空条承太郎の友人~番外編~   作:herz

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・男主視点。

・キャラ崩壊あり。




 ――レオーネ・アバッキオだって、プライベートでは素直になるはず。






空条承太郎の友人の、護衛任務

 

 

 ある日のこと。財団からの依頼で、とあるスタンド使いの護衛をする事になった。

 

 詳しい能力を話す事は本人から禁止されているため、今は話す事はできないが……そのスタンド使いは、ある地点で過去に何があったのかを調査する役目を担っている。

 俺の仕事は、その調査中にスタンド使いをイージスの力で守る事だとか。

 

 ……これはもしや?と思って、財団職員にスタンド使いの名前を聞いてみる。

 

 

「名前は――レオーネ・アバッキオさんです」

 

 

 やっぱりか。予想は的中した。彼のスタンドの名前は、ムーディー・ブルース。ある場所で過去に何が起こったのかを、"再生"する能力を持っている。

 だが、その能力の使用中は無防備になってしまうというデメリットがあった。だから護衛役が必要なんだな。

 

 アバッキオは前世のジョルノの仲間の1人で、元警察官のギャングという、異色の経歴を持つ男。

 警官時代にいろいろあって人間不信。彼に信頼された人間以外にとっては、気難しい印象。ジョルノとも何度か衝突していた。……しかし。根は優しい男で、面倒見も良い。

 

 前世ではそんな感じだが、さて。今世の彼はどんな人物だろうか?

 

 

 夕方。東京支部へ向かい、アバッキオと対面する。俺よりも先に来ていた彼は、俺を見ると一瞬目を見開き、こんなセリフを口にした。

 

 

「――お前、前髪と眼鏡の下はそんな顔だったのか?」

 

「えっ?」

 

 

 確かに今の俺は前髪を上げているし、眼鏡も無いが……何故アバッキオがその事を知っている?

 

 

「……アバッキオさん、ですよね?何でその事を、というか、俺の事を知っていたんですか?あなたとは初対面のはずですが……」

 

「あ?……ジョルノから聞いてないのか?俺はこの間お前らの学校に行って、縁切りのスタンドを使う女が起こした事件の状況を調査した。ジョルノからの依頼でな。……その時に、お前の事を知ったんだよ」

 

「……初耳です」

 

 

 ジョルノがアバッキオにそんな依頼を?……俺は証拠をでっち上げて火宮さんを退学させたという事しか聞いてない。というか、当時はそれ以上の事を聞く余裕が無かった。

 

 

「すみません。証拠を作って彼女を退学させた、とは聞いたんですが……あの時は縁切り事件が解決した後に、また別の問題が起こってしまったので、俺はそっちを気にするばかりで詳しくは聞かなかったんです」

 

 

 もう解決したが、別の問題……承太郎のファンクラブ関係の騒動で、バタバタしていたからな。

 

 

「そうか……まぁ、俺には関係ねー。それよりも今日の仕事の話だ」

 

「あ、はい。財団の職員からは、調査中のあなたを護衛するようにと言われていますが」

 

「そうだ。……何を調査するのか、どうやって調査するのかは、お前は知らなくていい。ただ、俺を護衛するだけだ。余計な事を聞くんじゃねえぞ」

 

 

 あー、なるほど。関係者以外が詮索してはいけない任務ですか。どうやって調査するのかはスタンドの能力に関わる事だから、アバッキオが個人的に知られたくないだけだと思うが……

 何で財団側は、俺にそんな任務を任せたんだ?……仕事は仕事だし、言われた通りやるけど。

 

 

「何も聞かずにあなたの護衛に集中するだけ、ですね?分かりました。……その任務は今日1日で終わりますか?」

 

「あ、ああ。……この支部からその場所まで、俺が運転する車で30分ほど掛かるが、そこから歩いて10分程度。調査に掛かる時間は……10分以上。

 何事も無ければ、およそ1時間で終わる任務だ。……本当に何も起こらなければ、な」

 

「……スタンド関係で、何か起こるんですか?」

 

「いいや。その場所の周辺に、スタンド使いがいるという情報は無い。ただ、そこは治安が相当悪くてな」

 

「スタンド使いでは無いけど、犯罪者がいたりする?」

 

「そういう事だ」

 

 

 うわぁ。……敵スタンド使いがいないって言うならまだ安心だし、イージスの力があれば無駄な争いは避けられるけど、物騒だな。

 

