もしシャンフロのモンスターがデンドロに現れたら   作:疾駆八苦

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【夜襲影狼リュカオーン】

 

作者です、シャンフロ第一弾PV見ました。

てっきり7〜8月に放送開始すると思ったの自分だけでしょうが?

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◻︎アルター王国

 

ある平野にて1匹の狼……否、影狼がいた。

 

 

影狼の名は【夜襲影狼リュカオーン】、かつてとある世界(ゲーム)で<夜襲のリュカオーン>という名のモンスターが作り出した分身が<UBM>化したものである

 

奇しくも本体と同じく<夜襲>の名を冠した<UBM>となった分身……影狼は思う

 

"嗚呼、強者と戦いたい"と、

 

本体である<夜襲のリュカオーン>には、「強者を好む」という性質がある。それは本体から作られた分身も例外ではなく、影狼は強者を求めて放浪した。

 

龍の血を継ぐ一族が統治する国

 

争いが絶えぬ戦乱の島国

 

高度な文明が発達した機械の国

 

多種多様な種族が暮らす国

 

複数の海上都市から成る海洋国家

 

剣聖王が建国した王国

 

強者を求めて様々な国を放浪した、その道中にも様々なモンスターや人と戦ったが強者と呼べる者はいなかった。

だから<マスター>と呼ばれる、本体がいる世界でいう開拓者に似た者が現れ始めたときは期待した。もしかしたら今まで自身が認めてきた強者の中で特に印象に残った彼みたいな者が出てくるかも知れないと思った。しかし結果はハズレ。いやたしかに、圧倒的な破壊力を持つ【破壊王】、自由自在に手足を操る【応龍】など、強い者はいるが自身が求める強者……彼の様な者はいなかった。そしてそれから数年………

 

影狼は今日も強者を求めて放浪していた。するとどこからか、金属音が聞こえる。それが何かが戦っている音だと気づいた影狼はすぐ、その場所へ急行した。そこでは鬼と黒い大剣を持った青年と青年の仲間と思われる者達が戦っていた。そして青年が鬼の頭部を粉砕するが鬼は倒れず青年を弾き飛ばす。

 

終わりか、そうが判断しようしたとき影狼は見た。

 

「まだだ……」

 

そう言いボロボロになっても立ち上がる青年の姿を、恐らく体力はほとんどないだろう、それに動きを見る限りなんらかの状態異常にも掛かっているだろう。それでも青年は諦めていなかった。

 

その姿に影狼は思った。

 

"似ている"

 

あの世界の彼に、鳥の覆面を被り、双剣を携え、たった2回目でリュカオーンの分身()を打倒してみせた彼に。

思わず口の端を歪めて笑ってしまう。嗚呼、やっと見つけた、戦わなくても分かる、あいつこそが今まで求めていた「強者」。

だが今は、まだ経験が足りない。しばらくは、様子を見るだけにする、もしいつかその時が来たのなら………

 

そして青年が鬼の腹を粉砕するのを見ながら影狼は笑っていた。

 

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【夜襲影狼リュカオーン】

本体と比べて分身能力が強化され、元々分身なので身体が

非物質でできているため物理攻撃が効きにくい。

<UBM>化したことにより自我が芽生え始めている。

またこの分身は、サンラクに倒された分身の次に作られたので本体を通し、サンラクのことがとても印象に残り、強者=サンラク と考えている節がある。

 

 

ネタ切れしたのでしばらく投稿休みます。by作者

 

 


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