仮面ライダーギーツ 異伝仮面ライダーファルコ 作:オトマトペ
それではどうぞ
※システム音声やジャマトの会話の文字を変更しました
「おめでとうございます。厳正なる審査の結果あなたは選ばれました。」
「は?」
「あなたは今日から仮面ライダーです。」
突然現れた不思議な女性はそう言った。
言っている意味は僕には理解ができなかった。
「どういう事なの?」
不思議な女性は僕の質問をスルーして箱を置いて行き去っていった。
僕はその箱を開けてみると、中にはベルトのバックルのような物と鳥のようなマークが描かれているパーツ?が入っていた。
「何かの懸賞かな?でも懸賞なんて申し込んでないしなぁ。」
何気なくパーツを触る。そして僕は全て思い出した。急いで箱の中に入っていた説明書を読んでみる。そしてデザイアグランプリについて知った。
「書かれている事が本当なら僕の願いも叶うのかな?」
僕はベルトを巻いてIDコアをベルトに取り付けた。
ENTRY
「うわ!?」
一瞬視界に閃光が走った。
目を開けるとそこには空が映った。
「ここは…」
周りを見渡して見ると、「ここどこ?」「どうなってるの?」と数十人くらいの人がいた。その人達は老若男女問わずいろんな人たちがいた。
「皆さんこんにちは」
女性の声が響きそちらを見て見ると、箱を置いて行った不思議な女性がいた。
「私はゲームナビゲーターのツムリです。ようこそデザイアグランプリへ。」
「今私たちの世界はジャマトの脅威に晒されています。ジャマトとは
どこからかやって来る未知の怪物です。その脅威から人々を守るため誕生したのがデザイアグランプリです。」
そう言われても僕たちは理解できなかった。その空気に耐えきれなかったのか不思議な女性…ツムリがまた言葉紡いだ。
「皆さんがわからないのも無理はありません。人々が平和に暮らせるようにデザイアグランプリが終わる事に記憶をリセットするよう設計されているからです。記憶が蘇るのはIDコアを持つものだけ、そして皆さんは仮面ライダーとなってジャマトと戦うのです。見事に勝ち抜いた通称"デザ神“は自分の理想の世界を叶える事ができます。」
「願いを…叶える」
それが本当なら僕の願いも叶えられる。僕はその事を静かに喜んだ。
「それでは皆さんお手元のデザイアカードに願いをご記入ください。」
そして、デザイアカードに願いを書き込んだ。
「それではデザイアグランプリを開始します。記念すべきファーストミッションは『ハンティングゲーム』。ジャマーエリア内に出現したビーストジャマトを四人一組で制限時間内に10体倒してください。またジャマトに倒されてしまうと退場となるので注意してください。それではバックルを支給します。」
ジャマーエリアがある山に転送された僕たちにツムリからのアナウンスが聞こえた直後に箱が届いた。その蓋を開けるとハンマーが付いているバックルが入っていた。
「これがバックルかー。」
「かっこいいわねこれ。」
「ゾンビか。当たりだな。」
僕のチームのメンバーは中年の男性と若い女性それに仏頂面の若い男性だった。
「それではミッションスタートです。」
その直後
ジャ〜」
怪物…ジャマトが現れた。それは猿のようなジャマトだった。近くにいた中年の男性プレイヤーがバックルを落として攫われた。ジャマトは木に登り中年の男性プレイヤーに噛みついた。
「がっ、や、やめ、ぐえ、誰か助け…」
そうしている間にもジャマトは中年の男性に噛みつき肉を抉り食らっていく。そして、
MISSION FAILED
その音声が流れると同時に男性の体が粒子になって消えた。
「い、イヤァァァァ」
それを見ていた女性が悲鳴を上げて逃げていくがその先には別の猫みたいなジャマトがいた。
「いや、来ないで!」
そう言って後退るがそのスピードは遅すぎた。ジャマトに首を噛まれて粒子となり消えてしまった。
「チッ、もう二人退場か!」
残ったプレイヤーが冷たく言い放ち持っていたバックルをベルトの右側に装着した。
SET
「変身」
ZONBIE
READY FIGHT
若い男性は牛のライダーに変身し、猿のジャマトに向かって行った。
「なるほどこれはそうやって使うのか。なら…」
SET
僕は持っていたバックルをベルトの右側に装着し、右手を上に掲げて下ろし横一文字に払い掌をジャマトに向けた。
「変身!」
そう言って僕はバックルのハンマーの部分を押し込んだ。
ARMED HUNMER
READY FIGHT
「行くよ」
そう言って僕は猫のジャマトに向かって行った。猫のジャマトも僕を迎え撃つ。僕はハンマーで殴りかかるが、ジャマトは軽く避け指にある鋭い爪で僕を切り裂き火花を散らせた。
「ぐあっ、まだ…だ。」
それでも僕はハンマーで攻撃するがジャマトは軽く避けて攻撃を仕掛けて来る。それを避ける事は僕には出来なかった。何回も攻撃を喰らい続け僕はついに吹っ飛ばされてしまった。