 

「怖気づいたなら、下りてもいいぜ。……本来なら、ガキを付き合わせていいような任務じゃねーからな」

 

 

 んん?分かりにくいが、もしかして心配されている?……気持ちは嬉しいが、俺に下りる気は無い。

 

 

「やりますよ。財団側が俺に任せたという事は、これは俺に出来る任務なんだと思います。……俺はスタンド使いになってまだ間もないガキなので、本当に危ない仕事なら、多分回って来ないと思いますし」

 

「……その考えは正しい。財団側は任務内容に合わせて、その任務を遂行できるスタンド使いを選ぶ。たまに人選ミスをする事もあるが、向こうの判断は割りと的確だ。

 任務内容に合わせている事もそうだが……財団側は、その任務に関わるスタンド使い達の能力や、性格の相性もよく考えている」

 

 

 確かに、アバッキオの言う通りだ。たまーに間違う事もあるが、基本的に今まで任務で一緒になったスタンド使いや、護衛対象とトラブルになった事は少ない。

 

 

「今回は、当たりだな」

 

「はい?」

 

「任務を遂行する上で、お前みたいなタイプの人間が相手だとやりやすくて良い。……ガキのくせに生意気だが、悪くない」

 

「……ありがとう、ございます?」

 

「っは。疑問系かよ」

 

 

 褒められたのかな?……まぁいいか。アバッキオの機嫌は悪く無さそうだし、これなら今回の仕事もなんとかなるだろう。

 

 

 

 

―――

――――――

―――――――――

 

 

 アバッキオが運転する車に乗り、目的地で降りて暗い路地裏を歩いていると、やがて開けた場所に出た。

 そのまま奥へと進み……行止りで彼の足が止まる。調査地点はここのようだ。

 

 ちなみに。ここに至るまで、俺達の間に会話はほとんど無かった。

 俺は承太郎のおかげでそれに慣れているから突っ込まなかったが、お喋りな奴だったら耐えられないだろうな……

 

 

「……ここですか?」

 

「ああ」

 

「分かりました。……どんな調査をするかは知りませんけど、とりあえず。俺はアバッキオさんに背を向けていれば、それを見なくて済みますか?」

 

「…………」

 

 

 すると。きょとんとした顔で、俺の顔を凝視するアバッキオ。……何だよ。何かおかしな事言ったか?

 

 

「お前、本当に何も聞かねえんだな。俺のスタンドの能力の事を」

 

「財団職員が、アバッキオさんから口止めされていると言ってましたし、あなたも余計な事は聞くなと言ったので、何も聞きませんよ。

 俺もあなたも、最も重要な事は任務を達成する事だ。俺は護衛、あなたは調査。そういう仕事ですから、それ以外の事は今は気にするべきでは無いと思います」

 

「……へぇ。殊勝な心掛けだな」

 

 

 僅かに口角を上げたアバッキオは、俺の後ろを指差す。……向こうを見てろ、という事だろう。大人しく彼に背を向けた。

 

 

「そう、それで良い。素直なガキは嫌いじゃねえ。だからもう1つ助言してやるよ。耳は塞いでおけ」

 

「分かりました。……あ、そうだ。俺のスタンドも出していいですか?ここ、入り口が1つだけなので、向こうを警戒させます。誰かが来たら、すぐに分かるように」

 

「……いいだろう。周囲の警戒は任せる」

 

「任されました。じゃあ、さっそく……イージス」

 

「はいはい、呼んだ?」

 

「おう。ちょっとあっちまで行って、突き当たりのところで見張りを頼む。誰かが来たら、こっちに戻ってそれを教えてくれ」

 

「了解。行って来るね」

 

 

 入り口の方へ飛んで行くイージスを見送り、助言に従って耳を塞いだ。……再生が始まったのか、微かに声が聞こえるが、内容は分からない。

 だが、さすがに銃声や悲鳴は塞いでいても聞こえてしまう。一体どんな状況なのかと恐怖しながら、絶対に振り向かないと決意した。

 

 ……その後。後ろから足音が近付いて来て、肩に手を置かれた。耳から手を退ける。

 

 

「終わった。振り向いていいぞ」

 

「はい、」

 

「――志人!人がこっちに来る。男2人。なんか、凄く怖そうな人達!でも俺の事は見えてなかったから、スタンド使いでは無いよ」

 

