 

そういえば名前聞いてない…………

うん、あの人もすごい。

 

 

そして勝負も終盤。

一見、彼の方が有利そうだけど…………次で両方とも決めるつもりだ。

 

お姉ちゃんの『ミストルテインの槍』と

彼の『死と闇の鎌』(デスサイズ)が発動する。

 

まずお姉ちゃんのチャージが終わり、彼に突っ込んで行く。

 

 

でも彼はお姉ちゃんが動き始めたと同時に、右腕を前に出し、黒い球体を作り出す。

 

 

お姉ちゃんのシールド・エネルギーがほとんどなく、水のヴェールも『ミストルテインの槍』にナノマシンを与えているので使えない。

 

 

なのでお姉ちゃんは、その黒い球体を突破してあの人を倒そうとする。彼もその球体に吸い込まれるようにして中へ入ってくる。

 

 

 

そして二人がその球体に入った瞬間、その球体は段々 膨張していく。膨張していった黒い球体は、アリーナの半分くらいの大きさになったところで破裂する。

 

そこからはISを纏っているが、力なく落ちていく楯無(お姉ちゃん)だった。

 

「お、お姉ちゃん!!」

 

 

私は思わず叫んでいた。

 

 

だが、お姉ちゃんが地面にぶつかる前に上から来た黒い機体………黒炎に乗ったあの人がお姫様抱っこで抱きかかえる。

 

 

 

 

「…………一回ピットまで運ぶか」

 

 

 

 

そう言って彼はピットに戻ってきた。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

蒼斗さんつえぇ。無双しましたね。

前書きにもありますように完全に没収される可能性(あくまで可能性)がありますので投稿のペース上げます。


感想、指摘お待ちしてます。
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