前回も言ったとおり携帯没収の可能性があるのでスピードアップでお送り致します。
予告なく投稿が遅れたら、没収されたか社会的に抹殺されたと思ってください。(比喩ではないっす)
鳴神 蒼斗 side
試合を終えた俺は、ピットに戻った。
ピットには簪が待っていてくれた。
ここまで運んでくる途中で楯無さんのISは解除されていた。
楯無さんを降ろすために、俺はISを解除する。
するとISのアームでお姫様抱っこしていた楯無さんを俺の両腕で支えるわけであって………………
考えるな。そして感じるな。
さっきの対戦の疲れで、俺は一瞬よろける。
「おぉっと」
「大丈夫?」
このままだと危ないと思い一度楯無さんをベンチに寝かせて、飴を5個口に入れて噛み砕いた。
ーーー疲れた脳に糖分が染みる〜。
「簪、楯無さんを保健室に運んだ方がいいかな?」
「……うーん、でもここに置いておくのはあんまり良くないと思う」
「そうだよな………」
「そういえば………「ん?」まだあなたの名前聞いてない」
あーー………確かに自己紹介しなかったかも
「そうだったね、俺は鳴神 蒼斗。俺のことも名前で呼んでくれ」
「わかった、蒼斗」
「じゃあ糖分補給したし、楯無さんを保健室まで運ぶか」
そう言って、楯無さんをおんぶで運ぼうとする。
だが、意識を失っている楯無さんをおんぶしようとしても、安定性がなくて危ない。
これは……………
「……………お姫様抱っこしかない」
やめろ!!簪!!俺が思ってたことを口にするな!!!ニヤニヤしながらこっちみるな!!
「えっ?ガチで?」
「蒼斗が勝ったってことは、お姉ちゃんの従者になったってことじゃないの?従者なら問題ない」
はっ!忘れてた………。だとしても問題はあるけどな、主に俺のメンタルとか
「まあいいや、じゃあ保健室まで運んで来る」
そう簪に言って、俺は楯無さんを保健室まで運ぶことにした。
って言っても、アリーナに隣接してある簡易保健室だけど。簡易とはいえ、普通の高校の保健室と同じ設備がある。もちろんベッドも
----医療室にはどんな設備があるんだろう……
そんなどうでもいいことを考えて気を紛らわしていると、保健室に着いた。
楯無さんをベッドに下ろした瞬間、一気に(肉体的にも精神的にも)疲れが来て、そこで意識は途切れた。
更識 楯無 side
彼との試合は完敗と言ってよかった。
彼に致命打は与えられず、最後の『
私はゆっくりと下に落ちていく感覚を感じて、体の疲れに身を任せるように目を閉じた。
◇
気がついて眼を開けると白い天井。下がベッドだから保健室まで誰かが運んだのだろう。
一回、起きてみよう…………
そう思っていると、太ももと腰、腹部に違和感を感じる。
太ももと腰には、下に何かがあるような感覚。腹部には、逆に上に何かがあるような感覚。その感覚に気づいた私は、上体を起こして状況を確認する。
「え?」
そこにいたのは黒い髪の男の人。
?????
私の意識が無い間に何が起きたの・・・・?
よく見てみると、その人は寝ている蒼斗くんだった。
…………考えてみたら、この学校の男性は限られていたわね
彼は私の腰と太ももの下に腕を、私の腹部に頭を乗せている。顔はこちらに向けており、いつもと違う雰囲気の彼にドキッとする。
雰囲気が違うと思っていたら、彼に眼鏡がないことに気づく。彼の眼鏡は私の手の届く位置に落ちていた。私はその眼鏡を拾ってみる。
すると眼鏡を取る時の動きに気付いたのか、彼がゆっくりと動き始める。私はとっさに眼鏡を隠した。
すると彼は目をこすってこちらを見る。
「お目覚め?」
私がそう言うと、彼は完全にフリーズしたように固まる。
数秒経って、ぼんっと音が鳴って、彼の顔は真っ赤になる。
あれっ?彼ってこんな人だっけ?
「ど、どうしました?楯無さん」
「いや、いつもと雰囲気違うなーって」
彼の顔はまだ赤い
「雰囲気?……………あ〜〜〜〜〜!!!」
「わっ!ビックリした。どうしたの?」
「眼鏡がないんです………」
「眼鏡?」
とりあえず眼鏡を私が隠していることに気付いていないようだ。
「蒼斗君の裸眼の視力ってどれくらいなの?」
「………視力は問題ないんです。ただ……」
「ただ?」
「眼鏡で少しキャラが変わるんです………」
「えっ?どういうこと?」
「正確には眼鏡をかけると冷静になれるんです。頭の回転が良くなるというか………。
だから眼鏡をかけないと本心が出たりして……」
そう言いながら顔を赤らめてうつむく蒼斗君は少し可愛かった。
そんな彼を見て、私はクスッと笑う。
「ちょっと!!何笑ってるんですか!?」
「ふふっ」
彼が生徒会長より、
私も、眼鏡がある蒼斗君よりも眼鏡のない蒼斗君の方が素直で可愛くて…………好きだなぁと思った。
「お探し物はこれですか?」
私は彼の眼鏡を取り出す。
「あっ!!楯無さんが持ってたんですか? 返して下さい!!」
彼は眼鏡に手をのばす、が
「だーめ」
と言って眼鏡をすっと後ろに隠す。
「私のお願いを一つ聞いてくれればイイわよ」
「………なんですか?」
これを機に普段の彼なら絶対に断るようなことをしてもらう
「そうね………この勝負で蒼斗君は私の従者になったのよね?」
「……はい」
「なら私のことを『楯無お嬢様』と呼んでみなさい♪」
ビシッ、という音が出る位の勢いで彼を指差す。
「………なんでそうなるんですか?」
「
「なんで疑問形なんですか………」
「別に公衆の面前で言えってことじゃ無いの、ただ今だけ言ってくれればいいのよ」
「う〜ん………」
彼は少し悩んでいるようだ。
こんなわかりやすく悩む彼を見るのは始めてだ。
「わかりました………。じゃあやりますよ………」
ついに覚悟を決めたようだ。
「た、楯無………
おじょ…う……さ………ま……」
彼は恥ずかしさを堪えながらも言った。
いつもとのギャップが激しくてつい私の頬も赤くなってしまう。
----でも
「甘い!!」
「えっ?」
「こんなのじゃダメよ〜〜。もっとはっきり言ってくれ無いとわかんないな〜〜?」
----その後楯無から2時間近く『お嬢様』の練習を受けた蒼斗であった
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はちょっと短めでした。
一応言っておきますが、楯無さんの好きも現段階ではlikeです。
感想、指摘お待ちしてます。