「!」

 

 

 イージスがそう言いながら飛んで来た。俺はアバッキオを見る。

 

 

「接触は避けた方がいいですよね?」

 

「ああ。任務は終わったし、厄介事に巻き込まれる前にさっさとここから離れたい」

 

「じゃあ、身を隠しましょう」

 

「ここに隠れられるところは無い」

 

「大丈夫です。今から隠します。――イージス!不可視のバリア展開」

 

「不可視、だと?」

 

 

 俺とアバッキオを包む、いつもより小さめのバリアを張った。小声でこのバリアの外に出てはいけない事、音を立ててはいけない事を注意。

 彼がそれに頷いた時、ちょうど男達がやって来た。確かに、怖そうな雰囲気だ。明らかに堅気では無い。

 

 奴らはこちらに気づかないまま、何やら怪しい取引をしている。……その時。隣から肩を叩かれた。

 そちらを見ると、アバッキオが俺を見て、次に入り口を指差す。奴らが取引に夢中になっている間に、こっそり離れようって事か。

 

 それに頷いて、彼と共に静かに行動した。……やがて、取引現場からかなり離れたところで、アバッキオが声を出す。

 

 

「もう大丈夫だろ。……バリア、だったか?これも解いていいぜ」

 

「はい。……あー、緊張したぁ。ありがとな、イージス。中に戻ってくれ」

 

「どういたしまして。また何かあったら、すぐに呼んでね」

 

 

 そう言って、イージスが消える。……路地裏の出口を目指して歩きながら、アバッキオがちらりと俺を見た。

 

 

「今のは隠密行動にもってこいだな。……財団からは防御特化だと聞いていたが、ただ守るだけの能力じゃねえのか」

 

「イージス曰く、全ては俺のイメージ次第。攻撃はできませんが、バリアで守る事と、バリアに付与した様々な効果によるサポートが得意です」

 

「へぇ。面白い能力だな。……自我はあるが、暴走する気配も無いし、良いスタンドじゃねーか」

 

「ありがとうございます」

 

 

 路地裏から出る頃には、辺りは暗くなっていた。アバッキオの車に2人で乗り込むと、彼が口を開く。

 

 

「お前、この後何か予定は?」

 

「特にありませんが……?」

 

 

 今回の仕事のメインは、アバッキオの調査任務の方だ。俺はただ護衛しただけだから、財団への報告はアバッキオがやってくれるという。

 つまり、俺は直帰して良し。今日はコンビニで夕飯買って帰宅したら、あとはのんびり読書して過ごそうかと思っていたが……

 

 

「夕飯食いに行こうぜ」

 

「えっ?」

 

「お前のおかげで厄介事に巻き込まれずに済んだからな。その礼に、奢ってやるよ」

 

「ご馳走になります!」

 

 

 あのアバッキオが、生意気なガキを相手に、まさかの食事の誘い?……疑問はある。だが奢ってくれるというなら、ついて行くしか無いだろ。貧乏学生をなめるなよ。

 それから、近くの飲食店に入って一緒に夕飯を食べながら、彼との会話を楽しむ。

 

 意外な事に、今世のアバッキオは仕事さえ終われば饒舌になるらしい。不思議に思って、仕事の時と今の違いについて突っ込んで聞いてみたら、

 

 

「お前も言ってただろ?最も重要な事は任務を達成する事だ、と。俺も仕事中はそう思ってる。だから余計な会話はいらねー。

 だが、それをプライベートにまで持ち込もうとは思わねえな。

 

 俺は今日の仕事で、お前に興味を持った。だから夕飯に誘った。それだけだ。……結果的に、俺の判断は正しかったな。お前と話すのは退屈しない」

 

 

 穏やかな笑みを見せるアバッキオは、何処にでもいる、ごく普通の大人の男に見える。

 ……仕事中のこの人はプライド高そうなアフガンハウンドだけど、プライベートではそれよりも多少穏やかなサルーキって感じかな。

 

 

「そういや、お前が熱中症で死にかけたって話を聞いたんだが、今はもう大丈夫なのか?」

 

「あ、はい。大丈夫ですよ。ジョルノやミスタくん達のおかげで命拾いしました」

 

「あー、そうそう。あいつらが大活躍したんだって、ブチャラティが褒めてたぜ。……あと、ジョルノが医者を目指してるって話も聞いた」

 