「くそどうすれば!」
そう言って立ち上がろうとした時に手に何か当たった。それは脱落した中年の男性プレイヤーが落としたバックルだった。そのバックルは僕の物より牛のライダーが使っているバックルと同じくらい大きい物でバックルの横に弓が飛び出していた。そのバックルをハンマーのバックルを外してベルトの右側に装着し弓を引いた。
SET
HUNTER
READY FIGHT
ハンマーから姿が変わった。その姿は上半身に青いアーマーをつけ右肩にはプロテクターがついた姿に変わる。手には弧の部分に刃が着いた青い弓を持っていた。猫のジャマトは少し戸惑うが本能が抑えられなかったのか爪で切り裂こうとして来た。僕は爪を受け止めた。そして爪を弾き弓でジャマトを切りつけるとついさっきの僕のように火花を散らしジャマトを吹っ飛ばした。僕はジャマトに向かって行き切り掛かる。ジャマトも爪で応戦しようとするが、ハンマーと違い間合いが大きくなったのか届かなくなっていた。
「どうやら一人マシな奴がいたか…。」
僕と牛のライダーは背中合わせになり合流した。
「お前だけでそっちは倒せるか?」
「なんとかなると思うよ。」
2体のジャマトは雄叫びを上げて、僕達に襲いかかる。牛のライダーは
剣のグリップを下ろした。それを見て僕は弓に付いていたレバーを一度倒す。
POISON CHARGED
ARROW CHARGED
TACTICAL BREAK
TACTICAL SNIPE
「うぉおおおおおお」
「はぁああああああ」
僕はエネルギーを貯めた矢を放ち、牛のライダーは毒を纏った剣でジャマトを斬り爆散させた。
「次に行くぞ。」
「もう行くの?」
「バカか。四人一組でジャマトを10体倒さなきゃならないのに俺たちは二人だけだぞ。ゆっくりしてたら時間切れで脱落だ。」
「それもそうか。…ところで君の名前は?」
「そんな事は後回しだ」
そう言って牛のライダーはズンズン先へ行く。
「わかったよ。牛男」
「やめろ!その呼び方。」
「だって名前教えてくれないじゃないか。」
「…チッ、仮面ライダーバッファだ。」
「僕は…」
そこで僕は自分の仮面ライダーの名前を知らなかった。支給された携帯で自分の仮面ライダーの名前を検索する。
「えっと…あった!僕は仮面ライダーファルコ。よろしく。」
「馴れ合うつもりはない。モブはすぐに脱落だからな。」
「それじゃモブより早く脱落にならないようにね。バッファ。」
「フン、とっと行くぞ。」
「了解。」
猿のジャマトが木を使って逃げていく。しかし、
TACTICAL SNIPE
「これで…最後!」
僕が最後のジャマトを倒すと同時に、ツムリのアナウンスが響いた。
「ミッションコンプリートです。勝ち抜いた方は7名。ミッションを失敗した参加者はリタイアとなります。」
勝ち残った参加者はデザイア神殿に集められた。最初に来た時は沢山の人で溢れ返っていたのに対して人数が少なくなってしまった事を寂しく感じてしまう。
「それでは第一ゲームを終了します。お疲れ様でした。またジャマトが現れましたら招集をお掛けします。それではごきげんよう。」
こうして参加者はデザイア神殿から去っていく。バッファも立ち去ろうとするが一人の男性に声を掛けられた。
「また参加したのか。バッファ。」
「ギーツ。今回は負けない。勝つのは……俺だ。」
「勝てるといいなぁ。」
「その余裕も今のうちだ。」
ギーツとバッファの関係はギスギスしていた。それを見ていると一人の参加者が声を掛けて来た。
「君は吾妻と同じチームだったのかい?」
「はい。」
「大変ではなかったかい?」
「大変でしたよ。彼はすぐに突っ走って行くので付いて行くにも苦労しました。」
「それは災難だったね。」
「はい。ところで貴方は?」
「ああ、すまない。俺は豪徳寺武。仮面ライダーシローだ」
「僕は釜原睦です。仮面ライダーファルコです。よろしくお願いしますね。」
「こちらこそよろしく頼む。正々堂々戦おう。」
僕は豪徳寺と握手を交わした。
「それでは。」
「また会おう。」
そうして僕の最初のデザイアグランプリは終わった。最初のゲームだけでもかなりの人数が脱落または退場した。それでも……
「僕は勝つ。だから待っていてくれ。」
オリジナルレイズバックルの説明を書いておきます。より世界観を楽しめるといいなぁとおもっています。
ハンターレイズバックル
近距離と遠距離の両方をこなすバックル。マグナムの違いとしては、マグナムより正確に射撃が可能。近距離では斬撃での攻撃が可能。
ハンターボウ
ハンターレイズバックルの拡張武器
見た目は仮面ライダー鎧武のソニックアローにレバーとトリガーを取り付けたもの。レバーを倒す回数で必殺技が変わる。