「そうでしたか。……ジョルノなら、良い医者になれると思います」

 

「そこは俺も疑ってない。ただ……そうなるために、無理をしているんじゃないかと心配していてな」

 

「俺も同じ事を心配して、念入りに確認しました。なにせ、医者を目指すようになったきっかけが俺にあったので、俺のせいで無理をしているんじゃないか、と。

 そうしたら、怒られてしまいました。むしろ俺のおかげで今の自分に出来る事が見つかったのだから、謝らないで欲しいって。……あの様子を見るに、本当に無理はしていないようです」

 

「そう、か……そうか。なら良いんだ。良い夢を見つけたな、あいつ」

 

 

 アバッキオは安心したように、嬉しそうに笑っている。……良い兄貴分じゃねぇか。今世ではジョルノ達の前でもこうなのか?

 

 

「……お前の言葉がその夢のきっかけになったっていう話も、ミスタ達から聞いた。ジョルノが世話になったようだな」

 

「いえいえ。俺は承太郎とジョルノと、3人で少し話しただけなので」

 

「承太郎……空条承太郎か。あいつも一緒だったのか?」

 

「はい」

 

「そうか。……あいつは、あれだな。多分ジョルノもそうかもしれないが、周りから過剰な程に期待されて、その責任を1人で背負って……その苦しみを、周りには明かさない強がりな奴」

 

「…………そう。――っ、そうなんです!」

 

「お、おお?」

 

 

 思わず身を乗り出してしまった。分かってくれる人がいた!

 

 

「今はそうでも無いですけど、あの野郎自分でも辛いって分かってるくせに、周りが勝手に押し付けた責任を無意識に背負ってまた無茶しようとするんですよ!

 まぁ、そこは承太郎の短所であり、長所でもあるんですけどね。不器用だけど優しい。でも、今世のあいつは普通の高校生です。

 

 あいつが周りに背負わされている物は、本当なら1人の高校生に背負わせてはならない物だ。

 何が駄目って重い。重過ぎるんですよ、責任が!俺の親友にそんなもん押し付けるんじゃねぇよ、全く……」

 

「……良い奴なんだな」

 

「そうですよ、承太郎は本当に良い奴で、」

 

「違う違う。――お前の事だ」

 

「……俺?」

 

 

 俺が首を傾げると、彼はくつくつと笑う。

 

 

「お前みたいな奴がいるなら、あいつも気が楽になるだろうよ。お前の存在に救われているはずだ」

 

「……あぁ。確かに、あいつには似たような事を言われた事があります」

 

 

 初めて大喧嘩した日に、俺を追い掛けて来た承太郎が、不器用なりに言葉を尽くして、強い想いを語っていた。

 あれのおかげで、精神面では割りと頼られているという事が分かったが……

 

 

「でも、承太郎に救われてるのは俺の方だと思うんですよね。いつも助けられてます。

 ただ、あいつにそう言っても"お前は全然分かってない"だとか、"俺にとってのお前の存在のデカさを早く自覚しろ"だとか、よく分からない事を言われますが」

 

「あっ。…………あー、あーそうか!お前、……あぁ、だから既視感が……」

 

「はい?」

 

 

 突然、アバッキオが何かに気づいたような声を上げて、それから頭を抱えた。えっ?何?

 

 

「――ブチャラティの同類……自分の言葉や存在が、相手にどれだけ影響を与えているのかを、いつまで経っても理解できない鈍感……!

 お前がブチャラティなら、俺は承太郎の立場だな。あいつとは話が合いそうだ」

 

「んん?」

 

「お前……言っても無駄だろうが、承太郎の事をもっと分かってやれよ?親友なら、尚更な」

 

「……親友として、俺はまだ足りないという事ですか?」

 

「誰がそんな事言った?むしろ充分過ぎるからこそちゃんと自覚を……あー、駄目だ駄目だ。こりゃ無理だ。ブチャラティを相手にしているような気分になる……いや。まさか、俺がこいつを気に入ったのもそれが理由……?」

 

「アバッキオさん?」

 

「何でもねえ。……飯、食い終わったな?出るぞ。家まで送る」

 

「いや、奢ってもらう上にさすがにそこまでは、」

 

「いいから、行くぞ」

 

 

 その後。結局押し負けて、車で自宅まで送られてしまった。

 俺が住んでいるアパートを見た彼は、セキュリティ面を心配していろいろ言った挙げ句。何かあったらすぐに連絡しろと、名刺の裏にプライベートの連絡先を書いて俺に手渡した。さすが、元警官。

 

 しかし。その名刺の表を見た俺は、ぎょっとする。

 

 

「――探偵……?」

 

「ん?ああ、そうか。俺の今世の仕事の事は、まだ言って無かったな。今はスタンド能力を活かして、個人で探偵業をやってる」

 

 

 なるほど、探偵か!確かにムーディー・ブルースなら、調査に役立つよな。人探しとか。

 

 

「……実はたまに、俺の方から財団を通して、探偵として調査している最中の護衛を、他のスタンド使いに依頼する事がある」

 

「へぇ……」

 

「今後はお前を指名して依頼を出すからな。そのつもりでいろよ」

 

「はい――っ、はい!?」

 

 

 指名なんて出来るのか!?いやいや違うそうじゃない。何で俺!?

 

 

「お前のスタンドは役に立つし、お前と俺の相性も悪くない。何より、俺はお前の事が気に入った」

 

「は、はぁ……」

 

「報酬は弾むし、仕事終わりに飯も奢ってやるから、その時になったら頼むぜ。今度は俺のスタンドも見せてやるよ。……それから、敬語はいらねー。名前もさん付けじゃなくていい」

 

「え?ちょっと、」

 

「じゃあな、志人。Buonanotte(ブォナノッテ)

 

「ボ、ボナノテ?どういう意味、……って、行っちゃった……」

 

 

 言うだけ言って、車で立ち去ってしまった。……あの人も承太郎と同じ、ゴーイングマイウェイかよ。今後振り回される予感しかしないんだが。

 

 

(――アフガンハウンドが実はサルーキで、かと思えばゴールデン・レトリーバーだった)

 

 

 ……という話を後日。旧図書館で承太郎とジョルノに話したら、2人揃ってツボに入ったらしく、爆笑された。

 

 

 

 

 

 






※本編の後日談。旧図書館での園原、承太郎、ジョルノの会話(キャラ崩壊注意)

「なぁ、ジョルノ。ボナノテって、どういう意味か分かるか?イタリア語だと思うんだけど」

「ボナノテ……Buonanotte、ですか?」

「それそれ!」

「それなら日本語で"良い夢を"とか、"おやすみ"を意味する言葉ですね」

「あー、そっか。納得した。ありがとう」

「……シド。それは誰に言われたんだ?」

「アバッキオさん」

「アバッキオが?……志人さん、彼といつ知り合ったんですか?」

「この前、財団から護衛任務を頼まれた時に…って、そうだ聞いてくれ!」

「はい?」

「どうした?」

「――あの人、アフガンハウンドだと思ったら実はサルーキで、かと思いきやゴールデン・レトリーバーだったんだ!」

「「何て??」」
 
 
 
 
 
 
(アバッキオとの任務とその後について話し、2人揃ってツボに入った)
 
「ふふ、ご、ゴールデン…っ、ふ!」

「くくく、っ、は、くく、ははは……っ!」

「……そんなに笑う事か?」

「笑うだろ!落差が激し過ぎるだろうが!」

「確かに仕事とプライベートでの差が、」

「そっちじゃねえ。犬種の方だ」

「一気に人懐っこい犬種に変わりましたからね。志人さんの中で変化していくイメージが分かりやすい」

「あぁ、そっちか。……サルーキあたりで変化が止まってくれると良かったんだけどなぁ……まさかのゴールデンだよ。あのテンションは何だったんだ?おもちゃを前にして尻尾振ってるような……」

「っふ、ちょっと……!また笑わせようとするの止めてください。ゴールデンの犬耳と尻尾がついたアバッキオなんて嫌ですよ」

「……アバッキオの本名って、レオーネ・アバッキオ、だったよな?」

「はい。……それがどうかしました?承太郎さん」

「――レオーネ・ゴールデン・レトリーバッキオ、ってところか?」

「ぶふっ!?じょう、た、ろ、おま……くそ、こん……っ!!」

「あは、っ、はははははっ!!ふふ、ふふふっ、はははは!!」
 
※ギャングスターの笑い声が大き過ぎて、管理人に追い出されそうになるまで、あと数秒。

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